『汚した覚えもないのに、シルバーアクセサリーが黒ずんでた』
『しばらく使わないでいるうちに、シルバーアクセサリーが黒っぽく変色してた』
なんてこと、ありませんか?
シルバーアクセサリーって、いつの間にか黒ずみが付いてしまうんですよね。
でも大丈夫!
シルバーアクセサリーに付いた黒ずみは、重曹などの身近なアイテムで落とすことができます。
ということで、この記事では
- シルバーアクセサリーの黒ずみを重曹で落とす方法
- 重曹以外のアイテムでシルバーアクセサリーの黒ずみを落とす方法
- シルバーアクセサリーの黒ずみを防ぐ手入れや保管の仕方
について解説していきます。
ぜひ、お気に入りのアクセサリーをきれいにしてみてください!
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シルバーアクセサリーの黒ずみの原因は?
シルバーアクセサリーが黒く変色する原因
シルバーアクセサリーの黒ずみの原因は、ほとんどの場合
銀が硫黄と化学反応を起こす『硫化』による変色です。

でも温泉には入ってないんだけどな…。
それが、温泉に入らなくても硫化してしまうんです。
『硫黄』というと温泉や火山を思い浮かべる人も多いでしょうが、実は硫黄は
- 空気中にも硫化水素や亜硫酸ガスが含まれている
- 人の皮膚のたんぱく質を構成するアミノ酸にも硫黄が含まれている
という具合に、実は私たちの身の回りのいたるところにあります。
だから、硫化による銀の黒ずみは避けようがないのです。
そして銀の黒ずみの原因にはもう1つ、
塩素と銀が反応する『塩化』による黒ずみもあります。
でも塩化は、塩素系漂白剤や塩素系の洗剤と銀が接触しなければ、日常生活ではまず起きません。
なので、シルバーアクセサリーを普通に使ったり保管したりしていて付いた黒ずみは、『銀の硫化』だと考えられます。
銀メッキ加工のアクセサリーのでは『メッキ剥げ』の可能性あり
銀メッキのアクセサリーが黒ずんでいる場合は、硫化ではなく、メッキが剥がれて地色が出ている可能性があります。
この場合は、硫化を落とす方法では効果がありません。
なのでジュエリーショップなどで相談してください。
ポイント
アクセサリーが純銀か銀メッキかを見分けるには、アクセサリーをよく見てみてください。
純銀であれば、どこかに
- Silver925
- SV925
- 925
- SILVER
- Sterling Silver
といった刻印がされています。
『硫化』による黒ずみなら自分で落とせる
純銀の黒ずみには『硫化』と『塩化』2つの原因があるのですが、
この2つのうち、自分で落とすことができるのは『硫化』による黒ずみです。
『塩化』による黒ずみを落とすのには、専門的な技術や特別な薬品が必要です。
一般家庭では落とせません。
この記事で紹介する方法で黒ずみが落ちないときは『塩化』の黒ずみの可能性があるので、ジュエリーショップなどに相談してくださいね。
身近なものでシルバーアクセサリーの黒ずみを落とす方法

