毎日の食卓に欠かせないのが『お米のご飯』。
炊飯器で炊くときは、スイッチ1つで簡単に炊けますよね。
でも、ぜひ身につけておきたいのが、『カセットコンロでご飯を炊く方法』です。
なにしろ日本は、災害大国。
ガスも電気も止まっちゃった!
なんていう時のために、カセットコンロで炊けると助かりますよ。
大丈夫、炊けます!
意外と簡単なんですよ。
ということで、この記事では
- カセットコンロと土鍋を使ったおいしいご飯の炊き方
- カセットコンロと土鍋でご飯を炊くコツなど
について解説します。
ぜひ読んで、チャレンジしてみてください!
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カセットコンロと土鍋を使ったご飯の炊き方
カセットコンロと土鍋でご飯を炊く手順
カセットコンロと土鍋でご飯を炊く手順は
- お米を洗って水を切る
- 鍋にお米と水を入れ、しばらく浸す
- 沸騰するまで強火で火にかける
- 沸騰したら弱火にして、10~15分
- お鍋の中の水分が大体飛んだら10秒くらい中火にし、火を止める
- 蓋をしたまま10分くらい蒸らす
これだけです。
では、詳しく見ていきましょう!
手順1お米を洗う
まず、お米を洗いましょう。
お米の洗い方は、炊飯器で炊くときと同じように洗えばOK。
無洗米なら、洗わなくて大丈夫です。
なお、今は精米にする時点で、きれいになっているので、軽く洗うくらいで十分です。
とぎ汁が濁っていても、問題ありません。
力を入れて何度も洗うとお米が割れて、炊きあがりがきれいでなくなってしまいます。
洗いすぎないように気を付けてくださいね。
洗い終わったら、一旦ざるに上げて水を切っておきましょう。
手順2鍋にお米と水を入れる
お米の水が切れたら、鍋にお米と水を入れます。
水の量は、基本的に『お米と同じグラム数』です。
炊飯器の内がまがあるなら、内がまの目盛りで量ってから土鍋に移すと楽ですよ。
水を重さではなく量で量るなら、
お米1合
⇒200~250ml
お米2合
⇒400~450ml
お米3合
⇒600~650ml
が目安です。
手順3お米を水に浸しておく
鍋に米と水を入れたら、しばらくそのままお米を浸しておきます。
水に浸す時間は、だいたい30分~1時間くらいですが、水温によってお米が水を吸う時間が違います。
なので、
夏
⇒約30分
冬
⇒約1時間
を目安にすると良いですよ。
なお、実はお米を水に浸さずにご飯を炊いても、支障はありません。
でも、浸してお米がしっかり吸水してから炊いたほうが
- 甘味が強くなり、柔らかいご飯になる
- 冷めてもパサパサになりにくい
というメリットがあります。
ですから、炊いてすぐに食べ切るなら、浸さなくても大丈夫ですが、
- 後から食べる可能性がある
- お弁当などに使う
といった場合は、やはり水に浸してから炊いたほうが良いですよ。
手順4鍋を火にかける
では、いよいよ炊いていきましょう。
最初は強火
まず、ふたをして、沸騰するまで強火にかけます。
この時、カセットコンロだとガスコンロほどは勢いよくブクブクしないこともあります。
でも、沸騰すればOKです。
沸騰したら弱火に
沸騰したら弱火にして、プツプツ沸騰している状態で10~15分炊きます。
10~15分くらいたったら、一度鍋のふたを開けて、水分が残っているかどうか確認しましょう。
もし水分が残っていたら、1分くらいごとに様子を見ながら、弱火で炊きます。
なお、音で『水分が残っていなさそうかどうか』を判断する人もいます。
でも慣れるまでは、ふたを取って見たほうがやりやすいですよ。
10秒くらい中火にした後、蒸らす
水分がなくなったら、
中火で10秒くらい火にかけて、火を止めます。
そして、火を止めたら、ふたをしたまま10分くらい蒸らします。
手順5ご飯を混ぜる
蒸らしが終わったら、ご飯をほぐしながら、ふんわりと混ぜておきましょう。
底のほうから、上下をひっくり返すようにして、混ぜてください。
そうすると、
- 炊き具合のムラがなくなる
- 余分な水分が飛ぶ
- ご飯の風味が長持ちする
という効果があり、ご飯がより美味しく食べられます。
この時、お米の粒がつぶれるほど強く混ぜてはいけません。
やさしく混ぜてくださいね。
これで炊きあがりです!
