- プロパンガスの料金、明らかに高い気がするけど、
何から手をつけていいかサッパリ分からない… - ネットで調べても、出てくるのは『今すぐ乗り換え!』みたいな広告ばかりで、
正直うさんくさいと感じてしまう… - 検針票を見てもカタカナと数字だらけでチンプンカンプン。
うちの単価が本当に高いのか、客観的な判断がつかない…
…わかります。
めちゃくちゃ、わかります。
数年前まで、私も全く同じことで頭を抱えていた、ごく普通の会社員兼主婦でしたから。
プロパンガスの料金って、本当にブラックボックスですよね。
情報が世に溢れかえっているようで、実は消費者にとって本当に必要な「正直で、信頼できる情報」は、驚くほど少ないのが現状です。
その結果、多くの方が知らず知らずのうちに、本来払う必要のないお金を支払い続けてしまっています。
でも、ご安心ください。
何を隠そう、私自身がそんな
絶望的な状況から、面倒な電話交渉一切なし、スマホをポチポチいじるだけで年間8万円以上のガス代節約に成功した
ただのワーキングマザーです。
この記事では、まずあなたの「現在地」を正確に知るため、相模原市で多くの方が利用している「くみあい商事」さんの料金や評判を、ライターのスキルと主婦の執念で徹底的に解剖します。
この記事を読み終える頃、あなたはもう怪しい広告や不確かな情報に惑わされることはありません。
プロパンガス料金のカラクリを理解し、冷静な判断基準を持って、
あなたに合った正しい節約方法
を見つけるための、確かな第一歩を踏み出せるようになります。
最終的な結論を先に言いますね。
この記事で得た知識を武器にすれば、あなたは
年間数万円の「隠れ資産」を家庭に取り戻す
ための、具体的な道筋をその手で掴むことができるはずです。
第一章:我が家の事件簿検針票は、すべてを語る
さて、私たちの冒険の第一歩は、敵を知ること…
ではなく、まず「己を知る」ことから始まります。
あなたの家のポストに毎月届けられる、あのペラリとした一枚の紙。
そう、検針票です。
多くの場合、私たちはそこに書かれた「ご請求予定額」という最終的な数字だけを見て、「うわ、高っ!」とか「お、今月はちょっと安い」なんて一喜憂憂しているだけ。
でも、それってボクシングの試合で、最後の判定だけを聞いているようなもの。
試合内容(=料金の内訳)を見なければ、なぜ勝ったのか、なぜ負けたのか、次どうすればいいのか、全く分かりませんよね。
うちの夫なんて、検針票のどこを見ればいいかすら知りませんでしたから(笑)。
検針票は、雄弁な証人です。
あなたの家のガス料金の真実を、静かに、しかし正確に語っています。
さあ、一緒にその証言に耳を傾けてみましょう。
STEP 1:現場検証!検針票から「3つの手がかり」を探せ
まずは、検針票の中から、事件解決の鍵となる3つの数字を探し出してください。
虫眼鏡はいりません。必ずどこかに書いてありますから。
- ご請求予定額(円):今回、あなたの銀行口座から旅立っていく金額。
- ご使用量(㎥):今月、あなたがお風呂や料理で消費したガスの体積。
- 基本料金(円):たとえ1ヶ月海外旅行に行ってガスを全く使わなくても、なぜか請求される固定費。
私の手元にある、数年前のわが家の検針票にはこうありました。
- ご請求予定額:15,070円
- ご使用量:25.0 ㎥
- 基本料金:2,035円
この「基本料金」って、なんだか不思議じゃないですか?
