タオルって、使うたびに洗っているつもりでも、いつの間にか黄ばみやシミが付いてしまうことがあるんですよね。
そんなあなたにおすすめなのが、『重曹で煮洗いする』という方法です。
煮洗いすると殺菌もできますし、重曹なら安全性も高いです。
赤ちゃんのタオルや肌着にもおすすめですよ!
ということで、この記事では
- 重曹でタオルを煮洗いしてシミや黄ばみを落とす方法
- 重曹でタオルを煮洗いするときの注意点
- 重曹では落ちない黄ばみやシミへの対処法
について解説します。
ぜひ読んでくださいね!
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重曹で煮洗いしてタオルのシミや黄ばみを落とす方法
重曹でタオルを煮洗いするやり方
ではさっそく、重曹での煮洗いの仕方を見ていきましょう。
用意するもの
重曹を使った煮洗いをするときに使うものは
- ステンレスやホーロー製の大きめの鍋
- 重曹(水1Lに対して大さじ1杯くらい)
- トングや菜箸
- すすぎの時に使うタライやバケツ(なくてもOK)
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鍋は、洗いたいタオルを入れてもたっぷり余裕があるくらいの大きさのものを選びましょう。
重曹煮沸のやり方
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重曹での煮洗いの手順は
- 鍋にタオルや布巾が十分浸かるくらいの水を入れる
- 重曹を入れ、よく混ぜて溶かす
- 火にかけて沸騰させる
- 沸騰したら1枚ずつゆっくり、タオルや布巾を入れる
- トングや菜箸で時々混ぜながら、15~20分ほど煮る
- 火を止め、冷めるまでそのまま放置する
- 手で触っても熱くない程度に冷めたら、タオルを取り出し、重曹が残らないように水でしっかりすすぐ
- 念入りにすすぐ時は、手ですすいだ後洗濯機で洗濯する
- 干して乾かす
ポイント
- タオルは、煮沸中にタオルが動き回れるくらいの余裕のある量を入れる
- 煮ている間に浮き上がってきたタオルは浮いたままにせず、お湯に浸るように沈める
- 汚れている部分がしっかり重曹湯に浸るようにする
- 上下を入れ替えるようにしながら、静かに混ぜる
なお、すすぐときは必ず手袋をしてください。
素手ですすぎをすると、重曹で手荒れすることがあります。
重曹で煮洗いするメリット
重曹でタオルを煮洗いするメリットは、
- 熱とアルカリ性で殺菌できる
- 煮洗いすることで繊維の間に入り込んだ汚れが落ちやすくなるため、普通に水で洗っただけでは落ちない汚れを落とせる
ということです。
煮沸で殺菌すれば、においの原因となる『モラクセラ菌』もやっつけられます。
生乾きの臭いも防げますよ。
関連記事:部屋干しした時の生乾きの臭いを重曹で消す方法を解説【消臭】
一方で、
- 化繊やシルクなどのデリケートな素材は向かない
- 麻は重曹に弱いので、重曹を入れずに煮洗いする必要がある
- 重曹には漂白剤ほどの洗浄力はないので、黄ばみやシミの付き具合によっては落とせないことがある
というデメリットもあります。
重曹だけで対処できない場合の方法はのちほど紹介するので、素材や黄ばみの状況によって洗い方を使い分けてくださいね。
重曹でタオルなどを煮洗いするときの注意点
布を煮洗いするときの基本的な注意点
重曹を入れるかどうかに関わらず、布を鍋に入れて煮沸するときには、
- 白物と色物・柄物は分けて煮洗いする
- 色物でも、色の薄いものと濃いものを分けて煮洗いする
- 熱に弱い素材の布は煮沸で洗わない
- 煮沸する時間は20分くらいまでにする
- 吹きこぼれないように火加減を調節する
- やけどをしないようにする
ということに注意してください。
煮沸すると温度が高くなるので、水で洗うときより色落ち・色移りしやすくなる可能性があります。
特に重曹を入れた場合は、アルカリ性で色落ちしやすくなる分、色移りの可能性も高まります。
特に新しめのタオルを煮洗いする時は、きちんと分けて洗ってください。
関連記事:洗濯で色移りした衣服を重曹で綺麗にする落とし方【ジーンズなど】
重曹を使った煮洗いでの注意点
重曹を使った煮洗いならではの注意事項もあります。
それは
- 重曹を使って煮洗いして良いのは『綿』のタオルだけである
- 鍋は『ステレンス製』か『ホーロー製』を使う
- 水の状態で重曹を入れてから火にかける
ということです。
重曹で煮洗いできる素材とできない素材がある
重曹での煮洗いは、基本的に『綿』でできた布だけにしておきましょう。
- シルクやウールなどの動物性素材
- ポリエステルなどの化学繊維
- 麻
- アルカリ性に弱い金属(アルミや銅)や熱に弱い素材を使ったパーツが付いている布
は、重曹で煮洗いしてはいけません。
変質や変色を起こしたり、傷んでしまったりすることがあります。
使う鍋の素材について
アルミや銅など、アルカリ性に弱い素材でできた鍋は、重曹煮沸に使ってはいけません。
これも、鍋が変色や変質を起こす可能性があるからです。
安心して使えるのは
- ステンレス
- ホーロー
の鍋です。
なお、ときどき重曹煮沸をしたいなら、ホーローなどでできた煮洗い用のタライを用意しておくと良いですよ。
重曹を入れるタイミングにも注意!
