夜に洗濯を終えて、浴室乾燥機を3時間セット。明日の服は乾かしたいけれど、雨が続くと「今月、何時間回したんだろう」と気になりますよね。
- 浴室乾燥機を週5回使っている。
電気代は月にいくら増える? - 除湿機なら安そうだけれど、乾くまで長く回したらどうなる?
- 明日の体操服は急いで乾かしたい。
全部を浴室乾燥にしなくても間に合う?
電気式浴室乾燥機を1.25kW、衣類乾燥除湿機を0.25kWとして計算すると、1時間の電気代はそれぞれ約39円・約8円です。電力単価は税込31円/kWhで試算しています。
同じ洗濯物が「浴室乾燥3時間」「除湿機6時間」で乾く家庭を例にすると、週5回の月額は約2,500円と約1,000円。運転時間が倍でも、この条件では除湿機のほうが安くなります。
ただし、39円はすべての浴室乾燥機に当てはまる金額ではありません。ガス式は計算が別。除湿機にも方式の違いがあるので、まず家の機種と「乾燥」モードの消費電力を見ていきましょう。
リモコンだけで決めない電気式とガス式の浴室乾燥機は、料金の計算が違う
浴室乾燥機には、電気で熱をつくるタイプと、ガスで温めたお湯の熱を使うタイプがあります。どちらもリモコンに「乾燥」と出るため、ボタンの名前だけでは見分けられないんです。
取扱説明書の表紙や仕様欄で、「電気式」「電気ヒーター式」か、「ガス温水式」「温水式」かを確認してください。見つからなければ、リモコンなどにある型番でメーカーの取扱説明書を探せます。
| 熱のつくり方 | 乾燥にかかる料金 | この記事の計算を使える? |
|---|---|---|
| 電気式 | ヒーター・送風などの電気代 | 乾燥モードの消費電力を入れ替えて試算 |
| ガス温水式 | 熱源機のガス代と、送風・ポンプなどの電気代 | ガス代を含めた別の計算が必要 |
ガス式の費用は、電気代だけでは分かりません。「1時間39円」をそのまま使うと、ガス代が抜けてしまいます。
ここからの料金例は電気式の乾燥モードが対象。換気や涼風の消費電力を使って、温風乾燥の料金を計算しないようにしてくださいね。ガス式の1回コストは、浴室乾燥機のガス代の記事で説明しています。
1時間の料金を計算浴室乾燥機の電気代は約39円が試算例。200V機は消費電力も確認
計算式は、消費電力(kW)×運転時間(h)×電力単価(円/kWh)。消費電力がWで書かれているときは、1,000で割ってkWに直します。
たとえば1,250Wなら1.25kW。税込31円/kWhで1時間回すと、次の金額です。
1.25kW×1時間×31円/kWh=38.75円 → 約39円
100V機の実例では、パナソニックGVL5700Aの標準乾燥が1,140〜1,180W、急速乾燥が1,330〜1,380W。マックスUFD-112Aの強乾燥は1,190Wです。試算に使った1,250Wは、こうした100V機の例を参考にした仮の値で、特定機種の実測値ではありません。
| 消費電力の例 | 1時間の電気代 |
|---|---|
| 1,140〜1,180W | 約35〜37円 |
| 試算用の1,250W | 約39円 |
| 1,330〜1,380W | 約41〜43円 |
| 2,000Wの場合 | 約62円 |
200V機には約2kWの機種もあります。「200Vだから一律62円」ではなく、家の機種のW数で計算するんですね。また、自動制御でヒーターの運転が変わる機種は、表示の消費電力を掛けた金額と実際の使用量が異なります。
31円/kWhは、全国家庭電気製品公正取引協議会の電力料金目安単価です。契約中の電気料金そのものではないので、電力会社の料金明細などで確認した単価に入れ替えると、ご自宅の概算になります。
除湿機にも違いあり衣類乾燥除湿機の電気代は方式とモードで比べる
「除湿機なら1時間8円」と覚えるのは、ちょっと待って。約8円は、コンプレッサー式を250Wとして計算した例なんです。
コンプレッサー式は、空気を冷やして水分を取り除く方式。デシカント式は、吸湿材に水分を吸わせ、ヒーターでその水分を取り出します。ハイブリッド式は、この2つを組み合わせたタイプです。
| 方式 | 消費電力の参考帯 | 1時間の電気代 |
|---|---|---|
| コンプレッサー式 | 約125〜400W | 約4〜12円 |
| デシカント式 | 約285〜510W | 約9〜16円 |
| ハイブリッド式 | 機種・モードによる | 参考帯は約8〜21円 |
取扱説明書に「除湿」と「衣類乾燥」の消費電力が両方あるなら、洗濯物を乾かすときに使うモードの数値を選びます。除湿の弱運転のW数と、浴室乾燥の強運転を比べると、自宅で使う料金とは違ってしまいますよね。
250Wの衣類乾燥除湿機なら、0.25kW×1時間×31円/kWh=7.75円、約8円。6時間回す例では、0.25kW×6時間×31円/kWh=46.5円、約47円です。
