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ガスファンヒーターと石油ファンヒーターを比較!プロパン単価で安さが逆転?

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  • 灯油が値上がりしたので、今年はガス暖房の方が安いのか気になる
  • プロパンの単価は分かるけれど、灯油の円/Lとどう比べればいい?
  • 給油は減らしたい。でも、冬のガス代が跳ね上がるのも困る

ガスなら給油なし。石油ならガス代を気にせず使える。どちらも魅力はありますが、燃料の値札だけ並べると円/m³と円/Lで、単位から違うんですよね。

灯油140円/Lなら、今回の5.70kW相当の試算では、プロパン約407円/m³が安さの逆転点です。それより低ければガス、高ければ石油が有利。たとえばLP600円/m³・750円/m³では、送風と点火の電気代を加えても石油の方が安くなります。

ただし、407円はどの機種にも使える固定の境目ではありません。比較する機種、暖房出力、電気代をそろえたうえでの概算です。まずは自宅のプロパン単価と、いつも買う灯油の単価を組み合わせてみてください。

灯油の値札だけでは決まらないガスと石油、安い方は2つの単価で変わる

LP従量と灯油単価の二軸で逆転を見る

灯油が高くなったら、必ずガスがお得になるのでしょうか? 答えは、自宅のプロパン単価次第。灯油の値上がり幅だけで決めると、ガス代の方がさらに高かった、ということもあります。

次の表は、暖房出力を5.70kW相当にそろえた場合の費用が安い方です。ガス・石油とも燃料費に燃焼中の電気代を加え、点火分は「2時間の燃焼につき1回」で配分しています。電気単価は31円/kWh、単価はすべて税込。本体代やガス栓の工事費、待機・消火後の電気代は含みません。

プロパン従量単価×灯油単価:表内は安い方の暖房
LP単価
円/m³
灯油120円/L140円/L160円/L180円/L200円/L
350ガスガスガスガスガス
400石油ガスガスガスガス
450石油石油ガスガスガス
500石油石油石油ガスガス
600石油石油石油石油石油
750石油石油石油石油石油
逆転するLP単価の目安約352円/m³約407円/m³約461円/m³約515円/m³約569円/m³

自宅のLP単価が最下段の目安より低ければガス、高ければ石油が安い、という関係です。境目は四捨五入しているので、1円単位の判定には使わないでください。ガスの発熱量の換算条件や機種が違えば、境目も変わります。

たとえばLP450円/m³なら、灯油140円/Lでは石油が有利ですが、灯油160円/Lではガスが有利に。反対にLP750円/m³なら、灯油が200円/Lになっても、この条件ではまだ石油の方が安いんです。

LP600円・750円、灯油140円は比較用の仮定で、2026年10月7日時点の全国平均や地域相場ではありません。表のほかの単価も、逆転する組み合わせを示すための設定です。自宅では検針票と灯油のレシートの税込単価を使ってください。

同じ暖かさで比べます5.70kW相当の条件と、電気代の計算

ガスの5.81kWを、そのまま石油の5.70kWと比べない

燃料費を比べるなら、まず暖房出力をそろえたいところ。大きな機種と小さな機種を並べて「こっちが安い!」では、暖かさまで違ってしまいます。

参考にするのは、木造15畳クラスの次の2機種です。石油側のFW-5725GRは生産終了した2025年モデルで、仕様を使った比較用。購入候補が別の型番なら、その機種の燃料消費量と電力で計算し直してください。

比較に使う機種の定格値
項目ガスファンヒーター石油ファンヒーター
参考機種ノーリツ GFH-5803SのLPガス用ダイニチ FW-5725GR
暖房能力・出力の最大値5.81kW5.70kW
最大時の燃料消費LP仕様の定格ガス消費量5.81kW灯油0.554L/h
燃焼中の消費電力強17W大火力191W
点火の計算に使う値17W×5秒と仮定最大410W×40秒と仮定

ガスの5.81kWと石油の5.70kWには約2%の差があるので、ガス側の燃料消費を5.70÷5.81倍に換算します。送風などの電力は比例させず、強運転の17Wをそのまま採用。ガス機を実際に5.70kWで運転して測った数字ではなく、燃料が出力に比例するという仮定の比較です。

また、「ガス消費量のkW」は燃料が持つエネルギー、「暖房出力のkW」は暖房の能力で、用途が違います。このガス機では定格値が同じですが、ほかの暖房でもそのまま同じ数字になるとは限りません。電気代に使う17W・191Wとも区別してください。

1時間の燃料費に、燃焼中と点火時の電気代を加える

LPガスは、高位発熱量100.5MJ/m³を換算の基準にします。1kWh=3.6MJなので、1m³は約27.92kWh。5.70kW相当で1時間燃やすガス量は、5.70÷27.92で約0.204m³です。

これは換算用の代表値。供給されるガスの組成や体積の温度条件によって、実際のメーター使用量には差が出ます。灯油側は発熱量から逆算せず、機種の燃料消費量0.554L/hを使います。

