プロパンガス料金って、正直高いのか安いのか、よくわからないことがありませんか?
「プロパンガスは都市ガスより高い」
ということはよく言われています。
でも、
自分の家のガス料金が、プロパンガスの中で比較して高いのかどうか
は、わかりにくいですよね。
そんな時に役立つのが
『料金診断』
プロパンガスの料金が高いかどうかを、手軽に知ることができます。
では、この『料金診断』、どうしたらできるのでしょうか?
どんな風に利用すると、より役立てることができるのでしょうか。
この記事では、そんな便利なプロパンガスの『料金診断』について、
基本的な使い方からさらに上手に診断する方法まで
お伝えします。
ぜひ読んでみてください!
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プロパンガス料金の比較診断の方法
ではさっそく、プロパンガス料金の比較診断の仕方を紹介します。
とても簡単ですよ!
プロパンガス料金の比較診断は、どこでできる?
プロパンガス料金の比較診断は、
ガス会社変更サービスのサイトで、無料でできます。
たとえば、
これらのサイトでは、どこも無料で料金診断をすることができます。
ちなみに、ガス会社の中にも、サイトに料金診断がある所もあります。
ただ、やはりガス会社変更サービスでの診断がおすすめです。
なぜかというと、ガス会社変更サービスのほうが、第三者的に診断をしてくれるからです。
プロパンガス料金の比較診断方法
プロパンガス料金を診断するのは、とても簡単です。
- ガスの検針票や領収書を用意する
- 地域や住宅の状況(一戸建てか賃貸集合住宅かなど)を選択する
- ガスの使用量や請求額を入力する
- そのほか、同居人数、使用月などを入力する
- 最後に『診断する』などのボタンを押す
手順や内容はフォームによって前後しますが、これだけでガス料金を診断することができます。
場合によっては、ガスの検針票などがなくても、たとえば同居人数と、だいたいの請求額で大まかな診断ができることもあります。
ただ、しっかり診断するなら、実際の使用量や請求額を入力したほうが良いのは間違いないです。
『ガス屋の窓口』での料金診断例
例として、『ガス屋の窓口』での料金診断の流れを見てみましょう。
まず、サイトにある
『カンタン10秒自動料金診断』
をクリックします。
次に、
『一戸建て』『集合住宅』
というボタンがあるので、自身の環境に応じて選択をします。
(ここから先は、戸建て住宅と集合住宅で分かれます。)
戸建て住宅の場合
ここに、直近のガスの使用量と請求額を入力して、『診断する』を押します。
今回は、『8.2立方メートル使用、請求額は5,782円』の場合で診断してみましょう。
このように結果が出ます。
集合住宅の場合
集合住宅の場合も、使用量と請求額を入力する画面が出てきます。
戸建て住宅の時と同じように、
- 使用量
- 請求額
を入力して、『診断する』をクリックすると、結果が表示されます。
メモ
基本的には、『関東版』での診断になるようです。
地域が違う場合は、ひとまずの目安と考えて利用してくださいね。
診断結果は、サイトによっていろいろ
診断結果やその表現は、サイトによってそれぞれ違います。
具体的に『適正料金は○○円です』というように書くところもあれば、現在の料金と地域平均だけが出る場合もあります。
どんな風に違うか、
- エネピ
- ガス屋の窓口
- ガス料金節約ラボ
- プロパンガス料金消費者協会
- プロパンガス消費者センター
- プロパンガス消費者生活センター
などを利用してみて比べてみましょう。
なお、使用量は8.2立方メートル、請求額5,782円で診断しています。
エネピ(エネピの場合は、『ガス料金シミュレーション』となっています。)
ガス屋の窓口
ガス料金節約ラボ
プロパンガス料金消費者協会
プロパンガス消費者生活センター
プロパンガス消費者センター
なお、プロパンガスの料金は、地域によっても違います。
この例と同じ使用量や請求額でも、地域が違うと結果が違うこともあります。
自分の地域やガスの使用量、請求額で診断をしてくださいね。
