髪の毛に触ったら
なんだか頭皮が油っぽいな…
と感じたことはありませんか?
頭皮の脂は『なければよい』というものではありませんが、油っぽすぎるのも困りますよね。
時には、かゆみや臭いなど、頭皮トラブルに至ってしまうこともあります。
改善する方法もあるので、あきらめる前に試してみませんか?
頭皮がきれいになってすっきりすると、気持ち良いですものね。
ということで、この記事では
- 頭皮が油っぽくなる原因
- 頭皮の油っぽさを改善する方法
をお伝えします。
ぜひ読んで、試してみてくださいね!
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頭皮や髪の毛が油っぽくなる原因
頭皮や髪の毛はなぜ油っぽくなる?
頭皮や髪の毛が油っぽくなるのは、大きく分けて
- 髪の洗い方が良くない
- 食生活や睡眠など、生活習慣の問題
と、2種類の原因があります。
髪の洗い方が原因になる場合
髪の洗い方が原因になるのは、
- 髪を洗うときに皮脂や汚れを十分落とせていない
- 髪を洗いすぎている
- 髪を洗うときに頭皮をこすり過ぎている
- 頭皮に合わないシャンプーを使っている
といった場合です。
はい、本当です。
なぜ洗いすぎると油っぽくなるかというと、
- 洗いすぎると皮脂が落ちすぎる
- 皮脂が落ちすぎると、頭皮が肌を守るために皮脂を多く分泌してしまう
- 皮脂が多く分泌されることによって、頭皮がよけいに油っぽくなる
ということが起きるのです。
だから洗いすぎも良くないんですよ。
メモ
整髪料の付けっぱなしも頭皮に良くありません。
少なくとも、寝る前には整髪料を落とすようにしましょう。
生活習慣が原因になる場合
生活習慣が原因で頭皮の脂が出すぎることもあります。
どんな生活習慣かというと
- 油っこい食事を摂ることが多い
- 偏った食事や食事制限をするダイエットで栄養が足りない・偏っている
- 睡眠時間が足りない・睡眠の質が良くない
- 過度にストレスを受けている
- ホルモンや自律神経のバランスが崩れている
- タバコを吸っている
- お酒を飲みすぎている
- 運動不足である
といったことです。
脂を摂りすぎると、肌も油っぽくなますよね。
逆に栄養が足りなくても、肌が乾燥してしまい、肌を守ろうとして頭皮が皮脂をよけいに出してしまうのです。
それから、睡眠不足やストレスがたまると、
- 自律神経やホルモンのバランスが崩れやすくなる
- 疲れが取れず、ストレスが溜まりやすくなる
といったことが起こり、その結果頭皮の脂が出過ぎてしまうことがあります。
そして、運動不足や喫煙は血行に良くありません。
頭皮にも必要な酸素や栄養分が行き渡りにくくなってしまいます。
つまり、『健康に良くないことは、頭皮にも良くない』ということなのです。
メモ
『食品添加物が頭皮のべたつきの一因になる』という説もあります。
でも、
- 食品添加物は、一生毎日摂取しても害のない量を下回る量が基準となっている
- 食品添加物には様々な成分のものがあるので、『食品添加物は良くない』とひとくくりに判断することはできない
ということから、食品添加物のメージから出てきた『風評』だと考えられます。
男性のほうが頭皮が油っぽくなりやすいのはなぜ?
一般的に女性よりも
男性のほうが頭皮が油っぽくなりやすい
と言われています。
これはなぜかというと、
- テストステロン
- アンドロゲン
といった男性ホルモンが多いほど、皮脂の分泌も多くなりやすいからです。
テストステロンやアンドロゲンなどの男性ホルモンは、女性の体内にもあります。
でもやはり、男性のほうがホルモンの量が多いですよね。
だから男性のほうが、頭皮の脂も多くなりがちなのです。
頭皮の油っぽさを改善する方法
では、どうしたら頭皮や髪の油っぽさを改善できるか、見ていきましょう。
こんなときには病院へ!
自分でできる改善法をお伝えする前に、大事な前提があります。
- 頭や髪が『かなり油っぽい』と感じる
- 洗っても臭う
- 洗っても頭皮のかゆみが取れない
- 頭皮に発疹や赤みがある
- フケがひどい
といったときは既に肌トラブルが起きている可能性があります。
早めに皮膚科で診てもらいましょう。
肌トラブルになってしまった場合は、自己判断で治そうとするより医師に診てもらって治療したほうが早くて確実です。
頭皮の状態が心配になったときは、遠慮せずに病院で相談してくださいね。
正しい方法で髪を洗う
自分でできる対処法としてまず試してほしいのが、『正しい髪の洗い方』です。
髪はどう洗うのが良い?
