洗濯をして服がきれいになると、気持ち良いですよね。
でも時には
『洗濯機を開けてみたら、他の洗濯物の色が付いてた!』
なんてことがあります。
服の染料が他の洗濯物に移ってしまうことがあるんですよね。
デニムジーンズは、特に色落ちしやすいですものね。
でも、あきらめることはありません。
重曹で色移りを落とす方法があるんですよ!
ということで、この記事では
- 重曹を使った色移り汚れの落とし方
- 重曹以外の方法で色移りを落とす方法
- 色移りを落とすコツと色移りの予防策
について解説していきます。
ぜひ読んでくださいね!
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重曹を使った洗濯の色移りの落とし方は?
ではさっそく、重曹で色移りを落とす方法を見ていきましょう。
なお、この記事で紹介する方法は、色移りした洗濯物が乾く前に対処する方法です。
洗濯物が乾いてしまうと効果も落ちるので、色移りに気付いたらすぐに対処してくださいね。
重曹を付けて『こする』
最もシンプルな方法は、
- 洗濯物が濡れているうちに、重曹を色移りした部分に振りかける
- 歯ブラシで重曹が繊維に入り込むようにしてこする
- 水でよく洗い流す
歯ブラシでこするときは、力を入れすぎないようにしてください。
あまり力を入れてごしごしこすると、繊維を傷めてしまいます。
また、色移りが落ちた後は、繊維に重曹が残らないようによくすすいでくださいね。
お湯に重曹を入れて浸けおきする
色移りの範囲が広いときは、
- 40~50℃のお湯に重曹を入れる
- 色移りした服を30分ほど浸けおきする
- 水ですすいで洗濯機で洗濯する
という方法で対処できます。
重曹は温度が高いほうがよく効果が出るので、お湯を使うのがおすすめですよ。
重曹と酢を使う
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重曹と酢を使って色移りを落とす方法もあります。
- 色移りした服を平らに広げる
- 色移りしている部分に、スポンジで酢を付ける
- 重曹を粉のままかける
- もう一度酢を付ける
- 歯ブラシなどで優しく丁寧に色移りの部分をこする
- 水でよくすすぐ
- 洗濯機で洗濯する
重曹と酢が接触すると、化学反応でブクブク泡が出ます。
この泡が汚れ落としに効果があるのです。
大丈夫です。
色移りを落とした後に水でよくすすいで洗濯をすれば、においが気になることはまずありませんよ。
液体酸素系漂白剤との合わせ技
重曹と液体の酸素系漂白剤を一緒に使う方法を2つ紹介しましょう。
重曹と漂白剤を合わせて使うときは、必ず『酸素系』で『液体』の漂白剤を使ってください。
塩素系の漂白剤は、他の洗剤と混ぜて使わないでくださいね。
部分的に色移りした場合
部分的な色移りの場合は、
- 色移りしている場所に重曹をかける
- 液体の酸素系漂白剤をかける
- 歯ブラシでそっとこする
- 水でよくすすぎ、洗濯機で洗う
という方法で落とすことができます。
なお、重曹と液体酸素系漂白剤を混ぜた液は、時間が経つと効果がなくなるので作り置きはできません。
- 使うときにその都度作る
- なるべく余らせない量で作る
ということに注意してくださいね。
メモ
重曹と液体酸素系漂白剤、台所用中性洗剤を混ぜると、シミを落とすのに効果的な『魔法水』が作れます。
『魔法水』については、こちらの記事を読んでくださいね。
色移りした範囲が広い場合
色移りした範囲が広い場合は、やはり『浸け置き』が効果的です。
- 40~50℃のお湯に、重曹と液体の酸素系漂白剤を入れる
- 色移りした服を30分くらい浸けこむ
- 水でよくすすいで洗濯機で洗う
という方法で、色移りを落とすことができます。
洗濯物が乾いてから気が付いた色移りも落とせる?
乾いてしまった色移りは、重曹では落とせない可能性が高いです。
白物
⇒塩素系漂白剤に浸けおきしてから洗う
色ものや柄物
⇒洗濯洗剤を通常の2~3倍入れたぬるま湯にオキシクリーンを入れて浸けおきし、洗う
という方法を試してみてください。
1回で落ちないときは、何度か繰り返してみてくださいね。
ただし、何度か洗濯しても、完全に落ちるとは限りません。
白物なら、塩素系漂白剤で落とせる可能性があります。
でも、色ものや柄物だと難しいです。
自分で落とせないときは、クリーニング店に相談してください。
重曹以外のアイテムを使った色移りの落とし方
色移りを落とすのに使えるのは、重曹だけではありません。
ここからは、重曹以外の洗剤で色移りを落とす方法を、ざっと紹介しましょう。
重曹以外の洗剤で色移りを落とす方法
アルカリ性の粉末洗剤やセスキ炭酸ソーダなどでも、色移りを落とすことができます。
洗剤の種類 | 使い方 |
アルカリ性の粉末洗剤 | 通常の2~3倍の量を入れて洗濯する (洗濯後はよくすすぐこと) |
セスキ炭酸ソーダ (色移りの範囲が狭い場合)
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セスキ炭酸ソーダ (色移りの範囲が広い場合) |
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オキシクリーン |
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ハイターなどの塩素系漂白剤 (服の元々の色が『白』で、服の素材が朝、綿、ポリエステル、アクリルの場合) |
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おしゃれ着用洗剤+液体酸素系漂白剤 (麻や毛、シルク、レーヨン、サテン、レースなど、デリケートな衣類向け) |
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そうなんです。
ただし、塩素系漂白剤は
- 酸性の洗剤と混ぜると有毒なガスが発生するので注意が必要
- 成分も臭いも強いので、必ず手袋を着けて換気をしながら使う必要がある
- 色ものや柄物に使うと色落ちする
- 適しない素材の服に使うと、生地を傷める
といったデメリットもあります。
使い方や使用上の注意などをよく読んで、正しく使ってくださいね。
こんな場合はクリーニング店へ!