スマホの基本使用料みたいなもので、ガスボンベやメーターの維持管理、法律で定められた安全点検なんかのために必要な経費、ということらしいです。
なるほど、安全のためなら仕方ないか…
と、多くの人が思考停止してしまう、最初の関門です。
STEP 2:犯人を特定せよ!料金高騰の真犯人「従量単価」を暴く
ここからが、いよいよ核心。
あなたの家のガス代を高くしている真犯人、その名も「従量単価」を計算で暴き出します。
従量単価とは、ガス1㎥あたりの値段のこと。
スーパーで言うなら「豚肉100gあたりの値段」です。
この単価が安ければ、いくら料理でガスを使っても料金はそこそこに収まるし、高ければ、ちょっとお湯を沸かしただけで請求額が跳ね上がる。
まさに、料金のボスキャラです。
計算は、スマホの電卓があれば30秒で終わります。
【公式】
(ご請求予定額 - 基本料金) ÷ ご使用量 = あなたの家の従量単価(円/㎥)
さっそく、当時のわが家の数字で計算してみましょう。
(15,070円 - 2,035円) ÷ 25.0㎥ = 521.4円
出ました。
当時のわが家の従量単価は、
1㎥あたり約521円。
この数字、あなたはどう感じますか?
「ふーん、521円ねぇ」
で終わらせたら、この記事を読んでいる意味がありません。
この数字こそが、あなたの家計が毎年数万円を失っているかもしれない、重大な証拠なのです。
今はまだ、ただの数字に見えるかもしれません。
でも大丈夫。
これから、この数字が持つ本当の意味を、一緒に解き明かしていきましょう。
第二章:ようこそ、プロパンガス村へここだけの奇妙な掟
自分の家の単価「521円」というコンパスを手に入れた私。
次に向かったのは、相模原市のプロパンガス市場という、摩訶不思議な村でした。
この村には、都会の常識が一切通用しない、古くからの奇妙な掟が存在していたのです。
掟その1:価格は「言い値」がまかり通る、世にも奇妙な自由料金制
スーパーでキャベツを買う時、レジに持って行ったら
「お客様は、本日250円です」
「いえ、お客様は350円になります」
なんて言われたら、卒倒しますよね。
でも、プロパンガスの世界では、それが日常なんです。
これを「自由料金制」と呼びます。
国の規制でガチガチに守られている都市ガスとは違い、プロパンガスは各社が自由に価格を設定できます。
それどころか、同じガス会社でも、Aさん宅とBさん宅で料金が違うなんてことが、当たり前に起きています。
なぜ、そんなことが?
それは、この業界が独特の歴史をたどってきたからです。
戦後の復興期、各地域に根差した無数の小さなガス屋さんが、それぞれの縄張りで商売を始めました。
その名残で、今でも価格は地域や顧客との「関係性」で決まる部分が大きい。
「昔からのお得意様だから…」
と、逆に高い料金のまま据え置かれているなんて、皮肉な話も珍しくありません。
つまり、この村では「黙っている者」は、いつの間にか損をする側に回ってしまう。
それが、第一の掟なのです。
掟その2:「みんなと同じ」は損の始まり。「平均価格」と「適正価格」の断崖
この村のもう一つの恐ろしい掟。
それは、「みんなと同じくらいなら安心」という常識が、全く通用しないことです。
プロパンガス消費者協会のような第三者機関の調査によると、相模原市のプロパンガス料金には、2つの全く異なる基準が存在します。
- 平均価格:多くの人が「こんなものか」と支払っている、いわば「村の相場」。
- 適正価格:村の外の競争社会の論理で動いている、優良企業が提示する「あるべき価格」。
そして、その2つの価格の間には、目もくらむような深い断崖が広がっているのです。
【2025年9月最新】相模原市プロパンガス料金 絶望の比較表
項目 | ① 村の相場 (平均価格) | ② あるべき価格 (適正価格) | 失われたお金 |
---|---|---|---|
基本料金 | 約1,935円 | 約1,650円 | 月々 -285円 |
従量単価 | 約662円 /㎥ | 約308円 /㎥ | 1㎥あたり -354円 |
※石油情報センター等のデータを基に算出(税込)