重曹で煮洗いする時は、
重曹は必ず『水』の段階で入れて溶かし、それから鍋を火にかけてください。
沸騰してから重曹を入れると、熱湯が急に噴き出すことがあり、危険です。
重曹で落ちない黄ばみや汚れへの対処法
ここからは、重曹での煮洗いでは落とせない黄ばみや汚れへの対処法を見ていきましょう。
漂白剤を使う
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一番オーソドックスなのは、やはり漂白剤を使う方法です。
漂白剤には『塩素系漂白剤』と『酸素系漂白剤』がありますが、
塩素系漂白剤
⇒白物だけに使う
酸素系漂白剤
⇒色物・柄物に使う
という風に使い分けてください。
色ものや柄物に塩素系漂白剤を使うと、色落ちしてしまいます。
漂白剤を使うときは、製品の説明を読んで、
- 適切な使い方
- 使うときの注意事項
を守って使ってくださいね。
酸素系漂白剤と洗濯用洗剤を使って煮洗いする
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重曹で落ちない黄ばみやシミは、酸素系漂白剤+洗濯用洗剤で煮洗いする方法もあります。
注意
漂白剤や洗剤の説明書きで『煮洗い』に使うことを推奨していない場合は、自己責任で行ってください。
また、
- 洗剤や漂白剤と素材が合っているかどうか
- タオルの素材が熱に弱くないかどうか
といったこともチェックしてくださいね。
用意するものは
- 大きめの鍋
- 洗濯用洗剤(合成洗剤、粉せっけん、液体の洗濯用洗剤どれでもOK)
- トングや菜箸
- バケツ
やり方は
- 鍋の7分目くらいまで水を入れ、火にかける
- 少し温度が上がってぬるま湯になったところで、少しずつ洗濯用洗剤を入れてしっかり溶かす
- 洗剤が溶けたら、酸素系漂白剤を少しずつ入れて溶かす
- お湯が沸騰したら、火を弱めて弱~中火にする
- タオルを1枚ずつ静かに入れる
- 静かに混ぜながら、10~20分煮沸する
- 煮沸が終わったら火を止め、冷めるまで放置する
- 触っても大丈夫なくらいの温度になったらバケツなどに洗濯物を移し、軽く揉み洗いしながらよくすすぐ
- 洗濯物を干し、しっかり乾かす(天日干しがベスト)
洗剤は必ず、少しずつ入れてください。
一気に入れると泡が立ちすぎて、鍋からこぼれてしまうことがあります。
なお、粉せっけんを使うと石けんカスが残りやすいです。
粉せっけんを使って煮洗いしたときは、手ですすいだ後にさらに洗濯機ですすぐと良いですよ。
それでも汚れが落ちない場合は
煮洗いしても漂白剤を使っても落ちない汚れは、布の繊維に色素がかなりガンコに付いてしまった状態だと考えられます。
でも色素が付いているだけなので、煮洗いしてあれば十分清潔な状態になっています。
使ってもまったく問題はありません。
どうしても気になる場合は、台拭きや雑巾などとして使って、寿命を全うさせてあげましょう。
色が付いているだけで捨てるのも、もったいないですからね。
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まとめ
タオルに黄ばみやシミが付いてしまったときは、重曹で煮洗いしてみてください。
やり方は
- 水に重曹を入れて沸騰させ、タオルを入れる
- 混ぜながら15~20分くらい煮る
- 火を止めて冷まし、冷めたら水でよくすすぐ
- 干して乾かす
というだけなので、簡単です。
この方法だと殺菌もできるので、食器拭きや赤ちゃんの肌着などにも、おすすめですよ。
ただし、
- ステンレスやホーローなど、アルカリ性に強い素材の鍋を使う
- 煮洗いする布は『綿』でできたものだけにする
- 白物・柄物・色の濃い物は分けて煮洗いする
- 重曹は必ず水の状態で入れる
といったことに注意してください。
そして、黄ばみやシミを重曹の煮洗いでは落とせないこともあります。
その場合は
- 漂白剤と洗濯用洗剤で煮洗いする
- 布の素材や色に適した漂白剤を使う
という方法を試してみてください。
タオルをきれいにして、気持ちよく使ってくださいね!