プロパンガスか都市ガスかに関わらず、ガスを使っていると必ず設置されるのが『ガスメーター』です。
このガスメーターには、
- ガスの使用量を量る
- ガスの事故を防ぐ
という、大切な役目があり、ガスの使用量と、警告が表示されます。
では、ガスメーターのどこをどう見たら、使用量や警告表示がわかるのでしょうか?
ということで、この記事では、
- プロパンガスメーターの使用量の見方
- プロパンガスメーターに表示される警告表示
につて、解説します。
ガスを使うなら、メーターの見方は知っておいたほうが良いですよ。
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プロパンガスメーターガス使用量の見方
プロパンガスメーターはどこにある?
プロパンガスのメーターは
- ガスボンベの近く
- 玄関の横
- 建物の裏や側面
などに設置されています。
一戸建ての家屋だと、ガスボンベの近くに設置してあることが多いです。
集合住宅だと、
- 共用の廊下にまとめて設置
- 玄関の脇の金属製の扉の中
に設置されていることもあります。
ガスの使用量を知るためにも、また何かあってガスが止まった時のためにも、ガスメーターがどこにあるか、確認しておいてくださいね。
ガス使用量の見方と計算方法
プロパンガスのメーターの表示は、ガス会社やメーターによって多少違います。
でも、基本的なところは、だいたい同じです。
ガスメーターの使用量の見方
ガスメーターの使用量の表示部分は、下の写真のようになっています。
ガスメーターでの使用量の見方は、
この部分の数字を読み取り、『m3(立方メートル)』という単位をつけるだけです。
この写真の場合は、『0071.632立方メートル』と読み取れます。
検針の場合は、0.1立方メートル未満の数字を切り捨てにするので、『0071.6立方メートル』です。
ガス使用量の計算の仕方
ガスメーターには、メーターを設置してから今までのトータル使用量が表示されています。
そうなると、今月の使用量がわからないですよね。
1ヵ月の使用量を算出するには、
今月の使用量=今月の検針時の数値-先月の検針時の数値
とします。
月々の使用量を自分で計算したい場合は、『毎月1日』『毎月15日』など、メーターを確認する日を決めておくと良いですよ。
メーターをチェックする日がまちまちだと、正確な使用量はわかりません。
この使用量の計算方法を応用すると、
- 1日の使用量
- 1週間の使用量
も知ることができます。
計算方法は
1日の使用量
⇒今日のメーターの数値-昨日のメーターの数値
1週間の使用量
⇒今日のメーターの数値-先週のメーターの数値
となります。
1日単位や週単位で使用量を知りたい時は
- 1日単位なら、同じ時間にメーターを確認する
- 週単位なら、同じ曜日の同じ時間にメーターを確認する
メーターを確認するタイミングを決めてチェックしてください。
豆知識
賃貸住宅などに引っ越してきた場合、メーターは0からのスタートではないことも多いです。
でも、ガス会社の人は引っ越した時点の数値も把握していますから、使用量をきちんと算出してくれます。
使っていない分のガスが加算されることはまずないので、心配しないでくださいね。
検針について
ガスメーターの検針は、通常はガス会社の検針員がしてくれます。
検針の方法や、利用者側の注意点について、お伝えしましょう。
ガスメーターの検針の方法
ガス会社の検針の仕方は、何通りかあります。
検針方法 | ガス会社が使用量を把握する方法 | 備考 |
訪問検針 | ガス会社の検針員が訪問し、メーターをチェックする | 立ち合いは必要ない |
電話検針 | 電話回線を使ってガスの使用量を把握する | 電話回線を使うが、通話の支障になることはない 通信料もガス会社持ち |
スマートメーターでの検針 | 通信機能を搭載したガスメーターで、オンラインで使用量を把握する | 使用量を正確に把握でき、危機管理もしやすい |
『スマートメーター』は、2018年ごろから導入された、新しいシステムです。
- 人件費が削減できる
- 使用量を正確に把握することで、ガスボンベを効率良く配送できる
- 災害などの時には遠隔操作でガス栓を操作して素早くガスを遮断し、安全性を高められる
- ガスの使用状況のデータを使っての高齢者の見守り効果も期待できる
といったメリットがあるので、『スマートメーター』は普及していく可能性が高いです。
正確に検針してもらうために
訪問検針の場合、検針員はメーターの数値を見て検針をしています。
使用量は正確に把握してもらいたいですよね。
そのためにも、
- ガスメーターの場所まで、検針員が入りやすいようにしておく
- ガスメーターの周りに物を置いたり、ガスメーターに物を掛けたりしない
というように、検針作業をしやすいようにしておいてください。
プロパンガスメーター警告表示の見方
プロパンガスメーターのもう1つの重要な役割が
『事故を防ぐ』
ということです。
プロパンガスメーターには、
強い地震やガス漏れなどの異常があった時に、自動的にガスを遮断する保安機能
が付いています。
この保安機能が働くと、『警告表示』が出ます。
ここからは、どんな時に警告表示が出るかや、警告表示の見方について、お伝えしましょう。
どんな時に警告表示が出る?