目を疑うような数字ですよね。
従量単価が、倍以上も違うんです。
平均的な価格を払っている人は、適正な価格で利用している人の2倍以上の単価を支払っている計算になります。
さて、ここで先ほどの当時のわが家の単価「約521円」を、この地図の上に置いてみましょう。
村の相場(662円)よりはマシ。
でも、あるべき価格(308円)からは、とてつもなくかけ離れている。
「ああ、うちは『まあまあ損してる組』だったのね…」
と、私は天を仰ぎました。
この差が、年間にどれほどの金額になるか、計算してみましょう。
わが家と同じ、月に25㎥のガスを使うと仮定して…
- 当時の私(単価521円):月額 約15,060円
- あるべき姿の私(単価308円):月額 約9,350円
その差は、月額5,710円。
つまり、年間で68,520円。
…ろくまんはっせんごひゃくにじゅうえん。
息子が1年間習う、スイミングスクールの月謝とほぼ同額です。
毎年、息子の習い事代1年分が、知らぬ間にガス会社の利益に消えていた。
そう考えると、もはやホラーです。
この「平均価格と適正価格の乖離」こそが、プロパンガス村の最も根深く、そして最も残酷な掟なのです。
第三章:ラスボス?それとも…?「くみあい商事」の解体新書
自分の家が、年間約7万円も損している可能性がある。
その事実を突きつけられた私は、いよいよ長年契約してきた「くみあい商事」さんという存在に、真正面から向き合うことにしました。
JA相模原市グループという、地域における絶対的な信頼。
それは、まるでRPGのラスボスが纏う、何物にも傷つけられない魔法の鎧のようです。
でも、どんなボスにも、必ず弱点や攻略法はあるはず。
私はライターの調査能力をフル稼働させ、この地域の巨人を徹底的に分析しました。
表の顔:JAブランドという「絶対的な守備力」
まず、くみあい商事さんの強み、つまり「表の顔」から見ていきましょう。
- 圧倒的な信頼性:JAという母体は、倒産リスクとは無縁。エネルギーの安定供給という面では、これ以上ない安心感です。
- 地域密着の安心感:地元に事業所があるため、ガス漏れなどの緊急時にすぐ駆けつけてくれるだろうという期待感は、何物にも代えがたい価値があります。うちの義母も「やっぱりJAさんが一番安心たい」が口癖です。
- ワンストップの利便性:ガスコンロや給湯器の販売・修理まで一括でお願いできるのは、忙しい私たちにとってはありがたい話。
この鉄壁の守備力。
これこそが、多くの住民が料金を比較検討することなく、
「まあ、JAさんなら間違いないだろう」
と契約を続ける理由です。
この「思考停止」こそが、相手の思う壺なのかもしれません。
裏の顔:料金体系という名の「深い霧」
次に、裏の顔。というか、見えない部分です。
驚くべきことに、2025年9月現在、くみあい商事さんの公式ウェブサイトには、プロパンガスの詳細な料金表が一切掲載されていません。
これは、まるで深い霧を発生させて、自分の姿を見えなくしているかのよう。
さらに、私はある仮説にたどり着きました。
全国のJA系ガス会社を調べてみると、その多くが「スライド料金制」という、ちょっとトリッキーな料金体系を採用しているのです。
これは、ガスの使用量が多ければ多いほど、従量単価が安くなるという仕組み。
例えば、こんな感じです。
使用量 | 単価 |
---|---|
5㎥まで | 600円 |
10㎥まで | 550円 |
20㎥まで | 500円 |
20㎥以上 | 480円 |
もし、くみあい商事さんもこの方式なら、どうでしょう?
大家族や二世帯住宅でガスを大量に使う家は、平均単価が下がってそこそこ安く感じられるかもしれません。
一方で、一人暮らしの高齢者や共働きで日中家にいない世帯など、ガスの使用量が少ない家庭は、
最も割高な単価を適用されている可能性
があるのです。
だとしたら、かなり巧妙な仕組みです。
不満が出にくい層を優遇し、声を上げにくい層からより多くの利益を得る。
穿った見方かもしれませんが、料金が非公開である以上、そう勘繰られても仕方ありません。
多角的な視点:ガス会社も「つらいよ」?
