ステンレスの水筒は、保温性が高くて、飲み物を持ち歩くのに便利ですよね。
使い捨てにせず長く使えるので、環境にも優しいアイテムです。
でも、
『ふと気がついたら水筒の中に茶渋が…』
なんてこと、ありませんか?
ボトルの中に茶渋が付いていると見た目も良くありませんし、気になりますよね。
大丈夫です!
重曹で簡単に落とせる方法があるんですよ!
ということで今回の記事では
ステンレス水筒の中に付いた茶渋を重曹で落とす方法や注意点
について解説していきます。
重曹以外の方法も紹介するので、ぜひ読んでくださいね!
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ステンレス水筒に茶渋が付く原因は?害はある?
最初に、なぜステンレスの水筒に茶渋が付くのかを、簡単にチェックしておきましょう。
『茶渋』の正体は、お茶に含まれるポリフェノールと水に含まれるミネラル分が反応して茶褐色に変色したものです。
雑菌による汚れではありませんし、体への悪い影響もありません。
いいえ、茶渋は落としたほうが良いです。
茶渋汚れが付いている部分は、水分が付きやすくなります。
なので、茶渋そのものに害はなくても、茶渋汚れに付いた水分で菌が繁殖しやすくなる可能性は否めません。
ですから、やはり茶渋はこまめに落としたほうが衛生的ですよ。
重曹でステンレス水筒の茶渋を取る方法
重曹での茶渋の取り方
では、重曹で茶渋を落とす方法を見ていきましょう。
とても簡単ですよ!
用意するもの
重曹を使った茶渋落としに必要なものは
- 40~60℃くらいのお湯
- 重曹(お湯500mlに対して小さじ1杯くらい)
- 柄付きのスポンジ
メモ
柄付きのスポンジがない場合は、菜箸にスポンジを挟み、輪ゴムで止めると代用できます。
はい、最後に水ですすぐので、掃除用の重曹でOKです。
もし掃除用の重曹を使うのが気になる場合は、食用にもできる重曹を使うと良いですよ。
関連記事:掃除用の重曹を食べてしまったけど大丈夫?食用との違いをチェック!
本体を重曹で洗う手順
ボトル本体の洗い方は
- 水筒に40~60℃くらいのお湯を8分目くらいまで入れる
- お湯500mlに対して小さじ1杯くらいの重曹を入れ、よく混ぜる
- 30~60分くらい浸けおきする
- 浸けおきの時間が終わったら、重曹水を半分くらい捨て、蓋をして振る
- 柄付きのスポンジなどでこする
- 残った重曹水を捨て、水でよくすすぐ
浸けおきの時間は、長くても1時間までにしてください。
あまり長く浸けおきすると、内部を傷めてしまう可能性があります。
メモ
茶渋が落ちたかどうかは、乾いてからチェックしてください。
乾いてからのほうが、残った茶渋を見つけやすいです。
中栓などのパーツも洗おう!