どういう洗い方が『正しい洗い方』かというと
- 洗う前にはブラッシングして、ホコリや汚れなどを落とす
- 頭皮と髪をお湯でしっかり余洗いし、お湯だけで落とせる汚れを落とす。
- シャンプーを手の平でよく泡立ててから髪や頭皮を洗う
- 洗うときは、指の腹で頭皮を優しくマッサージするようにして洗う
- シャンプーを洗い残さないように、丁寧に洗い流す
- リンスや流すコンディショナーを使った場合も、丁寧に流す
という洗い方です。
逆に、頭皮に良くないのは
洗うときに爪を立てたり、指でゴシゴシ強くこする
⇒頭皮に傷が付いたり刺激になったりする
熱いお湯で洗う
⇒皮脂が落ち過ぎてしまう
簡単にすすいで済ませてしまう
⇒シャンプーやリンスが頭皮に残り、毛穴を詰まらせてしまう
といった洗い方です。
こういったことを考えると、
しっかり丁寧に洗うには、朝よりも夜に髪を洗ったほうが良さそうですね。
朝はどうしてもあわただしくなりがちですから。
髪を洗う頻度は?
髪を洗う頻度も『ほどほど』が大切です。
どのくらいの頻度が良いかは、髪質や体質にもよりますが、基本的には
- 多くても1日1回まで
- 頭皮や髪が油っぽくなければ、2~3日に1度でOK
1日に何度も洗うのは洗いすぎになるので、やめておきましょう。
食生活を見直す
髪の洗い方と同じくらい大事なのが、生活習慣です。
先にも書いたように、食生活も頭皮の状態に関わります。
油っこいものを食べすぎないようにして、バランスの良い食事を心がけましょう。
ただし、油っこい食べ物や肉は『食べなければ良い』というものでもありません。
脂質も動物性たんぱくも糖質も健康のためには必要な栄養素ですから、『ほどよく食べる』ことが大切です。
また、極端な食事制限を伴うダイエットも、栄養が偏って頭皮に影響する可能性があります。
ダイエットをするときも、栄養のバランスを考えて体に負担のないダイエットをしてください。
睡眠をしっかりとる
睡眠には、体と心の疲れを取って調子を整える効果があり、健康にとても大切な要素です。
頭皮にも、良い睡眠を十分とれているかどうかは影響します。
十分に睡眠をとりましょう。
目安としては6~8時間と言われていますが、必要な睡眠時間は人によって違います。
人それぞれ、体質や生活の仕方、仕事などが違いますから。
ただ、少なくとも6時間は切らないほうが良いでしょう。
なお、
- 寝つきが悪くてなかなか眠れない
- 眠りが浅くて寝た気がしない
- 夜中に何度も目が覚めてしまう
- 早過ぎる時間に目が覚めてしまう
- 悪い夢を見ることが多く、目が覚めたときに疲れている
といったことが続くときは、内科や精神科、心療内科などに相談しましょう。
睡眠の問題はそのままにしておくと体全体や心にも影響が出かねないので、早めに受診してくださいね。
その他の生活習慣も見直そう
食事と睡眠のほかにも、
- 適度な運動をする
- なるべく規則正しい生活をする
- 趣味などで、ストレスを溜めないようにする
- たばこを吸っているなら、少しずつ減らすかやめる
といったことが大切です。
もちろん、無理をしてまで一度に全部改善しようとする必要はありません。
無理なくできるところからやってみてください。
頭皮の油っぽさを放置しておくとどうなる?
頭皮が過剰に脂を出してしまうのを放置していると、
- 頭皮の病気になる湿疹やニキビ、皮膚の炎症などの皮膚トラブル(脂漏性皮膚炎)が起きる
- 頭皮の環境が悪くなり、抜け毛や薄毛(脂漏性脱毛症)が起きる
- ベタっとした黄色っぽいフケが出るようになる
- 頭皮が臭うようになる
といったリスクもあります。
『頭皮が油っぽいかな』と気がついたら、早めに対処しましょう。
頭皮の脂改善アイテムについて
頭皮や髪の油っぽさを改善するのには、
- スカルプシャンプーやオーガニックシャンプーが良い
- オイルマッサージをすると良い
といった話もあります。
こういった改善アイテムやマッサージは頭皮の皮脂対策に良いのか、調べました。
どんなシャンプーが良いの?
どういうシャンプーが良いかは、
その人の肌質や髪質によって違うので、一概には言えません。
これはあくまでも私の判断ですが、
- 基本的には、肌に合っていて、自分にとって使い心地の良いシャンプーを正しい方法で使えばOK
- しっかり頭皮ケアをしたい場合は、スカルプシャンプーを使うのも良い
- 頭皮の油っぽさがひどい場合や肌トラブルが起きている場合は病院で診てもらい、どんなシャンプーが良いかを相談したほうが良い
と考えています。
でも、
- スカルプシャンプー
- オーガニックシャンプー
- ノンシリコンシャンプー
が良いという話もあるので、この3種類のシャンプーについて、考えをお伝えしましょう。
スカルプシャンプーは良いの?
