『床暖房は、つけっぱなしのほうが節約になる』
っていう話がありますよね。
つけっぱなしにしておけば、朝起きた時も外から帰って来た時も部屋が暖かくて、とても快適です。
そのうえ節約になるなら、もう言うことはありません。
でもやはり気になるのが
『ガス床暖房をつけっぱなしにしたら、ガス代はどのくらいになるのか』
ということ。
『やっぱりガス代が気になって、つけっぱなしにできない』
という人もけっこういます。
そこで今回は、
『ガス床暖房をつけっぱなしにすると、1日どれくらいのガス代がかかるのか』
について調べました。
ぜひ読んでくださいね!
ガス床暖房をつけっぱなしにした時の1日のガス代
ガス床暖房の1日のガス代、いくらになる?
ガス床暖房をつけっぱなしにした時の1日当たりのガス代は、
『都市ガスの場合でも、最低220円くらいはかかる』と考えておいてください。
ただし、この『220円』というのは、あくまでも目安です。
実際のガス代は
- 契約しているガスの料金設定
- その日の気温
- 1日の中での気温の変化
- ガス床暖房を使う部屋の広さ
- ガス床暖房の設置面積
- 設定温度
など、いろいろな条件によって変わってきます。
たとえば、朝がすごく冷え込む日もあれば、それほどでもない日もありますよね。
冷え込めばガスはたくさん必要になりますし、あまり寒くなければ、ガスの使用量は減ります。
ガス床暖房のガスの消費量は、周りの気温にも左右されるからです。
また、当然、設定温度や部屋の広さでも、ガスの消費量、ひいてはガス代が変わります。
そして、『220円』という額は都市ガスの場合ですから、
プロパンガスを使うのであれば、さらに額が上がります。
実際のケースを見てみると、1日いくら?
目安として『1日220円以上』を提示しましたが、もう少し実際に近い額を見てみましょう。
『床暖房を24時間つけっぱなしにしてみた』
という人のレポートを見てみると
- 関東地方在住
- 東京ガスの『暖らんぷらん+エコ割』利用
- 11月上旬のある1日
- 部屋の広さは不明
という状況で、
『床暖房分のガス代が、だいたい200円くらいになった』
というケースがあります。
(参考 『床暖房つけっぱなし3日目~やっぱり高い?つけっぱなし実験やってみる~』 )
ということは、
- もっと寒い時期
- 同じ時期でも、より気温が低い地域に住んでいる
という場合には、もっとガス代がかかることになります。
1ヵ月では、ガス代はどれくらいになるか
1日に220円とした場合、1ヵ月(30日間)にかかるガス代は
220円×30日=6,600円
もちろん、実際にガス代を払う時には、この6,600円に加えて
- 基本料金
- 他のガス器具で使った分のガス代
- 消費税
が加算されます。
となれば、トータルで1ヵ月のガス代が10,000円を超える可能性も、十分あります。
プロパンガスだと1日のガス代はどのくらい?
プロパンガスの従量料金は都市ガスより高く、1立方メートルあたり280円から500円以上と、かなりの幅があります。
なので、一概に『1日当たりいくら』とは言えないのですが、ここでは
- 都市ガスの1.5倍
- 都市ガスの2倍
と2つのケースを仮定して計算してみましょう。
すると、こういう結果になります。
1日のガス代 | 30日分のガス代 | |
都市ガス | 220円以上 | 6,600円以上 |
プロパンガス (従量料金=都市ガス×1.5) | 330円以上 | 9,900円以上 |
プロパンガス (従量料金=都市ガス×2) | 440円以上 | 13,200円以上 |
ここに、他のガス器具で使うガスの料金と基本料金、消費税が加わるので、
実際の1か月のガス代は、かなり高くなってしまいます。
『プロパンガスで床暖房を使いたい』と相談すると、
と言うガス会社もあるくらいです。
プロパンガスの料金を安くするなら、ガス会社の変更を検討することです。
最も簡単で、最も大きく節約できます。
なによりも優先してやってみるべきです。
私も、ガス会社の変更によって、年間3万円の節約に成功しています。
全て無料なので、ぜひやってみてくださいね。
『ガス床暖房をつけっぱなし』は本当におトク?
