お菓子作りって、楽しいですよね。
ハロウィンにクリスマス、バレンタインなど、お菓子を作りたくなるイベントも沢山あります。
でも
『ベーキングパウダーを使ってお菓子を作ったら、苦くなっちゃった!』
なんてこと、ありませんか?
筆者には身に覚えがあります…。

それが、単純にそうとは言えないんです。
ということで、今回は
- ベーキングパウダーでお菓子が苦くなる原因や対策
- ベーキングパウダーの代わりに重曹を使えば苦くならないのかどうか
- 苦くなってしまったお菓子のリメイク方法
について解説していきます。
ぜひ読んで、お菓子作りの参考にしてくださいね!
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ベーキングパウダーでお菓子を作ったら苦くなった!
なぜベーキングパウダーで苦くなるのか?
ベーキングパウダーを入れたお菓子が苦くなってしまう原因は
- ベーキングパウダーの入れすぎ
- ベーキングパウダーには苦みのある成分が入っている
になります。
一番の原因は『入れすぎ』
ベーキングパウダーを使ったお菓子が苦くなる一番の原因は、
『ベーキングパウダーを入れる量が多すぎた』
ということです。
ベーキングパウダーは、本来ならお菓子の味には影響しないので、苦くなることはありません。
でも、入れすぎると苦くなってしまうのです。
筆者が失敗した時も、『ベーキングパウダーをたくさん入れたら超ふわっふわのスポンジケーキになるのでは?』と欲張ったのが失敗の元でした(笑)
やはり『適量』が一番良いですね。
ベーキングパウダーの苦みの元は?
では、なぜベーキングパウダーを入れすぎると苦くなるかというと、
ベーキングパウダーには重曹(炭酸水素ナトリウム)が入っているからです。
重曹には、苦みがあるのです。
ただ、ベーキングパウダーには重曹以外にも
酸性剤
⇒炭酸ガスが出やすくする
でん粉
⇒炭酸ガスが出る化学反応の進み方を調節する
といった成分が含まれています。
ですから普通に使う分には、苦みが出るほどの量の重曹は入らないはずです。
でも入れすぎると重曹の量も増えてしまいますよね。
だから苦みが出てしまうのです。
ベーキングパウダーでお菓子が苦くならないようにする方法
ベーキングパウダーを使ったお菓子を苦くならないように作るには、
- レシピに書いてある量を守る
- レシピ通りでも苦みが出る場合は、少し減らしてみる
- メレンゲを使って生地を膨らませる
という方法があります。
レシピ通りの量で作る
お菓子が苦くならないようにする一番簡単な方法が、
『レシピに書いてある量を守り、きちんと計ってベーキングパウダーを入れる』
ということです。
だいたいの料理や調味料は、目分量やだいたいのところで入れることも多いですよね。
慣れてくると、自分なりの量で作ることもあるでしょう。
ただ、ベーキングパウダーはあまり融通が利かず、大雑把な使い方はできません。
きちんと計って使ってくださいね。
少し減らしてみる
レシピ通りに入れても苦く感じるときは、ベーキングパウダーの量を少し減らしてみましょう。
ただ、減らしすぎると今度は膨らまなくなってしまいます。
少しずつ減らしながら、ちょうど良い量を探ってください。
メモ
『レシピ通りに使っても苦い』場合は、他の材料の量もチェックしてみてください。
他の材料が少ないのにベーキングパウダーがレシピ通りだと、相対的に多くなってしまいます。
ベーキングパウダの代わりにメレンゲで作る
ベーキングパウダーで苦くなるのを避けるには、
卵白のメレンゲを使って記事を膨らませる
という方法もあります。
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それが、そうでもないのです。
たとえば、
- パンケーキ(ホットケーキ)
- パウンドケーキ
- シフォンケーキ
- マフィン
- バナナケーキ
- カップケーキ
などなど、いろいろなお菓子をメレンゲで作ることができます。
どんなお菓子が作れるか知りたい人は、こちらを見てみてくださいね。
参考 Cookpad 『BP(ベーキングパウダー)なし メレンゲ』のレシピ
重曹で、お菓子を苦くなく作ることはできる?

