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プロパンガス料金とIHの電気代!コンロの光熱費はどっちが安い?

IHとガスコンロの光熱費はどっちが安い?料金比較とガス節約術を紹介

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家計の中で大きな割合を占めるのが『光熱費』。

特に、キッチンで使うガス代は、節約してもなかなか減らせないものです。

 

カジコ
カジコ
IHコンロにしたら、調理に使うガスは減らせるんじゃない?
でもそれだと、電気代がかかるよね?
カジマル
カジマル

 

はい、IHにすれば確かにガス代は減らせますが、コンロを使う分の電気代は増えます。

 

IHコンロとプロパンガスコンロ、光熱費はどっちが安いのでしょうか?

 

ということで、今回は

  • IHコンロとガスコンロではどちらが光熱費が安いのか
  • IHコンロとガスコンロの光熱費比較
  • キッチンのガス代を節約する方法

についてお伝えします。

ぜひ読んでくださいね!

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IHコンロとプロパンガスコンロ光熱費はどっちが安い?

光熱費が安いのは?

結論から言うと、一般的には

  • プロパンガスはIHコンロより高くなることが多い
  • ただし、料金の安いプロパンガスならIHコンロより安くなる可能性がある

です。

 

ただし、これはあくまでも『一般的には』で、

実際に生活の中で使う場合、IHコンロとガスコンロのどちらが安いかの比較は、とても難しいです。

 

日常場面でのコンロの光熱費は

  • 契約している電気料金やガスの料金
  • IHクッキングヒーターやガスコンロの性能
  • 鍋などの調理器具の材質(熱伝導率など)
  • 気温や調理器具、食材の温度
  • プロパンガス、都市ガスの従量単価

などによって変化するので、一概に『どちらが安い』と断定することはできないからです。

 

ネット上には、『ガスのほうが安い』という話も『IHのほうが安い』という話もあります。

両方の説があるのは、状況によってかかる光熱費が違うからなのです。

(都市ガスの場合は、IHコンロより安くなりやすいです。)

 

この後、

  • 電気1Kw/h分のエネルギーにかかる電気代・ガス代
  • IHコンロとガスコンロで水1Lを沸騰させるのにかかる光熱費

を比べていきますが、これも条件を単純化した場合の試算です。

 

『自分の家計の場合』を計算してみたい場合は、あなたが契約している電気やガスの料金で計算してみてくださいね。

 

電気1Kw分のエネルギーにかかる電気代とガス料金を比較

まず、『電気1kWh分のエネルギーは、電気、ガスでどのくらいの光熱費になるのか』を見てみましょう。

 

今回は参考に都市ガスも加え、

電気1Kw分の熱量

⇒860Kcal

電気料金

⇒19.88円/kWh(東京電力 関東のスタンダードSプラン)

プロパンガスの従量料金

⇒602.9円(石油情報センター2022年12月確報 東京都 徐伊豆諸島の一般小売価格)

都市ガスの従量料金

⇒188.46円(東京ガス 20223年3月検針分料金)

という条件で計算しました。

 

結果は以下の通りです。

 

必要な電気・ガスの量光熱費

(小数点2位以下は四捨五入)

電気(IH)1Kw19.9円
プロパンガス0.036立方メートル21.7円
都市ガス0.078立方メートル14.7円

 

ということで、安い順に

都市ガス

電気(IH)

プロパンガス

という結果になりました。

 

なお、プロパンガスの従量料金はガス会社の設定した料金によるので、かなり幅があります。

電気代が19.9円/1kWhの場合、プロパンガスの従量単価が552円以下であれば、電気より安くなります。

 

メモ

プロパンガスの従量単価がいくらだと1kW分の熱量で電気代より安くなるかというと、

プロパンガスの従量単価が『1kWh当たりの電気代 ÷ 0.036』円より安い場合です。

 

1リットルの水を沸騰させてみた光熱費で比較すると?

次に、コンロの熱効率も考慮に入れて

『1リットルの水を沸騰させる場合の光熱費』

を計算してみましょう。

 

水の温度

⇒15℃から100℃まで上げる(85Kcal必要)

電気料金(東京電力 関東のスタンダードSプラン)

⇒19.88円/kWh

プロパンガスの従量料金(石油情報センター2022年12月確報 東京都 徐伊豆諸島の一般小売価格)

⇒602.9円

都市ガスの従量料金(東京ガス 2023年3月検針分料金)

⇒188.46円

IHコンロの熱効率

⇒熱効率80%

ガスコンロの熱効率

⇒60%

電気1Kw分の熱量

⇒860Kcal

プロパンガスの熱量

⇒約24,000Kcal/立方メートル

都市ガスの熱量

⇒約11,000Kcal/立方メートル

として計算をします。

 

その結果を見てみると…。

光熱費
IHコンロ2.5円
プロパンガスコンロ3.6円
都市ガスコンロ2.4円

(小数点2位以下は四捨五入)

 

今度の比較でも

都市ガスコンロ

IHコンロ

プロパンガスコンロ

という結果になりました。

 

今回の計算では、IHコンロとプロパンガスコンロの差は1.1円です。

 