今回のガス料金診断をしたガス会社変更サービスについてはこちらで紹介しています。
関連記事:【2021最新】ガス料金を節約するプロパンガス会社変更サービス比較
ガス料金診断にあたって注意すること
ガス料金診断にあたっては、いくつか注意することがあります。
注意点1 プロパンガス向けの診断を利用する
料金を診断する時は、
プロパンガス向けの診断を利用しましょう。
プロパンガスと都市ガスでは、料金がかなり違います。
そのため、都市ガス向けの診断でプロパンガスを診断すると、きちんとした結果を得られません。
必ずプロパンガス用の診断を使ってくださいね。
注意点2 住居形態に合った診断をする
先ほども書きましたが、
集合住宅と一戸建てでは、同じ料金でも結果が違います。
一戸建ての場合は、一戸建て向けの診断を、集合住宅や賃貸の場合は、集合住宅や賃貸向けのフォームを使ってください。
また、フォームは1つでも、選択式で
- 一戸建て
- 賃貸一戸建て
- 賃貸集合住宅
- 賃貸オーナー
などから選択する場合もあります。
フォームをよく見て、正確に記入してくださいね。
注意点3 相談フォームと間違えないように
中には、ぱっと見、診断フォームのように見えてしまう相談フォームもあります。
診断フォームと、見積もり依頼などのフォームを間違えないように、気を付けてください。
見分け方は、『個人情報を入力するところがあるかどうか』です。
個人情報を入力するところがあったら、
『これを送信すると、問い合わせになる』
と思っておくと無難でしょう。
たとえばエネピの場合は、
『今すぐプロパンガスの無料見積もりに申し込む』
と書いてある下にフォームがありますが、
これは診断フォームではなく、見積もり依頼のフォームです。
エネピの場合は、これとは別にコチラに『ガス料金シミュレーション』があります。
ガス料金をよりよく診断するおススメの方法
せっかくプロパンガス料金を診断するのですから、役に立つ診断をしたいですよね。
ここからは、そのためのコツをお話しします。
何ヵ所かのサイトで診断してみる
プロパンガス料金の診断をするなら、
複数のサイトで診断をしてみることをおすすめします。
たとえば先ほどの6社でのガス料金診断の結果を見てみると、
- 『高い』『非常に高い』『少し高い』などの表現
- 適正な請求額
- 年間どのくらい節約できそうか
がそれぞれ違っていました。
結果が違うと、
「どれが正しいんだろう?」
と思うかもしれませんね。
でも、プロパンガスの料金は、ガス会社によってまちまちです。
また、『適正』としている料金も、サイトによりそれぞれに違います。
そのため、『どこのサイトでも同じ結果が出る』というわけではないのです。
そのようなことから、プロパンガス料金の診断は、
『1つの正確な結果を得る』というより、『複数の結果から、だいたいの目安を知る』という方法で役立てるのが良い
というのが、筆者の考えです。
『平均価格』『相場価格』『適正価格』についても知っておこう
プロパンガスの料金を考える時には、
- 平均価格
- 相場価格
- 適正料金
この3つについても知っておくと、役に立ちます。
どれも似ているようですが、違います。
『平均価格』とは
『平均価格』はその名の通り、ガス会社で売っているガスの価格の平均です。
でも、『平均価格=一番多い価格帯』ではありません。
わかりやすくするために、極端な例を挙げましょう。
たとえば、ある地域には、従量料金が700円のガス会社が10社、320円のガス会社が10社あったとします。
平均を出すと、
(700円×10社)+(320円×10社)÷20=510円
これだと『この地域の平均価格は510円』ということになります。
でも、実際の価格とはまったく違いますよね。
『平均』は、あくまでも統計上、計算上の平均値と思っておいた方が良いでしょう。
『相場価格』とは
つぎに『相場価格』ですが、これは
『だいたいこのくらいで売り買いされています』
という価格です。
ただしこれも、『消費者にとってちょうど良い価格である』という意味ではありません。