電気代は「1時間の料金×乾くまでの運転時間」で比べます。同じ洗濯量で、タオルの端やシャツの脇まで乾いた時点の時間を比べてください。表の安い数字だけで買うと、欲しかった乾燥時間に間に合わないことも。
週5回を月額にすると浴室乾燥だけなら約2,500円。除湿機との使い分けは約1,270円の例

ここでは、同じ量の洗濯物が浴室乾燥なら3時間、除湿機なら6時間で乾くと仮定します。乾燥時間は試算用で、メーカーが保証する時間ではありません。
月額の例は、丸め前の浴室乾燥38.75円/時間・除湿機7.75円/時間と、1か月=4.3週で計算。サーキュレーターやエアコンの電気代、除湿機の購入費は含めていません。
| 使い方 | 週の運転時間 | 月の電気代 |
|---|---|---|
| 浴室乾燥3時間を週1回 | 浴室3時間 | 約500円 |
| 浴室乾燥3時間を週5回 | 浴室15時間 | 約2,500円 |
| 除湿機6時間を週5回 | 除湿機30時間 | 約1,000円 |
| 急ぎ2日は浴室乾燥2時間、残り3日は除湿機6時間 | 浴室4時間+除湿機18時間 | 約1,270円 |
急ぎの日だけ浴室乾燥を使う計算
週5回を全部浴室乾燥にする例は、38.75円×3時間×5回×4.3週=2,499.375円、約2,500円。全部を除湿機にする例は、7.75円×6時間×5回×4.3週=999.75円、約1,000円となります。
明日の服だけ急ぐ2日は、量を絞って浴室乾燥を2時間。残り3日は、時間に余裕があれば除湿機で6時間。この時間で乾く家庭なら、週の電気代は次のとおりです。
浴室乾燥:38.75円×2時間×2回=155円
除湿機:7.75円×6時間×3回=139.5円
月額:(155円+139.5円)×4.3週=1,266.35円 → 約1,270円
急ぎの洗濯物だけ浴室乾燥に回すと、全部を週5回乾かす例より運転費を抑えられます。ただ、2時間でまだ湿っている服は追加乾燥が必要。その分の料金も加算してください。
「明日使う」と言うなら、洗濯機を回す前に教えてほしいですよね! そんな夜の体操服と、週末まで出番のないタオルは、別の乾かし方でもいいんです。
月1,000円以内にしたいなら、浴室乾燥は週約6時間が目安
浴室乾燥を1時間38.75円として、乾燥の電気代に使える予算を月1,000円にする例です。
1,000円÷4.3週÷38.75円=週約6時間
たとえば3時間を週2回で約1,000円。家の単価や機種が違えば、使える時間も変わります。これは家計の目安で、洗濯物が乾く時間とは別ですよ。
週1回なら、除湿機を買う前に浴室乾燥の時間を見直す方法もあります。干す場所やコインランドリーも含めて比べたいときは、長雨で洗濯物が乾かないときの、浴室乾燥とコインランドリーの使い分けも参考にしてください。
乾燥ボタンを押す前に浴室乾燥の使い方は、水滴・干し方・モードを確認

浴室暖房換気乾燥機の操作は、パナソニック公式の取扱説明動画で確認できます。
リモコンの操作や使えるモードは機種ごとに違います。動画と家のリモコンが違うときは、型番に合った取扱説明書を優先してください。
入浴直後の水滴を残したままでは、衣類以外の水分も乾かすことになります。壁や床の水滴を拭いてから干すなど、取扱説明書にある衣類乾燥の準備を確認するとよいですね。
- 洗濯物を重ねて干さない。温風が当たる位置と間隔は、機種の干し方の案内に合わせましょう。
- 厚手と薄手を分ける。途中で乾いた薄手の服を外し、湿っている衣類を見てください。
- 乾燥モードを選ぶ。標準・急速など、使ったモードと時間をメモしておくとよいですね。
- フィルターを確認する。汚れていたら、電源を切って取扱説明書どおりに掃除します。
全部を同じ時間で乾かそうとすると、薄いTシャツまで厚いタオルに付き合うことに。乾いた服を先に外せば、まだ湿っている服を広げて干せます。
サーキュレーターを使うなら、別室での部屋干しに併用する方法もあります。風を衣類の間に通し、乾くまでの時間を確認してください。電気代はサーキュレーターの分もかかります。
たとえば30Wの機器を6時間使う仮定なら、0.03kW×6時間×31円/kWh=約5.6円。除湿機6時間の46.5円と合わせて約52円です。併用で何時間短くなるかは、洗濯量や配置によって変わります。
安さだけで選ぶ前に除湿機の置き場所と購入費は、運転費とは別に確認
普通の除湿機を、濡れた浴室へ持ち込まない
浴室での使用に対応していない除湿機やサーキュレーターは、浴室に置かないでください。水がかかる場所で使えるかどうかは、取扱説明書の使用場所の注意で確認します。
浴室乾燥機の代わりに使うなら、機器を置ける別室で部屋干しする方法から検討してください。吸込口・吹出口を衣類でふさがず、壁や洗濯物から離す距離も取扱説明書に合わせます。
タンクが満水になると停止する機種は、途中で乾燥が止まることも。夜に使う前はタンクを空にし、翌朝は服の乾き具合まで確認しておくとよいですね。タイマーが切れたことと、乾いたことは別なんです。
買い替えの元が取れるまで、何か月使う?
