肉料理は、やっぱり柔らかい肉を使ったほうが美味しいです。
わかります。
なるべく節約したいですものね。
そんなときにぜひやってみてほしいのが、
『重曹を使って肉を柔らかくする方法』
中には、
「家族が胸肉をもも肉と間違えたくらい、柔らかく美味しくなった」
という口コミもあるくらいです。
ということで、今回は
- 重曹を使って鶏胸肉やステーキ肉を柔らかくする方法
- 重曹以外の方法で肉を柔らかくする方法
について解説します。
ぜひ読んで、試してみてくださいね!
スポンサーリンク
鶏胸肉やステーキ肉を重曹で柔らかくする方法
肉は、『重曹と塩を入れた水に浸け込む』という方法で柔らかくすることができます。
さっそくその方法を見ていきましょう。
肉を重曹液で柔らかくする手順
step
1肉の下処理
肉の下処理の仕方は、
鶏胸肉
⇒血合いを取り除き、肉の表と裏にフォークで穴を開ける
牛ステーキ肉
⇒特に下処理は要らないが、筋書きになる場合は軽く筋切りしておく
牛肉や豚肉のかたまり肉を柔らかくしたい場合も、フォークで穴を開けておくと良いですよ。
step
2重曹液を作る
|
肉の下処理が終わったら、重曹液を作ります。
分量は、水100mlに対して
重曹
⇒小さじ1/2~1
塩
⇒小さじ1/4~1/2
水と重曹、塩を密閉できる保存袋に入れ、よく混ぜて重曹と塩をしっかり溶かせばOKです。
注意
肉を浸す重曹液を作るときには、必ず『食用の重曹』を使ってください。
重曹のパッケージに『食品添加物』と書いてあれば、食用に使えます。
step
3肉を重曹液に浸け込む
ではいよいよ浸け込んでいきます。
|
手順は鶏胸肉もステーキ肉も同じで、
- ジップロックなどの密閉できる保存袋に、重曹液と肉を入れる
- 空気を抜きながら袋の口を閉め、肉全体に重曹、塩、水が行き渡るように揉み込む
- 冷蔵庫に入れ、3時間~1日くらい寝かせる
浸け込む時間は肉の種類や好みによって違います。
のちほど、浸け込む時間の長さについても見ておきましょう。
step
4浸け込みが終わったら
浸け込んだ後は、軽く水を切ればそのまま使えます。
重曹の苦みが気になりそうなときは、軽く洗ってから使ってください。
メモ
塩を含んだ溶液に浸けるので、調理の時には塩を少し控えめにすると味がちょうど良くなります。
肉を付け込む時間はどのくらい?
重曹水を付け混む時間は、目安として
- 鶏胸肉もステーキ肉も2~3時間以上
- 鶏胸肉は最長2日くらいまで
- ステーキ肉は最長1日まで
と覚えておいてください。
重曹液に浸す時間が長ければ長いほど、肉は柔らかくなります。
でも、あまり長く浸けすぎると、食感や形を損ねてしまうこともあります。
ステーキ肉の場合は、
『1日以上浸けたら柔らかくなりすぎて、食感が良くなかった』
という人もいます。
たしかに、料理に適した食べごたえがあったほうが美味しく感じますよね。
なので、いろいろな時間の長さで試してみて、自分好みの固さになる時間を探るのがおすすめです。
メモ
- あえてトロトロにしたい
- 柔らかい物のほうが食べやすい人の食事を作る
といったときは、浸ける時間を長くすると良いですよ。
重曹液に浸けた肉の保存方法
重曹液に浸した後の保存方法をチェックしておきましょう。
鶏胸肉の冷蔵保存方法
鶏胸肉は、
重曹液に浸けこみ始めてから2日以内なら、そのまま冷蔵庫で寝かせながら保存できます。
ただし、使うまでに浸け始めてから2日以上かかる場合は、冷凍保存する必要があります。
ステーキ肉の冷蔵保存方法
浸け終わったステーキ肉は、その日のうちに使うのがおすすめです。
使うまでの間は、水を切って冷蔵庫に入れて保存してください。
使うのが浸け終わりの翌日やそれ以降になる場合は、冷凍保存しておきましょう。
冷凍保存の仕方
冷凍保存の仕方は、鶏胸肉もステーキ肉も同じです。
- 重曹液を捨てる
- 密封できる保存袋に入れる
という風にして冷凍庫に入れてください。
重曹で肉が柔らかくなる理由
それは、重曹にはたんぱく質を分解し、肉の繊維を柔らかくする作用があるからです。
メモ
長時間浸けすぎると柔らかくなりすぎて食感が損なわれることがあるのも、重曹がたんぱく質を分解するからです。
また、重曹と塩を入れた溶液に浸ける方法だと、肉から出る水分を補充することができます。
だから肉のジューシーさを失わずに柔らかくできるのです。
重曹以外の方法でも肉を柔らかくできる!