プロパンガスのメーターに警告表示が出るのは、
ガスメーターが自動的にガスを遮断した時です。
では、どんな時にガスを止めるかというと、
- 火の消し忘れ
- 長時間ガスが使用された
- 震度5以上の地震を感知した
- メーターに何かがぶつかるなど、衝撃を感知した
- 通常より大量のガスが流れた
- メーターの電池が切れた
- ガス漏れの可能性を感知した
- ゴム管が外れている
- ガス栓が間違って解放されている
- 安全確認中にガス器具を使った
- 配管のガスの圧力が下がった
- ガス遮断の異常
といった、ガス漏れや事故につながりかねないような異常があった場合です。
もしガス設備や配管に異常があるままガスを使ってしまったら、危ないですよね。
ガスが漏れて引火したら、大事故になりかねません。
安全を守るために、異常があると自動的にガスを遮断する仕組みがメーターには付いているのです。
警告表示の見方
ガスメーターがガスを遮断すると、
メーターの表示パネルに『ガス止』やアルファベットなどで警告(エラー)表示
が出ます。
警告表示の場所は、ガスメーターによって違います。
例えば、下の写真のメーターだと、赤丸部分の画面に警告が表示されます。
写真の状態だと、何も表示されていないので、異常がない状態です。
でも、何かあってガスが遮断されると、次の表示が出ます。
これは、震度5以上の地震で止まった場合の表示です。
このように表示パネルに
- A、B、Cのアルファベット
- 『ガス止』などの表示
- 小さい『R』『P』などのアルファベット
の組み合わせで、警告表示が出ます。
表示の意味は、ガス会社の『ガス使用の手引き』などで確認してくださいね。
警告表示が出たら
警告表示が出た時には、
- ガス器具の使用をやめてガスの器具栓を止め、スイッチを切るなどして、全てのガス器具を止める
- 『ガス使用の手引き』などで表示内容を確認する
- 自分で復帰を試みて良い場合は、手引きに従って復帰ボタンを操作して復帰させる
- 電池切れやガス圧の低下など、自分で対処できない場合や対処方法が分からない場合は、ガス会社に連絡する
という手順を踏んでください。
復帰ボタンの場所や復帰の手順は、ガス会社やメーターによって違います。
必ずガス会社の説明書や手引きなどで確認して、操作してくださいね。
『自分で復帰を試みて良い場合』というのは、たとえば
- 火の消し忘れ
- 長時間の使用
- 震度5以上の地震を感知した
- 通常より大量のガスを使った
といった場合です。
ただし、状況によっては、復帰操作をしても復帰できないこともあります。
その時は、ガス会社に連絡してください。
そして、自分で復帰できない場合や復帰の操作が分からない、判断がつかないといった場合は
- ガスの安全が確認できるまで、ガス器具を使わない
- ガス会社に連絡して、指示に従う
という対応をしてください。
メモ
万が一の時は、いつ来るかわからないですよね。
その時に備えて
- ガスを契約したら、説明書とメーターを見ながら、表示や復帰の手順をざっと確認しておく
- 復帰手順のガイドやガス会社からもらった手引き、連絡先などを、すぐに見られる所に置いておく
といったことをおすすめします。
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まとめ
プロパンガスのメーターには
- ガスの使用量を計る
- 異常を感知した時に、ガスを遮断する
という2つの機能があります。
使用量も警告(エラー)も、ガスメーターに表示されます。
ガスの使用量の見方は、とてもシンプル。
表示される数字が、そのまま『今までの累積使用量』になります。
1ヵ月の使用量は、
検針日の数値-先月の検針日の数値
を計算すると、出すことができますよ。
もう1つ、ガスメーターに表示される大事な情報が『警告表示』です。
警告表示が出た場合は、無理にガス器具を使おうとせず、
- ガス器具を止め、元栓を閉めて、表示を確認する
- 自分で復帰を試みて良い場合は、復帰ボタンなどを操作する
- 復帰できない場合や、どうして良いか分からない場合、ガス圧低下など、ガス会社に連絡が必要な場合は、ガス会社に連絡する
としてください。
正確なガスの使用量を知らせ、さらに安全も守ってくれるガスメーター。
欠かせない存在ですね!