歯ぎしり防止や歯の矯正のために使う、マウスピースやリテーナー。
使っているうちに、いつの間にか汚れてしまうこともありますよね。
マウスピースやリテーナーは口に入れるものですから、清潔にしておきたいですよね。
はい、重曹で洗う方法もありますよ。
ということで、この記事では
- マウスピースの基本的な洗浄方法
- 重曹を使ってマウスピースを洗浄する方法
- そもそもマウスピースの汚れの原因は何なのか
について解説します。
ぜひ読んでくださいね!
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マウスピースの基本的な洗浄方法
歯科医の指示に従うのが原則
マウスピースの洗浄方法は、歯科医の指示に従ってください。
指示された方法では汚れや臭いが落ちないときも、まず歯科医に相談してくださいね。
なぜかというと、マウスピースの材質やタイプによって、
- どんな洗浄剤なら使って大丈夫なのか
- 傷が付きやすいか付きにくいか
といったことが違うからです。
マウスピースを傷めないためにも、
- 市販の洗浄剤
- 重曹やクエン酸など
を使うときも、使って良いかどうか歯科医に確認してからにしましょう。
この記事では『こういう方法もある』ということでマウスピースの洗浄方法を解説します。
でも、歯科医の指示やアドバイスと違う場合は、歯科医の指示に従ってください。
基本的なマウスピースの洗浄方法
基本的なマウスピースの洗い方は、
- マウスピースを水かぬるま湯で洗う
- 柔らかい歯ブラシか指で優しくこすり、マウスピースの汚れを落とす
- 特に内側やくぼんでいる所は丁寧にこする
- 汚れが落ちたら丁寧に水洗いする
メモ
マウスピースや歯科医の判断によっては、『歯ブラシを使わないように』と言われることもあります。
歯ブラシを使ってはいけない場合は、ガーゼで優しく拭くようにしてこすると良いですよ。
ただし、マウスピースを洗うときは、
- 歯磨き粉を付ける
- 硬い歯ブラシを使う
- 爪でこする
- 力を入れてこする
という洗い方はやめましょう。
傷が付いてしまい、傷の部分に雑菌が入り込んで繁殖してしまう可能性があるからです。
見た目で傷が付いていないように見えても、見えない細かい傷が付くこともあるので注意してくださいね。
注意
マウスピースを洗うときは、熱湯を使ったり煮沸したりしてはいけません。
マウスピースのプラスチックが熱でダメージを受け、変形したり溶けたりすることがあるからです。
市販のマウスピース洗浄剤などを使う
そういうときは、マウスピースの洗浄剤を使って洗うのがおすすめです。
毎日でなくても、2~3日に1度くらいマウスピースの洗浄剤で洗うと、指や歯ブラシで落としきれない汚れや臭いも落とせます。
マウスピース用の洗浄剤がない場合は、市販の入れ歯洗浄剤でも大丈夫です。
それでも汚れや臭いが落ちない場合は、歯科医に相談してください。
マウスピースの汚れや臭いを重曹で洗浄する方法
ではここから、重曹を使ってマウスピースを洗浄する方法を見ていきましょう。
先にも書いたように、
重曹などで洗浄する前に、歯科医に重曹を使って大丈夫かどうか確認してくださいね。
また、『歯科医は勧めないと言ったけど重曹で洗う』というのは、自己責任になります。
そのことを承知したうえで重曹を使ってください。
重曹水に浸けおきする
一番シンプルな方法は、重曹水に浸けることです。
手順は
- コップ1杯程度の水に対して、重曹を大さじ1~2杯入れる
- マウスピースが入るくらいの容器に、重曹を溶かした水かぬるま湯を入れる
- 20~30分浸けおきする
- 流水で重曹水をよく洗い流す
重曹には
- たんぱく質を分解する
- 酸性の汚れを中和する
- 静菌作用がある
という作用があります。
なので、たんぱく質系の食べ物のカスや酸性の汚れ、雑菌の増殖による臭いに効果的ですよ。
重曹とクエン酸に浸ける
もう1つの方法が、重曹とクエン酸を使う方法です。
やり方は
- 水に重曹とクエン酸を入れる(割合は重曹1に対してクエン酸2)
- 重曹&クエン酸水にマウスピースを20~30分ほど浸けおきする
- 流水でよく洗い流す
水の中で重曹とクエン酸を混ぜると、中和されて泡が出ます。
この泡で汚れを浮かせてきれいにする、という仕組みです。
重曹ペーストを使うときは注意が必要
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『マウスピースを重曹ペーストでこすってきれいにする』という方法もあります。
重曹ペーストは、重曹に水かぬるま湯を加えながら、トロっとしたペースト状になるまで練るだけで作れます。
洗い方は、
- 柔らかい歯ブラシに重曹ペーストを乗せる
- マウスピースを磨く
- 水で重曹と汚れをよく洗い流す
です。
ただし、この方法を取るときは
- 歯科医に重曹ペーストで磨いて良いかどうか確認する
- 磨く時は柔らかい歯ブラシを使い、力を入れずに優しくそっとこする
ということを守ってください。
なぜかというと、
重曹を研磨剤として使う方法なので、マウスピースの材質によっては傷が付く可能性があるからです。
先にも書いたように、傷が付くと汚れや雑菌が入り込みやすくなってしまいます。
できる限り傷を付けない方法で磨くようにしましょう。
マウスピースを洗うときの重曹について
マウスピースを洗うときに使う重曹は『食用』の重曹を使ってください。
重曹には、
- 食用
- 掃除用
- 医療用
があります。
この3つの中で『掃除用』の重曹は他に比べて純度が低く、口に入れるのに安全な品質も担保されていません。
でも食用なら、口に入れても安全な品質で製造・管理されているので、安心して使えます。
一番純度の高い『医療用』の重曹でも良いのですが、値段が高いのでコスパはあまり良くありません。
食用でも十分安全な純度なので、食用がおすすめです。
関連記事:掃除用の重曹を食べてしまったけど大丈夫?食用との違いをチェック!
マウスピースの汚れやにおいの原因は?
最後に、そもそもなぜマウスピースには汚れや臭いが付くのかを見ておきましょう。
汚れの主な原因は
- 食べもののカス
- 色の濃い飲み物の色素
- たばこのヤニ
- 唾液に含まれるミネラルによって付いた歯石
マウスピースが汚れていると、
- 細菌が増える
- 虫歯や歯周病の原因になる
というリスクが生まれます。
そして、細菌の増殖や歯周病によって口臭が発生するというわけです。
だからマウスピースをきれいにしておくことは、とても大切なんですよ。
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まとめ
マウスピースの洗浄の仕方は、歯科医に指示された方法に従うのが原則です。
基本的には
- マウスピースを水かぬるま湯で洗う
- 柔らかい歯ブラシか指でこすり、マウスピースの汚れを落とす
- 汚れが落ちたら丁寧に水洗いする
という方法で洗います。
マウスピース用、入れ歯用の洗浄剤や重曹などで洗いたいときは、その方法で洗っても大丈夫かどうか、歯科医に確認してくださいね。
重曹を使う方法としては、
- 重曹を入れた水に浸す
- 重曹とクエン酸を入れた水に浸す
- 歯ブラシに重曹ペーストを付けてそっとこすって磨く
という方法があります。
ただし、
- 重曹は食用の重曹を使う
- 重曹ペーストには研磨作用があるので、こするときには力を入れない
ということに注意してください。
マウスピースをきれいにしておくことは、雑菌の繁殖や歯周病、臭いを防ぐためにはとても大切です。
ぜひきれいにして、気持ちよく使ってくださいね。