肌寒くなってくると、暖房をつけたくなりますよね。
一方で、暖房にかかる費用も気になるものです。
特にガス床暖房を使っているとガス代が高くなりますから、『節約のためにもうちょっと我慢しようかな』と思う人もいます。
では、ガス床暖房は室温が何度になったらつけるとコスパが良いのでしょうか?

それが実は、『暖房を使い始めたほうが良い室温』というのがあるのです!
ということで今回は
- ガス床暖房は何度からつけると良いのか
- 暖房費を節約する方法
について紹介します。
床暖房以外の暖房器具を使う場合も知っておいたほうが良いことなので、ぜひ読んでくださいね!
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ガス床暖房は何度からつけるのが良い?
暖房をつけるべき室温とは
ガス床暖房に限った話ではありませんが、
- 20℃を下回ったら、寒く感じたら暖房をつける
- 18℃を下回ったら暖房をつける
というのを、目安にしてください。
これは実は、節約のためというより、健康のためです。
寒さを我慢せずに暖房をつけるほうが、最終的には経済的なのです。
なぜ『18℃を下回ったら暖房をつける』なのか
なぜ『18℃』が暖房をつける目安なのかというと、
- 『16℃で、健康面に寒さの影響が出る』という研究結果がある
- 海外では、健康リスクを避けるために『最低室温は18~23℃』と法規制している国がある
ということからです。
『16℃』と数字だけを聞くと『なんとか我慢できそう』と思う人が多いかもしれません。
でも、実際に室温が16℃になると、『けっこう寒い』と感じる人が、かなり多くなるんですよ。
寒いと風邪をひく可能性があるだけでなく、室温16℃では
- 呼吸器の病気を持っている人は、呼吸器に影響が出る
- 睡眠の質が落ちる
といった研究結果も出ています。
参考 暖房をいつから、何度から使い始める?冬の平均気温や電気代から考える
また、イギリスやフランス、ドイツなどでは、最低室温の法規制があります。
なぜ法律で最低気温を18~23℃としているかというと、
- 健康リスクを避けるため
- 『暖かい住まいは人権である』と考えている
という理由とのこと。
日本では、住まいの最低気温の決まりはありませんが、体を壊したら医療費がかかりますよね。
それに、体調が悪い間に仕事を休むことになったら、収入も減ってしまいかねません。
ですから、直接数字で見えるガス代や電気代だけを考えて寒さを我慢するより、まず健康を優先させましょう。
そういう意味では、18℃を下回ったら暖房をつけるのが、『コスパが良い』と考えられます。
寒くなりすぎないうちに床暖房をつけたほうがコスパが良い
これは筆者の判断ですが、床暖房の仕組みを考えても、
寒くなりすぎないうちにつけたほうが、コスパが良いと考えられます。
なぜそう考えるかというと、気温が低いと配管の水の温度も下がるからです。
例として、床暖房で使う湯温が40℃の場合で考えてみましょう。
水温が15℃の時に床暖房をつける
⇒水温の上げ幅は25℃
水温が10℃の時に床暖房をつける
⇒水温の上げ幅は30℃
床暖房は、水温の上げ幅が少ないほうが、当然ガスの使用量が少なくて済みます。
であれば、我慢できないほど寒くなってから床暖房をつけるより、肌寒さを感じるあたりでつけたほうが良いです。
ガス床暖房は何度に設定すると適温?
ガス床暖房を何度に設定すると適温かというと、
寒さを感じない範囲で、エアコンの設定温度より2~4℃くらい低め
でOKです。

大丈夫です。
なぜかというと、床暖房には
- 床暖房は、床に足が触れることで体に直接温かさが伝わるため、体感温度が高い
- 足元から温めるので、足元が寒くない
という特徴があるからです。
エアコンは体に直接温かさを伝えることはできませんし、足元が冷えがちです。
そのため、つい温度を上げたくなることも多いです。
でも、床暖房のように体感温度が高く、足元も冷えないなら、あまり温度を上げなくて済みます。
だから、『エアコンより低め』でOKなのです。
ただし、あくまでも『温かく感じられる範囲』で低めに設定してくださいね。
『我慢』より『工夫』しよう!暖房費を節約するには