重曹でシルバーアクセサリーをピカピカに!
硫化によるシルバーアクセサリーの黒ずみは、身近な物を使って落とすことができます。
どんなものが使えるかというと、
- 重曹
- 重曹+熱湯
- 塩
- 炭酸水
- 牛乳やヨーグルト
- 歯磨き粉
もちろん、シルバー磨き用のクロスやシルバー専用クリーナーでも落とせます。
では、落とし方を見ていきましょう。
重曹を磨き粉にして磨く方法
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重曹を使ってシルバーアクセサリーの黒ずみを落とす一番シンプルな方法は、
『重曹を磨き粉として使う』という方法です。
やり方は
- アクセサリーを水に浸ける
- 重曹を付けて、指でこする
- 汚れが落ちたら、水でよく洗う
- 柔らかい布で水分を拭き取る
- よく乾かす
重曹と水、そして柔らかい布さえあればできるので、黒ずみが気になったときに手軽にきれいにできますね。
重曹と熱湯を使う方法
重曹と熱湯でも、黒ずみを落とすことができます。
用意するもの
この方法で使うものは、
- 金属以外でできた耐熱容器
- アルミホイル
- 重曹(熱湯1カップに対して大さじ1杯程度)
- 熱湯
耐熱容器は、必ず金属以外の素材の容器を使いましょう。
金属容器を使うと、黒ずみが容器に移ってしまう可能性があるからです。
また、熱湯を使うので、100℃以上の温度に耐えられる容器を選んでくださいね。
重曹と熱湯で黒ずみを落とす手順
黒ずみ汚れを落とす手順は
- 耐熱容器に、アルミホイルを少しクシャクシャにして敷く
- アルミホイルの上に、シルバーアクセサリーを置く
- 重曹を入れる
- 熱湯を注ぐ
- 泡が出るので、5~10分ほどそのまま待つ
- お湯が冷めたら取り出し、水でていねいに洗い流す
- 柔らかい布で拭き、水分を取る
- 乾かす
熱湯を使うときには、やけどに十分気を付けてくださいね。
塩を使って黒ずみを落とす方法
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『塩』を使うことでも、硫化による汚れを落とすことができます。
用意するもの
塩で黒ずみを落とすのに必要なものは
- なるべく小さい鍋
- アルミホイル
- 塩(水200mlに対して40g程度)
- 水
準備として、鍋にアルミホイルを敷いておいてください。
塩で黒ずみを落とすやり方
塩を使って黒ずみを落とす手順は
- 鍋に敷いたアルミホイルの上に、シルバーアクセサリーを置く
- 塩を入れる
- 水を入れる(アクセサリーが浸るようにする)
- そのまま火にかけ、数分煮沸する
- 煮沸が終わったら取り出し、水でよく洗う
- 柔らかい布で拭く
煮沸だけで黒ずみが落ちないときは、柔らかい布やスポンジでこすってみてください。
炭酸水で黒ずみを落とす方法
炭酸水で硫化の黒ずみを落とす方法は
- アクセサリーを炭酸水に浸し、しばらく待つ
- 汚れが落ちたら炭酸水から出し、水で洗い流す
- 柔らかい布で水気を拭き取り、よく乾かす
これだけで、炭酸の泡が汚れを落としてくれます。
ただし、味や香りの付いていない、純粋な炭酸水を使ってください。
コーラやサイダーなど、味の付いた炭酸飲料を使ってはいけません。
炭酸飲料に含まれている成分によっては、アクセサリーを傷めてしまう可能性があります。
牛乳やヨーグルトを使う方法

牛乳でも黒ずみが落とせる!
なんと、牛乳やヨーグルトにも銀の黒ずみを落とす効果があります。
手順も簡単で、
- 牛乳またはヨーグルトをアクセサリーに付けて、柔らかい布で磨く
- 黒ずみが落ちたら水でよく洗い流す
- 柔らかい布で水分を拭き取り、よく乾かす
もしくは、
- シルバーアクセサリーを牛乳に浸す
- そのまま2時間ほど放置する
- 取り出して水洗いする
- 柔らかい布で水気を拭き取り、よく乾かす
という方法で、黒ずみを落とせます。

それは、牛乳やヨーグルトに含まれている『乳糖』が、硫化による黒ずみを分解するからです。
身近な食品で汚れを落とせるなんて、面白いですね。
歯磨き粉を使う方法
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歯磨き粉には、研磨剤が含まれていますよね。
それを利用して
- アクセサリーに歯磨き粉を付ける
- 柔らかい布や指でこすって磨く
- 細かい部分は、柔らかい歯ブラシでこする
- 水でよく洗い流す
- 柔らかい布で水分を拭き取り、よく乾かす
という方法で、黒ずみ汚れを落とすことができます。
ただし、
必ず『スクラブなし』の歯磨き粉を使ってください。
スクラブ入りの歯磨き粉で磨くと、傷が付いてしまう可能性があります。
シルバー磨き用クロスやシルバー専用クリーナーを使う
黒ずみ汚れを落とせるいろいろな方法を紹介しましたが、もちろん
- シルバー磨き用クロス
- シルバー専用クリーナー
を使うのも、おすすめです。
銀の黒ずみに確実に効く素材を使っているので、効果的ですよ。
シルバー磨き用クロスには、研磨剤が含まれています。
なので、磨き過ぎないように注意してください。
磨きすぎると、硫化していない部分まで削れてしまいます。
また、クリーナーを使う場合は、必ず『シルバー専用』のクリーナーを使ってください。
普通のジュエリークリーナーでは、銀の硫化による黒ずみへの効果は期待できません。
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クロスやクリーナーを使うときは、使い方や使用上の注意をよく読んで守ってくださいね。
【必読!】シルバーアクセサリーの黒ずみを落とすときの注意
ここまでいろいろな方法を紹介してきましたが、シルバーの黒ずみ落としは
- いぶし加工がされている
- コーティング加工がされている
- 銀メッキ加工がしてある
というアクセサリーでは、避けてください。
なぜかというと、
- いぶし加工が取れて、風合いが損なわれてしまう
- コーティングが剥がれてしまう
- 銀メッキ加工の黒ずみは、硫化ではなくメッキが剥がれて地色が出ているだけのことがあり、その場合は効果がない
といったリスクがあるからです。

いぶし加工は、そもそも『硫化』を利用して独特の風合いを出す加工です。
そのため、硫化を取り除くといぶし加工も落ちてしまうのです。
メモ
いぶし加工がしてあるアクセサリーは、クロスやクリーナーでいぶしのない部分だけを磨くようにすると良いですよ。
また、アクセサリーに銀以外の素材が使われている場合も、要注意です。
素材によっては、傷んだり壊れたりする可能性があります。
銀以外の素材が使われている場合は、ジュエリーショップなどに依頼したほうが良いです。
もし自分で黒ずみを落とすのであれば、銀以外の素材の部分が重曹や塩などに触れないように十分注意してください。
皮脂汚れや皮脂汚れによるくすみを落とすには?