月額の比較表に、除湿機の購入費は含まれていません。すでに持っている場合と、これから買う場合では支出が違います。
仮に購入費を3万円、運転費の差を月1,500円と置くと、30,000円÷1,500円=20か月。この3万円は計算用の仮の購入費で、製品の販売価格ではありません。
浴室乾燥から置き換えて差額が出る月を、20か月分積み重ねる計算です。雨の多い時期だけ使う家庭なら、買ってから20か月で回収できるとは限りません。部屋のエアコンも使うなら、その電気代も含めて比べてください。
なお、乾かす時間を減らして生乾きのまま片付けるのは困りますよね。においが気になる衣類は、部屋干ししたときの生乾き臭への対処も確認してください。
買う前に1週間機種のW数と、実際に乾いた時間をメモする

浴室乾燥機の型番と、乾燥モードのW数を確認したら、雨の日の洗濯で使った時間を1週間メモしてみてください。除湿機を持っているなら、同じくらいの洗濯量で乾くまでの時間も比べられます。
- 使ったモードと消費電力を書く。浴室乾燥は標準・急速、除湿機は衣類乾燥など、実際に選んだモードで。
- 洗濯量と、乾いた時間を書く。「シャツとタオルで3時間」「厚手が残って30分追加」など、追加運転も書いておきます。
- 1週間分の時間で計算する。W÷1,000×週の運転時間×電力単価。月額の目安は、その金額×4.3。
翌朝使う服は浴室乾燥、時間に余裕のある洗濯物は除湿機、という使い分けなら始めやすいですね。除湿機をまだ持っていない家庭は、浴室乾燥の運転時間と購入費を比べてから検討できます。
全部を新しい家電に任せたくなる日もあります。でも、まず乾いてほしいのは明日の一枚。洗濯かごの底まで、今夜いっぺんに片付けなくてもいいでしょう。
FAQ|浴室乾燥機と除湿機の電気代でよくある疑問
浴室乾燥機を毎日3時間使うと、月いくら?
1.25kWの機器を30日使う例なら、1.25kW×3時間×30日×31円/kWh=3,487.5円、約3,500円です。0.25kWの除湿機を毎日6時間使う例は、0.25kW×6時間×30日×31円/kWh=1,395円、約1,400円。どちらも、この時間で乾く場合の試算で、機種・単価・追加運転によって変わります。
除湿機は長く回しても、浴室乾燥機より安い?
丸め前の38.75円と7.75円で比べると、浴室乾燥3時間の116.25円は、除湿機を15時間回した金額に相当します。これは料金が同じになる時間で、衣類の乾燥時間の目安とは別です。
衣類乾燥モードが1時間16円なら、116.25円になるのは約7.3時間。機種の消費電力と必要時間の両方が分からないと、どちらが安いかは比べられないんです。
電気代を節約するなら、浴室乾燥は標準より急速を避けるべき?
急速のほうが1時間の消費電力は大きくても、短い時間で乾くなら合計の料金は下がる場合があります。モードごとの消費電力×乾くまでの時間で比較してください。標準にした結果、長く回すことになったら、単純に安いとはいえません。
ガス式浴室乾燥機でも、電気代は1時間39円?
39円は電気式を1.25kWとして計算した例です。ガス温水式は熱源機で使うガスと、送風・ポンプなどの電気の両方が必要。機種の仕様とガス料金の単価で計算します。
除湿機の「除湿」モードのW数で計算していい?
衣類乾燥モードを使うなら、そのモードのW数で計算してください。同じ機種でもモードによって消費電力が違うことがあります。取扱説明書で数値が見つからない場合は、メーカーに型番と使うモードを伝えて確認できます。
まとめ
電気式浴室乾燥機1.25kWと衣類乾燥除湿機0.25kWを、税込31円/kWhで比べる例では、1時間の電気代は約39円と約8円。浴室乾燥3時間・除湿機6時間で同じ量が乾くなら、週5回の月額は約2,500円と約1,000円になります。
急ぎ2日を浴室乾燥2時間、残り3日を除湿機6時間にする例は、月約1,270円。家の機種の消費電力と、実際に乾く時間で計算してみてください。
明日の服を乾かす便利さも、毎月の電気代も、どちらも大事ですよね! 浴室乾燥を全部やめなくても、急ぐ日と待てる日で使い分ける方法があります。