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スカルプシャンプーは、頭皮ケアに重点を置いて作られているシャンプーです。
スカルプシャンプーなら、
- 汚れをしっかり落とす
- 皮脂を落としすぎない
ということも考慮されて作られている製品が多いですから、頭皮の脂対策にも良いでしょう。
でも、『絶対にスカルプシャンプーでなくてはいけない』ということはありません。
スカルプシャンプーはそれなりにコストもかかりますから、
- まず手持ちのシャンプーで、しばらくのあいだ丁寧に洗ってみる
- それでも改善されないなら、スカルプシャンプーを使ってみる
という風にするのも良いですよ。
やっぱりオーガニックは良い?
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『石油系成分や化学物質が入っているシャンプーは良くない』と考えて、頭皮の脂対策にオーガニックシャンプーを勧める人もいます。
でも私は
- 『オーガニック食材が特別に体に良い効果がある』という根拠はないので、シャンプーも同様と考えられる
- シャンプーに使われる成分は、合成成分であっても安全性を十分考慮して配合されている
- シャンプーは頭皮を洗ったら流すものであり、肌に浸透するものではない
ということから、オーガニックかどうかにはこだわらなくて良いと考えています。
そもそも肌に良くない成分配合の仕方では、売り出せませんしね。
逆に、オーガニックシャンプーを使っても、頭皮に良くない洗い方をすれば肌トラブルの元になります。
もちろん、オーガニックシャンプーが気に入っているならぜひ使ってください。
ただ、何を使うにしても正しい洗い方をしてくださいね。
シリコンシャンプーは毛穴を詰まらせるって本当?
シリコンシャンプーも『髪や頭皮に悪い』と言われがちですね。
『毛穴を詰まらせるので、頭皮ケアに良くない』という話もあります。
でも、シリコンシャンプーを使っても、正しい洗い方をすれば問題ありません。
『シリコンが毛穴に詰まる』ということもないので、安心して使ってください。
なぜ『シリコンシャンプーは頭皮に悪い』という話が出て来たのか詳細はわかりませんが、『人工的な物は悪い/自然の物は良い』という固定観念から出た可能性もあります。
参考 東洋経済オンライン『シリコンシャンプー「毛穴に詰まる」説の無根拠』
オイルマッサージは頭皮の脂に効果的?
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『頭皮のオイルマッサージをすると、余分な皮脂が落とせる』という情報もあります。
これも合うかどうかは肌質や体質によりますし、少なくとも即効性は期待しないほうが良いです。
でも頭皮の血行が良くなるので、興味があって肌にも合うならやってみると良いですよ。
頭皮のオイルマッサージをする時は、
- ホホバオイルやアルガンオイルなど、肌に直接付けても大丈夫なオイルを使う
- 初めてオイルマッサージをする前に、念のためパッチテストをする
- オイルを付けすぎない
- オイルマッサージの後にきちんとシャンプーをして、オイルを洗い流す
- シャンプーで2回洗ってしっかりオイルを落とす
ということに注意して行ってください。
また、オイルマッサージもやり過ぎは良くありません。
週1回程度にしておきましょう。
メモ
アロマのエッセンシャルオイル(精油)を直接頭皮に付ける方法を勧める人もいますが、
エッセンシャルオイルを直接肌に付けると、肌トラブルが起きる可能性があります。
『直接肌に付けられる』と謳う精油もありますが、健康被害も報告されていますし、マルチ商法の場合もあるのでやめておいたほうが無難です。
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まとめ
『頭皮が油っぽい』ときは、頭皮が脂を分泌しすぎている可能性が高いです。
改善する方法には
髪の洗い方
⇒髪を正しい方法で洗う
⇒髪を洗う頻度は、多くても1日1回までにする
食生活を見直す
⇒油っこいものを多く食べている場合は、減らす
⇒バランスのとれた食事を心がける
その他の生活習慣も見直す
⇒睡眠をしっかりとる
⇒適度な運動をする
⇒なるべくストレスを溜めないようにする
⇒喫煙の習慣がある人は、たばこを減らしたりやめたりする
といった方法があります。
生活習慣を改善すれば、頭皮だけでなく体全体が健康になります。
楽に始められそうなことから少しずつ改善を目指してください。
そして
- 頭皮がかなり油っぽい
- 洗った後でも臭いが気になる
- 頭皮にかゆみや発疹、赤みなどがある
- フケがひどい
といった場合は、すでに皮膚トラブルに至っている可能性があります。
自己判断で対処せず、皮膚科を受診して医師に相談してくださいね。