ガス代の節約で大事なのは、『お風呂で使うガス』を減らすことです。
お風呂で使うガスを減らすためにおすすめのアイテムが
『節水シャワーヘッド』。
シャワーで使うお湯を減らすことでガス代も水道代も節約できる、お役立ちグッズなんですよ!
料金が高くなりがちなプロパンガスを使っているなら、必須アイテムと言っても過言ではありません。
節約効果、気になりますよね。
ということでこの記事では、
- 節水シャワーヘッドを使うと、どのくらいガス代を節約できるのか
- 節水シャワーヘッドの選び方
についてチェックしていきます。
ぜひ読んで、試してみてくださいね!
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節水シャワーヘッドでどのくらいガス代を節約できる?
節水シャワーヘッドを使うことで、どのくらいガス代を節約できそうか、実際に計算してみました!
今回は、
標準的なシャワーヘッドの水量
⇒1分あたり10L
1回のお風呂で1人がシャワーを使う時間
⇒5分
家族の人数
⇒3人
お湯の温度の上げ幅
⇒24℃(16℃のお湯を40度まで上げる)
給湯器の熱効率
⇒90%
プロパンガスのカロリー
⇒24,000Kcal
プロパンガスの従量単価
⇒500円
水道料金
⇒1リットルあたり0.15円
という条件で計算しています。
ただし、計算の結果は
- 水温
- シャワーの使い方や家族の人数
- プロパンガスの従量単価
- 給湯器の性能
など、いろいろな条件によって、変わります。
また、水道代は契約の状況によっては、節水してもあまり変わらないこともあります。
なので、今回の計算はあくまでも試算として参考にしてください。
節水シャワーヘッドでガス代はどのくらい減るか
まず、普通のシャワーヘッドと節水シャワーヘッドでの比較です。
節水シャワーヘッドの水量は、いくつかの市販の製品を参考に
- 標準のマイナス40%
- 標準のマイナス50%
- 標準のマイナス70%
で計算しました。
普通のシャワーヘッド | 節水シャワーヘッド | ||||
-40% | -50% | -70% | |||
1人が使うお湯の量 | 50L | 30L | 25L | 15L | |
3人が使うお湯の量 | 150L | 90L | 75L | 45L | |
1日 | ガス代 | 83円 | 50円 | 41円 | 25円 |
水道代 | 22円 | 13円 | 11円 | 6円 | |
合計 | 105円 | 63円 | 52円 | 31円 | |
30日 | ガス代 | 2,499円 | 1,500円 | 1,251円 | 750円 |
水道代 | 675円 | 405円 | 339円 | 204円 | |
合計 | 3,174円 | 1,905円 | 1,590円 | 954円 | |
365日 | ガス代 | 30,404円 | 18,250円 | 15,220円 | 9,125円 |
水道代 | 8,212円 | 4,927円 | 4,124円 | 2,482円 | |
合計 | 38,617円 | 23,177円 | 19,345円 | 11,607円 |
(小数点以下は切り捨て)
計算上ではありますが、
水量を4割減らすだけでも、ガス代と水道代を合わせて年間15,000円くらいの差が出る結果となりました。
これが5年、10年…と積もって行けば、かなりの節約効果が期待できそうです。
メモ
シャワーで使うガス代は
(設定温度ー温める前の水温)×シャワーで使うお湯の量÷(熱効率×カロリー数)×ガスの従量単価
という式で出すことができます。
止水ボタン付きの節水シャワーヘッドを使った場合
もう1つ、『止水ボタン付きの節水シャワーヘッド』を使った場合の節約効果を見てみましょう。
『止水ボタン』というのは、手元でシャワーを出したり止めたりできるボタンのことです。
このボタンが付いていると『お湯を止めたい』と思った時にすぐ止めることができます。
ここでは、先ほどの条件に加えて
止水ボタンを使うと、レバーでお湯を止めるより2秒早くお湯を止められる
1回の入浴で4回シャワーを止める
⇒3人家族の1日の入浴で止める回数は12回、止水ボタンがあると1日で24秒分の水が節約できる
と仮定して、止水ボタンがあるといくらくらい節約できるか、計算しました。
節約額は、以下の通りです。
シャワーヘッドの節水率 | 標準 | -40% | -50% | -70% | |
止水ボタンで1日で節約できるお湯の量 | 4L | 2.4L | 2.0L | 1.2L | |
1日分 | ガス代 | 2.2円 | 1.3円 | 1.1円 | 0.7円 |
水道代 | 0.6円 | 0.4円 | 0.3円 | 0.2円 | |
合計 | 2.8円 | 1.7円 | 1.4円 | 0.9円 | |
30日分 | ガス代 | 66.7円 | 40.0円 | 33.3円 | 20.0円 |
水道代 | 18.0円 | 10.8円 | 9.0円 | 5.4円 | |
合計 | 84.7円 | 50.8円 | 42.3円 | 25.4円 | |
365日分 | ガス代 | 811.1円 | 486.7円 | 405.6円 | 243.3円 |
水道代 | 219.0円 | 131.4円 | 109.5円 | 65.7円 | |
合計 | 1,030.1円 | 618.1円 | 515.1円 | 309.0円 |
はい、それは節水機能があるほうが、出るお湯の量が少ないからです。
節水+手元ストップのシャワーヘッドでは、
節水機能による節約効果に、手元ストップによる節約効果が加算されます。
節約効果についての補足
節水シャワーヘッドは、製品によって、通常の3割から7割くらいまで、お湯の量をカットすることができます。
ただし、『節水効果〇%』という表示は、そのメーカーの自社製品との比較であることが多いです。
あなたが今まで使っていたシャワーヘッドとの比較ではありません。
『自分の家の水道メーターで比べると、必ずしも製品に書いてある通りの節水効果が得られるわけではない』ということは覚えておいてください。
でも、使うお湯の量が減り、ガスの使用量も減ることは、確かです。
少しでもガス代、水道代を減らしたい人にはお勧めですよ!