高値で売るガス会社が多ければ、相場価格も高くなるからです。
例として、料金が高い鳥取県の相場価格と適正価格を比べてみましょう。
基本料金 | 従量料金 | |
相場価格 | 1,869円 | 592円 |
適正価格 | 1,600円 | 410円 |
参考プロパンガス料金消費者協会
このように、『相場価格』と『適正価格』は、同じではないのです。
たとえば、ガス料金診断で『かなり高い』という結果が出て、ガス会社の人に
「ガス料金が高すぎるので、安くしてくれませんか?」
と交渉すると、
「このくらいが相場だから、特に高くはありませんよ」
なんて言われることもあるかもしれません。
でも、
『相場だから高くないとは限らない』
『相場価格と適正価格は違う』
ということを知っておけば、
「ガス代ってこんなもんなんだ…。」
と思い込んで、ガス会社の言うままに高いガス代を払い続けることも、避けられますね。
『適正価格』とは
私たち消費者にとって一番重要なのが、この『適正価格』です。
『適正価格』とは、元々は『原価や利益などを考えて、適切と考えられる価格』です。
ただ、プロパンガスの『適正価格』の場合は、これだけではありません。
プロパンガスの料金には、
『プロパンガス業界が高値を維持しようとしてきた』
という嫌な背景があります。
そのため、プロパンガスで言う『適正価格』は、
『企業のことも消費者のことも考えた価格』という意味合いもあることが多いです。
とくに、プロパンガス会社変更サービスで決める『適正価格』は、
- 原価や利益などを考え、企業にとって適切である
- 都市ガスと、なるべく差が少ない料金
- 消費者にとってまっとうな価格
といったことを考えて定められています。
といっても、
『適正価格』は国で定めたものではありません。
各ガス会社変更サービスやガス会社が、それぞれに『この価格が適正』と考えた額を『適正価格』と呼んでいます。
そのため、強制力はありません。
また、価格も、ガス会社変更サービスやガス会社によって違います。
ためしに、とあるガス会社で『適正価格』としている価格で料金診断してみたところ、『高い』という結果が出ました。
もちろん、だからといってガス会社が不正をしているわけではありません。
そのガス会社が原価や利益を考えた上で、その価格を『適正』としたということです。
というわけで、
- 『適正価格』もいろいろな価格がある
- 必ずしも『適正価格』=『安値』とは限らない
この2つのことも、覚えておいてくださいね。
どのくらいの価格だと『高い』のか?
プロパンガス料金のだいたいの目安
プロパンガスの料金のだいたいの目安としては
~280円…安すぎて危ない
280~380円…このくらいなら妥当
380~430円…少し高め。この料金からさらに値上げがあるなら、対策を検討したほうが良い
430~530円…高い方。料金を下げる対策を検討したほうが良い
530円~…高い。ガス会社変更をおすすめ
と考えておくと良いです。
ただし、地域やガスの使用状況、住居形態によっては、この目安が当てはまらない場合もあります。
とくに、
- 集合住宅
- 離島や山間部
- 積雪の多い地域
- 過疎地
といった地域です。
賃貸住宅の場合は、
ガス会社が付けた設備の分が、料金に上乗せされます。
そのため、料金が上がってしまいます。
また、離島や山間部、積雪の多い地域は、どうしても配送や検針、保安などにコストがかかります。
これも、やむを得ず価格が高くなってしまう原因です。
そして過疎地の場合も、効率よく配送することが難しくなり、コストがかかってしまいます。
こうした状況では、目安が当てはまらない場合も多いです。
同時に、供給コストの問題だけでなく、
『ライバル会社が少ないために、競争が起こりにくい』
という理由で高くなる場合もあります。
「料金が高いな…」
と思ったら、『そういう地域だから』とあきらめずに、料金診断をしたり、ガス会社変更サービスに相談したりしてみてくださいね。
ガス料金は安ければいいってものじゃない
先ほど書いた目安の中で、
『~280円…安すぎて危ない』
と書きましたが、
プロパンガスは、安すぎてもいけません。
