プロパンガスで、最もよく使う単位と言えば、『立方メートル』ですよね。
でも、プロパンガスにかかわる単位には、ほかにも
- Kg
- Kcal
などもあります。
こういった単位は
- 重さや消費量からカロリーへ
- カロリーから重さや消費量へ
といった換算もできます。
この記事では、
プロパンガスの重さや消費量をカロリーに換算する方法
を中心に、いろいろな単位への計算方法をお伝えします。
数字は苦手だな…。
大丈夫です!
換算表もありますし、計算も難しくありません。
安心して読んでくださいね!
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プロパンガスの重さや消費量からカロリーを換算する
プロパンガスに関わる単位の換算表
プロパンガスの重さや量、エネルギー量などを換算するときには、換算表があると楽ですよね。
ということで、表を用意しました!
ここでは、
- プロパンガスの混合率は、プロパン70%、ブタン30%
- 液体のプロパンガスの温度は15℃
として計算しています。
立方メートル | ㎏ | L | Kcal | Kw | MJ | |
1立方 メートル(気体) | 1 | 2.183 | 4.192(※) | 24,000 | 27.9 | 100.48 |
1㎏(液体) | 0.458 | 1 | 1.92 | 10,994.04 | 12.78 | 46 |
1L(液体) | 0.24(※) | 0.52 | 1 | 5,725.2 | 6.66 | 23.96 |
1Kcal | 0.0004 | 0.001 | 0.0002 | 1 | 860 | 0.0042 |
1kw | 0.036 | 0.078 | 0.15 | 860 | 1 | 3.6 |
1Mj | 0.01 | 0.02 | 0.04 | 239 | 0.28 | 1 |
小数点2位が0以上の場合は、小数点3位以下は四捨五入。
(※)この表で1立方メートルが1,000Lになっていないのは、気体のガスと液体のガスでは、体積が違うからです。
この表の見方を説明します。
たとえば、『1Lが何Kcalか』を見たい時は、
左の『1L(液体)』と書いてあるマスを横にたどって、『Kcal』を下にたどったマスと重なるところを見てください。
『5,725.2』と書いてありますね。
これがプロパンガス1L当たりのカロリー量です。
なお、プロパンガスは、プロパンとブタンの混合率やガス器具の熱効率、プロパンガスの温度などで、エネルギー量や体積が変わります。
なので、この表で計算しても、実際の数値と差が出ることがあります。
換算表の単位について
この換算表に載っている単位は、どれもプロパンガスに関わる単位です。
それぞれの単位の意味は、このようになっています。
立方メートル(m3)/リットル(L)
⇒『量』を表す単位
キログラム(kg)
⇒『重さ』を表す単位
キロカロリー(Kcal)
⇒『熱量』を表す単位
キロワット(kw)
⇒電気機器などを動かすときに必要なエネルギー量を表す単位で、ガス器具のエネルギー量も『kw』で表すことがある
メガジュール(MJ)
⇒電力や力など、すべてのエネルギーを表すために使う単位
『メガジュール』は普段なじみのない単位ですが、いろいろなエネルギーを比較するときに役に立つ単位ですよ。
1か月分のプロパンガスの消費量からカロリーを算出
では、実際に換算してみましょう。
ここでは例として、
- 1ヶ月のガスの消費量をカロリーに換算する
- お風呂を沸かすのに必要なカロリー量から、必要なプロパンガスの量を出す
という計算をします。
1ヶ月のガスの消費量をカロリーに換算する
最初に、
1ヶ月にプロパンガス13.2立方メートルを使った場合、どれだけのカロリー量になるか
を計算してみましょう。
換算表を見ると、1立方メートル当たりのカロリー量は24,000Kcalなので
24,000Kcal × 13.2立方メートル = 316,800Kcal
となります。
お風呂を沸かすのに必要なプロパンガスの量を算出
次は、『お風呂を1回沸かすのに必要なプロパンガスの量』を出してみましょう。
先ほどとは逆に、カロリーから量を換算する計算です。
『お風呂を沸かす』となると一見ややこしそうですが、簡単ですよ。
