よく、
『暖房をする時には、サーキュレーターを使うと効率が良くなって節約になる』
と言われますよね。
筆者も、エアコン暖房にサーキュレーターを組み合わせるようになってから、部屋が暖まるのが早いと感じています。
では、足元から温めるガス床暖房の場合はどうなのでしょうか?
扇風機で代用できない?
たしかに、なるべくコストは抑えたいですよね。
ということで、この記事では
- 床暖房とサーキュレーターを組み合わせるのは効果があるのか?
- 扇風機でサーキュレーターの代用はできるのか?
について解説します。
ぜひ読んでくださいね!
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ガス床暖房にサーキュレーターを使うと暖房効率は良くなる?
ガス床暖房にもサーキュレーターを使ったほうが良い?
結論から言うと、
ガス床暖房には、サーキュレーターは必要ありません。
なぜかというと、床暖房は床を温めるので、
- 床で温まった空気が上にあがる
- 天井付近で冷えた空気が下に降りてくる
- 降りてきた空気が床のところでまた温められる
という循環(対流)が自然に生まれるからです。
つまり、サーキュレーターを使わなくても、空気が動いて部屋全体が温まるのです。
筆者も、床暖房を体験したことがあります。
体感としても、サーキュレーターがなくても『どこかが寒い』ということはまったくなく、快適に過ごせています。
サーキュレーターを使っても、暖房効率が悪くなることはないでしょうが、
必要がないなら使わない方が、電気代の節約になりますよ。
サーキュレーターは床暖房以外の暖房器具で使うのがおすすめ
床暖房にはサーキュレーターは必要ありませんが、床暖房以外の
- エアコン
- ストーブ
といった暖房器具を使うときには、サーキュレーターを使うと暖房効率が良くなります。
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またファンヒーターも、状況によっては、使うと部屋全体を早く温められます。
どの暖房器具にどう使うと良いか、ざっと紹介しましょう。
メモ
家具などがあって、ベストの場所に置けない場合は、
安全における場所に置いて真上に向けて風を送る
のが、おすすめです。
エアコン暖房にサーキュレーターを使う場合
エアコン暖房にサーキュレーターを使う場合のベストの置き場所や向きは、いくつか説があります。
- エアコンの真下に置き、壁に向けて風を送る
- エアコンの真下に置き、真上に向けて風を送る
- エアコンの真下から少し離して置き、エアコンのある壁に向けて斜め上に風を送る
- 広くない部屋なら、エアコンと対角線になる場所に置き、上に向けて風を送る
といった使い方です。
どれが良いか迷ってしまいそうですが、大事なのは
『下から上に空気を送る』
という使い方をすることです。
下の冷たい空気を上に送って空気を循環させることで、暖房効率を高められるからです。
ストーブと併用する場合
ストーブにも、サーキュレーターを使うのがおすすめです。
ストーブの場合は、
ストーブに風が当たらないようにして、壁に向けて風を送る
という使い方が良いです。
こうすると、壁伝いに暖かい空気を伝えることができます。
ただし、
『ストーブに直接風が当たらないように置く』ということを厳守してください。
ストーブに直接風が当たると、
- 火力が強くなりすぎる
- ストーブの内部で火が燃料に引火する
というリスクがあり、とても危険です。
ファンヒーターにサーキュレーターを使う場合
ファンヒーターは、
暖房器具の性能と部屋の広さがきちんと合っていれば、基本的にはサーキュレーターは要りません。
暖房器具そのものが温風を床付近に吹き出すからです。
でも、なかなか部屋が暖まらなかったり、足元が寒く感じたりする場合には、
『ファンヒーターから離れた場所にサーキュレーターを置き、上に向けて風を送る』
という使い方がおすすめです。
ファンヒーターにサーキュレーターを使う場合も、
『ストーブに直接風が当たらない場所と向き』を厳守して使いましょう。
サーキュレーターは扇風機で代用できる?
扇風機はサーキュレーター代わりに使える?
