ハイターなどの塩素系漂白剤は、シミなども簡単に真っ白にしてくれるのが便利ですよね。
でも、『漂白するつもりで使ったら色が付いてしまう』ということもあるのを、知っていますか?
漂白剤で色が付くなんてびっくりだし、焦ってしまいますよね。
でも大丈夫!
元に戻す方法があるんです!
ということでこの記事では
- ハイターなどの塩素系漂白剤でピンクの色が付いてしまう原因
- ピンク色になった部分を真っ白に戻す方法
- 日焼け止め以外の、洗濯物がピンクになる原因と対処法
についてチェックしていきます。
ぜひ読んでくださいね!
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洗濯したらピンクになってしまった!原因は!?
まず、洗濯物にピンク色が付いてしまう原因をチェックしておきましょう。
日焼け止め+ハイターなどの塩素系漂白剤が原因のことが多い
『塩素系漂白剤を使ったら衣類にピンク色が付いてしまった』という現象は
- 顔や腕などに塗った日焼け止めが、服に付く
- 日焼け止めの成分と塩素系漂白剤が反応して、発色する
ということが原因で起きることがほとんどです。
このピンクの発色は、あくまでも日焼け止めの成分が変色しているだけです。
衣類の繊維が染まってしまったわけではありません。
なので、服の繊維に入り込んだ日焼け止めの粒子を追い出すことができれば、ピンク色も落とすことができます。
メモ
日焼け止めを使わなくても、
UVケア付きのファンデーションなどでも、漂白剤に反応してピンク色になることがあります。
ちなみに、我が家で使っているkaoの『ハイター』の注意書きにも、日焼け止めに関する注意が書いてあります。
塩素系漂白剤+日焼け止め以外で洗濯物がピンクになる原因は?
洗濯物にピンク色が付いてしまう原因には、塩素系漂白剤と日焼け止めの反応以外に
- 色移り
- 雑菌の繁殖
があります。
漂白剤を使っていないときにピンク色になってしまったときは、この2つのどちらかが原因だと考えられます。
色移り
新しい服は、染料も落ちやすいです。
赤やピンクの新しい服を他の服やタオルと一緒に洗うと、洗濯のときに落ちた染料が他の服などに移り、ピンクになってしまうことがあります。
雑菌
もう1つ、布がピンク色になる原因には、
『ピンクの色素を出す【ロドトルラ】という雑菌が増えてしまう』ということがあります。
雑菌でのピンク着色はタオルに多く、
- 濡れた状態で放置した
- 使いっぱなしで放置していた
といったときにロドトルラが繁殖してピンクになってしまうのです。
ロドトルラは、水回りで繁殖しやすい菌です。
人体に害はありませんが、雑菌が繁殖してしまったタオルは使いたくないですよね。
雑菌でのピンク着色についても、のちほど対処法を見ていきましょう。
漂白剤でピンクになってしまった洗濯物を元に戻す方法
ではまず、漂白剤でピンク色が付いてしまった時の対処法を見ていきましょう。
- 液体の洗濯洗剤で洗う
- 固形せっけんで洗う
- 歯ブラシなどでこする
- 酸素系漂白剤で浸けおき洗いする
といった方法があります。
なお、塩素系漂白剤で漂白した直後に対処するときは、
- 水でよくすすぐ
- 軽く絞る
ということをしてから対処法を行ってください。
液体の洗濯洗剤で洗う
漂白剤で衣類がピンク色になってしまったときは、
まず液体の洗濯洗剤で洗ってみましょう。
手順は
- ピンクになった部分に、液体の洗濯用洗剤を直接かける
- 5~15分くらい放置する(ピンク色が濃い場合は、様子を見ながら時間を長くする)
- 浸けおきしてもピンク色が残っている場合は、よく揉み洗いする
- 落ちたら、洗濯機に入れて洗濯する
ポイントは、『丁寧に揉み洗いする』ということです。
服の繊維に入り込んだ日焼け止めの粒子を外に出すことが目的なので、しっかり揉み洗いしましょう。
液体洗剤は、
- 洗浄力が強い
- 濃縮タイプ
のほうが効果が高いです。
注意
- きなり
- パステルカラー
の生地には、無蛍光の液体洗剤を使ってください。
蛍光剤入りの洗剤を使うと、風合いが損なわれてしまうことがあります。
固形せっけんで洗う
液体洗剤がない場合は、洗濯用の固形石けんでも大丈夫です。
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手順も液体洗剤と同じで、
- ピンクになった部分に、洗濯用の固形せっけんを付ける
- しばらくおく
- よく揉み洗いする
- ピンク色が薄くなったら、洗濯する
固形せっけんも、意外と汚れを落とせます。
家に1つ用意しておくと、部分汚れを落とすのに役に立ちますよ。
歯ブラシなどでこする
液体洗剤や固形せっけんを付けて揉み洗いしても落ちない場合は、歯ブラシなどを使ってこすってみましょう。
ただし、あまり強くこすったり長時間こすったりせず、ほどほどにこすってください。
あまりこすると、布が傷んでしまいます。
酸素系漂白剤で浸けおき洗い
粉末の酸素系漂白剤でも、ピンク着色を落とすことができます。
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酸素系漂白剤の量は、
水1Lに対して酸素系漂白剤10gです。
やり方は、
- バケツや袋に、粉末の酸素系漂白剤を入れる
- ピンクになった服を入れる
- 服の上から酸素系漂白剤をかける
- 40~60℃のお湯を入れ、30分~1時間くらい放置する
- ピンク色が落ちたら丁寧にすすぐか、洗剤を入れずに洗濯機で洗う
注意
粉末の酸素系漂白剤を使うときは、必ず手袋をしてください。
酸素系漂白剤はアルカリ性なので、肌に触れると肌が荒れたりすることがあります。
マスクは洗ってから漂白を!
