子どもから大人まで、多くの人に愛されている定番メニューの1つが『カレー』。
私も夕飯がカレーの日は、ちょっとテンションが上がります。
一方で、カレーは焦げやすい料理でもあります。
つい煮すぎたりすると、鍋底に焦げがこびりついてしまいますよね。
カレーの焦げを落とす方法はいくつかあります。
鍋の素材に合う方法で落とすことが大切ですよ!
ということで、この記事では
- カレーで鍋が焦げてしまった時の対処法
- カレーを作った鍋の洗い方
- カレーを焦がさずに作るコツ
について解説していきます。
ぜひ読んでくださいね!
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カレーの焦げを落として鍋を復活させる対処法
ではさっそく、鍋の底に付いたカレー焦げを落とす方法を見ていきましょう。
鍋の焦げを落とす前の準備
焦げを落とす前に
- 鍋がどんな素材でできているかを確認する
- 新聞紙やキッチンペーパー、四角く切った牛乳パックなどで、汚れや焦げをできるだけ拭き取っておく
- 重曹や洗剤などを使う場合は、手袋をする
という準備をしましょう。
焦げを落とす方法は、鍋の素材によって違います。
鍋に合わない方法で焦げ落としをすると鍋を傷めてしまうことがあるので、鍋の素材に合った方法で焦げを落とす必要があります。
そのためにも、鍋がどんな素材でできているかを把握しておきましょう。
汚れや焦げは、落とす前に新聞紙などで拭っておくと、効率よく落とすことができます。
洗剤や水もムダに使わずに済むので、環境にも良いですよ。
そして、洗剤などを使う場合は手袋をすることをお勧めします。
重曹を使うときも、肌荒れ防止のために手袋をしてくださいね。
水かお湯を入れて煮る
一番シンプルな焦げ落としの方法は、『水かお湯を入れて沸騰させる』ことです。
『 水かお湯を入れて沸騰させる』という方法は、どんな素材の鍋にも使えます。
銅鍋は、基本的に『水かお湯を入れて煮る』方法で焦げを落としてください。
手順は、
- 焦げの部分が浸るくらいまで水かお湯を入れる
- 火にかけてしばらく沸騰させる
- お湯が入ったままで、ゴムベラや木べらなどで少し混ぜ、剥がれる焦げは剥がす
- 少し放置して、お湯が冷めたらお湯を捨て、残った焦げをこすって落とす
- 洗剤を使って洗い、よくすすぐ
水を入れて沸騰させ、かき混ぜるだけでも、ある程度焦げを緩ませることができます。
この方法だと重曹やクエン酸などを使わないので、素材のわからない鍋にも安心してできますよ。
テフロンなどのコーティング加工してある鍋も、この方法できれいにできます。
注意点は
お湯を混ぜたり焦げをこすったりするときに、金属のへらなどを使わない
ということです。
鍋を傷つけない素材のヘラを使ってくださいね。
重曹を使って焦げを落とす方法
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次は、焦げ落としアイテムとして有名な『重曹』を使って焦げを落とす方法です。
この方法が使える鍋の素材
重曹を使う焦げ落としは
- ステンレス
- ホーロー
- 鉄鍋
- 土鍋
でできます。
アルミや銅、テフロンなどのコーティング加工の鍋は、重曹で変質したりコーティングに傷が付いたりする可能性があるので、重曹を使ってはいけません。
手順は
- 焦げた部分が浸るくらいまでぬるま湯を入れる
- 重曹を入れて良く混ぜ、溶かす
- 火にかけ、沸騰させる
- 沸騰させたら弱火にして10分ほど沸騰させる
- 火を止め、冷めるまでしばらく放置する
- お湯が冷めたら焦げをこすって落とす
- 中性洗剤で洗い、よくすすぐ
となります。
重曹の量と沸騰させる時間の長さは、
重曹の量
⇒『水1Lに対して大さじ1杯』を基本に、焦げ具合によって加減をする
沸騰させる時間の長さ
⇒様子を見ながら、焦げが軽いなら短めに、かなり焦げている場合は長めにする
という風に調整してください。
この方法で焦げを落とすときは、
重曹は必ず火にかける前に入れましょう。
重曹は、熱湯に入れると、突然吹きこぼれることがあるからです。
お酢を使って焦げを落とす方法
『お酢』も、焦げ落としに有効なアイテムです。
この方法が使える鍋の素材
お酢での焦げ落としは、
- アルミとホーローの鍋向き
- 銅やステンレスの鍋の焦げがどうしても落ちないときは、お酢での焦げ落としを試みてOK
です。
鉄の鍋に酢を使うと錆びやすくなるので、鉄鍋では避けてください。
お酢で焦げを落とす方法は、重曹とほとんど同じです。
焦げや汚れを新聞紙などで取り除いたら、
- 焦げが浸るくらいまでお湯を入れる
- お酢(大さじ2杯が目安)を入れて良く混ぜる
- 火にかけ、弱火で10分ほど沸騰させる
- 火を止め、お湯を捨てる
- 焦げをスポンジでこすり落とす
- 焦げや汚れをよく洗い流す
お酢と台所用中性洗剤を同じ割合で入れて沸騰させても良いですよ。
鉄鍋なら『金属たわし』と『焼き切り』も効果的!
