プロパンガスは、ただでさえ都市ガスよりも高いのに
賃貸住宅だと、さらに料金が高いんですよね。
賃貸住宅で、プロパンガスを解約したりガス会社を指定したりすることはできるのでしょうか?
ということで、この記事では
- 賃貸住宅でプロパンガスを解約する方法
- プロパンガス契約なしで賃貸契約はできるのか
- 賃貸住宅でガス会社を指定したり変えたりできるのか
についてチェックしていきます。
ぜひ読んでくださいね!
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賃貸でプロパンガスを解約する方法
賃貸住宅のプロパンガスを解約する方法
賃貸住宅でプロパンガスを解約する方法は、基本的に持ち家と同じです。
- ガス会社に伝える情報を整理しておく
- 電話かインターネットなどで解約の申し込みをする
- 契約しているガス会社の人が閉栓作業に来るので、立ち会う
- 清算手続きなどを済ませて、解約完了
という流れです。
では、くわしく見ていきましょう。
step
1プロパンガスを解約する時に必要な情報を用意する
ガス会社を解約する時には
- ガス会社の連絡先
- 契約者の氏名と、解約を申し込む人の氏名
- 検針票(検針票に書いてある『お客様番号』が必要)
- ガスの解約をする建物の住所
- 建物のタイプ(戸建て、アパート、マンションなど)
- 閉栓作業に来てもらう希望の日時
- 保証金を預けている場合は、預かり証
- 引越しの場合は引越し先の住所
このような情報をメモなどして用意しましょう。
検針票は顧客情報がまとめて書いてあるので、なるべく用意しておいたほうが良いです。
でも、見つからない場合はなくても大丈夫です。
メモ
検針票が見つからず、ガス会社の名前や連絡先がわからないときは、
- ガスボンベに書いてあるガス会社名を確認する
- ネットで連絡先を検索する
という方法で確認できます。
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2ガス会社に解約の申し込みをする
ガス会社のサイトを見て、解約の連絡の仕方をチェックしましょう。
ガス会社によって
- インターネットで解約手続きができる
- 解約手続きは電話連絡に限っている
- インターネットでも電話でもOK
など、連絡の方法が違うことがあります。
ネットの場合は、フォームに必要事項を入力し、送信すればOKです。
電話の場合は、
- 『ガスを解約したい』ということ
- 住所氏名や連絡先、閉栓の希望日時など、必要事項
を伝えましょう。
そして、
- 閉栓の日時
- 閉栓の立ち合いが必要かどうか
- 最後に支払う料金と支払方法
- 保証金の返金
について確認してください。
閉栓の立ち合いはガス会社によっては要らないこともありますが、基本的に必要と考えておいてください。
メモ
ガスを解約するときは、なるべく早めにガス会社に連絡しましょう。
早めに連絡したほうが閉栓作業の予約を取りやすいからです。
特に年度の変わり目や夏休みなどの引越しシーズンには、閉栓の予約が取りにくくなる可能性があります。
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3ガス会社の人に閉栓してもらう
解約の日には、ガス会社の人が閉栓作業をしに来ます。
立ち合いが必要な場合は、立ち会ってください。
そして、解約時に受け渡しの場合は
- 最後の料金の支払いをする
- 保証金の返金を受ける
ということも忘れないでくださいね。
解約時に料金や保証金を直接受け渡ししない場合は、ガス会社の指定した方法に従って支払いや受け取りをしてください。
なお、
保証金の預かり証をなくすと、保証金を返金してもらえない可能性があります。
預かり証は、契約書と一緒にきちんと保管しておきましょう!
失くしてしまった場合は、ガス会社に紛失した旨を話して相談してください。
関連記事:プロパンガスの保証金が返ってこないのはなぜ?返金トラブルを調査!
『ガス代節約のため』などの理由でも解約可能?
賃貸住宅であっても、基本的には
『節約のためにガスをやめる』など、引越し以外の理由でもガスを解約することはできます。
ただし念のため、解約をする前に
借りている物件の賃貸契約書を確認してください。
賃貸契約に『指定のガス会社と契約すること』が含まれている場合は、解約について大家さんに相談しましょう。
賃貸契約にガス会社との契約が含まれていなければ、解約しても問題はありません。
節約のためにガスを解約する場合の注意点
『ガス代が高いから、もうガスを使いたくない』という理由で解約するときは、解約する前に
- お風呂やキッチンにガスを使わない場合、どういう方法で補うか
- 本当にガスがなくても生活していけそうかどうか
- ガスなしの生活をするためにかかるコストが、ガス代よりも高くならないか
- 複数の電気器具を使うときは、アンペア数をオーバーしない組み合わせで使わなければならない
- ガスなし生活でコストカットできる可能性があるのは、1人か2人暮らしまで
といったことをよく考えて検討しましょう。
特に、コスト面は熟考が必要です。
ガスを使わず生活をするとなれば、これまでガスで使っていた
- お風呂の給湯
- 調理に使う熱源
を電気で補わなければなりません。
具体的には、
お風呂
⇒バスヒーター、シャワーの代用にするバスポンプ、銭湯代(銭湯を利用する場合)
キッチン
⇒電子レンジ、オーブンレンジ、電気圧力鍋、卓上のカセットコンロやIHコンロ、ホットプレートなど
飲み物用のお湯を沸かす
⇒電気ポット、電気ケトルなど
などが必要です。
もし電気代などが増えることでトータルの光熱費が前より高くなったら、ガスをやめた意味がなくなってしまいます。
ガスなし生活にどのくらいコストがかかるか、よく考えてくださいね。
賃貸住宅でガス会社を指定できる?