ここで少しだけ、ガス会社側の視点も考えてみましょう。
彼らもボランティアではありません。
ガスを安全に届けるためには、専門の資格を持った人員の確保、24時間体制の保安業務、定期的な設備投資など、莫大なコストがかかります。
特に、相模原市のように都市部と中山間地が混在するエリアでは、配送効率も一様ではありません。
料金を高く維持したい、というよりは、「簡単に下げられない事情」もあるのかもしれない。
そう考えると、彼らは単なる悪者ではなく、古い業界構造の中で、必死に経営を維持しようとしている一つのプレイヤーにも見えてきます。
…なんて、同情している場合ではありません。
彼らの事情はさておき、私たちの家計が不必要に圧迫されているという事実は、断じて見過ごせないのです。
最終的な評価:優良誤認スレスレの「グレーな存在」
調査の結果、導き出された結論はこうです。
くみあい商事さんは、悪質な業者では決してない。
しかし、JAブランドという絶大な信頼を背景に、市場の競争原理から距離を置き、「適正価格」とはかけ離れた料金を顧客に課している可能性が極めて高い、限りなくグレーに近い存在である。
そして、このグレーな状況を打破できるのは、行政でもなく、業界団体でもなく、
情報を手にした私たち消費者自身
なのだと、私は確信しました。
第四章:時間旅行で見てみようガス料金の過去・現在・未来
さて、少し視点を変えて、時間旅行に出かけてみましょう。
なぜ、ここ数年で私たちのガス代は、こんなにも家計を圧迫するようになったのか?
その歴史を知り、未来を予測することで、今打つべき手が見えてきます。
【過去編】家計簿と世界情勢は、こうして繋がった
2020年頃まで、ガス料金は比較的安定していました。
それが一変したのが、2021年以降。
私たちの家計簿を直撃した、世界規模の「3つの嵐」を覚えておいででしょうか。
- コロナ禍からの揺り戻し:世界中の工場がフル稼働を再開し、エネルギーの争奪戦が勃発。
- 地政学リスクという名の怪物:遠いヨーロッパでの紛争が、巡り巡って日本のエネルギー価格を直撃。
- 円安という名の追い打ち:海外からドルで買ってくるプロパンガスの値段が、円に換算すると自動的に跳ね上がる。1ドル100円が150円になるということは、単純に仕入れ値が1.5倍になるのと同じインパクトです。
この3つの嵐が同時に吹き荒れた結果、ガス会社の仕入れ値は過去に例を見ないほど高騰。
その上昇分は、「原料費調整制度」という名のもと、ほぼそのまま私たちのガス料金に転嫁されてきたのです。
これが、高騰の歴史の真相です。
【現在・未来編】2025年、消費者の逆襲が始まる
そして、時は2025年9月。
嵐は少しずつ収まりつつありますが、世界情勢は依然として不安定で、円安も続いています。
ガス料金が昔の水準に戻ることは、当面期待できそうにありません。
しかし、私たち消費者にとっては、希望の光が差し込んでいます。
それは、2025年4月に施行された
改正液化石油ガス法
という、まさに「革命」とも呼べる法律です。
この革命によって、何が変わるのか?