本体を浸けおきしている間に、中栓やパッキンなどのパーツも洗ってしまいましょう。
中栓やパッキンも、重曹で洗うことができます。
洗う手順は、
- タッパーなどの蓋が付いた容器に、お湯と重曹を入れる
- 中栓やパッキンを入れる
- 30~60分ほど浸けおきする
- 蓋をしっかり閉めて、振って洗う
- 細かい部分に汚れが残るときは、使い古しの歯ブラシなどでこする
- 水でよくすすぎ、乾いた布巾などで水分を拭き取って乾かす
もちろんです。
中栓やパッキンを付けっぱなしにして洗わないでおくと、その部分にカビが発生してしまうことがあります。
重曹でステンレス水筒を洗うときの注意点
重曹でステンレス水筒を洗うときには、いくつか注意することがあります。
まず、重曹を洗剤として使うときは、
- 重曹で肌荒れすることがあるので、肌の弱い人はゴム手袋などをして洗う
- 洗う水筒がステンレス製であることを確認する
ということに注意してください。
ステンレス製であることを確認する必要があるのは、
アルミや銅製の水筒だと、重曹のアルカリ性で、変色や変質を起こしてしまうからです。
そして、ステンレス水筒を洗う場合の注意点としては、
- 熱湯に重曹を入れると激しく泡が出ることがあるので、お湯の温度は60℃くらいまでにする
- 浸けおきの時間は、長くても1時間までにしておく
- 浸けおきするときは、子どもや認知症などのある人の手の届かない場所に置き、『洗浄中!触らないで』などと書いておく
ということがあります。
重曹以外でステンレス水筒の茶渋を落とす方法
ステンレス水筒の茶渋を落とすのには、重曹のほかにも
- 食器用中性洗剤
- セスキ炭酸ソーダ
- クエン酸やお酢
- ステンレスボトル用洗浄剤
- 酸素系漂白剤
などがあります。
ざっと紹介していきましょう。
食器用中性洗剤
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軽い茶渋は、食器用の中性洗剤を付けたスポンジでこするだけでも落とせます。
手軽な洗い方なので、毎日のお手入れにおすすめの方法です。
茶渋が軽いうちに落としておくと、時間をかけて落とす手間も省けますよ。
セスキ炭酸ソーダ
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セスキ炭酸ソーダも、家庭のアルカリ性洗剤として有名ですよね。
茶渋を落とすときの使い方は
- セスキ炭酸ソーダ(お湯200mlに対して小さじ半分~1杯)を入れ、よく溶かす
- 30~60分くらい浸けおきする
- 水でよくすすぐ
セスキ炭酸ソーダは、重曹よりもアルカリ性が強いです。
肌荒れを起こす可能性も重曹より高いので、必ず手袋をして洗ってください。
クエン酸やお酢
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クエン酸やお酢は重曹とは逆の『酸性』ですが、茶渋落としに役立ちます。
洗い方は、
- お湯1Lに対してクエン酸大さじ半分~1杯(お酢はお湯1Lに対してお酢10ml)を入れる
- 1時間くらい浸けおきする
- 浸けおき時間が終わったらクエン酸水を捨て、ブラシや柔らかいスポンジでよく洗い、乾燥させる
お酢を使うと酢の匂いが残ることがあるので、気になる人はクエン酸を使うのがおすすめです。
なお、酢を使う場合は、砂糖やしょうゆなどの調味料が入っていない酢を使ってください。
調味料入りの酢を使うと、中がべたついてしまうことがあります。
ステンレスボトル用洗浄剤
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小林製薬の『ステンレス水筒洗浄中』など、市販のステンレスボトル用洗浄剤もおすすめです。
ステンレスボトルの洗浄に適した成分が入っているので、しっかり汚れを落とせます。
使い方は製品によって違うので、製品に書いてある使い方をよく読んでくださいね。
参考までに、『ステンレス水筒洗浄中』の場合は、
- 水筒にぬるま湯を入れる
- 洗浄剤を適量入れる
- 蓋を外したまま、2時間くらい放置する
- 中の水を捨て、内部を水でよく洗い流す
という手順で洗います。
酸素系漂白剤
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『オキシクリーン』などの酸素系漂白剤でも、茶渋をきれいにすることができます。
酸素系漂白剤も洗剤によって使い方が違うので、洗剤の使い方や注意事項をよく読んで守って使ってください。
たとえば、オキシクリーンでの茶渋落としは
- 50℃くらいのお湯を水筒に入れる
- オキシクリーンを入れる(分量はオキシクリーンに書いてある分量に従う)
- そのまま浸けおきし、水でよく洗い流す
という手順です。
注意が必要な洗剤やスポンジ
ステンレス水筒を洗う方法として、
- 塩素系漂白剤
- メラミンスポンジ
が紹介されていることがあります。
でも、塩素系漂白剤やメラミンスポンジは、使い方に注意が必要です。
どんなことに気を付ければよいか、見ていきましょう。
キッチン用塩素系漂白剤
キッチン用塩素系漂白剤は、茶渋汚れを強力に落としてくれます。
でも、塩素系漂白剤をステンレスに使うと、傷めてしまう可能性もあります。
使う前に
- 水筒の取扱説明書に、『塩素系漂白剤を使っても良い』と書いてあるかどうか
- キッチン用塩素系漂白剤に『ステンレスに使える』と書いてあるかどうか
を、必ず確認してください。
そして、
- 手袋をし、換気をしながら使う
- 酸性の洗剤と絶対に混ぜない
など、塩素系漂白剤の注意事項もよく確認して守ってくださいね。
メラミンスポンジ
メラミンスポンジは意外と硬く、傷を付けやすいです。
ステンレスでも、メラミンスポンジでこすると傷が付いてしまうことがあります。
なので、取扱説明書などで、メラミンスポンジを使っても良いかどうか確認してください。
それが、メーカーによって違いがあるのです。
たとえば
サーモス
⇒メラミンスポンジを使っても良いとしている
象印
⇒メラミンスポンジを使ってはいけないとしている
という風にです。
ですから、やはりきちんと確認したほうが良いです。
そして、メラミンスポンジを使っても良い場合でも、傷を付けないように
- 水をたっぷり含ませて使う
- 力を入れずに、なでるくらいの力加減でこする
ということに注意して使ってください。
関連記事:激落ちくんに毒性は本当?メラミンスポンジの正しい使い方と原理を解説
やってはいけない茶渋の落とし方とは?
