車のホイールは、洗ってもなかなか汚れが落ちないことがありますよね。
特に、ブレーキダストは汚れが残りやすいです。
そんな厄介なブレーキダストに、『サンポールが効く』という話があります。
そうですね。
でも、
ブレーキダスト除去にサンポールを使うのには、注意が必要です。
中には失敗してしまうケースもあるんですよ!
ということで、この記事では
- サンポールでホイールのブレーキダストを除去するときに注意すること
- サンポールでブレーキダストを除去する方法
- ブレーキダスト除去に失敗したケース
を紹介します。
ぜひ読んでくださいね!
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サンポールを使ったホイールのブレーキダスト除去のしかた
サンポールはホイール向けの洗剤ではない
まず、大前提となる大切なことをチェックしておきましょう。
それは
ホイールの洗浄にサンポールを使うのは、本来やめたほうがいいことであり、やるなら自己責任になる
ということです。
なぜかというと、
- サンポールはあくまでもトイレの便器とタイルの掃除用の洗剤で、メーカーでは用途外に使わないように注意している
- 『サンポールを金属に使わないように』ということも、メーカーで言っている
つまり、
サンポールをホイール洗浄に使うのは、この2つの注意を無視することになるわけです。
どちらも製品にきちんと書いてあることなので、何かあってもメーカーに責任は問えません。
さらに、サンポールは塩酸を含む酸性の洗剤なので、
ホイールや塗装の材質や状況によっては、サンポールで変色したり傷んだりする可能性がある
ということも、覚えておいてください。
そのうえで、自己責任で使ってくださいね
サンポールでのブレーキダスト除去のしかた
では、サンポールでブレーキダストを除去する方法を紹介します。
ネットで調べると、いろいろな使い方が見つかりますよね。
そこで、この記事では『できるだけホイールや塗装を傷めないように』ということに配慮して手順を考えました。
(でも、絶対に傷まないという保証はできないので、自己責任でやってくださいね。)
手順の中で注意点も書いておくので、必ず読んでください。
step
1サンポールを使っても問題が起きなそうかどうか確認する
ホイール洗浄を始める前に、
サンポールを使ってもホイールや塗装に問題が起きないかどうか、確認しておきましょう。
1つ目の確認の方法は、ホイールの素材を調べることです。
この段階でホイールが
- 無垢のアルミホイール
- メッキのホイール
- その他、酸や塩酸に弱い素材や塗装を使っている
とわかったら、サンポールを使うことはやめておきましょう。
ホイールそのものやメッキが傷む可能性が高いです。
次に、
目立たない所に少しだけサンポールを付けてみて、変色や変質が起きないかどうか、試してみてください。
この段階で『ちょっと変だな』と思ったら、ここでやめておきましょう。
step
2ホイールの泥汚れや油汚れなどを落とす
では、いよいよ洗っていきます。
まず、ホイールの泥汚れや油汚れなどを、できるだけ落とします。
このときは、できるだけ中性の洗剤を使ってください。
油汚れがガンコにこびりついている場合は、アルカリ性の洗剤を使ってもOKです。
そして、洗剤が残らないように、水で念入りに流してください。
注意!
ホイールや塗装の素材によっては、アルカリ性でも変色や変質が起きる可能性があります。
アルカリ性の洗剤を使う場合は、ホイールや塗装にアルカリ耐性があるかどうかも確認してくださいね。
関連記事:タイヤのアルミホイール洗浄にマジックリンは綺麗になるけど大丈夫?
関連記事:タイヤの茶色汚れをマジックリンで洗浄は危険?正しいやり方を解説
step
3市販のホイール用クリーナーで洗う
泥や油の汚れを落としたら、
ホイール用のクリーナーで洗いましょう。
このとき、ブレーキダストに効果がある洗剤を使うのがおすすめです。
いえいえ、この下洗いは大事なんです。
なぜかというと、
サンポールを使う範囲を最低限にするためだからです。
先にも書いたように、サンポールは金属を傷める可能性があります。
だから、使う範囲や量はできるだけ少ないほうが良いんですよ。
step
4 洗剤を一旦よく洗い流す
ホイール用洗剤で洗ったら、
ここまでで使った洗剤がホイールに残らないように、念入りに水で洗い流しましょう。
洗剤がサンポールと混ざるのを防ぐためです。
step
5サンポールを汚れ部分に付けて、こする
いよいよサンポール登場です。
サンポールは、4倍以上に薄めておいてください。
注意
原液をかける人もいますが、原液を使うのはおすすめしません。
4倍以上に薄めて使ってください。
まず、サンポールの薄め液を、
刷毛や筆などを使い、ブレーキダストの汚れが付いた部分だけに付けてください。
液が付く範囲をなるべく小さくするためです。
液を付けて15秒ほどで汚れに浸透してくるので、15秒くらいたったらブラシでこすります。
サンポールはあまり長くつけっぱなしにすると、ホイールを傷める可能性があります。
付けてからこするまで数分待つ人もいますが、長くても30秒くらいにしておいたほうが良いでしょう。
step
6水でよく洗い流す
ブレーキダストの汚れが落ちたら、
大量の水をかけて、汚れとサンポールをしっかり洗い流します。
サンポールの成分がホイールに残らないように、念入りに丁寧に、洗い流してくださいね。
ブレーキダストの付いている場所が何か所もある場合は、1つ1つ順番に
- サンポールを付けて、15秒くらい待つ
- ブラシでこする
- 水で流す
をやっていくのが、ホイールに一番負担が少ないです。
ブレーキダストが全部落とせたら、全体をよく水で流します。
step
7中性洗剤で洗う
サンポールを流したら、酸をしっかり落とすために、中性洗剤でもう一度洗っておきましょう。
このときも、洗剤は水でしっかり洗い流し、残らないようにしてくださいね。
step
8ワックスを塗る
これは好みに応じてですが、
よりきれいに仕上げたいなら、ホイール専用ワックスを塗っておくことをおすすめします。
保護や汚れ防止の効果があるワックスを使うと、ホイールにブレーキダストの汚れが付きにくくなりますよ。
これでサンポールでのブレーキダスト除去は完了です。
お疲れさまでした!