床暖房を賢く使おう!
先にも書いたように、暖房費を節約したいからといって寒いのを我慢するのは、体によくありません。
では、暖房費を節約するにはどうしたら良いかというと、
- 床暖房はスイッチのオン・オフの回数を減らす、自動運転機能やタイマーを使うなど、コスパよく使う
- 暖房効率や部屋の保温性が高くなるように、部屋の環境を整える
- 寒さを防ぐように、衣類を工夫する
といった方法があります。
床暖房は賢く使おう!
ガス床暖房は、温度を低めに設定するほかに
- スイッチをオン・オフする回数は、1日に2回までにする
- 『自動運転機能』を使って、温度が上がり過ぎないようにする
- タイマー機能を使って、出かける前や寝る前には早めにスイッチを切る
- 朝起きてから出かけるまでなど、暖房を使う時間が短いときは、暖まりの早いファンヒーターを使う
といった方法で、ガスを節約することができます。
また、ガス床暖房は、どうしてもガス代がかかります。
安くて良心的なガス会社と契約することも大切です。
ガス床暖房の節約術と、良いガス会社を見つける方法について、詳しくはこちらの記事を読んでくださいね。
関連記事:ガス床暖房のガス代をコスパよく節約しながら使う方法を紹介!
関連記事:【2021最新】ガス料金を節約するプロパンガス会社変更サービス比較
暖房効率や部屋の保温性を高める
いくら暖房を上手く使っても、
部屋が熱を逃がしやすい状態になっていると、暖房費は高くなってしまいます。
暖房効率や部屋の保温性が高くなるようにしましょう!
そのためには、
窓の断熱対策
⇒断熱シート、断熱カーテン、断熱ボードなどを使う
玄関から冷気が入って来るのを防ぐ
⇒玄関に断熱対策をする
リビングの中に階段の出入り口がある場合の断熱対策
⇒階段の出入り口にカーテンをかける
部屋のドアの断熱対策
⇒隙間は隙間ふさぎテープ、ドア下部の隙間はドア下部用の隙間テープで隙間風を防ぐ
といった方法があります。
さらに、
- エアコンを使う場合は、サーキュレーターなどで暖かい空気を行き渡らせる
- 湿度が低くなる場合は、加湿器で湿度を保つ
というのも、暖房効率を良くする方法です。
加湿器を使うと良いのは、適切な湿度があると、乾燥しているより寒さを感じにくくなるからです。
関連記事:【節約】窓ガラスに貼る透明断熱フィルムの効果と口コミをチェック
関連記事:【ガス代節約】窓に断熱カーテンを設置する断熱効果を解説【省エネ】
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服を着こんだりして体の冷えを防ぐ
暖かい衣類を着て体を冷やしにくくすることでも、暖房の温度を下げられます。
たとえば
- あったかインナーやはんてん、『着る毛布』など、保温力のある服を着る
- もこもこの靴下やマフラー、ネックウォーマーなどを使う
というのも効果的です。
特に、首や手首、足首を温めるのは、防寒に効果的ですよ!
また、寝る時には
布団に薄いアルミシートを敷き込む
という防寒対策をする人もいます。
これも、体の熱を逃がさないので、とても暖かくなります。
ガサガサするのが気にならなければ、アルミシートでガウンを作るのもよいかもしれませんね。
ただし、着込んでいるからといって無理に暖房の温度を下げるのは、良くありません。
くれぐれも、無理はしないでくださいね。
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まとめ
ガス床暖房も、ヒーターやエアコンなど他の暖房も、
- 『寒い』と感じたら使う
- あまり寒さを感じなくても、室温が18℃を下回ったらつける
ということを目安に使ってください。
暖房費のことを考えると、多少寒くても我慢したくなってしまうところですが、
室温が16℃を切ると、健康にも影響が出てくる寒さになってきます。
節約も健康あってのことですから、暖房はきちんと使いましょう。
そして、暖房の節約は、『我慢より工夫』です。
床暖房はエアコンより温度設定を低めにして、自動運転などの機能を上手に使うのがおすすめです。
また、
- 窓の断熱シートや断熱カーテンなどで、部屋の空気が窓で冷えるのを防ぐ
- ヒーターやエアコンを使うなら、サーキュレーターと併用する
- 加湿器で適切な湿度を保つ
など、暖房効率の良い部屋作りも、ぜひしてください。
暖かい服を着て、体が冷えないようにするのも良いですね。
いろいろな工夫を組み合わせて、冬を暖かく元気に乗り切ってくださいね!