汚れ落としに何かと便利な『メラミンスポンジ』。
水を含ませるだけで、グングン汚れを落としてくれるので、いろいろな場所の掃除に使いたくなりますよね。
ちょっと待って!
メラミンスポンジは何にでも使って良いというわけではないんですよ。
車のヘッドライトは、安全性にも関わる大事な部分です。
使っても大丈夫かどうかや、効果があるかどうかを確かめてから使わないといけませんよね。
というわけで今回は
- メラミンスポンジで車のヘッドライトの黄ばみを落とすことはできるのか
- 車のヘッドライトの黄ばみはどんな方法で落とすのが良いのか
について解説していきます。
ぜひ読んでくださいね!
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メラミンスポンジで車のヘッドライトの黄ばみを落とせる?
メラミンスポンジには黄ばみ落としの効果はある?
『車のヘッドライトの黄ばみをメラミンスポンジで落とせるかどうか』に関してだけ言えば
黄ばみを落とすことはできます。
でも、メラミンスポンジでヘッドライトの黄ばみを落とすのはやめておきましょう。
はい、順に説明します。
まず、なぜメラミンスポンジで黄ばみを落とせるかというと、
メラミンスポンジは、硬くてとても細かい網が張り巡らされているようなものだからです。
ヘッドライトに使われている『ポリカーボネート』はメラミンスポンジより柔らかいので、メラミンスポンジでこすると、削れるのです。
つまり、ヤスリなどで削って汚れを落とすのと似たようなことです。
次に、やめておいたほうが良い理由ですが、これは
メリットよりデメリットの方が大きいからです。
さらに詳しく見ていきましょう。
なぜメラミンスポンジでの黄ばみ落としはNGなのか
なぜメラミンスポンジでの黄ばみ落としはやめたほうが良いかというと、
- 傷が付いて白っぽくなってしまう
- 傷が付いて白っぽくなったのを回復させるのが大変
- 傷で白っぽくしてから回復させるよりは、普通にクリーナーやコンパウンドなどを使ったほうが楽だし早い
という理由からです。
先にも書いたように、メラミンスポンジで黄ばみを落とすということは、ヘッドライトの表面を削ることになります。
でも、こすり方次第では、傷が深くなったり白っぽくなったりするリスクもあります。
実際にメラミンスポンジで黄ばみ落としをした人によると、
- こするのが大変な割に、きれいにならない
- メラミンスポンジでこすったところが、けっこう深い傷になってしまった
- こすったところが白くなったのを取るのが大変だった
とのこと。
要するに、
黄ばみは落とせても後が大変なので、わざわざメラミンスポンジを使うメリットはない
ということですね。
メモ
『メラミンスポンジだとコストが抑えられる』と言う人もいますが、最終的にコンパウンドなどが必要になるとすれば、コストが低いとも言えません。
時間のある人は、こちらの動画も見てみてくださいね。
メラミンスポンジでの黄ばみ落としで失敗したら
自分で回復させるとすれば、
- 粗めのコンパウンドや耐水ペーパーなどで磨く
- 細かいコンパウンドや耐水ペーパーなどで磨く
- コーティング剤を塗る
という方法があります。
ただ、メラミンスポンジでのこすり具合によって傷の状態も違うので、
- どういう耐水ペーパーやコンパウンドが必要か
- 他の方法のほうが良いのかどうか
といったことも違ってきますよね。
回復させる方法やコンパウンド選びで判断に迷ったときは、カー用品店などで、
- 『メラミンスポンジでこすって傷が付いてしまった』ということを伝える
- 必要であれば、お店の人に状況を見てもらう
という風にして、お店の人に教えてもらってください。
また、
自分で回復させられる自信がないときは、無理せずに業者に頼みましょう。
費用は掛かりますが、仕上がりは確実です。
ヘッドライトの状態は安全にも関わることなので、きちんと回復してもらったほうが良いですよ!
メラミンスポンジは車には使わないほうが良い
メラミンスポンジは、そもそも車の掃除には不向きです。
ヘッドライト以外の部分への使用も、避けましょう。
メラミンスポンジでこすると、
ボディー
⇒塗装やコーティングが剥がれたり、傷で曇ったようになったりする
窓ガラス
⇒撥水や曇り止めのコーティングが剥がれるし、傷が入ると視界が悪くなりかねない
タイヤのゴムの部分
⇒表面が削れてしまう
タイヤのホイール
⇒塗装やコーティングがしてあると剥がれてしまうし、樹脂部分は傷が付く
車内の樹脂の部分
⇒細かい傷が入って曇ったようになる
といったデメリットがあります。
また、傷が付くとそこに汚れが入り込んでしまい、落としにくくなってしまいます。
車の塗装が剥がれると見栄えも悪いですし、コーティングが剥がれると、汚れが付きやすくなってしまいます。
車にはメラミンスポンジは使わないでくださいね。
関連記事:フロントガラスの水垢に激落ちくん(メラミンスポンジ)は効果的?【洗車】
ヘッドライトの黄ばみはどうやって落とすのが良い?
黄ばみ落としには専用アイテムがおすすめ
ヘッドライトの黄ばみを落としたいなら、やはり
ヘッドライトの黄ばみ落とし用のクリーナーを使うのがおすすめです。
ヘッドライトのクリーナーと一口に言っても、多種多様です。
たとえば、
- 一般の人が手軽に使える製品
- ガッチリ付いた黄ばみや曇りなども落とせる強力な業務用クリーナー
- 研磨剤や有機溶剤が入った製品
- 黄ばみや汚れを防ぐコーティング効果のあるクリーナー
などがあります。
選ぶときは、
- 黄ばみの程度
- 求める機能(コーティング効果の有無など)
- 自分にとっての使いやすさ
なども考えつつ、使い方や使用上の注意もよく確認して選んでくださいね。
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なお、『マジックリンでヘッドライトの黄ばみを落とせる』という話もあります。
でも、ヘッドライトによく使われるポリカーボネートはアルカリ性に弱いので、筆者としてはあまりおすすめしません。
関連記事:【車】ヘッドライト黄ばみにマジックリンが効果的?やり方を解説!
