手軽に買えて、扱いやすいカセットボンベは、とても便利ですよね。
一般的には、カセットコンロに使うことが多いですが、カセットボンベの使い道は、コンロだけではありません!
暖房にも使えるんです!
そうなんです。
しかも、
- 屋内用ストーブ
- 屋外用ストーブ
- 屋内・屋外両用のストーブ
- ファンヒーター
と、いろいろな種類があるんですよ!
ということで、この記事では、
- カセットボンベで使える暖房器具のおすすめ機種
- カセットボンベで使える暖房器具のメリットやデメリット
- カセットボンベの暖房器具を使うときの注意事項
についてお伝えします。
ぜひ読んでくださいね!
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カセットボンベで使える暖房器具
ではさっそく、おすすめのカセットボンベ暖房器具
- 屋内用カセットガスストーブ
- 屋内・屋外両方で使えるカセットガスストーブ
- 屋外用カセットガスストーブ
- カセットガスファンヒーター
を、それぞれ紹介します。
どれも、電池やコンセントなどなしで、カセットボンベだけで使えるものばかりです。
なお、価格は2021年1月7日現在の価格です。
購入するときは、その都度確認してくださいね。
小型石油ストーブに負けない暖房力! イワタニ『デカ暖』
カセットコンロやカセットボンベで有名なメーカーと言えば『イワタニ』。
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このイワタニが発売したカセットガスストーブ『デカ暖』。
少ないガス消費量で、小型の石油ストーブに引けを取らない暖房効果を得られるカセットガスストーブです。
- 熱を溜める
- 熱を放出する
という仕組みとバランスが絶妙で、効率良く熱を使って暖房します。
カセットガス1本でどのくらい使える?
『デカ暖』は、
カセットガス1本で、約2時間半使うことができます。
ちなみに、最大発熱量は1.35KW(1,150kcal/h)です。
『デカ暖』の安全機能は?
『デカ暖』には
- 不完全燃焼防止装置
- 立ち消え安全装置
- 転倒時消火装置
- 圧力感知安全装置
と、4つの安全装置が備わっています。
『圧力感知安全装置』というのは、
カセットガスボンベ内の圧力が上がりすぎると、自動的にカセットガスが外れ、ガスの供給が止まってストーブも消火する
という装置です。
これなら、室内でも安全に使うことができますね。
なお、『デカ暖』は屋内専用のストーブです。
屋外では使わないでくださいね。
『デカ暖』のお値段は?
『デカ暖』の価格は、
楽天最安値
⇒10,480円(税込)
Amazon
⇒10,220円(税込)
ハイパワータイプだと、
楽天最安値
⇒13,000円(税込)
Amazon
⇒12,800円(税込)
です。
ポータブルタイプのカセットガスストーブ イワタニ『マイ暖』
『マイ暖』はコンパクトで軽く、持ち運びやすいカセットガスストーブです。
冷えやすい足元の暖房や、洗面所などでのヒートショック対策にも使えます。
また、
- 点火してからの立ち上がりが素早い
- 弱運転にすると、ガスの消費量を約15%抑えることができる
という特徴もあります。
もちろん、弱運転なら標準運転よりガスボンベも長持ちします。
『足元にちょっとだけ暖房がほしい』
といった時には、弱運転で使うと良いですね。
カセットガス1本でどのくらい使える?
『マイ暖』はカセットガス1本で、何時間使えるかというと、気温が20~25℃の場合で、
標準モード
⇒約3時間20分
弱運転モード
⇒約3時間55分
けっこう長く使えるんですね。
そして、最大発熱量は1.0kW(900kcal/h)です。
『マイ暖』の安全機能は?
『マイ暖』も『デカ暖』同様、
- 不完全燃焼防止装置
- 立ち消え安全装置
- 転倒時消火装置
- 圧力感知安全装置
この4つの安全装置が付いています。
安心して使うことができますよ。
なお、『マイ暖』も屋内専用です。
屋外では使わないでくださいね。
『マイ暖』のお値段は?
『マイ暖』の価格は
楽天最安値
⇒8,040円(税込)
Amazon
⇒7,982円(税込)
となっています。
屋内・屋外兼用のおしゃれなストーブ アラジン『SAG-BF02』
アラジンの『SAG-BF02』は、レトロなデザインのかわいらしいストーブで、
- 屋内でも屋外でも使える
- コンパクトで持ち運びしやすい
- 安全装置もしっかりついている
- インテリアとしても楽しめる
という、なかなか楽しいカセットガスストーブです。
別売で、寒い場所で使うのに適した、低温時対応タイプの専用カセットボンベもありますよ!
カセットガス1本でどのくらい使える?
『SAG-BF02』の連続燃焼時間は、
約1時間40分~4時間20分。
火力によって、連続燃焼時間が違います。
最大発熱量は、2.0kW(1,700kcal/h)です。
『SAG-BF02』の安全装置は?