黒ずみではないけど、きれいにしたいな
アクセサリーには、皮脂汚れが付いたり、皮脂汚れでくすみが出たりすることもありますよね。
皮脂系の汚れを落とす方法も、いろいろあります。
簡単に紹介しましょう。
酢
⇒耐熱容器にアクセサリーと小さじ1杯くらいの酢を入れ、熱湯を注いでしばらくおく
中性洗剤
⇒柔らかいスポンジに中性洗剤を含ませ、磨くようにして洗う
エタノール
⇒2倍に薄めたエタノールを柔らかい布やカット綿に含ませ、汚れを拭く
⇒密閉できる容器に2倍に薄めたエタノールとアクセサリーを入れ、よく振る
といった方法があります。
どの方法を使うときも、汚れが落ちたら
- 水でよく洗い流す
- 柔らかい布で水気を拭き取る
- よく乾かす
ということを忘れないでくださいね。
また、これらの方法も、純銀だけでできたアクセサリー向けです。
- いぶし加工やコーティング加工がされているアクセサリー
- 銀以外の素材が使われているアクセサリー
では避けてください。
シルバーアクセサリーの黒ずみや汚れを防ぐ方法

お手入れも大切!
最初に、『シルバーに黒ずみが出るのは避けられない』と書きましたが、なるべくならきれいな状態を保ちたいですよね。
そのためには、
- 使った後にメンテナンスをする
- 黒ずみが出にくい保管の仕方をする
ということが大切です。
では、その方法を見ていきましょう。
使った後のメンテナンス
アクセサリーを外したら、
- アクセアりー用のクロスなど柔らかい布で汗や汚れを拭く
- 汚れがひどいときや汗が付いたときは、水かぬるま湯で汚れを洗い流し、柔らかい布で水分を拭き取って乾燥させる
というメンテナンスをしておきましょう。
特に、夏の汗をかく時期やアクセサリーを付けたままスポーツをした時などは、必ず丁寧に拭いたり洗ったりしてくださいね。
黒ずみを防ぐ保管方法
シルバーアクセサリーを保管するときは、
- 1個(1組)ずつ、密閉できるケースや袋に入れて保管する
- ゴム、合成ゴム、洗剤、パーマ液など、硫黄分を含むものから離れた場所で保管する
- 黒ずんでいなくても、定期的にシルバークロスで拭く
という方法で保管してください。
密閉できる入れ物で保管するのは、なるべく空気に触れさせないようにして硫化を防ぐためです。
特に、しばらく使わないアクセサリーは、必ず密閉できる入れ物に保管しましょう。
それから、ゴムや洗剤、パーマ液には硫黄が含まれています。
近くでシルバーアクセサリーを保管すると硫化が早まってしまうので、注意してください。
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密閉できる容器で、ゴムや洗剤などから離して保存しても、硫化を完全に防ぐことはできません。
なので、使わなくても時々シルバークロスで拭いてください。
そうすれば、使いたいときにすぐに使えますよ。
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まとめ
シルバーアクセサリーの黒ずみは
- 重曹で磨く
- アルミを敷いた中に入れ、重曹と熱湯を入れる
- 塩水で煮沸する
- 炭酸水に浸す
- 牛乳やヨーグルトで磨く
- 牛乳に浸す
- 歯磨き粉で磨く
といった方法で取り除くことができます。
汚れを落とした後は、必ず水で洗い、水気を拭き取って乾かしておきましょう。
ただし、この記事で紹介した方法は、
- 銀メッキ製品
- いぶし加工・コーティング加工をしてある銀製品
- 銀以外の素材が使われているもの
では使わないでください。
アクセサリーを傷めてしまう可能性があります。
銀製品の硫化を完全に防ぐ方法はありません。
でも、
- 使い終わったら汗や汚れを拭き取る
- 使わなくても黒ずんでいなくても、ときどきシルバークロスで拭く
- 1個ずつ、密閉できるケースか袋に入れて保管する
- ゴムや洗剤など、硫黄分を含むもの野近くに保管しない
というメンテナンスと保管方法で、硫化による黒ずみが付くのを遅らせることができます。
きちんとメンテナンスをしておけば、シルバーアクセサリーの美しさが十分に楽しめますよ!