色移りを自分で落とす方法を紹介しましたが、
クリーニング店にお願いしたほうが良いケースもあります。
それは、
- 自分で何度かトライしても落ちない
- 色物・柄物に色移りして時間が経ってしまった
- シルクやポリエステルなど、繊細な生地の服
- 洗うと縮みやすい服
- 大切な服や高価な服
といった場合です。
クリーニング店でお願いすれば、
- 家庭で素人がやるよりもきちんと色移りを落とせる
- 服の素材や状況に合わせた方法で色移りを落としてくれる
- 服へのダメージができるだけ少ない方法で対処してもらえる
といったメリットがありますよ。
大切な服ならなおのこと、できるだけ早くクリーニング店に相談してくださいね。
色移りを落とすコツと色移りの予防策
色移りを落とすコツ
色移りを落とすコツは、
- 服が乾く前に落とす
- 40~50℃のお湯で洗う
- 弱アルカリ性の洗剤を使う
ということです。
色移りの除去は『乾く前にできるだけ早く』が肝心!
先にも書きましたが、色移りは
- 服が乾く
- 時間が経つ
ということで、より落ちにくくなってしまいます。
色移りに気が付いたら、すぐに対処しましょう。
干すときに色移りがないかチェックしながら干すと、気が付きやすいですよ。
お湯で洗う
色移り落としには、40~50℃のお湯を使うと効果的です。
お湯のほうが、重曹や洗剤の効果をより引き出せるからです。
ただし、
洗濯機にお湯を入れて洗う場合は、洗濯機の耐熱温度を必ず確認して守ってください。
耐熱温度以上のお湯を使うと、洗濯機が傷んでしまいます。
弱アルカリ性の洗剤を使う
弱アルカリ性の洗剤には、染料を落とす効果があります。
なので、色移りを落とすときは『弱アルカリ性』の洗剤がおすすめです。
弱アルカリ性の洗剤を規定量より多く入れた場合は、最後によくすすいでください。
もちろん、漂白剤を使うのも効果的ですよ。
色移りを防ぐには?
色移りを防ぐ一番の基本は、
- 『白物』と『色物・柄物』を分けて洗う
- 『色物・柄物』の中でも、色の薄いものと濃いものを分けて洗う
- 洗濯が終わったらすぐに干す
ということです。
そうですね。
時間がないときや節水をしたいときは、無理のない範囲で工夫しましょう。
- 新品の色物・柄物の服は最初の数回を手洗いし、色が落ちなくなったら他の服と一緒に洗う
- 中性洗剤を使う(アルカリ性や酸性の洗剤よりも色落ちしにくい)
- 洗濯ネットに入れて洗濯する
- 『色移り防止シート』を使う
という方法があります。
ただし、『洗濯ネットで洗う』という方法に関しては、元々色落ちしやすい素材や染料を使っている服には効果がありません。
また、色落ちしやすい素材や染料の服は、
- 色落ちしなくなるまでは単独で洗う
- 色の薄い服とは分けて洗う
という風にしてください。
そして、ちょっとコストはかかりますが、服から落ちた染料を吸着してくれる『色移り防止シート』を使うのも方法の1つです。
使い方も『洗濯物と一緒に入れて洗濯するだけ』なので、簡単ですよ。
『色移り防止シート』を使うときは、使い方などをよく読んでくださいね。
デニムジーンズの色移りを防ぐ方法
普段着る服で一番色落ちしやすいものといえば、やはり『デニム』ですよね。
デニムを洗濯するときは、
- 他の衣類と混ぜず、デニムはデニムだけで洗う
- お湯ではなく、水で洗濯する
- 裏返しにしてボタンやファスナーを留めた状態で洗う
という風にすると、比較的色落ちしにくいです。
ただ、あくまでも『比較的色落ちしにくい』というレベルなので、
まったく色落ちしなくなったことが確認できるまでは、他の服と分けて洗ったほうが良いですよ。
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まとめ
洗濯での色移りを重曹で落とす方法には、
- 重曹を直接振りかけてこする
- お湯に重曹を入れ、浸けおきする
- 酢を付けてから重曹を振りかけ、さらに酢をかけてこする
- 重曹を振りかけ、液体酸素系漂白剤をかけ、こする
- お湯に重曹と液体酸素系漂白剤を入れて浸けおきする
といった方法があります。
色移りは、洗濯物が乾く前に、できるだけ早く取り除いてください。
洗濯物が乾いたり時間が経ったりすると、落としにくくなってしまいます。
乾いてから色移りに気が付いたときは、服の色や素材に合わせて塩素系漂白剤や酸素系漂白剤を使い分けてくださいね。
そして、色移りを防ぐには
- 『白物』と『色物・柄物』『デニム』を分けて洗う
- 新品の色物・柄物の服は、色落ちしなくなるまで手洗いする
- 洗濯には中性洗剤を使う
- 『色移り防止シート』を使う
といった方法があります。
色移りをきれいに落として、気持ちよくおしゃれを楽しんでくださいね!