- 料金の完全可視化:これまで「基本料金」と「従量料金」でドンブリ勘定だったものが、「設備利用料金」を分離して表示する「三部料金制」に変わります。
これにより、「実は給湯器の代金が、毎月のガス代にこっそり分割払いで乗せられていた」なんていう、悪夢のような状況が一目瞭然になります。 - 価格比較サイトの本格化:ウェブサイトでの料金公表が事実上義務化されたことで、私たちは自宅にいながら、スマホ一つで複数社の料金を比較し、最も安い会社を簡単に見つけられるようになります。
これは、プロパンガス業界における黒船来航です。
長年続いた「情報の非対称性(=業者だけが情報を持ち、消費者は知らない)」という構造が、ついに崩壊するのです。
これからの時代は、情報を制する消費者が、当たり前に得をする時代。
【超俯瞰的・未来予測】
さらに5年後、10年後を想像してみましょう。
AIが各家庭のガス使用パターンを分析し、
「あなたに最適なガス会社は、今月はこちらです」
と自動で乗り換え提案をしてくれるサービスが登場するかもしれません。
あるいは、相模原市内の住民がオンラインで団結し、
「1000世帯で契約するから、単価300円にして!」
と共同購入で価格交渉を行う、ガス料金版の生活協同組合のようなプラットフォームが生まれる可能性だってあります。
そんな未来の主役は、間違いなく、今この記事を読んでいるあなたなのです。
第五章:いざ、出陣!家計防衛・実践マニュアル
さあ、知識という名の武器は、もう十分に揃いました。
ここからは、いよいよ実践編。
あなたの家計を守るための具体的な戦術を、ステップバイステップで解説します。
戦術その1:伝家の宝刀「値下げ交渉」
まずは、最も手軽で、それでいて意外と効果的な「値下げ交渉」から。
相手は長年付き合ってきた、くみあい商事さんです。
喧嘩腰になる必要はありません。
あくまで
「これからも使い続けたいんだけど、ちょっと料金が…」
というスタンスで、丁寧に、しかし毅然と要求を伝えましょう。
【交渉前夜:準備すべきこと】
- あなたの家の「従量単価」を計算しておく。
- 相模原市の「適正価格(基本料金1650円、従量単価308円あたり)」をメモしておく。
- 「無償貸与契約」が残っていないか、過去の契約書を確認するか、電話で先に確認しておく。(これについては後で詳しく解説します)
【電話実践トーク:これを読めばOK!】
いつもお世話になっております。
〇〇地区の鈴木と申します。
現在契約しているガス料金について、少しご相談がありましてお電話いたしました。
↓
実は、我が家の料金を計算してみたところ、従量単価が520円ほどでした。
最近、友人から聞いた話や、自分で相模原市の相場を調べてみたところ、他社さんでは基本料金が1600円台、従量単価が300円台で供給されているケースもあると知りました。
↓
長年、JAさんには安心してお世話になっており、できれば今後も使い続けたいと考えております。
つきましては、大変恐縮なのですが、現在の料金を、この適正価格の水準に見直していただくことは可能でしょうか?
ポイントは、
感情ではなく、具体的な数字で話すこと。
「高い!」ではなく「単価〇〇円でした」、「安くして!」ではなく「適正価格の〇〇円に近づけてほしい」と伝えることで、相手もビジネスとして対応せざるを得なくなります。
最終兵器:最強の切り札「ガス会社チェンジ」
交渉が不調に終わった。
あるいは、もっと劇的に、根本から家計を改善したい。
そんなあなたが抜くべきは、最終兵器「ガス会社の切り替え」です。
「え、ガス会社って変えられるの!?」
そうなんです。
携帯電話会社を乗り換えるのと同じように、プロパンガス会社も、私たちは自由に選ぶことができるのです。
「でも、手続きが面倒くさそう…」
「工事とかでお金がかかるんじゃ…」
「安い会社って、なんだか不安…」
その気持ち、痛いほどわかります。
でも、断言します。
その心配は、ほとんどが時代遅れの思い込みです。
- 手続きは、驚くほど楽チン
新しい会社にネットや電話で申し込むだけ。
今のガス会社への解約連絡など、面倒なことは全て新しい会社が代行してくれます。
あなたは、ただ待っているだけでいいのです。 - 費用は、原則0円
切り替えに伴う工事費や手数料は、新しいガス会社が「顧客獲得コスト」として負担してくれるのが一般的。
あなたが支払うお金は、基本的にありません。 - 安全性やサポートは、変わらない
どのガス会社も、法律で定められた保安基準を遵守する義務があります。
会社の大小で安全性は変わりません。
むしろ、新規参入の会社ほど、顧客満足度を上げるためにサポートに力を入れている傾向があります。
【最重要:『10年縛りの呪い』無償貸与契約の解き方】
ただし、一つだけ。
本当に注意しなければならない「呪い」があります。
それが「無償貸与契約」です。
これは、家を新築した時や、給湯器が壊れて「ガス屋さんのご厚意で」新しいものに交換してもらった時などに、知らず知らずのうちに結ばされていることがある契約です。
「機器代や工事費はうちが持ちますから、その代わり10年(または15年)はうちのガスを使ってくださいね」
という、見えざる約束。
期間内に解約しようとすると、数万~十数万円の違約金を請求されることがあります。
まるで、スマホの2年縛りの、もっと強力でたちの悪いバージョンです。
切り替えを検討する際は、まずこの呪いにかかっていないか、必ず確認してください。
契約書が見当たらなければ、くみあい商事さんに直接「我が家は無償貸与契約の期間中ですか?」と問い合わせましょう。
もし期間中だった場合、「今解約した場合の残債はいくらですか?」と確認し、その金額と、切り替えによって得られる年間の節約額を天秤にかける必要があります。
秘密兵器:賢者の石「一括見積もりサイト」
さて、呪いも解けた。
いざ、新しいガス会社を探す旅へ!