サーキュレーターを扇風機で代用できるかどうかというと、
『扇風機では効果がない』というわけではないが、サーキュレーターほどの効果はない
というところです。
でも、扇風機でも、何もしないよりは良いです。
ですから、扇風機しかない場合は、扇風機をサーキュレーター代わりにすると良いですよ。
扇風機とサーキュレーターの違い
なぜ扇風機にサーキュレーターほどの効果がないかというと、
扇風機とサーキュレーターでは、目的も機能も違うからです。
どう違うか、表で見てみましょう。
サーキュレーター | 扇風機 | |
使う目的 | 空気を循環させる | 風に当たって涼を取る |
風の送り方 | まっすぐに、広がらずに風を送る | 広がりながら風を送る |
風が届く距離 | 長い | 短い |
風の強さ | まっすぐ遠くまで風を送るために、風力が強い | 人の体が冷えすぎないようにするために、あまり強くない風力になっている |
こうして比べると、
サーキュレーター
⇒空気をかき混ぜることに特化している
扇風機
⇒人が涼むために風を送ることに特化している
ということがよくわかりますね。
扇風機をサーキュレーターとして使う方法
では、扇風機をサーキュレーター代わりにする場合、どのように使えば良いのでしょうか?
基本的には、サーキュレーターを使う場合と同じで、
床暖房
⇒使わなくてOK
エアコン
⇒エアコンの真下に置いて壁に向けるか真上に向ける、対角線上に置いて上に向けるなど
ストーブ
⇒壁に向けて風を送る
ファンヒーター
⇒ファンヒーターに直接風が当たらない場所に置き、なるべく上向きにする
という使い方です。
ただし、先ほども書いたように、扇風機はサーキュレーターほどしっかり風を送ることができません。
また、扇風機は首を真上に向けるのは、難しいですよね。
ですから、暖房効率をきちんと上げたいなら、やはりサーキュレーターを使うのがベストです。
メモ
ちなみに、
『サーキュレーター扇風機』などと呼ばれる、サーキュレーター機能のある扇風機も売られています。
価格は普通のサーキュレーターや扇風機より高いですが、1台2役で1年中使えますよ!
サーキュレーターを扇風機代わりにするのはやめよう
サーキュレーターを扇風機代わりにして涼を取るのは、おすすめしません。
サーキュレーターの強い風に直接当たり続けると、体調を崩しかねないからです。
扇風機でも、風に直接当たりすぎると体調を崩すことがあります。
ましてサーキュレーターの風は、扇風機より強くてストレートです。
ですから、サーキュレーターを扇風機代わりにするのは、やめておきましょう。
ただ、『サーキュレーターを扇風機代わりにしても、何も問題なかった』という人もいます。
(どういう使い方をしたのかは不明ですし、個人差もあります。)
もし、自己責任で試してみるならば、
- 弱風にしたり、風を壁に反射させたりして、風が強くならないようにする
- 風を壁に反射させられない場合は、弱風にしてサーキュレーターからの距離を十分取る
- 体が冷えすぎないようにする
といったことに、十分に気を付けてください。
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まとめ
『暖房器具にサーキュレーターを使うと暖房効率が上がる』というのは基本ですが、
床暖房の場合は、サーキュレーターは要りません。
床暖房は、下から温めるので、室内の空気が自然に循環し、全体が温まるからです。
床暖房以外の暖房を使う場合には、
- 下から上に風を送る
- ストーブやファンヒーターには、直接風が当たらないようにする
ということを意識して、サーキュレーターを使ってくださいね。
扇風機をサーキュレーターの代用にする人もいますが、扇風機は
- 風が弱く、近くまでしか届かない
- 風が広い範囲に送られる
といったことから、サーキュレーターほど暖房効率を上げる効果はありません。
暖房効率を上げるなら、やはりサーキュレーターを使ったほうが良いです。
でも、扇風機しかない場合には、サーキュレーターと同じように使ってみてくださいね。
いくらか温まりが良くなるはずです。
暖房器具に合ったサーキュレーターの使い方をして、寒い季節も快適に過ごしてくださいね!
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