環境への関心が高まっているこの頃。
『掃除には、環境負荷が少なくて子どもやペットにも安全な洗剤を使いたい』と思っている人も多いですよね。
そんな人におすすめのお掃除アイテムの1つが、
『水の激落ちくん』をはじめとする『アルカリ電解水』です。
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アルカリ電解水は、なんとダイソーでも売っているんですよ!
そこ、気になりますよね。
安くても、効果がなかったら話になりませんし。
ということでこの記事では
『水の激落ちくん』とダイソーの『落ち落ちVアルカリ電解水』の成分や効果などを比較します!
アルカリ電解水の使い方についても解説しているので、ぜひ読んで掃除の参考にしてくださいね!
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『水の激落ちくん』と『落ち落ちVアルカリ電解水』を比較!
成分はどう違う?
まず、
- レック『水の激落ちくん』
- ダイソー『落ち落ちVアルカリ電解水』
の成分を比較してみましょう。
『水の激落ちくん』と『落ち落ちVアルカリ電解水』それぞれの表記によると
水の激落ちくん
⇒水酸化ナトリウム0.18%(本品のアルカリ性を水酸化ナトリウムで換算した値)
落ち落ちVアルカリ電解水
⇒水酸化ナトリウム0.18%(アルカリ性を換算した値)
そうなんです。
成分も水酸化ナトリウムの濃さも同じです。
アルカリ度や汚れを落とす力が強いのはどっち?
では、水の激落ちくんと落ち落ちVアルカリ電解水では、アルカリ度の強さ(pH)や効果は違うのでしょうか?
pHを調べた人の情報によると、
水の激落ちくん
⇒12.5
落ち落ちVアルカリ電解水
⇒12.2
と、これも大きな違いはありません。
pHは14が最大値なので、どちらもかなりアルカリ性の強い洗剤と言えますね。
メモ
『pH』は酸性度やアルカリ度を0~14の数字で表す値で、
- 数字が大きいほどアルカリ性が強い
- 数字が小さいほど酸性が強い
- 7が中性
となっています。
はい。
いろいろなアルカリ電解水を比較したレポートをみても、
水の激落ちくんと落ち落ちVアルカリ電解水では、汚れ落とし効果にも大きな違いはないと考えられます。
使用期限の違い
アルカリ電解水の機能でもう1つチェックしておきたいのが『使用期限』です。
アルカリ電解水は性質が不安定で、劣化したり時間がたったりすると中性に近づいていきます。
中性に近くなると汚れを落とす力が落ちるので、使用期限があるのです。
使用期限を比べると
水の激落ちくん
⇒未開封状態で製造から2年
落ち落ちVアルカリ電解水
⇒不明
アルカリ電解水には、使用期限を明記していない製品もあるとのこと。
落ち落ちVアルカリ電解水は、もしかしたらその1つなのかもしれませんね。
でも、水の激落ちくんが未開封状態で2年もつということから推測すると、
未開封状態で高温と直射日光を避けて保管すれば、だいたい1年くらいはもつと考えられます。
どちらも、開封した後は早めに使い切ってくださいね。
コスパが良いのはどっち?
次はコスパを比べてみましょう。
それぞれ、
- お店(オンラインショップ)での価格
- お店の値段に基づいて計算した、100mlあたりの価格
で比べます。
価格 | 100mlあたりの価格 | ||
水の激落ちくん (400ml) | 公式オンラインショップ | 350円 | 87.5円 |
楽天最安値 | 296円 | 74円 | |
Amazon | 283円 | 70.8円 | |
落ち落ちVアルカリ電解水 (280ml) | ダイソー | 110円 | 39.3円 |
※価格は2021年9月21日現在の税込み価格、小数点2位以下は四捨五入しています。
ということで、
コスパに関しては、落ち落ちVアルカリ電解水の圧勝です!
ダイソーのアルカリ電解水は本当に効果ある?
実は、筆者もそう思ったんです。
そこで、油汚れで目詰まりしている換気扇のフィルターで試してみました!
このフィルターは、事前に
- 油汚れに強い台所用洗剤で洗う
- オレンジオイル洗剤で1時間つけおきし、歯ブラシでこする
という方法で汚れ落としを試みたのですが、汚れは『軽くなった』という程度でした。
このフィルターを、ダイソーの『落ち落ちVアルカリ電解水』で
- アルカリ電解水を両面にたっぷり吹き付ける
- ラップでくるんでパックし、2時間おく
- お湯(熱めのお風呂くらいの温度)をかけながら歯ブラシでこする
という方法で掃除をしてみました。
結果はこの通り。
(写真は、アルカリ電解水を使って掃除する直前と掃除後です。)
細かい所にまだ汚れが付いているものの、目詰まり解消です!
歯ブラシでこする段階では、けっこう根気が要りましたが、
100均のアルカリ電解水も、実力は十分と言えます!
注意
今回は筆者の自己判断と自己責任で2時間浸けおきしましたが、
素材によっては、アルカリ電解水に長時間浸けおきすると傷んだり塗装が剥がれたりすることもあります。
事前に素材を確認したり、目立たない所で試したりすることをおすすめします。
関連記事:オレンジオイル洗剤(ADL)の使い方を解説!油汚れを強力除去【業務用】
アルカリ電解水ってどれが良いの?