一番日焼け止めが付いてしまいやすいのは、『マスク』です。
顔に触れるので、日焼け止めやファンデーションなどなどがくっつくのは仕方ないですよね。
消毒のためにマスクに塩素系漂白剤を使うときは、
漂白する前に、必ず洗剤で丁寧に揉み洗いしてください。
洗わずに漂白すると、ピンクになってしまうリスクも高くなります。
こんな時はクリーニング屋さんへ!
- 自分でやってみたけどピンクの変色を落とせない
- 大事な衣類である
- 高価な衣類である
といった場合は、クリーニング店で対処してもらいましょう。
落ちないからとあまり何度も落とそうとすると、生地を傷めてしまいかねません。
自分で落とせないときは、無理に自分で落とそうとするよりプロに頼んだほうが良いですよ。
日焼け止め以外のピンク着色を落とす方法
次に、日焼け止め以外の
- 色移り
- 雑菌
が原因のピンク着色を落とす方法を見ていきましょう。
- 煮洗い
- 漂白剤
は、色移りにも雑菌汚れにも使えます。
色移りの落とし方
色移りは、できるだけ早く落とすことが大事です。
落とし方は
- バケツや洗面器に50℃くらいのお湯を入れる
- 通常の3倍くらいの量の洗剤を溶かす
- 色移りした服を30分くらい浸け込む
- 色が落ちたら水ですすぐ
お湯を使うのは、
- 汚れが浮きやすくなる
- 洗剤の効果が高まる
というメリットがあるからです。
ただし、ナイロンなど高温に弱い生地は、洗濯表示を確認して、OKな範囲の温度のお湯を使ってください。
また、特に温度に注意が必要ない生地も、綿以外の生地に熱湯は禁物です。
生地が傷んでしまうからです。
漂白剤を使って色移りや雑菌汚れを落とす方法
- 色移りしたまま時間が経ってしまった
- 雑菌によるピンク着色が付いた
というときは、漂白剤の出番です。
漂白剤は、
白い服やタオル
⇒塩素系漂白剤を使う
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色物、柄物の服やタオル
⇒酸素系漂白剤を使う
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という風に使い分けましょう。
塩素系漂白剤を使ってピンク着色が起きるのは、服に日焼け止めが付いていた場合くらいです。
日焼け止めが付いていない服やタオルなら、ピンクになる心配はいりませんよ。
『煮洗い』で色移りや雑菌の着色を落とす方法
もう1つ、色移りを落とす方法に酸素系漂白剤を使った『煮洗い』があります。
やり方は、
- 鍋の7~8分目まで水を入れて火にかける
- 沸騰する直前くらいに、酸素系漂白剤(分量は洗濯1回分くらい)を入れてよく混ぜる
- 弱火にし、色移りした衣類を入れて、5~10分くらい煮洗いする
- 煮ている間に時々混ぜて、漂白剤が布にまんべんなく染み込むようにする
- 煮洗いが終わったら火を止め、そのまま冷ます
- 触れるくらいに冷めたら取り出して、普通に洗濯する
タオルなどは、煮洗いすると肌触りが悪くなってしまいます。
最後に洗濯するときには、柔軟剤を入れると良いですよ。
注意
酸素系漂白剤で煮洗いをするときは、
- 鍋はステンレス製のものを使う(アルミや銅の鍋はNG)
- 酸素系漂白剤で煮洗いして良いのは『綿』の生地だけ
- 綿の生地も、洗濯表示の水温の上限が100℃より低い場合は避ける
- 高級な服や高価な服は煮洗いをしない
ということに注意してください。
ピンクの着色を防ぐには?