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鉄鍋に焦げが付いた場合は、
- 金属たわしなどで焦げをこすり落とす
- 『焼き切り』をする
という2つの方法で落とすことができます。
この方法が使える鍋の素材
金属タワシと焼き切りで焦げを落として良いのは、鉄鍋だけです。
他の素材の鍋は、ひどく傷が付いたりするので、金属たわしでこすったり焼き切りをしたりしないでください。
また、テフロン加工の鍋は、絶対に空焼きをしないでください。
有害なガスが出る可能性があります。
鉄鍋は、金属たわしや金属製のヘラなどでガシガシこすっても大丈夫です。
遠慮なくこすって、焦げを落としましょう。
金属たわしでこすっても落ちないほどの焦げには、『焼き切り』が効果的です。
『焼き切り』とは、焦げを完全に炭化させてこすり落とすことです。
焼き切りの仕方は、
- 鉄鍋を強火にかけ、焦げから煙が出て収まるまで火であぶる
- 鍋が冷めるまでそのまま置いておく
- 鍋が冷めたら、金属たわしやヘラなどで焦げをこすり落とす(銀やグレーの地が見えるまでこする)
- 焦げや鉄くずなどを、水でよく洗い流す
- 水分を布で拭き取って火にかけ、さらに水分を飛ばす
- 空焼きをする
- 油ならしをする
という手順です。
手間も時間も掛かりますが、焦げ焦げになった鍋もこれで復活させられますよ!
空焼きや油ならしのやり方については、こちらの記事に詳しく書いてあります。
関連記事:鉄製フライパンを買って最初にやること!空焼きと油ならしを解説!
また、焦げ焦げになったフライパンなどの再生方法についての記事もあるので、併せて読んでくださいね。
関連記事:焦げたりサビた鉄製フライパンを再生させる!正しい手入れを解説!
メモ
IHコンロでは、『焼き切り』や『空焼き』ができません。
自宅のコンロがIHの場合は、カセットコンロやカセットガスで使えるバーナーなどを使ってくださいね。
玉ねぎの皮を使う方法
玉ねぎの皮を使って焦げを落とす方法もあります。
やり方は
- 焦げが浸るくらいまで水を入れる
- 玉ねぎの皮(茶色の部分)を入れ、火にかけて沸騰させる
- 沸騰したら火を止め、冷めるまで待つ
- お湯が冷めたら捨て、中性洗剤で洗う
玉ねぎの皮は弱酸性なので、焦げ取りに効果があります。
カレーを作るときに出た玉ねぎの皮も有効活用できますね。
カレーを作った鍋の洗い方
カレー鍋の効率的な洗い方
カレーを作った後の鍋をそのまま洗剤で洗うと、汚れ落ちが悪かったり、スポンジがカレーまみれになってしまったりしますよね。
でも、
- 洗う前に、なるべく汚れを落としておく
- お湯と洗剤を入れて混ぜ、少し浸けおきをする
という方法で、楽にきれいに、そしてスポンジもあまり汚さずに洗うことができます!