『SAG-BF02』に搭載されている安全装置は
- 圧力感知安全装置
- 不完全燃焼防止装置
- 転倒時消火装置
- 立ち消え安全装置
と、4つあります。
屋内で使うのにも屋外で使うのにも、ばっちり安全対策がされているんですね。
アラジン『SAG-BF02』のお値段は?
『SAG-BF02』の価格は、レッドの価格で
楽天最安値
⇒29,700円(税込)
Amazon
⇒31,106円(税込)
なお、『SAG-BF02』は、
- レッド
- ホワイト
- グリーン
- アウトドア用品メーカー『LOGOS』とのコラボモデル
があり、バリエーションが豊富です。
どれも素敵なので、使うのも楽しくなりそうですね!
屋外専用のカセットガスストーブ
屋外専用のカセットガスストーブについても
- 新品で入手可能
- 安全装置が付いていることが確認できる
という条件を両方満たす機種を探したのですが、見つかりませんでした。
なので、
- 安全装置が付いているが、中古での入手になるもの
- 新品で買えるが、安全装置が付いていないと思われるもの
を2つ紹介しましょう。
なお、燃焼時間なども確認しにくい機種がありますが、ご了承ください。
安全装置もばっちり! イワタニ『カセットガス アウトドアヒーター』
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イワタニの『カセットガス アウトドアヒーター』には、
- 転倒防止装置
- 立ち消え安全装置
- 圧力感知安全装置
が搭載されています。
これなら、屋外でも安心して使えますね。
最大燃焼時間は、気温20~25℃の環境で、約3時間20分。
従量は、本体のみで1.5kgです。
価格は、
楽天の中古品
⇒56,653円
Amazonの中古品
⇒31,000円
です。
コンパクトで軽量 Nabia『SGH-200』
Nabiaの『SGH-200』は、とてもコンパクトで軽い、屋外専用のカセットガスストーブです。
広い範囲を温めることはできませんが、足元などちょっとした暖を取るには良いですよ!
実際に使った人によると、『弱でもかなり暖かい』とのこと。
また、着脱式のトレイも付いていて、缶入りの飲料を温めたりもできます。
ただし、この機種については情報が少ないです。
連続燃焼時間については、Amazonの商品ページの質問のところに記載があり、
出品者からの回答
⇒約3時間
使用者からの回答
⇒火力を絞れば4~5時間は持ちそう
とのことです。
また、
- 安全装置が付いていない可能性がある
- 韓国からの発送なので、届くまでに時間がかかる
- 取扱説明書が韓国語のみ
とのことなので、その辺りが気になる人は、購入する前にショップに問い合わせるか、他の機種を選んだほうが良いでしょう。
価格は
楽天
⇒取り扱いなし
Amazon
⇒8,400円
です。
世界初!カセットガス使用のファンヒーター イワタニ『風暖』
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最後に、カセットガスファンヒーターを紹介しましょう。
『風暖』は、世界初の『カセットガスだけで使えるファンヒーター』です。
普通はそうですよね。
でもこの『風暖』は、
ガスの火の熱から電気を作り、それでファンを回すので、電池もコンセントも要らないのです。
すごいですよね。
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なお、暖房できる部屋の広さは
木造戸建て住宅
⇒5畳まで
コンクリートの集合住宅
⇒7畳まで
が目安です。
あまり広い部屋だと暖房効果が弱くなるので、気を付けてくださいね。
カセットガス1本でどのくらい使える?
『風暖』は、カセットガス1本で
標準モード
⇒約1時間43分
弱運転モード
⇒約2時間18分
『デカ暖』『マイ暖』に比べると、運転時間は短いですね。
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『風暖』の安全性は?
『風暖』には
- 不完全燃焼防止装置
- 立ち消え安全装置
- 転倒時消火装置
- 圧力感知安全装置
- 温度過昇防止安全装置
という、5つの安全装置が付いています。
『温度過昇防止安全装置』は、点火中にファンが回らない場合にガスを遮断して消火し、本体が熱くなりすぎるのを防ぐ装置です。
『風暖』のお値段は?
『風暖』の価格は
楽天最安値
⇒19,570円(税込)
Amazon
⇒19,580円(税込)
『熱で電気を生み出す』という特殊な技術を使っているだけあって、やはりガスストーブよりは高いですね。
でもファンヒーターなので、暖まりも良いですよ!
