『のんびりお風呂に入っていたら、換気扇から変な音が聞こえて来た…』
なんてこと、ありませんか?
その音、もしかしたら換気扇からのSOSかもしれません。
いやいや、放っておいてはいけません。
不具合の予兆や、すでに故障しているサインかもしれないんですよ!
ということで、この記事では
- 浴室の換気扇から異音がする原因
- 換気扇の異音への対処法
- 換気扇の掃除の仕方
について解説します。
快適で安心なバスタイムのためにも、ぜひ読んでくださいね!
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浴室換気扇のうるさい異音の原因と対処法は?
換気扇から異音が出る主な原因は?
異音の原因として考えられることは
- 錆
- ホコリ
- モーターのオイル不足
- モーター軸のズレや破損
- 強風にシャッターが煽られている
- 経年劣化している・寿命が来ている・いろいろな原因が重なっている
この6つのどれかである可能性が高いです。
他の原因で異音が出ている可能性もありますが、異音がしたら、まずこの6つを考えてみましょう。
異音の原因はどこでわかる?
異音の原因をはっきりと特定するには、内部を見てみるのが確実ですが、
『どんな音がしているか』で、ある程度は原因を推測できます。
『ジーッジーッ』という音
⇒モーターやファンに錆が出ている
『ゴーゴー』『ボー』という感じの音・換気扇の音が大きくなった
⇒換気扇の内部にホコリが溜まってしまっている
『キュルキュル』『キキキ…』といった、こすれているような音
⇒モーターのオイルが足りない
『カラカラ』『カカカ…』といった乾いた音
⇒モーターの軸のズレや破損など
風の強いときにバタバタという音がしている
⇒強風でシャッターが煽られている
『キーン』『キィー』という音
⇒経年劣化している・換気扇の寿命が来ている・複数の原因が重なっている
このように、原因によってどんな音が出るか違います。
異音がしたら、まずはどんな音がしているのか、よく聞いてみてください。
では、それぞれの原因について少し詳しく見ていきましょう。
異音の原因で一番多いのは『錆』
ここからは原因ごとに、対処法とあわせて解説します。
換気扇の異音で一番多い原因は、
『内部の錆』です。
浴室は、気を付けて換気をしていても湿気が多くなりますよね。
そのため、換気扇のモーターやファンなどにも水分が付いてしまい、どうしても錆が出やすいのです。
これは仕方ないことです。
ホコリも異音の原因になる
換気扇の中にホコリが溜まると、
- ファンの羽が重くなり、回すのにモーターの力がより多く必要になる
- ファンの重さのバランスが悪くなる
という風に、モーターに負担がかかってしまいます。
そのせいでモーター音が大きくなったり、『ボー』という音が出たりするのです。
異音がするほどホコリが溜まっている換気扇では、発火のリスクもあります。
- ファンの回転するところにホコリが付く
- 回転する部分の摩擦が大きくなって摩擦熱が出る
- 摩擦熱でホコリに火が点いてしまう
という事故が起こりかねません。
換気扇のホコリによる火災は、件数として多いわけではありません。
でも実際に発火に至る可能性があるので、普段からホコリを溜めないようにすることが大切です。
モーターのオイル不足で異音が出ることも
異音の原因になることの3つ目は、
モーター内部のオイルが不足していることです。
モーターの回転軸には、オイルが必要です。
このオイルが足りなくなってしまうと、回転軸のところがこすれて『キュルキュル』というような音が出るのです。
モーター軸のズレや破損
換気扇から『カラカラ』という感じの音が聞こえる場合は、
- モーターの軸がズレている
- モーターの軸が外れている
- モーターの軸が壊れたり変形したりしている
という可能性があります。
そのまま使っていると他の部品まで故障する可能性があります。
風の強い日に出る異音
風が強い日だけ『パタパタ』『バタバタ』という音がするときは、シャッターが強風で煽られている可能性が高いです。
この異音が出るのは、『風圧式』のシャッターです。
シャッターが電動式の場合は、風で音がすることはまずありません。
電動式のシャッターなのに風が強いとバタバタ音がすることがあるときは、故障を疑いましょう。
メモ
シャッターの『風圧式』というのは、換気扇が回ると換気扇の風圧でシャッターが開く仕組みのことです。
経年劣化や寿命などによる異音
『キーン』『キー』といった高い音の異音ががするときは、
- 換気扇が経年劣化している
- 耐用年数が過ぎている
- 故障している
- 複数の不具合が重なっている
という可能性が高いです。
換気扇の寿命は、だいたい10年前後です。
10年目が近くなったら、異音がしないか注意してみてください。
それは故障かもしれません。
早めに業者に相談してくださいね。
換気扇の異音への対処法は?