カレーの鍋を洗う前に
カレーを作った鍋は、焦げていないときでも
- 新聞紙や広告紙
- キッチンペーパー
- 牛乳パックを切っておいたもの
などで汚れをこすり落としてから洗うと、汚れを落とすのが楽になります。
ポイントは、
カレーをお皿によそったらなるべく早く、鍋が温かいうちに汚れを取り除いておくことです。
冷えると落としにくくなってしまうからです。
つけ置きをしておく
新聞紙などで汚れを落としたら、
- カレーが付いた部分が浸るくらいまでお湯を入れる
- 食器用洗剤を入れる
- 軽くかき混ぜる
- 洗うまでそのまま浸けおきしておく(5分くらいでもOK)
という風にしておくと良いですよ。
浸けおきをしておくと、カレーのルーが剥がれ落ちます。
その後は一旦水を捨て、中性洗剤で洗えばOK。
スポンジも汚れにくいので、おすすめです。
鍋にくっついたカレーを活用しよう!
『鍋を洗う前に、鍋に付いているカレーを他の料理に使う』
という方法もあります。
たとえば、
- カレーの鍋に水を入れて、カレーを落としながら火にかけ、具材を入れてスープにする
- 茹でたジャガイモをカレーの鍋に入れてつぶし、コロッケのタネにする
- めんつゆをカレー鍋に入れてカレーとなじませ、カレーうどんにする
- カレーの鍋にご飯を入れてからませ、油と具材を入れて混ぜて炒め、炒飯にする
- カレーの鍋でたこ焼きの生地を作って、カレー風味のタコ焼きにする
など。
アイディア次第で、いろいろなカレー風味の料理が楽しめます。
また、そのまま洗えば水道に流れるだけだったはずのカレーも活用できて、無駄もなくなりますよ!
カレーを焦がしたくない!どうしたらいい?
カレーを焦がさずに作るコツ
カレーを焦がさずに作るコツは、
- 火を止めてからルーを入れ、よく溶かす
- ルーを入れた後に煮込むときは、ルーが溶けてから弱火で火にかけ、よく混ぜながら煮込む
ということです。
ルーを入れると、トロっとして粘り気が出ますよね。
この粘り気のせいで、
- 鍋の中での対流が起きにくくなる
- 鍋の底や隅に、ルーがくっつきやすくなる
という状態になるために、カレーが焦げやすくなってしまうのです。
なので、ルーを入れたら、良く溶けて全体に行き渡るまでは火を止めておくのが良いですよ。
ルーを溶かした後の煮込みでは、
- 底と上、端と真ん中が入れ替わるように、まんべんなく丁寧に混ぜる
- 火を止めるまで混ぜ続ける
ということを意識してくださいね。
温め直すときのコツ
カレーを鍋で温め直すときは、
- 弱火で火にかける
- ふつふつし始めたら、よくかき混ぜながら温める
というのがコツです。
温め直しでも、ポイントは『弱火で温めること』です。
中火や強火だと、焦げやすくなります。
もちろん、よく混ぜながら温めることも忘れないでくださいね。
メモ
気温や湿度の高い時期にカレーを温め直すときは、
食中毒予防のためにも、『煮なおす』という意識で、じっくりしっかり火を通してください。
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まとめ
カレーの焦げを落とすには
水かお湯を入れて煮る・水と玉ねぎの皮の茶色い部分を入れて煮る
⇒どの鍋にも使える
重曹を入れて煮る
⇒アルミ、銅以外の鍋に使える
お酢を入れて煮る
⇒アルミとホーロー鍋向きだが、銅やステンレスの鍋にも使える
金属タワシでこすってから『焼き切り』をする
⇒鉄製の鍋のみOK
という方法があります。
鍋の材質に合う方法を選んで焦げ落としをしてくださいね
どの方法で焦げを落とすときも、先に新聞紙などで拭える汚れや焦げをぬぐっておくと、効率よく焦げ落としができます。
カレーなべを洗うときには
- 洗う前に新聞紙などで汚れをぬぐう
- お湯と洗剤を入れてしばらく浸けおきをする
という風にしてから洗うと、汚れが落ちやすいですよ。
そしてカレーを焦がさないためには
- 火を止めてからルーを入れ、良く混ぜて溶かす
- ルーを入れた後に煮込む時には、弱火でよく混ぜながら煮る
というのがコツです。
上手に作って、おいしいカレーを楽しんでくださいね!