水酸化ナトリウムの濃度が同じなら効果は同じと考えられるので、どれを選んでも大丈夫です。
濃度は商品説明の『成分』のところを確認してくださいね。
あとは
- 値段
- 量
- お気に入りのブランド
- 近くのお店で買える
といったことで自由に選んでOKですよ。
ただ、『あまり頻繁に使わない』という人は、少ない量のパッケージを選んだ方が良いです。
そのほうが、早めに使い切ることができます。
アルカリ電解水の使い方
ここからは、アルカリ電解水の使い方などについて見ていきましょう。
そもそも『アルカリ電解水』とは?
はい、そんなあなたのために
- アルカリ電解水とは何なのか
- どうして汚れが落とせるのか
について、簡単に解説しましょう。
アルカリ電解水って何?
『アルカリ電解水』とは、
- 水を電気分解して、酸性とアルカリ性にわける
- アルカリ性のほうを抽出する
という方法で作られた液体です。
先にも『水の激落ちくん』と『落ち落ちVアルカリ電解水』のpHの値を紹介しましたが、アルカリ電解水は強アルカリ性です。
重曹やセスキ炭酸ソーダと比べても
重曹
⇒pH8
セスキ炭酸ソーダ
⇒pH9
市販のアルカリ電解水
⇒pH12くらい
と、3つの中では最もアルカリ性が強いです。
なぜアルカリ電解水で汚れを落とせるのか
アルカリ電解水で汚れが落ちる仕組みは2つあります。
1つは、
- アルカリ電解水が、汚れが付いたもの(たとえば照明のスイッチ)と汚れ(たとえば手垢)に付くと、両方がマイナスの電気を帯びる
- マイナスの電気を帯びた物はお互いに反発して、離れようとする
という仕組みを利用して、汚れを落としやすくしていること。
もう1つは、
アルカリ性で酸性の汚れを中和し、落としやすくする
という仕組みです。
だから強力に汚れを落とせるのです。
アルカリ電解水の使い方
アルカリ電解水の使い方は、何通りかありますが、
- 直接吹きかけ、拭き取る
- 布にアルカリ電解水を吹き付け、拭き掃除をする
- 汚れがひどい場合は、吹きかけて5分ほど放置した後、お湯で絞った布巾で拭き取る
という風に、どれもとても簡単です。
掃除をした後、水拭きや洗い流す必要もありません。
アルカリ電解水は酸素に触れると水に戻るので、洗ったりしなくても何の害もないのです。
ただし、
アルカリ電解水が乾くまでは強アルカリ性が残っている可能性があるので、素手で触らないでください。
アルカリ電解水の注意点
アルカリ電解水は、『安全性が高い』とよく言われていますが、
洗剤は洗剤です。
- 使うときの注意点
- 使ってはいけない場所や素材には使わないこと
- 保管上の注意
は必ず守ってください。
アルカリ電解水を使うときに注意すること
アルカリ電解水を使うときには、
- 手袋をして使う
- 吸い込まないようにマスクをする
- 目より高い所には噴射せず、布に染み込ませて使う
ということに注意しましょう。
アルカリ電解水は強アルカリ性なので、肌に付くと肌荒れすることがあります。
また、吸い込むのも良くありませんし、目に入ったら大変です。
手袋やマスクなどを着けて、十分注意して使ってくださいね。
アルカリ電解水を使ってはいけない場所や素材
アルカリ電解水を使えないのは、
- アルミや銅、真鍮など、アルカリ性に弱い素材
- 漆器やニスが塗ってある家具
- 皮製品やシルク製品
- 宝石や貴金属
- テレビやパソコンの画面
- メガネ
- 車のボディーなどの塗装面
- コーティング加工がしてある物
などです。
使えるか使えないか判断できない場合は、目立たないところに少しだけ付けてみて、変色や変質が起きないか確認してから使ってくださいね。
また、アルカリ電解水は手垢や油などの汚れには強いですが、
- 水垢、石けんカス、尿石など、アルカリ性の汚れ
- ガンコにこびりついた油汚れ
- 年月が経った汚れ
- 機械油による汚れ
などは落としにくいです。
保管するときの注意
保管するときには
- 直射日光や高温を避けて常温で保存する
- 開封したらなるべく早く使い切る
- 子どもや認知症のある人などの手の届かない所に保管する
ということに注意してください。
アルカリ電解水は、未開封でも直射日光に当たると劣化し、効きが悪くなります。
また、時間がたつことでもアルカリ度が下がって、効果が薄くなります。
開封したら早めに使い切るようにしましょう。
それから、子どもや認知症のある人がいじると、誤噴射による事故が起きる可能性があります。
適切な場所を選んで保管してくださいね。
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まとめ
お掃除の心強い味方の『アルカリ電解水』。
ホームセンターやドラッグストア、そしてダイソーなどの100均でも売っているので、手軽に使えます。
『100均の製品は、他の製品ほど効き目がない』というイメージがあるかもしれませんが、
『水の激落ちくん』もダイソーの『落ち落ちVアルカリ電解水』も、成分や濃度は同じです。
したがって、汚れを落とす効果も同じ。
違いがあるとすれば、100均の製品は、
- 1商品あたりの量が少ない
- 使用期限がはっきりしない
ということくらい。
そして、アルカリ電解水は安全性も高く手軽に使える洗剤ですが、
- 手袋やマスクをして使う
- 使えない場所や素材には使わない
- 直射日光や高温を避け、子どもや認知症のある人の手の届かない場所に保管する
ということに気を付けて扱ってください。
ぜひアルカリ電解水を活用して、家の中をピカピカにしてくださいね!