ステンレスボトルの茶渋の落とし方として、やってはいけない方法は
- 重曹を粉のまま付けてこすったり、重曹ペーストで磨いたりする
- 卵の殻を入れて振り洗いする
- 金属たわしなどを使う
といった方法です。
こういった方法で洗うと、
- ステンレスの皮膜が破れて錆が出やすくなる可能性がある
- 傷が付く
というリスクがあります。
傷が付くと、傷の部分に汚れや茶渋が付きやすくなってしまいます。
傷に入り込んだ汚れや茶渋は落としにくくなってしまうので、傷を付けない方法で洗いましょう。
ステンレスボトルに茶渋が付くのを防ぐ方法
最後に、どうしたらステンレスボトルに茶渋が付くのを防げるかを見ておきましょう。
基本なのは、
- 水筒を使い終わったらすぐに洗い、乾かしておく
- 茶渋に気が付いたら早めに落としておく
- 洗うときは、柄付きのブラシやスポンジなどを使って、奥の方まで洗う
ということです。
茶渋や汚れは、早く落としたほうが落としやすいです。
ガンコに付いてしまう前に、落としておきましょう。
すぐに洗えない場合は、水に浸けておくだけでも違います。
それから、茶渋を付きにくくする方法として、水筒を洗って茶渋を落とした後に
- 米のとぎ汁を温める
- 水筒に入れてしばらく置いておく
- 水ですすぐ
という方法があります。
米のとぎ汁には、米ぬかが入っていますよね
この米ぬかの成分で水筒の内側がコーティングされ、茶渋が付きにくくなるのです。
そして、普段お茶を入れることが多いなら、1週間に1回くらいは重曹などで茶渋落としをしておくと良いですよ。
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まとめ
ステンレス水筒の茶渋は、
- 40~60℃くらいのお湯を水筒に入れ、重曹を入れる
- しばらく(1時間以内)そのまま放置する
- 重曹水を半分捨て、蓋を閉めて振り洗いする
- 内部を柄付きスポンジなどでこする
- 残りの重曹水を捨て、水でよくすすぐ
という方法で簡単に落とすことができます。
水筒洗浄に重曹を使うときは、
- 手袋をする
- 水筒がステンレス製であることを確認する
- 60℃以下のお湯を使う
- 浸けおき時間は最大1時間まで
- 浸けおく時は、子どもや認知症などのある人が触らない場所に置いておく
ということに注意してください。
水筒の茶渋は、他にも
- 食器用中性洗剤
- セスキ炭酸ソーダ
- クエン酸やお酢
- ステンレスボトル用洗浄剤
- 酸素系漂白剤
といった洗剤で落とすことができます。
自分にとってやりやすい方法を使ってくださいね。
水筒の茶渋は、使い終わったら早めに洗い、ときどき茶渋落としをすることで防ぐことができます。
こまめに手入れをして、きれいな水筒で美味しいお茶を飲んでくださいね!