賃貸ではガス会社を指定や変更できる?
残念ながら、プロパンガスの賃貸住宅では入居者が
- 入居前に、自分の部屋で契約するガス会社を指定する
- 入居してからガス会社を変更する
ということはできません。
なぜ自分でガス会社を決められないかというと、賃貸住宅の場合は
- 1つの建物ごとにガス会社と契約する
- ガス会社を決めて契約する権限は、大家さんにある
ということになっているからです。
ガス会社を選ぶことができるとすれば、
自分で選んだガス会社に乗り換えてもらうように大家さんに交渉して、大家さんがOKした場合です。
賃貸住宅でプロパンガス会社を乗り換えることについては、こちらの記事に詳しく書いてあります。
ガス会社に直接交渉して料金を下げてもらう方法も書いてあるので、併せて読んでくださいね。
関連記事:賃貸の家でプロパンガス代を節約したい!ガス会社の変更は可能?
メモ
都市ガスの場合は、『契約書に指定のガス会社を利用する』という取り決めがなければ、変えられる可能性があります。
大家さんや管理会社に相談してくださいね。
『ガス会社指定で物件を選ぶ』という方法
賃貸住宅で、どうしても自分で決めたガス会社を利用したいということであれば、
- 自分が指定したガス会社と契約している賃貸物件を探す
- 戸建てで、自分が指定したガス会社を利用する許可がもらえる物件を借りる
という方法があります。
戸建ての賃貸なら、集合住宅よりはガス会社を変えられる可能性は高いです。
(戸建てでも、ガス会社を変えられないこともあります。)
賃貸物件がどこのガス会社と契約しているかは、不動産屋さんで聞いてくださいね。
ただし、
- ガス会社の条件が合っても、家賃や間取り、立地など、他の条件が合わない可能性がある
- 戸建ての賃貸住宅だと、集合住宅より家賃が高くなる
といったことから、『ガス会社を決めてから物件を探す』という方法は、よほどの理由がない限りおすすめしません。
それよりも
不動産屋でガスの料金を教えてもらい、ガス料金がなるべく安いガス会社を選ぶ方が現実的です。
ガスを契約しないで住宅を借りることは可能?
ガス契約なしで賃貸住宅を借りることが可能かどうかは、賃貸契約の内容によります。
物件選びのときに、不動産屋に『ガスを契約せずに賃貸契約をしたい』と相談してみましょう。
実際には、賃貸契約にガスの契約が義務付けられていることは、多くはありません。
でも私としては、最初からプロパンガスを契約したくないくらいなら
- 可能であれば都市ガスの物件を探す
- プロパンガスの物件しかない場合は、不動産屋で物件のガス料金を聞いてガス料金の安い物件を探す
- 不動産屋で物件のガス会社を教えてもらい、電気や光回線などとのセット契約で光熱費がトータルで安くなるプランが利用できないか調べる
といった方法をおすすめします。
やはりガスを使ったほうが、生活はしやすいからです。
季節でガスの契約、解約を繰り返す方法もある
ガス使用を完全にやめてしまうのではなく、
冬など、どうしてもガスを使いたい時期だけガス会社と契約し、暖かくてガスがなくてもしのげる季節になったら解約する
というやり方で、ガスを利用している人もいます。
ガスは基本的に契約も解約も自由ですから、こういう方法もありです。
ただ、中には渋い顔をするガス会社もあるかもしれません。
季節ごとに契約と解約を繰り返したいときは、ガス会社に可能かどうか確認してください。
なお、契約と解約を繰り返す場合は
- 開栓や閉栓の申し込み連絡は早めにする
- 契約や解約をするたびに開栓・閉栓の立ち合いが必要になる
ということを忘れないでくださいね。
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まとめ
賃貸住宅でも、プロパンガスを解約することはできます。
解約の手順は
- ガス会社に連絡して解約希望であることや必要事項を伝え、閉栓作業に来てもらう日を決める
- 閉栓作業に立ち会う
- 最後のガス料金を精算して、保証金を受け取る
です。
『ガス代を節約したい』という理由でもガスを解約することはできますが、賃貸の契約書にガス利用が含まれているかどうか確認しましょう。
また、ガスなし生活だと電気代や電気器具の購入費用もかかります。
本当に節約になるか、よく考えてくださいね。
賃貸住宅では、自分でガス会社を指定することはできません。
ガス料金が高いなら、
- 大家さんにガス会社を変えてもらえないか交渉する
- ガス会社に直接交渉して、料金を下げてもらう
- ガス料金の安い物件に引越す
といった方法があります。
賃貸のプロパンガスは高いことが多いですが、あきらめずにできることをやってみてくださいね!