なぜかというと、
- ガス会社に利益が出ないため、すぐに値上げされる
- 値上げを繰り返すうちに、結局高くなってしまう
- ガス会社がやっていけなくなり、潰れてしまう
- 保安などに人件費をかける余裕がなくなり、保安がいい加減になる
などという可能性があるからです。
実際、
『せっかく安いガス会社と契約したのに、値上げを繰り返され、前より高くなってしまった』
なんてケースもあるとのこと。
また、プロパンガスは
- 日本までの輸送費
- 日本についてからガス会社までの輸送費
- ボンベの充てん作業
- 各家庭への配送費用
- 検針や保守管理の人件費
などがかかるので、250円くらいでは、ガス会社に利益が出ません。
利益が出ない価格で売り続けていたら、潰れてしまいますよね。
それに、ガスは保安も重要です。
万が一何かあったときに、ガス会社が対応してくれなかったら困りますよね。
その保安体制をしっかりしてもらうには、やはりガス会社にきちんと収益が出ないといけないのです。
収益がないと、人件費や設備投資に、十分お金をかけられませんからね。
そんなわけで
安すぎるプロパンガスに飛びつくのはやめましょう。
料金診断で『高い』と出たら…
料金診断で『高い』と出たら、ガス料金を下げる対策を考えたいですよね。
では、どんな対策が有効なのでしょうか。
ガス料金を下げるなら、ガス会社変更が一番有効
ガス料金を下げるには、ガス会社の変更が一番の近道です。
料金を根本から変えることができるからです。
なぜ『値下げ交渉』ではないのかというと、もしガス会社に
「料金を下げてください」
とお願いして、受け入れてもらえたとしましょう。
でも、お願いされて値下げできるなら、言われなくても値下げしてほしいところですよね。
また、ガス会社によっては、お願いされて値下げしても、またじわじわと値上げをしていく、なんてところもあります。
それだったら、安い料金を長く維持してくれるガス会社を利用するほうが、得策です。
安くて優良なガス会社の見つけ方
安くて、サービスも良くて、保安もしっかりしてくれて、経営もしっかりしているガス会社を探すなら、
ガス会社乗り換えサービスを利用する
これが一番簡単で確実です。
一般の人が、本当に安い会社と後で高くなる会社を自力で見分けるのは、とても難しいです。
でも、ガス会社乗り換えサービスなら、適正な料金をなるべく維持してくれる会社を紹介してくれます。
料金保証がある所を利用すれば、不当な値上げにも対応してくれるので、さらに安心です。
料金診断のついでに、ぜひ相談してみてください。
この時も、複数のサービスに相談してみると、情報量が増えて役に立ちますよ。
なお、賃貸集合住宅の場合は、ガス会社を変えるには、大家さんの了解が必要です。
賃貸集合住宅でガス会社を変えることについては、こちらの記事でも書いているので、ぜひ読んでみてくださいね。
関連記事:賃貸の家でプロパンガス代を節約したい!ガス会社の変更は可能?
関連記事:【2021最新】ガス料金を節約するプロパンガス会社変更サービス比較
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まとめ
プロパンガス料金の比較診断をするなら、
ガス会社変更サービスの料金診断を利用するのが一番簡単です。
大まかな料金の目安としては
~280円
安すぎて不適切
280~380円
妥当な金額
380~430円
少し高め。
430~530円
高い方。
530円~
高い。
料金対策をしたほうが良い
というあたりです。
さらに詳しく知るためにも、一度料金診断をしてみてくださいね。
診断の時には、検針票や請求書を用意して、実際の使用量や請求額で診断するのがおすすめです。
診断で出る結果はサイトによって違うので、複数のサイトで診断をしてみると、参考になるでしょう。
そして、診断で
『高い』
と出た時には、ガス料金を安くする対策をおすすめします。
一番根本的で簡単な対策とは、
ガス会社変更サービスを利用して、ガス会社を乗り換えること。
家計のためにもぜひ、良い料金、良いサービスのガス会社を利用してくださいね!