ホイールをサンポールで洗うときの注意点
手順の中でも書いたように、ホイール洗浄にサンポールを使う時には、
- ホイールの素材や塗装の種類を確認し、酸で傷む素材でないことを確かめてから使う
- 使う前に、目立たない所で試す
- サンポールを使うのは最低限にする
- サンポールを付けてからこするまでの浸けおき時間を長くしない
- サンポールを付けてこすった後は、とにかくしっかり水で洗い流す
ということに注意が必要です。
また、サンポールがボディーやタイヤに付かないように、気を付けてください。
サンポールがボディーやタイヤに付くと、塗装が剥がれたり、タイヤが傷んだりする可能性があります。
そして、サンポールの扱い方としての注意点である
- 汚れても良い服装で作業をする
- 絶対に素手で使わず、酸に強いゴム手袋などをして作業をする
- 臭いが強いので、マスクをする
- 液が目に入ったりしないように、ゴーグルを着ける
- 絶対に室内では使わず、屋外で作業をする
- 近くに酸や塩酸で傷むものがない場所で作業をする
- 塩素系の洗剤とは絶対に混ぜない
ということは、必ず守ってくださいね。
サンポールでのブレーキダスト除去に失敗した例
『サンポールでブレーキダスト除去をして失敗した』という例は、あまり多くはありません。
ただ、失敗した人がいるのは事実です。
ここからは失敗例を紹介するので、『こうなる可能性もある』ということを知っておいてくださいね。
塗装が剥げてしまったケース
厳密にはサンポールではないのですが、サンポールと同等の成分の洗剤『NEOナイス』でブレーキダストを落としたところ
塗装が剥げてしまった
というケースがありました。
このブログの筆者の方によると、
NEOナイスを使ったところ、シルバーの塗装が剥がれて下から金色の地が出てきて、再塗装品だということがわかってしまった、とのこと。
ブログの中では、『クリアー塗装が薄かったことも原因では』と書いてありますが、
サンポールは、塗装をはがしてしまうこともあります。
サンポールを塗装剥がしに使う人もいるくらいなんですよ。
クリアー塗装とシルバーの塗装が剥がれた原因を断定することはできませんが、どちらも『サンポールの成分によって剥がれた』という可能性も否定できません。
ホイール用洗剤でも要注意! ホイールが変色したケース
もう1つ、
『ホイール用洗剤でホイールを洗ったら、ディスク面が変色してしまった』
というケースがあります。
(ホイールの変色についての部分から再生されます。)
この変色は、
- ホイールを磨きに出した時に、クリアー塗装が取れてしまっていた可能性がある
- 使った洗剤が、無垢の金属に使うと表面を傷める可能性がある製品だった
ということが原因だろうとのこと。
このケースで変色を起こした洗剤はホイール用の洗剤でしたが、要するに、
ホイール用洗剤だろうとサンポールだろうと、ホイールの素材や状況に合わない洗剤を使うと失敗する
ということがよくわかりますね。
サンポールは、『どういうホイールだったら使っても大丈夫か』という確認が、メーカーによってされていません。
そもそもトイレ用洗剤なのですから、当然です。
なのでやはり、サンポールの使用には慎重になったほうが良いですよ。
やっぱりホイール用洗剤がおすすめ
サンポールは、ブレーキダストの汚れを落とす効果はあります。
でもやはり、筆者としてはホイール用洗剤を使うほうがおすすめです。
一番の理由は、
ホイール用洗剤のほうが、ホイールや塗装を傷めるリスクが低い
ということです。
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他にも、
- サンポールは取扱に注意が必要
- サンポールで洗ってトラブルが起きても自己責任になる
- サンポールで汚れを落とす前に、十分に下洗いをしなければならず、手間がかかる
といったことも、サンポールでの洗浄をおすすめしない理由です。
安心してホイールを洗いたいなら、ホイール用のクリーナーを使ってくださいね。
なお、ホイール用のクリーナーを使うときにも、
- 使い方
- 使用上の注意
- どういうホイールに合う洗剤か
などをきちんと確認して使ってくださいね。
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まとめ
サンポールでブレーキダストを落とすのは、筆者としてはおすすめしません。
ホイールや塗装を傷める可能性があるからです。
自己責任でサンポールを使う場合は、
- 手袋やマスクなどをきちんと着ける
- ホイールや塗装の素材を確認する
- 目立たない所に少しだけ付けて試す
- 中性洗剤やホイール用クリーナーで泥や油の汚れを落としておく
- サンポールは薄めて使う
- サンポールを付けてからこするまでの時間は、長くても30秒以内にする
- 洗剤もサンポールも、使う都度しっかり水で洗い流す
- サンポールを洗い流した後、もう一度中性洗剤で洗い、よく流す
といったことに注意してください。
サンポールより安全なのは、ホイール用クリーナーを使うことです。
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ホイール用クリーナーを使うときも、
- ホイールの素材や塗装の状況
- ホイール用クリーナーがホイールに合うかどうか
- 使い方や使用上の注意
を確認して使ってくださいね。