『1ヵ月のガス代が10,000円を超える可能性がある』と聞くと、
ガス床暖房はつけっぱなしがおトクって、本当かな?
って思ってしまいますよね。
ここからは、『つけっぱなし』は本当におトクかどうかについて、考えていきましょう。
『つけっぱなしがおトク』の意味とは
結論から言うと、『ガス床暖房はつけっぱなしのほうがガス代が安い』というのは、
『一度スイッチを入れたらある程度長い時間つけっぱなしにしたほうが、こまめに切るよりコストが抑えられる』
という意味だと思ってください。
『24時間つけっぱなしにするのが、一番コストが安い』というわけではありません。
ガス床暖房は、スイッチを入れてからの1時間くらいの間に、運転が安定してからの4倍強のガスを使います。
はじめは配管の中の水の温度が低く、水をお湯にするために多くのガスを使うからです。
こまめにスイッチを切ると、ガスを多く使う回数が増えてしまうのです。
だから『つけっぱなしのほうが良い』と言われています。
つけっぱなしと1日2回オン・オフの時のガス代比較
ためしに
- 24時間つけっぱなしで使った場合
- 留守中と寝ている間はスイッチを切るとして、朝3時間、夕方から寝るまでの6時間で、合計9時間使う場合
の2パターンで、料金を比べてみましょう。
今回の計算は、都市ガスの目安の額を使って、
床暖房を運転し始めて最初の1時間にかかるガス代
⇒38円
床暖房の運転が安定してからの、1時間あたりのガス代
⇒9円
として計算してみました。
結果は、こうなります。
1日のガス代 | 30日分のガス代 | |
24時間つけっぱなし | 最初の1日目が245円 2日目以降が216円 | 6,509円 |
朝に3時間、夕方から寝るまでの6時間、合計9時間使用 | 139円 | 4,170円 |
単純計算ではありますが、こうして比べると、
1日2回スイッチをオン・オフして9時間使う場合のガス代は、24時間つけっぱなしにする場合の3分の2以下ですね。
つまり、
使い方によっては、24時間つけっぱなしにするよりガス代を抑えられるのです。
メモ
今回の計算は、このようになります。
つけっぱなしの場合は
- 最初の1日目は、38円+(9円×23時間)=245円
- 2日目以降は、9円×24時間=216円
- 30日分は、245円+(216円×29日)=6,509円
1日2回オン・オフで合計9時間使う場合は、
- 1日のガス代が、38円+(9円×2時間)+38円+(9円×5時間)=139円
- 30日分は、139円×30日=4,170円
ベストな床暖房の使い方は?
床暖房をおトクに使う方法は、
- スイッチのオン・オフは1日2回までにする
- 長時間家に誰もいない間や寝ている間など、ある程度まとまった時間床暖房が要らない時は、スイッチを切る
- 短時間の外出なら、設定温度を下げてつけっぱなしにする
とするのが、おすすめです。
もちろん、ライフスタイルは人によって違います。
家に一日中誰かがいたり、夜中でも床暖房が必要だったりという状況もあるでしょう。
快適さとコストとを秤にかけて、無理ない範囲で調整してください。
ガス床暖房のおトクな使い方については、こちらの記事に詳しく書いています。
さらに多様な使い方での試算も載せているので、ぜひ参考にしてください。
関連記事:ガス床暖房のガス代をコスパよく節約しながら使う方法を紹介!
床暖房を安く使うには?
床暖房のコストを抑えるには、他にも
- 床暖房向けの、料金が安くなるプランを利用する
- 効率の良い床暖房器具を使う
- 温度設定を低めにする
- 自動運転を使う
といった方法があります。
中でも、一番大事なのは
床暖房向けのガス料金プランを利用する
ということです。
普通の料金プランでガス床暖房を使うと、ガス代がとても高くなってしまうからです。
床暖房を使いたいときは、必ずガス会社に料金プランについて相談してください。
また、利用中のガス会社に床暖房向けのプランがない場合は、
『床暖房向けのプランがあるガス会社に乗り換える』
ということを検討しても良いでしょう。
といっても、自分でガス会社を探すのは大変なので、
『ガス会社変更サービス』
に相談して、一緒に最良のプランを考えてもらってください。
関連記事:【2021最新】ガス料金を節約するプロパンガス会社変更サービス比較
ガス床暖房は、つけっぱなしでも安全?
