『マジックリン』と並んで『いろいろな用途に使える』と言われている洗剤が
『サンポール』です。
特に、『錆落としにサンポールを使う』という人が、けっこういます。
でも、サンポールは『錆落とし用』というわけではありません。
なので一度、正しい使い方を確認しておいたほうが良いです。
ネットに錆取りの体験談を書いている人の多くが、『中和する』と書いていますものね。
中和する必要があるかどうかも、確認しておきましょう。
ということでこの記事では
- サンポールの正しい使い方
- サンポールを錆落としに使う場合、中和が必要なのかどうか
について解説していきます。
ぜひ読んでくださいね。
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サンポールの正しい使い方
まず、サンポールの正しい使い方から見ていきましょう。
サンポールは
- トイレの便器の掃除
- トイレのタイルの掃除
この2つの用途専用の洗剤です。
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では、便器とタイル掃除のときの正しい使い方を見ていきましょう。
なお、サンポールの公式ページはこちらです。
併せてチェックしてくださいね。
トイレの便器掃除をする時の使い方
公式サイトによると、トイレの便器を掃除するときは
- 原液を、便器の中にかける(量は、容器2プッシュ分くらい)
- 2~3分おく
- 柄付きブラシなどでこする
- 水を流して、サンポールを流す
というのが正しい使い方です。
公式にアナウンスしている以外の使い方では、
- トイレの便器の汚れた所にトイレットペーパーを敷く
- トイレットペーパーにサンポールをかける
- しばらく置く
- トイレットペーパーをどかして、ブラシなどでこする
- 水で流す
という方法で使っている人もいました。
この方法だと、サンポールを汚れにより密着させることができます。
また、サンポールを染み込ませたトイレットペーパーも、そのままトイレに流せばOKです。
ただし、トイレットペーパーの量が多すぎると詰まってしまうこともあるので、注意してください。
トイレのタイルを掃除するときの使い方
トイレのタイルを掃除するときには、
- 水100mlあたり2プッシュ分くらいの液を入れ、薄める
- 1平方メートルあたり5mlを撒き、2~3分おく
- サンポールをトイレットペーパーや布などで拭き取る
- しっかり水拭きする
という使い方です。
なお、床や壁を掃除する場合は、
サンポールを使って良いのは、タイルの部分だけです。
フローリングの床などに使うと変色する可能性があります。
また、タイルの部分であっても、
- 原液で使うと床を傷める
- 特殊タイルや一部の合成樹脂のタイルなどは、変色することがある
ということに気をつけてください。
サンポールを使う時の注意点
サンポールは、強酸性の洗剤で、塩酸も入っています。
そのため、使う時には注意しなければならないことがあります。
基本的な注意点
まず、一番基本的な注意点は
使い方と使用上の注意をよく読み、きちんと守って使う
ということです。
特に
- 手袋をするなど、肌に液が付かないようにして使う
- 液が目に入ったり服に付いたりしないように注意する
- 換気をしながら使う
- 液を便器にかけたままにして放置しない
- 金属や大理石、人工大理石などには使わない(変色や変質をする可能性がある)
- 絶対に、塩素系の製品と混ぜたり一緒に使ったりしない
- サンポールを使って掃除をした後は、しっかり手を洗う
ということに注意してください。
サンポールを使ってはいけないものは?
サンポールを使ってはいけないもの、サンポールを付着させてはいけないものもあります。
それは
金属類
⇒錆びや変色、腐食などの原因になる
大理石や人工大理石
⇒変色したり傷んだりする
コンクリート
⇒溶ける
といったものです。
特に、ステンレスやアルミには付着しないように気をつけてください。
ステンレスは黒く変色してしまいますし、アルミは腐食してしまいます。
サンポールを錆落としに使ったら中和が必要?
ここからは、サンポールを錆落としに使う場合の『中和』について解説します。
サンポールでの錆取りは自己責任で
まず大前提として、サンポールを錆落としに使うのは、本来の用途ではありません。
公式の情報でも『金属に使ってはいけない』としています。
なので、サンポールで錆落としをする場合は、自己責任で行ってください。
錆落としに使っている人もけっこういますが、イレギュラーな使い方であることは頭に入れておいてくださいね。
サンポールで錆落としをしたら中和を!
サンポールで錆落としをした場合は、その後に必ず中和をしてください。
なぜかというと、
錆を落とした物にサンポールが付いたままだと、錆びや腐食などの原因になるからです。
場合によっては、錆落としをする前より錆がひどくなることもあります。
洗ったり拭き取ったりするだけでは残ってしまうこともあるので、しっかり中和してくださいね。
サンポールを錆取りに使った後の中和の仕方
サンポールで錆落としをした後の中和の仕方は、
- 『油汚れ用マジックリン』などの洗剤や重曹水など、アルカリ性の液体にしばらく浸ける
- しばらく浸けたら引き出してみて、サンポールのにおいが残っているようなら、再びアルカリ性の液体に浸ける
- しっかり水洗いして、洗剤などを流す
という手順です。
そして水洗いをした後は、
- 水気を拭き取り、よく乾燥させる
- 必要に応じてグリスや防錆剤などを塗る
といった手入れをして下さい。
メモ
サンポールの中和に『マジックリン』を使う人も多いですが、
中和できるのは、アルカリ性の『油汚れ用マジックリン』です。
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浴室用の『バスマジックリン』は中性なので、中和には使えません。
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まとめ
サンポールは、
- トイレの便器
- トイレのタイル
に使うための洗剤です。
強酸性で塩酸も入っている洗剤なので、
容器に書いてある使い方や注意事項をよく読み、正しい使い方を守ってください。
金属の錆落としに使うのは、イレギュラーな使い方なので、自己責任になります。
錆落としに使う場合は、
- サンポールで錆落としをした後に、アルカリ性の洗剤や重曹水などで中和する
- 中和した後、よく水洗いし、水分を拭き取って乾かす
- 必要に応じて、防錆剤やグリスなどを塗る
ということを忘れないでくださいね。
洗うくらいでは、残ったサンポールでさびてしまう可能性があります。
また、ステンレスやアルミなど、サンポールで傷む金属もあります。
サンポールで錆落としをしても大丈夫な素材かどうかをよく確かめてから、錆落としをしましょう。