炊いている途中でご飯の固さを確認するには
初めて炊くときや、うまく炊けているか気がかりなときは、
弱火で10~15分火にかけた後に、ちょっぴり食べてみましょう。
ご飯の固さや炊け具合が確認できます。
そして、ご飯が固い場合は、
ちょっと固い
⇒基本通り、中火で10秒くらい火にかけたのち、ふたをしてそのまま蒸らす
芯が残っている
⇒水分がある時はもう少し加熱し、水分がないときはカップ2分の1くらいの水を入れて5分ほど弱火で加熱し、蒸らす
焦げた匂いがするが、ご飯が少し固い
⇒水を少し回しかけて蒸らす
ということをしてみてください。
カセットコンロと土鍋で炊飯するコツ
ご飯の固さを調節するには
ご飯も、人によって固さの好みがありますよね。
ご飯の固さは、炊くときの水の量で調節できます。
ご飯を固くしたい
⇒水の量を少し減らす
柔らかくしたい
⇒水の量を少し増やす
というふうに、水の量を加減してください。
ただし、
水は大幅に減らしたり増やしたりするのではなく、『心もち減らす・増やす』という程度の増減で、ちょうど良い水量を探っていってください。
ご飯がべちゃべちゃになってしまったら?
『炊きあがってふたを開けてみたらべちゃべちゃ』という場合は、
ご飯を軽く混ぜて、そのまましばらくふたを開けておくと良いですよ。
ほどよく水分が蒸発してくれます。
それでも、どうしようもないくらい、べちゃべちゃの場合は、あきらめましょう。
あきらめると言っても、捨ててしまう必要はありません。
- 生卵を入れて卵かけご飯にする
- スープの素などを入れてリゾットや雑炊にする
- 丸めて焼いて五平餅にする
- フライパンで焼いて、お好み焼き風にする
- いっそのこと、さらに水を足しておかゆにする
といった食べ方もあります。
もったいないですから、ぜひうまく利用してください。
おこげを作るには?
鍋炊きのご飯で楽しみなのが、『おこげ』ですよね。
おこげを作りたいときは、
弱火で炊いた後、10秒くらい中火にする部分を強火にすればおこげができます。
チリチリッと焦げる音と匂いが、おこげができてきている合図です。
新米は水を少なめにしたほうが良い?
よく、『新米は古米より水を少なめにしたほうが美味しい』と言われますよね。
でも、いつも通りの水の量で炊いて大丈夫です。
水を減らすとしても、『基本の水の量-10㏄』くらいがおすすめです。
なぜかというと、お米の保存方法が進化して、古米と新米の水分量にほとんど変わりがなくなっているからです。
今の新米は、普段と同じ水加減でもおいしく炊けますよ。
メモ
細かいことを言うと、お米の品種によっても、『ちょうど良い水の量』が違います。
また、市販ではなく『近所の人が分けてくれた』『親戚が送ってくれた』といったお米に関しては、水の加減が必要なことがあります。
精米やお米を乾燥させる方法などが市販のお米とは違う場合があるからです。
こういった場合も、炊いてみながら水を増やしたり減らしたりして調節してくださいね。
炊いた後の保温について
土鍋は鍋の中では、保温力があるほうですが、保温機能というほどの保温力はありません。
温かさをキープしたいときは、新聞紙に包み、さらにバスタオルでくるむと、温かさが長持ちします。
炊飯で使う土鍋について
コンロご飯を炊くときに使う土鍋は、どんな土鍋でもかまいません。
炊飯用の土鍋もありますが、普通の土鍋でも十分おいしく炊けます。
ただし、ポイントはあります。
普通の土鍋でご飯を炊くときのポイント
普通の土鍋でご飯を炊くときは、『土鍋の容量の60%くらいまでの量でご飯を炊く』
というのがコツです。
容量いっぱいいっぱいだと、吹きこぼれてしまうことがあるからです。
メモ
土鍋には細かい気孔があるので、新品の土鍋は使う前に『目止め』をしましょう。
目止めの方法は、こちらを参考にしてくださいね。
Macaroni 土鍋の使い始めに『目止め』をしてる?基本のやり方とコツまとめ
土鍋を買ったら、すぐ目止めしておくと、使いたいときにすぐ使えますよ。
簡単にご飯が炊ける土鍋もある
- 火加減が難しいと感じる
- できるだけ手間をかけずに美味しく炊きたい
という人には、
火加減をしなくてもおいしいご飯が炊ける土鍋
があります。
たとえば、三合炊きの『かまどさん』で三合のご飯を炊く場合なら、
- 中強火で約13分
- その後、蒸らしを20分
これだけでおいしいご飯が炊けちゃうのです!
