ふと気がついたら、愛車のシートに汚れやシミが付いていた!
なんてことありませんか?
車は日常的に使うものですから、どうしても汚れが付いてしまうんですよね。
とはいえ、放置しておくのもカッコ悪いですし、臭いの元になってしまうこともあります。
でも、車のシートに付いた汚れや臭いを重曹で落とす方法があります!
重曹なら安全性も高いので、安心して使えますね。
ということで、今回は
- 重曹で車のシートの汚れや臭いを落とす方法
- やってはいけない重曹での掃除方法
- 車のシートにシミが付いてしまった場合の対処法
について解説していきましょう。
ぜひ読んで、車のシートをきれいにしてくださいね!
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車のシートに付いた汚れや臭いを重曹で落とす方法
重曹で車のシートの汚れや臭いを落とす方法
さっそく、重曹を使ったシートの掃除方法を見ていきましょう。
用意するもの
重曹でのシート掃除に必要なものは
- 重曹をぬるま湯に溶かした『重曹水』
- バケツかスプレーボトル
- 掃除機(細かい部分用のノズルがあると良い)
- 雑巾(重曹水用、水拭き用、乾拭き用の3枚)
- 掃除用手袋
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重曹水は、
バケツに作る
⇒バケツ一杯のぬるま湯に対して重曹大さじ1~2杯
スプレーボトルに作る
⇒ぬるま湯100mlに対して小さじ1杯
の割合で重曹を入れて良く混ぜ、溶け残りが出ないように溶かしてください。
ポイント
重曹は水だと溶けにくいので、溶かすときにはぬるま湯を使うのがおすすめです。
掃除をする前の下準備
シートの掃除をする前に、
- 車のドアや窓を開け、通気を良くしておく
- シートに丁寧に掃除器をかける
という下準備をしておきましょう。
掃除機をかけるのは、
- 細かいごみやホコリ
- お菓子などの食べこぼしのカス
- ダニの死骸
などを取り除くためです。
前もってこういった汚れを取り除いておけば、
- 拭いたときにゴミやホコリがシートの繊維に絡んで取れにくくなる
- 車内に残った食べこぼしから臭いが発生する
といったことを防げます。
細かい場所用のノズルも使って細かい部分まで丁寧にかけてください。
重曹を使った掃除の仕方
掃除機かけが終わったら、いよいよ重曹での掃除です。
手順は
- 雑巾を重曹水で濡らし、固く絞る
- 重曹水を含ませた雑巾でシートを拭く
- 別の布を水だけで濡らし、固く絞って丁寧に水拭きする
- 乾いた雑巾で乾拭きする
- 車内に風を通し、よく乾燥させる
コツは、
- 拭く時には、力を入れすぎずに優しく拭く
- 重曹が残らないように、きちんと水拭きと乾拭きをする
ということです。
ゴシゴシ力を入れてこすると、シートの表面が傷んでしまうことがあるので、気をつけてください。
また、水拭きが不十分だとシートに重曹が残って、白っぽくなってしまう可能性があります。
重曹が効く場合・効かない場合
良い質問ですね!
