常日頃、それなりにシンクをきれいにしているつもりでも、
『ふと見ると、シンクの隅っこや蛇口の根元に黒ずんだ汚れが付いてた!』
なんてこと、ありますよね。
その黒ずんだ汚れ、
カビの可能性大です!
シンクは食べ物を扱う場所ですから清潔にしておきたいですし、カビは体にもよくありません。
見つけたら早いうちに対処する必要があります。
ということで今回は
シンクの黒カビや黒ずみ汚れをピカピカに掃除する方法
について解説します。
ぜひ読んで、シンクをきれいにしてくださいね!
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シンクの黒カビや黒ずみ汚れはなぜ発生する?
シンクの黒ずんだ汚れは、多くの場合『黒カビ』です。
シンクに黒カビが付いてしまう原因は
- 水分が豊富で湿っている
- 温かい
- 食材のカスやゴミ、油汚れなど、カビの栄養になるものが多い
ということです。
この3つが、カビが発生しやすく増えやすい3大原因なのです。
もちろん、普段からこまめに掃除をしていれば、カビは防げます。
でも、
- シンクの隅や壁面
- シンクの縁
- 蛇口の根元
- 蛇口の水が出てくる部分
などは、つい掃除が行き届かなかったり見落としたりしがちですよね。
そういった場所では、カビも増えやすいのです。
ピカピカにしたい!シンクの黒カビ掃除の仕方
シンクの黒カビをきれいにする方法には
- 重曹とクエン酸を併用する
- アルコール除菌スプレーを使う
- 塩素系のカビ取り剤や漂白剤を使う
と、3つあります。
なお、ここではステンレス製のシンクを中心に解説します。
ステンレス以外の
- ホーロー
- 樹脂
- 大理石や人工大理石
などのシンクには、ここで紹介する方法は使えない場合があるので、注意してください。
重曹&クエン酸で落とす
黒カビ汚れには、重曹とクエン酸の合わせ技が効果的です。
重曹とクエン酸、ぬるま湯の割合は、目安として
- 重曹1カップに
- クエン酸小さじ2(酢2/1カップを使ってもOK)
- ぬるま湯1カップ
です。
掃除の仕方は、
- 黒カビが付いた部分に、重曹をまんべんなく振りかける
- 重曹を振りかけた上から、クエン酸を振りかける
- ぬるま湯をゆっくりかける
- 30分くらい放置する
- 古い歯ブラシなどでこすりながら、黒カビを落とす
- 水でよく洗い流す
重曹とクエン酸の上からお湯をかけると泡が出ますが、この泡は無害なので心配しないでくださいね。
重曹とクエン酸で掃除をするときに注意するのは、
放置するのは、30分くらいまでにしておく
ということです。
放置時間が長くなると、逆に汚れが固まってしまう可能性があるからです。
アルコール除菌スプレーを使う
アルコール除菌スプレーでもカビ退治ができます。
方法は、
- カビの生えた範囲より少し広めに、アルコールを吹き付ける
- すぐにキッチンペーパーで拭き取る
これだけです。
アルコールは乾きが早いので、すすぎや水拭き、乾拭きはしなくても大丈夫です。
もし気になるなら、キッチンペーパーで拭き取った後、水ですすいだり、水拭きや乾拭きをすると良いですよ。
ただし、アルコールでのカビ取りには、
カビは取れても黒い汚れが残ってしまうことがある
という弱点もあります。
アルコールでは、カビによって付いた色素を取り除けないためです。
塩素系カビ取り剤や漂白剤を使う
『カビを根っこから取り除きたいし、カビの黒い色素もきれいにしたい!』という場合は、
- 『カビキラー』などの塩素系カビ取り剤
- 『キッチンハイター』などの塩素系漂白剤
が効果的です。
塩素系カビ取り剤や塩素系漂白剤の基本的な使い方
カビキラーや塩素系漂白剤でカビ退治をする方法は
- カビが付いた部分に漂白剤を吹き付ける
- 数分放置する
- 水でしっかり洗い流す
というだけです。
簡単ですね。
ただし、塩素系カビ取り剤や漂白剤は成分が強いので、念入りにしっかりと水で洗い流してください。
カビがひどい場合
『カビがひどい』『数分置いただけでは落としきれない』という場合は、
- カビキラーなどを吹き付けた後、20~30分おく
- 濡らしたスポンジでこする
ということもしてみてください。
その後は、水でよく洗い流してくださいね。
水で洗い流せない場所に使う場合
水で洗い流せない場所に使う場合は、
- 水拭きで念入りに泡を拭き取る
- から拭きする
という方法で、ていねいに漂白剤を取り除いてください。
塩素系のカビ取り剤や漂白剤を使う場合の注意点
塩素系のカビ取り剤・漂白剤を使うときには
- しっかり換気をしながら使う
- 吸い込まないようにマスクをする
- 肌に付かないように、手袋をする
- 30分以上放置しない(錆の原因になりかねないため)
- 酸素系の洗剤やクエン酸などとは絶対に混ざらないよう注意する
ということを厳守してください。
特に、『酸素系の洗剤などと混ざらないようにする』ということは、必ず守ってください。
混ざると有害なガスが発生するからです。
もし『重曹とクエン酸でカビ取りをして、落ちない部分をカビキラーで掃除したい』というのであれば、
- 重曹とクエン酸を念入りに洗い流す
- 1日以上置いてからカビキラーを使う
というふうにしてくださいね。
万が一にも混ざらないようにするためです。
水道の蛇口や根元も忘れずに掃除しよう!