『土鍋炊きのおいしいご飯を、毎日手軽に楽しみたい』という人は、ぜひチェックしてくださいね!
土鍋以外の鍋で炊く場合
ご飯は、土鍋に限らず、普通の鍋で炊くこともできます。
鍋どころか、フライパンでも炊けるんですよ!
基本的な炊き方も同じで
- 強火で火にかけ、沸騰したら弱火にする
- 弱火でフツフツ炊き、水分がなくなったら、10秒くらい中火
- 火を止めてから10分くらい蒸らす
というところをおさえて炊けばOKです。
ただし、鍋の材質によって熱伝導率などが違いますから、
- 沸騰するまでにかかる時間
- 弱火で炊く時間
などは多少違ってきます。
実際に炊いてみながら、加減してくださいね。
やかんでも炊けないことはないですが、おすすめはしません。
- 開口部が狭いので、十分混ぜられないし、炊きあがったご飯を取り出しにくい
- ご飯を混ぜようとしたときに、開口部に手が触れてやけどする可能性がある
- 注ぎ口の細いところにご飯が入り込むと、取り除くのが大変
というように、けっこうデメリットがあります。
なので、『何が何でもご飯を炊かなければならないが、やかん以外に鍋になるものがない』という時以外は、やめておいたほうが良いですよ。
カセットコンロで炊飯するときに気をつけておきたいこと
カセットコンロを使ってご飯を炊く場合には、
- 気温が低いと、火力が弱くなりやすい
- 屋外だと、風で火が消えてしまう
といったことに気をつけてください。
対策としては、
気温が低い
⇒可能であれば、『イソブタン』が入ったカセットガスボンベか、気温によっては寒冷地対応のカセットガスボンベを使う
風対策のされていないカセットコンロで、屋外で炊飯する
⇒アルミのボードなどで風よけを作る
といった方法があります。
また、庭での焼き肉など、屋外でカセットコンロを使う機会が多いなら、風対策をしてあるアウトドア用のカセットコンロを用意しておくと良いですよ。
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他にも、カセットコンロやカセットガスボンベを使うときの注意事項は、必ず守ってくださいね。
関連記事:カセットコンロが点火しない!電池で点火する仕組みと寿命を解説
関連記事:カセットガスボンベの規格と互換性を解説!防災備蓄に最適なのは?
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まとめ
『鍋でご飯を炊く』と聞くと、ちょっと大変そうに思うかも知れません。
でも実際には、
- お米を洗って一旦水を切り、鍋に入れて同じ重さの量の水を入れてしばらく置く
- 強火で沸騰させ、沸騰したら弱火にして10~15分炊く
- 10秒くらい中火にし、火を止めて10分ほど蒸らしてから、ふんわり混ぜる
これだけです。
意外と簡単ですよね。
コツがつかめれば、あとは水の量を調節して、お好みの固さにすることも可能。
パリッと香ばしいおこげも楽しめます。
カセットコンロと鍋で、ご飯を炊けると、災害で電気やガスが使えないときにも、炊きたてのご飯を食べられます。
災害時は、大変なことが多いものですが、そんな中で美味しいものを食べると元気も出ますよね。
ですから、カセットコンロと鍋でご飯を炊けるようになっておくことをおすすめします。
『土鍋ご飯』、ぜひ楽しんでください!