電気は電力料金の目安単価31円/kWh(税込)で試算。自宅の電気単価が分かれば、その単価へ置き換えてください。燃焼中はガス0.017×31=約0.53円/h、石油0.191×31=約5.92円/hになります。

点火の積算電力量は確認できないため、ガスは17Wを5秒、石油は410Wを40秒使うと仮定しました。1回あたりガス約0.0007円、石油約0.14円です。石油の410Wは点火初期に短時間出る最大値で、40秒ずっと410Wという仕様ではありません。ここでは比較用に多めに見積もっています。ガスも、17W×5秒が点火時の実測値という意味ではありません。

表では2時間に1回点火するので、この点火費用の半分を1時間分に配分。電気代の合計は、ガス約0.527円/h、石油約5.992円/hです。

  • ガスの費用:約0.204179×LP単価+約0.527円/h
  • 石油の費用:0.554×灯油単価+約5.992円/h

灯油140円/Lなら石油は約83.55円/h。この金額とガスの費用が同じになるLP単価は、(83.55−0.527)÷0.204179=約406.6円/m³です。最初の表の「約407円」は、ここから出した目安なんです。

朝晩2時間なら?1時間の費用と、30日使った場合

1時間の比べ方:出力そろえ・燃料・電気・月額

朝2時間、夜2時間を30日使うと、燃焼時間は120時間。毎回点火する想定なら、点火は60回になります。

暖房出力はずっと5.70kW相当、灯油140円/L、電気31円/kWh。ガスは単価600円/m³と750円/m³の2例で計算しました。

燃料+燃焼中の電力+仮定した点火電力の試算
暖房・燃料単価1時間あたり120時間・60回点火石油との差
ガス:600円/m³約123.03円約14,764円約4,738円高い
ガス:750円/m³約153.66円約18,439円約8,413円高い
石油:140円/L約83.55円約10,026円比較の基準

1時間あたりの欄も、点火分は2時間に1回で配分した値です。120時間分の燃料量は、ガス約24.5m³、灯油66.48L。灯油を18Lずつ買うなら、約3.7缶分に当たります。

たとえば石油側は、灯油66.48L×140円=9,307.20円。燃焼中の電気代は0.191kW×120時間×31円=710.52円で、仮定した点火60回分の約8.47円を加えると、約10,026円になります。

この月額は「5.70kW相当で120時間燃やした場合」の試算で、平均的な請求額や月の上限額ではありません。室温が上がると火力を下げる運転もありますし、石油側のオートターボによる増火力もこの計算から外しています。

朝食の間も夕食の間も大火力を続ける条件なので、実際の使い方とは差が出るでしょう。かといって、最大値と最小値を足して2で割れば普段の消費量になるわけでもありません。部屋の断熱、外気温、設定温度で変わるんですよね。

給油の手間も毎日のこと買い出し・設置・換気で選べる方が変わる

ガスは給油なし、石油は買い出しと保管場所が必要

燃料費の差が小さければ、「灯油を買いに行けるか」「安全に保管できるか」も選ぶ理由になります。出勤前に灯油切れなら、コートを着て給油へ。暖房をつけるために防寒するのは、ちょっと切ないですね。

その手間を無理に時給へ換算する必要はありません。家族の誰が給油するのか、灯油缶をどこに置くのか、配達を頼むなら送料込みで何円/Lになるのか。家で続けられる条件を確かめたいところです。

灯油缶を置くために玄関を横歩き、では困りますよね。灯油専用の容器を使い、火気・直射日光・高温を避けて保管してください。

燃料費のほかに比べたい条件
条件ガス石油
燃料補給家庭での給油は不要購入・運搬・タンクへの給油が必要
設置適切なガス栓と専用ガスコードが必要。置ける範囲もコードで制約されるガス栓は不要。灯油缶・給油ポンプの保管場所を確保する
使い始め約5秒で温風参考機種は標準点火40秒。運転状態や周囲の温度で変わる
初めにかかる費用本体・ガスコード。ガス栓がなければ工事見積もりも確認本体・灯油缶・ポンプ。配達利用ならその費用も確認
換気・電源今回の機種は換気もAC100V電源も必要今回の機種は換気もAC100V電源も必要

「給油なし」は、忙しい朝にはなかなか魅力的! 一方で、今ある石油ファンヒーターが使えて、灯油の買い出しも負担でなければ、本体を買い直す費用まで含めて比べた方がよさそうです。

換気と給油は、節約のために省かない

今回のガス・石油ファンヒーターは、どちらも使用中の換気が必要です。給油がないガス暖房でも、換気まで不要になるわけではありません。

目安は、1時間に1〜2回、1〜2分の換気。ガス機の取扱説明書と石油機の安全案内に沿って、窓や戸を開けて新鮮な空気を入れてください。換気できない場所での使用は避け、カーテンや衣類との距離も守ります。