節水シャワーヘッドの仕組み
節水シャワーヘッドは、
- お湯の出る穴を小さくする
- 穴の数を減らす
- 内部で羽を回転させて、水圧を上げる
といった仕組みで、『お湯が出る量を減らし、水圧の強さも保つ』という機能を実現しています。
簡単に言うと、ホースで水量を減らしても、水の出る部分ををきゅっと絞ると水の勢いは強くなりますよね。
それと同じ仕組みです。
節水シャワーヘッドを付けなくても、水量を調節すればお湯の量を減らすこと自体はできます。
でもお湯の量を減らすだけだと、水圧も減るので
- お湯の勢いが物足りない
- シャンプーやボディーソープなどがなかなか流せない
といったことになってしまいます。
泡がちゃんと流れないとシャワーを使う時間が長くなり、逆に使う水やガスの量が増えてしまいかねませんよね。
でも、節水シャワーヘッドなら、少ないお湯の量でもしっかりした水圧で出すことができるのです。
節水シャワーヘッドの選び方
ここからは節水シャワーヘッドの選び方について、お話ししましょう。
何より『家のシャワーに付けられる』ことが大事!
節水シャワーヘッドを選ぶのに一番大切なのは
家のシャワーに取り付けられるかどうか
です。
家のシャワーに付けられるシャワーヘッドを見つけるには
- 今付いているシャワーヘッドを外して、それを持って買いに行く
- メーカーと型番がわかるなら、メモしていく
- シャワーヘッドやカラン、本体、ホースなどの写真を撮って行く
という方法がおすすめです。
製品によっては、シャワーホースに付けるためのアダプターが付属していることもあります。
また、アダプターだけ買うこともできます。
- そのまま取り付けられるか、アダプターが必要か
- アダプターが必要な場合、どのアダプターを付けるか
といったことは、製品の説明書きに書いてあるので、よく確認しながら選んでください。
関連記事:シャワーヘッドの規格やサイズを調査!ダイソー100均アダプターに交換はあり?