ただ、実際の生活でコンロを使う場合は

  • もっと多い量のの水を沸かす
  • 調理でもガスを使う
  • 毎日、調理などでコンロを使う

という状況になるので、長期的には大きな差になる可能性が高いです。

 

計算方法

1Lの水を沸騰させるために必要な光熱費は

  1. 100℃ - 火にかける前の水の温度 = 水を1L沸騰させるのに必要な熱量(Kcal)
  2. 水1Lを沸騰させるのに必要な熱量  ÷(1kwあたりもしくは1立方メートルあたりの熱量 × 熱効率)= 水1Lを沸騰させるのに必要な電気やガスの量
  3. 水1Lを沸騰させるのに必要な電気やガスの量 × 従量単価 = 電気・ガス代

という手順で計算すれば、出すことができます。

 

光熱費以外のIHコンロとガスコンロの比較

『コンロをIHにするかガスにするか』を考える時に大切なのは、光熱費だけではないですよね。

 

IHコンロとガスコンロの

  • 安全性
  • 使い勝手
  • 機能
  • 向いている料理

なども、ざっと比べてみましょう。

メリットは水色のマス、デメリットはピンクのマス、どちらとも言えない事柄は白マスと塗り分けてあります。

 

IHクッキングヒーターガスコンロ
火災やガス漏れの危険性
  • 火を使わないので、火災になったりやけどしたりする可能性が低い
  • ガス漏れの心配もいらない
  • 火を使うので、火災ややけど、袖への火移りなどに常に注意が必要
  • ガス漏れや不完全燃焼、消し忘れにも気を付けなければならない
  • Siセンサーが付いていて、消し忘れても自動的に止めてくれる機能が付いたものが多い
注意力など火が見えないので、『注意しなければ』という意識を比較的持ちにくい
  • 火が見えるので、『火事ややけどに気を付けなければ』という意識を持ちやすい
  • 子どもにも『火』について教えることができる
熱効率
  • 90%くらい
  • 鍋などに直接熱を伝えるので、熱効率が良い
  • 熱効率は50~80%
  • 熱が周りの空気にも取られるので、熱効率が悪い
調理器具
  • IH対応のものを使わなければならない
  • 多層鍋や銅、アルミ、耐熱ガラスや土鍋、セラミックなどは使えない
どんな調理器具でも使える
導入費用
  • ビルトインの場合で、コンロの購入費用+工事費に6万円くらい
  • 調理器具もIH対応の製品に買い替える必要がある
ビルトインコンロの場合で、本体価格+2万円くらい

 

火加減
  • ボタンで調節
  • 簡単だが、火が見えないので、『火の強さ』がわかりにくく、微妙な火加減はしにくい
  • ある程度の慣れも必要
  • つまみで調節
  • 火を見て強さを確認できるので、微妙な火加減もしやすい
加熱の速さガスより早いIHクッキングヒーターより遅い
複数の鍋での強火の調理
  • コンロ上で複数の強火調理が難しい
  • 内線規程で使う電力の量が決められているため、超過するとブレーカーが落ちてしまうこともある
コンロ上で複数の強火調理ができる
料理での使い勝手調理器具が天板についていないと熱が伝わらないので、鍋を振って調理をすることができない
  • 均等な味付けや『程よく焦がす』ことなどがしやすい
  • 中華鍋を振ってかき混ぜたりもできるし、食材に味を行き渡らせやすい
向いている料理角煮やシチューなど、じっくり煮込む系の料理中華など、強い火力が必要な料理
手入れ平らなので、手軽に掃除ができるゴトクを外したり、バーナーの穴を掃除したりなど、手間がかかる
汚れ具合水蒸気が発生しないので、水と油が混ざったようなベタベタした汚れが少ない水と油が混ざったベタベタ汚れが付きやすい
頑丈さ調理器具を乱暴に置くと、天板が傷ついたりすることがある多少雑に鍋を置いたりしても大丈夫
周りの汚れ壁や換気扇などの汚れが少ない壁や換気扇などにも汚れが付きやすい
空気の汚れ空気が汚れず、二酸化炭素や窒素炭化物が発生しない二酸化炭素や窒素炭化物などが発生するため、換気が必要
キッチンの暑さ室内に熱がこもりにくく、夏もキッチンが比較的暑くなりにくいコンロ周りの空気も温めるので、キッチンが暑くなる
時間帯と、電気代・

ガス代の関係

  • 契約プランにもよるが、電気代が高い時間帯に長時間使うと、電気代が高くなってしまう
  • 逆に、電気代が安い時間帯に調理すれば、節約できる
どの時間帯に調理しても、ガス代は一定
停電に対する強さ停電時は使えない停電時でも、ガスの安全が確認できれば使える

 

こうしてみると、どちらもさまざまなメリットとデメリットがありますね。

選ぶときは、両方のメリットやデメリットも考えてじっくり検討しましょう。

 

特に、『ガス代を節約するためにIHコンロの導入を考えている』という場合は、

  • IHコンロの導入にかかる費用
  • 鍋やフライパンなどをIH対応の製品に買い替える費用
  • IHコンロにした場合に、どのくらい電気代が増えそうか

などもよく考えて、本当に導入するメリットがありそうかをよく検討してください。

 

コンロで使うガス代を節約する方法

IHコンロでベーコンを焼く

IHコンロでベーコンを焼く

ガス代節約目的でIH導入を検討する前に

IHコンロを導入する目的が『ガス代の節約』であるなら、IHコンロの導入を検討する前に

『安いガス会社に乗り換える』ことを検討するのがおすすめです!