暖房器具をつけっぱなしにする時に気になるのが、安全性ですよね。
ということで、『床暖房をつけっぱなしにした時の、火災の可能性』について、チェックしておきましょう。
床暖房による火災はめったに起きない
結論から言うと、
まともなメーカーを使っている限り、ガス床暖房そのものが原因で火事になることは、まずありません。
実際に、床暖房が原因で起こった火災も少ないです。
床暖房で火災がほとんど起きない理由は、2つあります。
- そもそも火事になるほどの高温にはならない
- 安全装置がついている
床暖房の温度は、高くても60℃程度までしか上がらないのです。
一般家庭で『60℃くらいで燃え始めるような物』って、まずありません。
だから、うっかり最高温度でつけっぱなしにしてしまったとしても、そのために物が燃えて火事になることはないのです。
また、床暖房には
過昇温防止センサー
⇒温度が上がり過ぎると感知して、自動的に止める
温度調節センサー
⇒ちょうど良い温度に調整する
というセンサーがあります。
温度が上がり過ぎる心配もありません。
仮に、床に重いものや保温性の高いものを置きっぱなしにしても、部分的に過熱を止めます。
さらに床暖房は
- 一定の温度になると自動的にスイッチがオフになる
- 温度が下がるとまた温め始める
という仕組みになっています。
そのため、『つけっぱなし』にしていても『ずっと床を温め続けている』というわけではないのです。
このような仕組みがあるので、『床暖房の温度が上がり過ぎて火事になる』という心配はいりません。
床暖房による火災の原因は『欠陥』
床暖房が安全にできているとはいえ、
100%火事が起きないわけではありません。
でも、これまでに起きた床暖房の火災の原因は
絶縁不良による異常過熱など、製品に欠陥があったことが原因です。
逆に言うと、『床暖房は、欠陥がなければ、まず火事にはならない』ということです。
メモ
使っている床暖房に欠陥がないか気になる時には、メーカーに問い合わせるか、メーカーのサイトで検索して、
『使っている床暖房がリコール対象になっているかどうか』
を調べてみてください。
そして万が一リコール対象になっていたら、すぐに使用を中止し、メーカーに連絡してくださいね。
床暖房の上に置くと危ないものもある
『床暖房が原因で火事が起きることはまずない』とはいっても、
『床暖房の上で何をしても絶対に火事にならない』というわけではありません。
特に、
- アイロン
- コンロ
- こたつ
- ファンヒーター
- スプレー缶やカセットコンロのボンベ
といったものを床暖房の上に置いて使うと、火災につながる危険性があります。
その他にも、
家具によっては、床暖房の上に置けないものや、置くとしても注意が必要なものもあります。
床暖房を使う時は注意事項をよく読み守ってくださいね。
まとめ
ガス床暖房を丸1日つけっぱなしにした時のガス代は、ガスの料金や気温など、条件によって変わります。
都市ガスでも、だいたい220円以上かかる
と思っておいてください。
プロパンガスで床暖房を使うとすれば、もっとかかります。
『床暖房はつけっぱなしのほうがガス代が安い』という話もありますが、これはあくまでも
『頻繁にスイッチを入れたり切ったりしないほうが良い』
ということです。
実際には、24時間つけっぱなしにするより、
- スイッチのオン・オフは1日2回までにする
- 長時間留守にする時や寝ている間など、長時間使わない時はスイッチを切っておく
という使い方のほうが、ガス代は安くなります。
そして、
- ガス床暖房向けの料金プランを利用する
- 自動運転など、床暖房の機能をうまく使う
といった方法でコストを下げることもできます。
料金プランや使い方を工夫して、上手に節約してください。
床暖房は、快適で安全な暖房器具です。
おおいに活用してくださいね!
参考
プロパンガスの料金を安くするなら、ガス会社の変更を検討してみてください。
最も簡単で、最も大きく節約できます。
なによりも優先してやってみるべきです。
実際に私も、ガス会社の変更によって、年間3万円の節約に成功しています。
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