『重曹でどんな汚れや臭いでも落とせる』というわけではありません。
重曹にも落とせる汚れや臭いと、落とせない汚れや臭いがあるのです。
どんな汚れに効いてどんな汚れには効かないのか
重曹が効果的なのは、
- 皮脂汚れや手垢
- 食べものの油汚れ
- たばこのヤニ
など、酸性の汚れや酸性の汚れによる臭いです。
逆に、重曹水で拭くだけでは効果がないのは、
アルカリ性の汚れや、インクなどの色素が沈着した汚れ
⇒重曹で中和して落とすことができない
機械油などの頑固な汚れや強烈な臭い
⇒重曹が対応できる範囲を超えている
取り除き損ねた食べこぼしなどから発生する臭い
⇒臭いの元になる物が残っているため、また臭いが発生してしまう
付いてからかなり時間が経って繊維に深く入り込んでしまった汚れ
⇒シートの表面を拭いただけでは効果はない
シートにすっかり浸み込んでしまったたばこの臭い
⇒シートの表面を拭くだけでは取り除くことができない
といった汚れです。
重曹を使うときにも、『重曹にできることとできないこと』をわかったうえで使うことが大切ですよ。
メモ
ちなみに、重曹には『殺菌』『除菌』の効果もありません。
重曹に期待できるのは、『脂質や酸性の汚れを中和して落とし、それをエサにする菌が繁殖するのを抑える』という『静菌』の範囲の効果です。
重曹で車のシートを掃除するときの注意
重曹で車のシートを掃除するときは、
- 手袋を着けて掃除をする
- アルミ製の部品が付いた部分には、重曹水が接触しないようにする
- 本革の場合は家具用の『レザークリーナー』などを使う
ということに注意してください。
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手袋をするのは、重曹のアルカリ性で手荒れするのを防ぐためです。
肌が弱い人は特に、必ず手袋をしてください。
『アルミ製の部分に重曹を付けない』というのは、
アルミや銅は重曹のアルカリ性で変質や変色を起こしてしまうからです。
シート周りに置いてある物にも注意してください。
そして、
本革のシートには重曹を使ってはいけません。
重曹はたんぱく質を分解するので、革を傷めてしまうからです。
本革のシートの場合は、革用のクリーナーを使ってください。
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やってはいけない掃除方法
ネットに書いてある重曹での掃除方法には、実はやってはいけない方法もあります。
それは
- 重曹を粉のままシートに直接振りかけ、しばらくおいて掃除機で吸い取る
- 重曹水を直接シートに噴射する・かける
という掃除の仕方です。
重曹を粉のまま振りかけるリスク
重曹を粉のままシートに振りかけると、粉がシートの繊維に入り込み、掃除機では取れなくなってしまうことがあります。
その場合、業者に頼んで特殊な機械で取り除いてもらうしかありません。
また、重曹を掃除で吸ったら掃除機が故障してしまった、というケースもあります。
『重曹をシート全体にまんべんなく振りかけて一晩おく』などとする掃除法もありますが、やめておきましょう。
重曹水を直接吹き付けてはいけない理由
『重曹水をシートに直接吹き付けたりかけたりして掃除する』という方法も、おすすめしません。
なぜかというと、
シートに付いた重曹水の水分が飛んだあと、重曹が結晶になってシートに付着し、シミになってしまうことがあるからです。
掃除をしようとしてかえってシミを作ってしまったのでは、ガッカリですよね。
重曹でのシート掃除は、『重曹水で絞った布で拭き、丁寧に水拭きと乾拭きをする』という方法でしましょう。
車のシートにシミが付いてしまったら
『重曹水で絞った布で拭く』というだけでは、シミを取り除く効果はあまり期待できません。
はい、シミの対処法について見ていきましょう。
なお、ここでは最も一般的な『ファブリックシート(布製のシート)』の場合を取り上げます。
本革や合成皮革のシートの場合は、専用のクリーナーを使うなど、適した方法でシミ取りをしてください。
シミへの基本的な対処法
シミが付いたときは、できるだけ早く取り除くのが鉄則です。
シミは時間が経つほど落としにくくなるからです。
もし、車内で飲食する可能性があるなら、
- ティッシュペーパー
- ウエットティッシュ
- 雑巾として使える布
などを常備しておくと良いですよ。
飲み物や食べ物のシミの場合
飲み物や食べ物のシミは、対処法がわりとシンプルです。
- 基本的なシミの落とし方
- 基本的な落とし方では落ちない場合の対処法
- カーペットのシミの落とし方を応用する方法
以上を解説しましょう。
基本的なシミの落とし方