最後に、ピンクの着色を防ぐ方法をチェックしておきましょう。
日焼け止め+塩素系漂白剤でピンクになるのを防ぐ方法
服に付いた日焼け止めが塩素系漂白剤に反応してピンクになるのを防ぐには
- 塩素系漂白剤でピンクにならない日焼け止めを使う
- 日焼け止めを塗った日に着た服は、脱いだら早めに洗濯する
- 日焼け止めが付いてしまった衣類には、酸素系漂白剤を使う
- 塩素系漂白剤を使いたいときは、日焼け止めが付いた可能性がある部分を液体洗剤で揉み洗いしてから洗濯する
という方法があります。
塩素系漂白剤で変色しにくい日焼け止めを選ぶ
実は、日焼け止めのすべてが塩素系漂白剤と反応してピンク色になるわけではありません。
塩素系漂白剤を使ってもピンク色にならない日焼け止めもあるのです。
日焼け止めを買う時にパッケージをよく見れば、見分けられます。
漂白剤で変色する可能性がある日焼け止めには、『塩素系漂白剤の使用を避けてください』という注意書きがあるのです。
この注意書きがない日焼け止めを選ぶのがおすすめです。
ただし、日焼け止めの注意事項に漂白剤について書くかどうかは、メーカーの判断次第の部分もあります。
『注意書きがなければ絶対に変色しない』とは言い切れないことも、覚えておいてくださいね。
はい。
私が使っているロートの『スキンアクア スーパーモイスチャージェルb』に塩素系漂白剤(原液)をたらしてみたところ、30分ほど経ってもピンクになりませんでした。
ただ、この写真を見るとわかるように、日焼け止めが黄色っぽくなっているのが気になります。
ピンクほどは目立ちませんし、実際には薄めて使うのでもっと薄い黄色になるかもしれません。
でもやはり、『日焼け止めと塩素系漂白剤は混ざらないようにしたほうが良い』と考えておいたほうが良さそうですね。
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メモ
スプレータイプの日焼け止めも、避けた方が良いです。
スプレーだと飛沫が服に付いてしまうからです。
服は脱いだら早めに洗濯を
日焼け止めを塗った時に来ていた服は、脱いだら早めに洗濯しましょう。
服に付いた日焼け止めが繊維に入り込まないうちに落としたほうが良いからです。
洗濯機に入れる前に、日焼け止めが付いた可能性のある部分を液体洗剤で部分洗いすると、なお良いですよ。
漂白剤を使いたいときは『酸素系漂白剤』を
日焼け止めが付いてしまったかもしれない衣類に漂白剤を使いたいときは、
『酸素系漂白剤』を使うのがおすすめです。
酸素系漂白剤なら、日焼け止めが反応して変色する心配がないからです。
塩素系漂白剤を使う前に揉み洗いする
塩素系漂白剤を使う必要があるときは、
日焼け止めが付いていそうな部分に液体洗剤を付け、よく揉み洗いしてから、塩素系漂白剤を使いましょう。
そうすれば、ピンクに変色するのを防ぐことができます。
色移りでピンクになるのを防ぐ方法
赤やピンクの服に限ったことではありませんが、
色移りを防ぐには、色落ちする可能性のある衣類を単独で洗うしかありません。
- 色の濃い服と薄い服を分けて洗う
- 色の濃い新しい服は、色落ちしなくなるまでは単独で洗う
ということを習慣にしましょう。
また、『色落ちする服は、乾くまで他の服と接触させない』ということにも、注意してください。
洗うときはしっかり分けていても、洗濯してから乾くまでの間など、濡れた状態で服同士が接触することでも色移りは起こります。
雑菌によるピンク汚れを防ぐ方法
タオルなどに雑菌が付いてピンクになるのを防ぐには、
『雑菌を繁殖させない』ということが大切です。
そのためには、
- タオルは使ったらなるべく早めに洗う
- 使ったタオルをすぐに洗えないときは、風通しの良い場所にかけておく
- 洗濯槽も定期的にクリーニングをする
ということを心がけてください。
使ったタオルを洗濯機に入れておけば、手間が省けますよね。
でも、洗濯機の中も湿気が溜まりやすく、雑菌が繁殖しやすい場所なのでおすすめしません。
乾かしてから風通しの良い洗濯かごに入れておくと、他の洗濯物に雑菌が移るのも防げますよ。
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まとめ
塩素系漂白剤で衣類がピンク色に染まってしまうのは、日焼け止めの成分と塩素系漂白剤が反応して変色するからです。
- 液体洗剤や洗濯用の固形洗剤を付ける
- よく揉み洗いする
- 洗濯機で洗濯する
という手順で元に戻せますよ。
漂白剤と日焼け止めでピンクになるのを防ぐには、
- 塩素系漂白剤を使っても大丈夫な日焼け止めを使う
- 塩素系漂白剤ではなく、酸素系漂白剤を使うようにする
という方法がおすすめです。
塩素系漂白剤+日焼け止め以外で布がピンクになってしまう主な原因は、色移りや雑菌の繁殖です。
色移り
⇒50℃くらいのお湯に洗剤をいつもの3倍の量を入れて、浸けおきしてからすすぐ
色移りと雑菌両方に使える対処法
⇒漂白剤を使う
⇒酸素系漂白剤で煮洗いする
という方法があります。
色移りや雑菌汚れは、
- 色移りする服は単独で洗う
- 使ったタオルは風通しの良い場所にかけておく
といったやり方で防げますよ。