ひとまず掃除をしてみよう
強風以外の原因で換気扇から異音がしたら、ひとまず掃除をしてみてください。
ホコリが原因の異音なら、掃除をするだけでも異音が止まることがあります。
ただし、取扱説明書に書いてある範囲の掃除にとどめておきましょう。
外してはいけない部品を無理に外して掃除をすると、かえって故障の原因になりかねません。
なお、掃除をする前には
- フィルターを水洗いして良いかどうかを、取扱説明書で確認しておく
- 換気扇のスイッチを切り、できればブレーカーも落とす
- 手が届かないときは必ず踏み台や脚立などを使って、足元の安全をきちんと確保する
- 手袋やマスク、ゴーグルなどを着ける
という準備をしておきましょう。
では換気扇のタイプ別に、基本的な掃除の仕方をざっと紹介します。
あくまでも基本的な掃除方法なので、詳しい掃除の仕方は取扱説明書で確認してください。
カバーとファンを外せる換気扇の掃除
換気扇のカバーとファンを外せるなら、
- カバーとファンを外す
- 掃除機でカバーやファンのホコリを取り除く
- ぬるま湯に台所用中性洗剤を溶かし、その中にファンをしばらく浸す
- スポンジなどで汚れを落とす
- 汚れや洗剤を水できれいに洗い流す
- よく乾かす
- 換気扇に取り付ける
という方法で掃除をします。
ファンが外せない換気扇の場合
『カバーは外せてもファンが外せない』というときは、
- 換気扇の本体は、歯ブラシなどを使って届く範囲をこすり、ホコリや汚れを掻き出す
- 無理なく手が届く範囲で、乾いた布で汚れを拭う
- カバーは洗って水気を拭き取り、乾かしてから取り付ける
という方法で掃除をします。
カバーも外せない換気扇の場合
カバーが固定されていて外せない場合は、
- フィルターを外し、洗って良い場合は洗って乾かす(洗えないフィルターの場合は、掃除機でホコリを吸い取る)
- カバーを付けたまま、掃除機でホコリを吸い取る
- カバーの外側から固絞りした布で拭いてから乾拭きをする
という方法で掃除をしましょう。
カバーやファンを外せない換気扇の掃除の仕方は、こちらの記事に詳しく書いています。
併せて読んでくださいね。
関連記事:お風呂の外せない換気扇を掃除する方法を解説【浴室】
無理な掃除は禁物!