関連記事:賃貸のシャワーホースやヘッドを交換する方法とできないタイプをチェック
止水ボタンのあるシャワーヘッドについて
止水ボタンの付いているシャワーヘッドを取り付けられるのは
- 水栓(操作して水を出したり止めたりするところ)に温度調節のメモリが付いている
- レバーを中央にすると水が止まる、『ハンドル混合水栓』である
という水栓の場合です。
画像左側の水栓は、
- 温度調節のメモリが付いている
- シャワーとカランを切り替えるレバーが付いていて、レバーを真ん中にするとお湯が止まる
という仕組みになっているので、止水ボタン付きのシャワーヘッドが使えます。
一方、画像右の水栓は、
- 蛇口でお湯と水の混ざり具合を調節して、温度を調節する
- お湯を止める時は蛇口を閉めて止める
となっているので、このタイプでは、止水ボタン付きのシャワーヘッドは使えません。
止水ボタンが使えないタイプの水栓で無理に使うと、水栓器具や給湯器を傷めてしまうことがあります。
修理することになると逆に出費が増えてしまうので、無理に使わないでくださいね。
自分で判断しにくいときは、水栓部分の写真を撮って行き、
『このタイプの水栓で、止水ボタン付きのシャワーヘッドが使えますか?』と、お店の人にきいてみるのが確実です。
いろいろな機能のある節水シャワーヘッド
家のシャワーに取り付けられるシャワーヘッドであれば、
あとは節水率やいろいろな機能など、お好みの製品の中から選び放題です。
節水率は、だいたい30%から70%くらいまで、いろいろな製品が出ています。
思い切って水道代ガス代をガツンと減らしたいなら、70%くらいのものにチャレンジしても良いでしょう。
もし、『そんなに減らしたら、水圧が物足りなくなりそう』と思うなら、まず50%くらいの製品から試してみると良いですよ。
節水率以外では、
- 『通常』『ミスト』など、お湯の出し方を選べる
- エアイン(水に空気を含ませる)で、節水と浴び心地の良さを両立している
- シャワーの噴射方向を自由に変えられる
- 水道に含まれる塩素を除去する
- お湯にマイナスイオンを含ませる
- マッサージ効果が期待できる
- 肌の保湿効果など、美容効果を謳っている
など、いろいろな機能の付いているものもあります。
あなたにとって、お風呂が快適になりそうなものを、選んでくださいね。
値段は、
安いものでは1,000円を切るものから、高いものでは2万円近くするものまで
と、これもいろいろ。
機能性と使いやすさ、値段などをよくチェックして、あなたに合うシャワーヘッドを選んでくださいね。
|
シャワーにかかるガス代をさらに節約するには?
シャワーの使い方を工夫する
シャワーにかかるガス代を減らす方法は、もちろん節水シャワーヘッドだけではありません。
シャワーの使い方にも、工夫が必要です。
基本は
- 使う水量を減らす
- 温度を下げて、ガスの使用量をなるべく減らす
- 効率よくシャワーを使う
この3つです。
具体的に言うと、
- シャワーの時間をなるべく短くする
- 温度設定を1℃下げる
- 髪を洗って流す前に、湯船のお湯でざっとシャンプーやコンディショナーを流し、髪を絞ってからシャワーで流す
- 体を洗った後もなるべく湯船のお湯で体を流し、仕上げでシャワーを使う
など、いろいろな方法があります。
ただし、温度を下げ過ぎたり、シャンプーなどを十分に洗い流さなかったりするのは、体や髪に良くありません。
くれぐれも無理のない範囲で、節約してくださいね。
シャワーでの節約方法については、こちらにさらに詳しく書いてあります。
併せて読んでくださいね!
関連記事:プロパンガスで毎日お風呂やシャワーに入るといくら?追い焚きもチェック
安くて良心的なガス会社に乗り換える
ガス代を節約するのに一番手っ取り早く効果的なのが、
料金が安く、サービスもしっかりしているガス会社に乗り換える
という方法です。
ガス代の節約は、個人がどんなにがんばっても、料金が高ければ限界がありますよね。
でも、料金そのものが下がれば、ガス代はぐっと下がります。
大丈夫、
『ガス会社変更サービス』を利用すれば、簡単に良いガス会社を探すことができますよ!
ガス会社変更サービスは、相談もガス会社の紹介依頼もキャンセルも無料。
あなたのガス代やガスの利用状況などを考えて、合うガス会社を探してくれます。
ガス代を安くしたい人は、ぜひ問い合わせてみてくださいね。
なお、プロパンガスを供給する地域やあなたの契約の状況などによっては、
- 思ったほど料金が安くならない
- ガス会社を変えないほうがメリットが大きい
- ガス会社変更サービスで紹介できるガス会社がない
ということもあり得ます。
そのことは、承知しておいてくださいね。
関連記事:【2022最新】プロパンガス料金を節約するサービス徹底比較
関連記事:ガス屋の窓口でプロパンガス会社を変更してみた【料金節約レビュー】
まとめ
節水シャワーヘッドは、ガス代も水道代も節約できる、とてもお役立ちのアイテムです。
製品にもよりますが、だいたい節水率30~70%のシャワーヘッドが販売されています。
70%も節水できたら、ガス代水道代がかなり浮きそうですね。
ただし、シャワーヘッドを選ぶときは『家のシャワーに取り付けられるかどうか』が一番大切です。
買いに行くときは、製品の説明書きをよく読んで選びましょう。
『取り付けられる』ということさえクリアすれば、あとはお好みの機能のものを選べます。
そして、さらに節約するためには
- シャワーの時間をなるべく短くする
- 設定温度を少し下げる
- 効率よくシャワーを使う
ということが大切です。
加えて、料金の安い会社に乗り換えることができれば、ガス料金の節約対策はバッチリです!
料金が高いと感じている人は、ぜひガス会社変更サービスに相談してみてくださいね。