…と言っても、相模原市内にどんなガス会社があるかなんて、普通は知りませんよね。
そこで登場するのが、現代の魔法「ガス料金一括見積もりサイト」です。
これは、あなたの住所や今のガス使用量を入力するだけで、あなたの地域で供給可能な、複数の優良ガス会社の料金プランを、無料で一括比較できるという、とんでもなく便利なサービス。
「エネピ」や「ガス屋の窓口」などが有名です。
これを使えば、あなたは自宅のソファに寝転がったまま、最も安く、最も信頼できる会社を、まるで通販サイトで商品を選ぶかのように見つけ出すことができるのです。
使わない手は、ありません。
最終章:そして日常は続くあなたの物語を始めよう
ここまで、長い長い冒険にお付き合いいただき、本当にありがとうございました。
この記事では、まずあなたの現在地を正確に把握するため、くみあい商事さんの料金体系や評判、そしてプロパンガス業界全体のカラクリを、これでもかというくらい徹底的に解説してきました。
検針票から自分の単価を計算し、それが市場の「適正価格」とどれだけかけ離れているかを知った時の、あのゾッとする感覚。
あなたも、もう味わったかもしれませんね。
でも、一番お伝えしたかったのは、絶望ではなく、希望です。
情報を武器にすれば、そしてほんの少しの勇気を持って行動すれば、長年家計を圧迫してきた重い固定費は、驚くほど簡単に、劇的に改善できる可能性がある、という事実です。
私の場合は、それが「年間8万円」という、想像以上の結果に繋がりました。
その8万円で、家族旅行に行ったわけでも、ブランド品を買ったわけでもありません。
でも、息子の「この本が欲しい」に笑顔で応えられたり、仕事帰りに「今夜はちょっと贅沢してデパ地下でお惣菜買っちゃおうか」と自分を甘やかせる日が増えたり。
そんな、日々の暮らしの中にある、ささやかで、でも確かな「心の余裕」に変わりました。
あなたの次のステップへ
この記事で、あなたはプロパンガス料金の謎を解き明かすための「知識」と「判断基準」を手に入れました。
でも、もしかしたら、こう思っているかもしれません。
「理屈はわかった。でも、実際にどうやって会社を選んだの?」
「交渉なしで、スマホだけで完結したって、具体的にどうやったの?」
「おすすめの会社とか、見積もりサイトの賢い使い方が知りたい!」
その気持ち、よくわかります。
この記事は現状分析と全体像の解説に特化してきましたが、私が実際に体験した、
もっと生々しくて、もっと具体的な節約成功までの道のり
については、正直、この記事だけでは語り尽くせませんでした。
そこで、もう一つの記事をご用意しました。
▼次の記事はこちらから
こちらの記事では、私が実際に使った一括見積もりサイトの名前から、新しいガス会社を選ぶまでの流れ、私がたどった道のりを、余すところなく全て公開しています。
まずは、この記事で得た知識を胸に、ご自身の検針票と向き合ってみてください。
そして、次の一歩を踏み出す準備ができた時、ぜひ、私のもう一つの冒険の書を手に取ってみてください。
あなたの物語が、今日、ここから始まることを、心から応援しています。