石油の給油は消火して、本体が十分冷えてから。火の気のない、本体から離れた場所で行ってください。燃料は新しい灯油を使い、ガソリンや変質した灯油は使えません。

ガス側はLPガス用の本体と、指定された専用ガスコードを組み合わせます。ゴム管でつなぐ機種ではありません。接続するガス栓の形が合うかも、購入前にガス会社に確かめてください。

ダイニチ公式「ご使用前の準備」。給油などの準備を動画で見たい方はこちらです。

動画は石油ファンヒーターの一般的な準備を扱うものです。タンクやボタンの操作は、お使いの機種の取扱説明書で確かめてください。

電卓の前に検針票自宅の単価で比べて、買う前の費用を確認

使うのは、暖房で増える分のプロパン単価

検針票の合計を使用量で割りたくなりますが、ちょっと待って。お風呂やコンロでLPガスを使い続ける家なら、石油暖房を選んでも基本料金は残ります。

暖房の運転費には、暖房で増えるガス量にかかる従量料金を使います。もともと払う基本料金や、変わらない設備料金は比較から外し、暖房を導入したために増える料金だけを加えてください。

たとえば、税込の請求合計9,500円、基本料金2,000円、設備料金0円、使用量10m³で、従量単価が一律なら、(9,500−2,000)÷10=750円/m³。合計をそのまま割った950円/m³で計算すると、暖房のガス代を高く見積もってしまいます。

ただし、使う量で単価が変わる段階料金なら、この平均単価では計算できません。普段の使用量に暖房分を加えたときの差額を確認してください。ガス会社には「暖房で月25m³ほど増えた場合、従量料金はいくら増えますか」と聞くと、今回の120時間の試算と比べられます。

燃料費の差と、買い替えにかかる費用を並べる

  1. 検針票と灯油のレシートを用意する。LPは暖房で増える分の単価、灯油は配達料などを含む購入単価を、税込でそろえます。
  2. 単価表に当てはめる。境目に近ければ、検討中の機種の出力・燃料消費・電力で計算し直してください。
  3. 設置と初期費用を確かめる。ガス栓・コード・工事費、灯油の保管場所、賃貸の使用条件まで確認します。

すでに持っている暖房が使えるなら、新しい本体代を払ってまで替えるかも考えたいですよね。逆に、給油をする人の負担が大きいなら、多少の費用差を許容してガスを選ぶ判断もあります。

自宅のLP単価が高く、灯油に費用で負ける場合は、暖房を買い替える前にガスの契約条件を比べる方法もあります。たとえば今回の灯油140円/Lに対してLP600円/m³・750円/m³なら、その対象です。基本料金・従量単価・設備料金を含む見積もりは、エネピでプロパンガス料金を比較する方法で確認できます。

会社を変えれば必ず表の逆転点を下回る、という保証はありません。賃貸なら契約や設備の扱いを管理会社・大家さんに確認し、自分で変更できるかを確かめてください。

FAQ|ガスと石油ファンヒーターの比較で気になること

LP600円/m³なら、灯油は何円になったらガスの方が安い?

今回の5.70kW相当・電気31円/kWh・2時間に1回点火の条件では、灯油約211円/Lが逆転点です。LP750円/m³なら約267円/L。これより灯油が高ければガスが有利になりますが、境目付近は機種と換算条件の違いにも注意してください。

都市ガスの家にも、この表を使える?

そのままは使えません。表はLPガスの単価と発熱量で計算しています。都市ガスはガス種に合う機器仕様と発熱量、従量単価で計算し直す必要があるんです。LP用と都市ガス用の本体を取り違えないよう、購入前に銘板のガス種も確認してください。

石油ファンヒーターなら、停電しても使える?

今回のような石油ファンヒーターは、点火や送風に電気を使うため、停電中は使えません。ガスファンヒーターも同じです。電源を使わない石油ストーブとは、ここが違います。

エアコンも候補に入れるなら、どこで比較できる?

エアコンとの費用比較は、ガスファンヒーターとエアコン、電気代・ガス代はどちらが安いかで扱っています。今回はガスと石油の単価表で、まずその2台の費用を比べてください。

まとめ

ガスファンヒーターと石油ファンヒーターの安さは、プロパンと灯油の単価の組み合わせで変わります。今回の機種を5.70kW相当にそろえ、送風と仮定した点火の電気代を加えると、灯油140円/Lに対してLP約407円/m³が逆転点になりました。

LP600円/m³・750円/m³なら、今回の条件では石油が有利。ただ、給油なしで使えるガスの便利さも捨てがたいですよね。

検針票の従量単価と、送料込みの灯油単価をそろえて比較し、そのあと本体代・設置費用・給油の負担で選んでください。どちらを選んでも換気は必要です。暖房を出す前に値段と置き場所を確かめて、寒い朝の給油係も決めておきたいですね。

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