 

ガス会社を変えることができれば、

  • 料金そのものが下がるので、ガス代を根本的に節約できる
  • IH導入のための本体購入費用や工事費用がかからない
  • 調理器具を買い替える必要もない

というメリットがあるからです。

 

カジコ
カジコ
でも、安いガス会社を探すのって大変じゃない?

 

大丈夫です。

ガス会社変更サービスを利用すれば、安くて良心的なガス会社を紹介してもらえます。

 

私の家でもガス会社変更サービスでガス会社を変えました。

その結果、地域の一般小売価格より約160円も安い従量単価でガスを使えています。

 

実際にどのくらい安くなるかは状況にもよりますが、ガス代を節約したいなら、ガス会社変更サービスに相談してみる価値はありますよ!

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キッチンできるガス節約術

ガス会社を乗り換えたとしても、ガス代がもっと減るにこしたことはないですよね。

 

キッチンでのガス節約術は、けっこうたくさんあります。

 

  • 調理のときの節約術
  • 洗い物などで給湯器を使うときの節約術

を見ていきましょう。

 

調理のときのガス節約術

調理に使うガスを節約する方法は、

  • 鍋の底の水を拭き取ってから火にかける
  • 鍋の底から火がはみ出さないように調節する
  • なるべく底が平らな鍋ややかんを使う
  • 調理するときは、『中火』を中心に使う
  • 給湯器がすでに点いているときに茹で物などでお湯を沸かすときは、給湯器のお湯を使う
  • 凍っている食材は冷蔵庫や常温で解凍してから調理する
  • 落し蓋を使う
  • 圧力鍋を使う
  • 食材に火が通った後は、新聞紙やバスタオルなどで鍋を包んで保温調理をする
  • 1つのフライパンで複数の料理を同時に作る
  • コップ一杯程度のお湯なら、電気ケトルを使って沸かす
  • 具材を小さめに切る(ただし、食感や食べ応えも大事にできる範囲で)

といった方法があります。

 

なお、茹で物などに給湯器のお湯を使うのは、

『すでに給湯器のスイッチが入っているとき』

だけにしたほうが良いです。

わざわざ電源を入れてお湯が出るまで水を出すと、かえって水やガスがもったいないですよ。

 

関連記事:電気ケトルとガスコンロを比較!お湯沸かすのに節約できるのは?

 

キッチンの給湯でのガス節約方法

お皿の洗い方などを工夫すると、給湯器で使うお湯やガスも節約できます。

 

  • 給湯器の温度設定を、無理のない範囲で低くする
  • 洗う時に、ゴム手袋をして洗う
  • 新聞紙などで調理器具やお皿の汚れを拭き取ってから洗う
  • 食器や調理器具などは、溜め洗いする
  • パスタやうどん、ホウレン草や卵などの茹で汁で下洗いをする(すすぎはきれいな水で)
  • 節水タイプの食洗器を使う

といった方法です。

 

溜め洗いをする時には、

湯飲みなどの汚れの少ないものから順に洗い、油汚れなどのあるものは後のほうに洗う

というのがコツです。

 

食洗器は、水道代がかかるイメージがありますよね。

でも、節水型の機種を使えば、手洗いよりも使う水が少なくて済みます。

水道代の節約にもなりますね。

 

ガスコンロの手入れもお忘れなく

ガスコンロを掃除しておくと、

ガスの熱が鍋やフライパンに伝わりやすくなるので、効率良くガスを使うことができます。

 

効率よくガスを使えれば、ガスの節約にもなりますよね。

 

特にガスバーナーは火が出る部分なので、時々丁寧に掃除してください。

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まとめ

IHコンロとガスコンロ、どちらが光熱費が安いかということは一概には言えませんが、

プロパンガスのコンロは、一般的にはIHコンロより光熱費が高くなる可能性があります。

 

水1Lを沸かすくらいなら光熱費に大きな差はありませんが、年単位で日常的に使っていれば小さな差も大きな差になります。

 

でも、光熱費を節約したくてプロパンガスコンロにするかIHコンロにするか迷っているなら、

まず、料金が安いガス会社に乗り換えられないか、ガス会社変更サービスに相談してみるのがおすすめです。

 

そのうえで、IHコンロを検討するときは

  • IHコンロとガスコンロの導入にかかる費用やランニングコストをよく調べる
  • IHコンロとガスコンロのメリット・デメリットをよく検討して、ライフスタイルに合うほうを選ぶ

ということが大切です。

 

節約と生活しやすさと、両方を大切にして検討してくださいね。

-プロパンガスの節約