カセットボンベ暖房器具を使うメリット・デメリット
カセットボンベ暖房器具のメリットとは
カセットボンベだけで使える暖房器具のメリットは
- カセットボンベを装着するだけで良いので、燃料補給が簡単で、手も汚れない
- ガスコードを引いたりガスコードに注意したりする必要がない
- 燃料のカセットボンベは、ホームセンター、コンビニなどで手軽に買えるし、持ち運びも楽
- カセットボンベの入手や保存が楽で、災害にも備えられる
- ガスコードもコンセントも要らないので、安全における場所ならどこでも使える
- 温まりが早い
ということです。
いろいろなメリットがありますよね。
さらに、
ストーブタイプ
⇒温風が出ないので、空気が乾燥しにくい
ファンヒーター
⇒温風で部屋の中に暖かい空気を行き渡らせることができる
ポータブルタイプ
⇒コンパクトで軽い機種が多く、持ち運びが楽
といったメリットもあります。
カセットボンベ暖房器具のデメリットとは
カセットボンベ暖房器具のデメリットは
- 広い空間を温めるのには向かない
- 気温が低すぎると使えない
- 普通の暖房器具よりはコストが高い
- テントや車内など、狭い空間や密閉された空間では使ってはいけない
- 屋外専用の製品だと、安全装置が付いていないことがある
といったことです。
2つ目の気温と、3つ目のコストのことについて、簡単に見ていきましょう。
『密閉された場所で使えない』ことと安全装置については、注意点のところで解説します。
カセットボンベ暖房器具を使える気温
カセットボンベ暖房器具は、
通常のカセットボンベで使う場合は、気温が10℃以上の場所で使ってください。
なぜかというと、普通のカセットボンベのガスには
10℃未満
⇒気化しにくくなる
5℃以下
⇒ほとんど気化しない
という性質があり、ガスが気化しなければ、燃料として使えないのです。
なので、使う場所の気温にも気をつかう必要があります。
なお、アラジンの『SAG-BF02』の専用ボンベは、ある程度寒い場所でも使えます。
カセットボンベ暖房器具にかかるコスト
カセットガス暖房は、普通の暖房器具よりはコストがかかります。
1本100円のカセットボンベで、1日5時間、30日間使うとしても、
100円 × 5本 × 30日 = 15,000円
1か月でこれだけかかるって、かなりのコストですよね。
しかも、カセットボンベ暖房器具は広いスペースには不向きですから、
『足元や小さな部屋など、ちょっとのスペースの暖房でこのくらいのコストがかかってしまう』
ということなのです。
ですから、日常的な暖房やメインの暖房としてではなく、
- 足元など、ちょっとしたスペースに短時間使う
- 寒い時期のバーベキューなど、アウトドアで使う
- 災害時に緊急的に使う
など、補助的な使い方や、特別な時に使うにとどめるのがおすすめです。
カセットボンベ暖房器具を使うときの注意事項
カセットボンベ暖房器具を使うときには、
- テントの中や車の中など、密閉された狭い空間では使わない
- 屋内用のストーブは屋内で使い、屋外用のストーブは屋外で使う
ということを、必ず守ってください。
密閉された空間や狭い場所で使ってはいけない
屋内用、屋外用に関わらず、
テントや車の中など、密閉された狭い空間では、絶対にガスストーブやガスファンヒーターを使わないでください。
- 酸欠
- 一酸化中毒
などの危険性があり、命に関わる事故にもつながりかねません。
また、屋内で使うときには必ず、時々換気をしながら使ってください。
これは、普通のストーブやファンヒーターでも、同じですよね。
使う場所を必ず守る
カセットボンベ暖房器具は、
『屋内用』のものは屋内で、『屋外用』のものは屋外で使う
これを厳守してください。
なぜかというと、
屋内用と屋外用では、搭載している安全装置が違うからです。
屋内用のストーブやファンヒーターには、
- 転倒した時に消火する装置
- 立ち消えしたときにガスを遮断する装置
- 不完全燃焼を防ぐ装置
を搭載することが、法律で義務付けられています。
でも、屋外用の機種では、この3つを搭載していないことがあります。
逆に、屋外用の機種は、風への対策がしてあることもありますが、屋内用だと風への対策がされていません。
そういうわけで、
屋内用を屋外で、屋外用を屋内で使うのは、リスクがあります。
使う場所に合った機種を選んでくださいね。
もちろん、『屋内・屋外両方で使える』としている機種なら、どちらで使っても大丈夫ですよ!
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まとめ
カセットボンベで使える暖房器具は、手軽に使えて持ち運びもしやすく、とても便利です。
屋外用のカセットガスストーブなら、冬のキャンプやバーベキューなどでも使えますし、屋内用なら、冷えやすい足元など、ピンポイントの暖房ができます。
災害時用の暖房器具として備えておくのにも、とても適していますよ。
ただし、安全に使うために
- 狭い場所や密閉された空間で使わない
- 屋内で使うなら屋内用、屋外で使うなら屋外用と、使う場所に適したものを使う
など、使い方の注意は必ず守ってください。
そして、カセットボンベ暖房器具は、普通の暖房器具よりコストがかかります。
ですから、補助的な暖房や一時的な暖房として使うのがおすすめです。
上手に使って、寒い時期を楽しく快適に過ごしてくださいね!