換気扇掃除では、
- 外せない部品を無理に外す
- モーターなどを分解して掃除する
- 布を巻いた棒などを無理に押し込んで掃除をする
- 内側に水や洗剤を吹き付ける
といったことをしてはいけません。
無理に部品を外したり分解したりすると、故障や破損の原因になることがあります。
それに、換気扇は電気機器です。
水や洗剤が内部に入ると、漏電やショートを起こしかねません。
『自分でして良い掃除は、無理なくできる範囲』ということを守ってくださいね。
オイル不足の異音への対処法
『キキキ…』『キュルキュル』という音がするときは、モーターのオイルが足りない可能性があります。
カバーとファンが外せる換気扇であれば、
- 換気扇のカバーとファンを外す
- モーターの回転軸のところに『長期潤滑油』を塗る
という方法で対処できます。
『長期潤滑油』はホームセンターなどで買えます。
お店の人に『お風呂の換気扇に使える長期潤滑油はありますか?』と聞いてみると良いですよ。
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風が強いとバタバタ音がする場合の対処法
風が強い時にシャッターがバタバタしてしまうときは、
- 換気扇のシャッターに消音テープを貼る
- 風が収まるまで、シャッターを養生テープで固定する
という対処法があります。
また、換気扇を交換するタイミングで、電動式のシャッターに換えることを検討するのもおすすめです。
電動式なら、風が強くてもシャッターがバタバタ言うことはありません。
こんなときは業者に相談!
換気扇の異音は、自分で対処できないこともあります。
- 掃除など、対処をしても異音が止まらない
- 対処したら違う異音がするようになった
- 換気扇に手が届かない・高い場所の作業が不安
- カバーやファンが外せず、原因のありそうな場所を掃除できない
- モーターのオイル不足の可能性があるが、自分でオイルをさすことができない
- 換気扇の内部が錆びている可能性がある(『ジジジ…』『ジージー』と音がする)
- モーターの回転軸がズレたり折れたりしている可能性がある(『カラカラ』という音がする)
- 中でガタガタ言っているなど、部品が落ちている可能性がある
- 焦げっぽい臭いがする
といった場合は早めに業者に相談して、見てもらってください。
危ないのに無理をして自分で対処する必要はありません。
自分での対処は、『無理せずできる範囲』でしてくださいね。
また、
- 内部の部品が壊れていそう
- 焦げっぽい臭いがする
というときは換気扇を使わないようにして、すぐに業者に連絡しましょう。
自分で分解して直そうとするのは絶対にやめましょう。
元に戻せなくなる可能性もありますし、万が一にでもショートや漏電などの事故が起きたら大変です。
余計に壊したり事故が起きたりするよりは業者に頼んだほうが、早くて安く、安全に直せますよ!
ポイント
賃貸住宅の場合は業者ではなく、まず住宅の管理会社や大家さんに相談してください。
自分で直そうとして壊したり勝手に業者に頼んだりすると、修理費を請求されたりトラブルの元になったりしかねません。
管理会社や大家さんに相談すれば、状況によっては修理費を負担せずに済むこともあります。
換気扇は定期的に掃除を
換気扇は、
カバーやフィルター
⇒1~2週間に1回
ファン
⇒年1、2回
を目安に、定期的に掃除をしましょう。
定期的に掃除をすると、異音の原因を防げますし、
- ホコリが溜まったり、ホコリを浴室にまき散らしたりしない
- 換気扇の負担を減らせるので、電気代を節約できる
- 換気の候率が良くなり、よりカビを防ぎやすくなる
- 換気扇が長持ちする
- 異常に早く気がつける
といったメリットがあります。
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まとめ
浴室の換気扇から異音がする原因は、
- モーターやファン部分の錆
- 換気扇の内部のホコリ溜まり
- モーターのオイル不足
- モーター軸など、内部部品の故障や破損
- 強風でシャッターが煽られている
- 経年劣化しているか、複数の原因が混ざっている
といったことが考えられます。
換気扇の音が気になったら、まずは掃除をしてみましょう。
掃除をすることで異音が止まる可能性もあります。
風で音が出るときは、消音テープを貼ると良いですよ。
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ただし、
- 掃除をしても異音がする
- 自分で掃除できない部分にホコリが溜まっている
- モーターにオイルをさすことができない
- 内部に故障や錆が出ている
- 経年劣化の可能性がある
- 原因が分からない
など、自分で対処できない場合は、早めに業者に連絡して見てもらってください。
換気扇の異音を防ぐには、定期的な掃除が大切です。
時々メンテナンスをしておけば、換気扇が長持ちしますよ!