シンク掃除でつい見落としがちなのが、
水道の蛇口の、根元や水の出てくる部分です。
特に水が出る部分は、下を向いているので目が届きにくいですよね。
それに、掃除もしにくいです。
なので、カビや汚れが放置されがちなのです。
蛇口の根元は、シンクと同じ方法で掃除できます。
蛇口の水が出る部分は、
- 古い歯ブラシに重曹を付けて、カビの部分を掃除する
- 器にクエン酸水を入れ、蛇口の水が出てくる部分を浸す
- 10分ほど放置する
- 再び汚れをこすって落とす
- 水でよくすすぐ
という方法で掃除できます。
シンク掃除で注意すべきことは?
ステンレス製シンクは傷が付きやすいので注意が必要
ステンレス製のシンクを掃除するときには、
- こするときは柔らかいスポンジやアクリルたわしなど、柔らかい素材の物を使う
- タワシや金属たわしなど、硬いものでこすらない
- ダイヤモンドパッドスポンジ、メラミンスポンジはどうしても汚れが取れない場合の最終手段としておき、極力使わない
- クレンザーも傷が付きやすいいので、なるべく使わない
ということに注意してください。
傷が付いてしまうからです。
メモ
『ダイヤモンドパッドスポンジ』というのは、スポンジの表面に研磨剤として人工ダイヤモンドが付いているスポンジのことです。
メラミンスポンジも研磨剤が入っているので、こすりすぎると傷が付いてしまいます。
ステンレスは錆が付きにくく、キッチンの設備にとても使いやすい素材です。
一方で、『傷が付きやすい』という弱点もあります。
なので、掃除をする時には、なるべく傷を付けないようにする必要があるのです。
なお、クレンザーを使う場合は、
クリームタイプで、研磨粒子が細かく、研磨剤率の低いクレンザー
を使うと良いですよ。
ステンレス以外のシンクの場合
- ホーロー製
- 樹脂製
- 大理石や人工大理石製
など、ステンレス以外の素材でできたシンクの場合は、手入れの方法を取扱説明書で確認してください。
どういう洗剤を使って良くて、どういう洗剤がNGなのかが、シンクの素材によって違うからです。
合わない洗剤を使うと、
- シンクが変色する
- 洗剤が付いた部分が溶けてしまう
など、傷めてしまう可能性があります。
基本的には、
ホーロー製
⇒酸性・アルカリ性の洗剤などは使えない
樹脂製
⇒塩素系のカビ取り剤や漂白剤は使えない
大理石・人工大理石製
⇒酸性の洗剤やクエン酸、塩素系のカビ取り剤などは使えない
となっています。
でも、樹脂と言ってもいろいろな種類がありますし、人工大理石も製品によって素材が違います。
素材が違えば、どの洗剤がOKでどの洗剤がNGかも、違いますよね。
なので、取扱説明書に書いてある手入れの方法に従ってくださいね。
シンクにカビが付くのを防ぐ方法
シンクに黒カビが付くのを防ぐには、
- 汚れを溜めない
- シンクをなるべく乾燥させておく
ということが大事です。
そのためには、
- 台所用の中性洗剤を柔らかいスポンジに付け、シンクやシンク周りを掃除する
- 汚れや洗剤をよく洗い流す
- シンクやシンク周りに付いた水分を拭き取っておく
この掃除を1日1回やるだけで、だいぶ違います。
夕飯の片づけが終わったときなど、やりやすいタイミングを見つけてやってみてください。
『毎日やるのは大変』というときは、無理のない範囲でOKです。
なるべくこまめに掃除し、シンクを乾かすようにしてくださいね。
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まとめ
シンクの黒ずみ汚れの正体は『黒カビ』です。
黒カビを取り除くには、
- 重曹とクエン酸を使う
- アルコール除菌スプレーを使う
- 塩素系カビ取り剤や漂白剤を使う
と、3通りの方法があります。
やりやすい方法で黒カビを退治してくださいね。
黒カビは、蛇口の根元や水が出てくる部分など、見落としがちな場所にも付いてしまいます。
そういった場所も忘れずにチェックして、掃除しましょう。
それから、
- シンクを磨くときは、柔らかいスポンジを使う
- 塩素系カビ取り剤や漂白剤を使う場合は、使い方や注意事項をよく読んで守る
- 特に塩素系カビ取り剤や漂白剤は、他の洗剤やクエン酸などと混ざらないように注意する
- ステンレス以外の素材でできたシンクは、取扱説明書に書いてある手入れの仕方に従う
ということを守ってください。
そして、
こまめにシンクの掃除をし、水分を拭き取っておくと、カビが生えにくくなります。
シンクをピカピカにして、気持ちよく使ってくださいね!