肉を柔らかくするために使えるアイテムは、重曹以外にもいろいろあります。
- 玉ねぎ
- 舞茸
- 塩麹
- マヨネーズ
- 砂糖と塩
を使う方法を、ざっと紹介しましょう。
なお、ここで紹介する浸け込み液の分量と浸け込み時間は目安です。
肉の種類や量、厚さによっても変わるので、調節してくださいね。
玉ねぎで肉を柔らかくする方法
玉ねぎを使って肉を柔らかくする方法は、
- 玉ねぎをすりおろす
- オリーブオイル大さじ1杯を加える(なくてもOK)
- 密閉できる保存袋に、肉と玉ねぎ+オリーブオイルを入れ、よく揉み込む
- そのまましばらく寝かせる
玉ねぎの分量と浸け込み時間の目安は
鶏胸肉(1枚あたり) | ステーキ肉(300gあたり) | |
玉ねぎの分量 | 約半分 | 200g |
浸け込み時間 | 30分~ | 2時間くらい |
玉ねぎには、肉を柔らかくする酵素が含まれています。
その酵素によって肉が柔らかくなるというわけです。
玉ねぎをそのままソースとしてアレンジして使えば、ムダなく楽しめますよ!
舞茸で肉を柔らかくする方法
舞茸には『プロテアーゼ』という酵素が含まれていて、この酵素が肉を柔らかくしてくれます。
使い方は、
- 舞茸の石突を切り落とし、みじん切りにする
- 塩を少し加える
- 肉と一緒に袋に入れ、揉み込む
- 冷蔵庫でしばらく寝かせる
舞茸と塩の分量は、肉100gに対して
舞茸
⇒10g
塩
⇒1g
浸け込み時間は、1~3時間くらいを目安にしてください。
浸け込みに使った舞茸は、ソースや付け合わせに活用してくださいね。
塩麹で肉を柔らかくする方法
塩麹も、酵素の力で肉を柔らかくしてくれます。
使い方は
- 肉に塩麹をもみ込む
- 1時間ほどそのまま放置する
塩麹の分量は、
鶏肉100g
⇒小さじ1杯
ステーキ肉1枚
⇒大さじ1杯
塩麹を使えば、肉を柔らかくするのと同時に下味も付けられます。
塩麹の風味を生かした料理に仕上げたら、きっと抜群のおいしさになりますよ!
マヨネーズで肉を柔らかくする方法
マヨネーズの場合は、
- マヨネーズ
- 塩ひとつまみ
を揉み込んで30分以上置きます。
マヨネーズの分量の目安は
鶏胸肉100gあたり
⇒小さじ1杯
ステーキ肉100gあたり
⇒小さじ2杯
マヨネーズには酢と油が含まれていて、それぞれ
酢
⇒肉の水分を保ちやすくする
油
⇒肉の表面を覆って水分が失われにくくする
という効果があります。
この2つの効果で、肉が柔らかくなるのです。
塩と砂糖で肉を柔らかくする方法
塩と砂糖を入れた水を『塩糖水』と言い、この塩糖水にも肉を柔らかくする効果があります。
塩糖水の作り方は、水100mlに対して
- 塩:小さじ2/3
- 砂糖:小さじ1杯半
を混ぜて、塩と砂糖をしっかり溶かすだけです。
密閉できる袋にこの塩糖水と肉を入れ、冷蔵庫に入れてしばらく置くと、肉が柔らかくなります。
なぜ塩と砂糖で肉が柔らかくなるかというと、
塩
⇒筋肉の繊維を柔らかくし、水分を肉の中に蓄えさせることができる
砂糖
⇒熱を通すときに肉が縮むのを防ぐことで、柔らかく仕上げる
という作用があるからです。
スポンサーリンク
まとめ
重曹と塩を水に溶かした液に浸けると、肉を柔らかくできます。
ポイントは
- 鶏胸肉はフォークで穴を開けておく
- ジップロックなどの密閉できる保存袋に入れる
- 袋の口を閉めるときにできるだけ空気を抜き、肉全体に液が行き渡るようにする
- 重曹は必ず食用の重曹を使う
- 重曹は適量を守り、入れすぎないようにする
ということです。
浸ける時間は、
鶏胸肉
⇒3時間~2日
ステーキ肉
⇒3時間~1日
の範囲で調整してください。
浸け終わったら、軽く水を切って使ってください。
使うまでに何日か開く場合は、重曹液を捨てて密閉できる保存袋に入れ、冷凍しておきましょう。
そして、重曹以外にも
- 玉ねぎ
- 舞茸
- 塩麹
- マヨネーズ
- 塩と砂糖
を使うことでも、肉を柔らかくすることができます。
ぜひ試して、お得に美味しい肉料理を楽しんでくださいね!