重曹でも苦味なしで作れるの?
重曹のほうが苦みが出る可能性が高い
先にも書いたように、『重曹』には独特の苦みがあります。
重曹にはベーキングパウダーのような他の成分は入っていませんから、
お菓子に使うと、ベーキングパウダーよりも重曹のほうが苦くなる可能性は高いです。
苦みのないお菓子を作りたいなら、ベーキングパウダーを使った方が良いですよ。
でも逆に、
- 重曹の苦みを生かしたお菓子
- 重曹の苦さがあっても気にならないお菓子
には重曹を生かせます。
たとえば、どら焼きの生地には重曹を使っていますが、絶妙なほろ苦さを含んだ味がありますよね。
その苦さはどら焼きの風味として楽しめます。
また、
- コーヒー風味
- ビターチョコ風味
など、もともと苦みがあるお菓子に重曹を使うのも良いですよ。
メモ
重曹を入れると、味だけでなく仕上がりの色もベーキングパウダーとは違います。
焼き色が濃くなりがちなので、色が薄い方が良いお菓子にはベーキングパウダーを使ってください。
そして、重曹の苦みを減らす方法もあります。
次にその方法を見ていきましょう。
重曹を使うときに苦みを減らす方法
重曹の苦みは、生地に酢やレモン汁を加えることで減らすことができます。
ポイントは
- 加える分量は、『重曹の2倍』
- 重曹と酢やレモン汁が混ざるタイミングが、『焼く直前』になるようにする
ということです。
重曹と酢やレモン汁が早く混ざると膨らむ効果が減ってしまうので、混ざるタイミングに注意してください。
たとえば、
酢(レモン汁)
⇒卵やバターなどを混ぜた液状・ペースト状の材料に入れる
重曹
⇒小麦粉など、焼く前に混ぜる材料に入れる
という方法もあります。
お菓子によって材料を混ぜるタイミングが違うこともあるので、レシピの手順に合わせて工夫してくださいね。
重曹をベーキングパウダー代わりに使うときの分量
重曹をベーキングパウダーの代わりに使うときは、分量にも注意が必要です。
『レシピに書いてあるベーキングパウダーの量の半分』
を目安に、試しながら調節してください。
レシピに書いてあるベーキングパウダーの量通りに重曹を入れると苦くなってしまうので、気をつけてくださいね。
関連記事:重曹とベーキングパウダーの成分の違いをチェック!代用は可能?
苦くなってしまったお菓子のリメイク術

失敗したスポンジケーキをティラミスにしてみた!
ベーキングパウダーの入れすぎで苦くなってしまったお菓子を捨てるのも、もったいないですよね。
『とても食べられないほど苦い!』というのでなければ、リメイクして食べちゃいましょう!
リメイクのポイントは、
- 甘いものと組み合わせる
- 苦みを利用する
ということです。
たとえば
- 苦くなったパウンドケーキに、コーヒークリームと甘い飲み物を添えて食べる
- 甘いクリームやメレンゲを乗せて食べる
- ショートケーキのスポンジが苦くなったときに、生クリームの甘みを強くしてバランスを取る
- ジャムやマーマレードのコンポート、はちみつやシロップなどを添えて食べる
- ケーキを小さく切り、濃いコーヒーを染み込ませてチーズクリームを乗せ、ココアをかけてティラミスにする
- 小さく切って甘いアイスに混ぜ、苦みをアクセントにする
といった方法があります。
他にもアイディア次第でいろいろな食べ方ができそうですね。
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まとめ
ベーキングパウダーを使って作ったお菓子が苦くなるのは、ベーキングパウダーの入れ過ぎが原因です。
ベーキングパウダーには、苦みのある重曹が含まれているため、入れすぎると苦くなってしまうのです。
お菓子が苦くならないようにするためには、
- レシピのベーキングパウダーの量を守る
- レシピ通りでも苦いときは、ベーキングパウダーを減らす
- メレンゲなど、ベーキングパウダーや重曹以外の方法でお菓子を膨らませる
という方法があります。
そして重曹は、ベーキングパウダーよりも苦くなりやすいです。
酢やレモン汁で苦みを減らすことはできますが、苦くないほうが良いならベーキングパウダーを使ったほうが良いですよ。
もしお菓子が苦くなってしまった時は、
- クリームやはちみつなど、甘いものを添える
- 苦みを利用して、味のアクセントとして使う
といった方法で、リメイクしてみてくださいね。
失敗を成功にできるかもしれませんよ!