手軽な方法と本格的な方法を紹介
手軽にできる黄ばみ落としの方法と、耐水ペーパーなどを使った本格的な黄ばみ落としの方法を、簡単に紹介しましょう。
黄ばみ落とし専用セットならお手軽
手軽に黄ばみ落としをしたいなら、専用セットを使うのがおすすめです。
必要なアイテムがそろっているので、1つ1つ選ばなくても良いのがメリットです。
たとえば、Ex.ヴェルテックスの『ナノメタル クリアライティングセット』だと
- 黄ばみ落とし用のクリーナー
- コーティング剤
- マイクロファイバータオル
がセットになっています。
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このセットで黄ばみを落とす手順は、
- ライトやその周りを洗ってホコリや汚れを落とし、乾燥させておく
- クリーナー(スーパークリーンシャンプー)をヘッドライトに吹き付ける
- 20秒くらい待ってから、拭き取るか水で洗い流す
- コーティング剤(ナノメタルライティングクリア)を良く振って混ぜ、キッチンペーパーやティッシュに取り、均等に塗り広げる
- マイクロファイバータオルで拭き上げる
です。
このくらい簡単に使えるなら、ヘッドライトのメンテナンスに慣れていない人でもできそうですね。
耐水ペーパーとコンパウンドを使う方法
本格的に黄ばみを落とすなら、
耐水ペーパーとコンパウンドを使う方法もあります。
大まかな手順は
- 1,000番くらいの耐水ペーパーで黄ばみを削って落とす
- 黄ばみが落ちたら、1,500番、2,000番と順に細かい耐水ペーパーで磨く
- 磨いて出たカスを洗い流し、水分を拭き取ってよく乾かす
- コンパウンドで磨き、耐水ペーパーの傷を消してピカピカにする
- コーティング加工をして、ヘッドライトの黄ばみを防ぐ
です。
手順だけ読むと簡単そうに見えるかも知れませんが、黄ばみの具合や作業の慣れ具合によっては、けっこう時間がかかります。
慣れていない人は、時間がたっぷり取れるときにやってくださいね。
仕組みとしては同じですが、
- メラミンスポンジは、どのくらいの粗さ・細かさで削れるかがわかりにくい
- 耐水ペーパーは『番手』があり、どのくらい削れるかが安定している
という点が違うのです。
ですから、黄ばみを削って落とすときには、耐水ペーパーを使ったほうが良いんですよ。
プロに頼めば安心
- 車のメンテナンス作業が苦手
- ヘッドライトの内部にも黄ばみや曇りが付いている
という場合は、プロにやってもらうのがおすすめです。
特に、素人がヘッドライトを分解して内部の汚れを掃除するのは危険です。
内部のクリーニングは、必ず業者に頼んでくださいね。
料金は、大まかな目安として
外側の黄ばみのクリーニングのみ
⇒3,000円くらい~
外側の黄ばみ除去+コーティング
⇒5,000円くらい~(コーティングの耐久性によっても価格が変わる)
ヘッドライト内部のクリーニング
⇒数万円
という感じです。
業者やクリーニングの内容によっても価格は変わりますし、内部のクリーニングは請け負っていない業者もあります。
業者に依頼するときは事前に問い合わせて、サービス内容や価格を確認してくださいね。
ヘッドライトが黄ばむ原因と防ぐ方法は?
それは
- 紫外線による劣化
- 熱による劣化
- ヘッドライトの表面に傷が付いた
- 洗車のときに付いて残ったワックスやボディーのコーティングなどで、ヘッドライトのコーティングが傷んだ
といったことが原因です。
ヘッドライトは、年月が経つとどうしても劣化してきます。
また、ヘッドライトに日光が当たる場所に駐車していると、紫外線でよけいに劣化しやすいです。
防ぐためには、
- できる範囲で、車を日陰に停めたりカバーをかけたりする
- ヘッドライトにコーティングをしたり、UVカットのフィルムを貼ったりする
- こまめに洗車をし、洗車するときはコーティングやワックスがヘッドライトに付かないようにする
- 洗車のときには、ヘッドライトの部分に傷を付けないようにする
といった方法があります。
でも、ヘッドライトが劣化するのは、ある程度は仕方ありません。
黄ばんでしまったときは早めに取り除いて、コーティングをしてくださいね。
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まとめ
ネット上には、『激落ちくんなどのメラミンスポンジで、車のヘッドライトの黄ばみを落とす』という方法が載っていますが、
メラミンスポンジでの黄ばみ落としは、やめておきましょう。
黄ばみを取ること自体はできても、
- ヘッドライトに傷が付いて白っぽくなってしまう可能性がある
- 白っぽくなってしまうと回復させるのに手間も時間もかかる
といったリスクがあります。
メラミンスポンジを黄ばみ落としに使うメリットはありません。
黄ばみ落としには、
- 黄ばみ落とし用のクリーナーを使う
- 耐水ペーパーやコンパウンドなどを使う
- 業者に頼む
という方法がおすすめですよ。
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手軽に使えるクリーナーのセットもあるので、カー用品店で探してみてくださいね。
ヘッドライトがきれいだと、車の見た目はぐんと良くなります。
見た目以上に、夜も安全に車を運転できるのが何よりのメリットです。
きれいなヘッドライトで、快適で安全な運転をしてくださいね!