ここでは
- お風呂のお湯の量は200L
- 水の温度は15℃から40℃まで上げる
- ガス器具の熱効率は80%
という条件で計算します。
まず、お風呂を沸かすのに、必要なカロリー量は
(40℃-15℃) × 200L = 5,000Kcal
となります。
水1リットルを1℃上げるのに必要な熱量が1Kcalだからです。
次に、5,000Kcalのエネルギーを出すのに必要なプロパンガスの量を出します。
プロパンガスの量 = 必要な熱量 ÷ (ガス1立方メートルあたりの熱量×熱効率)
なので、
5,000Kcal ÷ (24,000Kcal/立方メートル × 0.8) = 0.2604立方メートル
ということで、お風呂を1回沸かすのに必要なプロパンガスの量は、
0.2604立方メートル
という結果になりました。
ついでに重さに換算すると、
0.2604立方メートル × 2.183㎏ = 0.568㎏
570gくらいのガスで、お風呂を沸かせちゃうんですね。
重さからカロリーを計算してみよう
次に、『重さ』を『カロリー』に換算してみましょう。
例として、
『液体のガス50㎏のガスは何Kcalの熱量になるか』
を計算します。
換算表から、
液体ガス1㎏で10,994.04Kcalの熱量になる
ことがわかります。
なので、50kgのガスの熱量は
10,994.04Kcal × 50kg = 549,702Kcal
となります。
ガス器具の消費量からガスの消費量やガス代を計算する
せっかく換算表があるので、
- ガス器具の消費エネルギー量からプロパンガスの消費量を出す
- ガス器具の消費エネルギー量からガス代を出す
という計算もやってみましょう。
ガス器具の消費量(kw)からプロパンガスの消費量を算出
ガス器具の説明書などでは、ガスの消費量が『kw』や『kw/h』で書かれていることがあります。
これだと、どのくらいのガスを使うのか、わかりにくいですよね。
ということで、これも『立方メートル』に換算してみましょう。
たとえばガスの消費量が『5.4kw/h』となっている場合。
1kw/hのエネルギーを出すのに必要なプロパンガスの量は0.036立方メートルなので
0.036立方メートル × 5.4kw/h = 0.1944立方メートル
となります。
ガス器具の消費エネルギー量からガス代を計算する
『ガス器具の消費エネルギー量(kw)からプロパンガスの量を出す』という計算の結果を使うと、
そのガス器具を1時間使う場合のガス代も、計算することができます。
ガスの消費量が『5.4kw/h』のガス器具を1時間使う時に必要なガスの量は、0.1944立方メートルでしたね。
ここにプロパンガスの従量単価をかければ、このガス器具を1時間使う時のガス代が出せます。
たとえば、従量単価が480円なら、
0.1944立方メートル × 480円 = 93.312円
さらに、1日8時間使った場合の1日のガス代は
93.312円 × 8時間 = 746.496円
というように、
1日にかかるガス代や1ヶ月にかかるガス代など、いろいろな計算ができます。
もちろん、厳密に言えば、気温やガス器具の熱効率など、細かい条件でガス代は変わります。
でも、大体の目安を知ることができますよ。
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まとめ
単位の換算方法は、
換算表を使って『ある単位が1のとき、ほかの単位ではいくつになるか』を調べれば、簡単です。
今回は『ガスの重さや消費量』をカロリーに換算する方法を中心に、例を挙げて換算の方法を紹介しました。
こういった単位の換算ができると、
- 必要なカロリー数から、必要なガスの量や、その分のガス代を計算する
- ガス器具で消費するエネルギー(kw/h)から、そのガス器具を使った時のガス代を計算する
など、いろいろな計算ができます。
特に、ガス器具の消費エネルギー量(Kw/h)からガスの量を計算する方法は、役に立ちます。
この計算で出したガスの量に『ガスの従量単価』と『使用時間』をかければ、ガス器具のランニングコストを計算できるからです。
ガス床暖房など、ガスの使用量の多い設備を導入する時には、ランニングコストも気になりますよね。
そんなときには、ぜひ換算表を見ながら計算してみてください。