飲み物や食べ物をこぼしてシミを付けてしまったら、
- できるだけ早く布やティッシュペーパー、ウエットティッシュなどで叩くようにしてすぐに拭き取る
- シミがある所にタオルを置いてシミを吸収させる
- 乾いた布で乾拭きする
- よく乾燥させる
という方法で対処してください。
基本的な方法では落ちない場合の対処法
タオルに吸わせるくらいではシミが落ちない場合は、
- 中性洗剤を薄めた水を布に付けて固く絞った布でシミを拭き取る
- 固く絞った布で水拭きする
- 乾いた布で乾拭きする
- よく乾かす
もしくは
- 蒸しタオルでシミの付いた部分を叩く
- 乾いた布で水分を拭き取り、よく乾かす
という方法があります。
カーペット向きのシミ取り方法
部屋のカーペットにシミが付いたときは
- シミの部分を水で適度に湿らせる
- シミの所に布を当て、上から掃除機で吸ってシミを布に移す
- 布が汚れたら、当てる場所を変えて繰り返す
- シミが落ちたら乾いた布で水分をよく拭き取り、乾かす
という方法で、けっこうきれいにできます。
私もカーペットに飲み物をこぼしてしまったときは、この方法で掃除しています。
カーペット向きの方法ですが、車のシートにも使える可能性があります。
ただし、試すときは
- あくまでもカーペットのシミ取り方法なので、自己責任で試す
- シートを傷めないために、掃除機の吸引力を強くし過ぎない
ということに注意してください。
嘔吐してしまった場合の対処法
車酔いや体調不良で吐いてしまったときの嘔吐物のシミや汚れは、飲み物のシミとは違う方法で対処する必要があります。
やり方は
- できるだけ早く、ティッシュやウエットティッシュなどで嘔吐物を取り除く
- 乾いた布やティッシュなどで、残った嘔吐物の水分を取り除く
- 緩めに絞った蒸しタオルで叩くようにして汚れを取る(こすると繊維の中に嘔吐物の残りが入り込んでしまうので、こすらないこと。)
- タオルが汚れたら使う部分を変えながら、汚れが取れるまで繰り返す
- アルコールスプレーで除菌する
- 嘔吐した人がインフルエンザやロタウイルスなどのアルコールが効かないウイルスに感染している可能性がある場合は、次亜塩素酸水で消毒する
注意するべきことは、
- 感染症を防ぐために、嘔吐物の汚れの処理は必ず手袋をして行う
- 体調不良で吐いてしまった場合は特に、きちんと消毒をしておく
- 処理が終わったら丁寧に手を洗う
ということです。
なお、嘔吐物に粉の重曹をかけるのはやめましょう。
- 嘔吐物をきれいにする効果がない
- 汚れを閉じ込めて、逆に菌が繁殖しやすくなってしまう
- 菌が増えることで、いつまでも臭いが残ってしまう
ということで、良い効果はありません。
こんなときは業者に相談!
車のシートに付いた汚れや臭い、シミはある程度までは自分で落とすことができます。
でも
- 汚れやシミが付いた範囲が広い
- 汚れやシミが頑固にこびりついてしまっている
- すでに汚れやシミがシートの繊維の奥に入り込んでしまって落とせない
- ずっと臭いが残ってしまっている
といった場合は、無理に自分で対処しようとするのではなく、業者に依頼してクリーニングをしてもらったほうが良いです。
汚れもシミも、『早めの対処』が大切です。
自分で掃除してみて落とせないなと思ったら、早めにプロの業者に相談してください。
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まとめ
車のシートの汚れや臭いを重曹で落としたいときは、
- シートのゴミなどを掃除機で吸い取っておく
- 重曹水を布に染み込ませ、固く絞る
- シートを拭く
- 水で固く絞った布で重曹水をよく拭き取る
- 乾いた布で乾拭きする
- 車内を風通し良くして、乾燥させる
という方法で掃除をしてください。
- 重曹を粉のままシートに振りかけ、掃除機で吸い取る
- 重曹水をシートに直接吹き付ける
という重曹の使い方は、NGです。
シートにシミが付いてしまった場合は、
- ティッシュペーパーやウエットティッシュなどでなるべく早く拭き取り、乾いた布で拭いて乾燥させる
- 中性洗剤を薄めて付けた布で拭き、水拭きと乾拭きをする
- 蒸しタオルでシミの部分を叩き、乾いた布で水分を取ってから乾かす
といった方法で対処します。
そして
- 本革・合成皮革のシートは専用のクリーナーを使う
- 自分で落とせない汚れは無理せず業者に依頼する
ということにも気を付けてください。
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シートをきれいにして、気持ちよく運転してくださいね!