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エコジョーズは元が取れる?プロパンで回収年数を計算

エコジョーズの回収年数

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「ガス代が下がります」と言われても、交換の見積もりが高くなると返事に困りますよね。

  • 検針票はあるけれど、エコジョーズに替えたら年間いくら減るのか分からない。
  • 従来型より高い見積もりを見て、差額を何年で回収できるのか気になる。
  • メーカーの節約例を、うちのプロパン料金に当てはめてよいのか迷う。

お風呂も洗い物も毎日のこと。省エネには惹かれますが、型番と割引率を見比べるだけで、ちょっと疲れます。

「本体半額!」はうれしい。でも、工事込みでいくら違うのでしょう? 元が取れるかを考えるときは、その差額と、自宅で減らせるガス代を比べるんです。

差額を年間の節約額で割るエコジョーズは元が取れる?交換時の追加費用で考える

給湯器を交換する予定なら、従来型とエコジョーズを買う場合の総額差を計算します。エコジョーズの総額を丸ごと回収する計算にすると、従来型を買う費用まで背負わせてしまうんですね。

年間削減額 ≒ 年間給湯m³ × 従量単価 ×(1 − 従来効率 ÷ 新効率)
回収年数 ≒ 見積差額 ÷ 年間削減額

年間給湯m³は、交換前にお湯づくりに使っているガスの量です。料理や暖房のガスは含めず、従量単価は「ガス1m³あたりいくら」を使ってください。

仮に、給湯ガスを年間300m³、従量単価を600円/m³とします。ガスの熱をお湯づくりに使える割合である「効率」が80%から95%になると仮定すると、年間の従量料金は約2.8万円減る計算です。

同じ機能で工事まで含めた見積差額が5万円なら約1.8年、10万円なら約3.5年で回収する試算になります。この例の単価と差額は、どちらも税込という仮定。

これは一定の単価・給湯量・効率で計算した、ガス代だけの単純な回収期間です。実際の使い方や維持費によって、必要な年数は変わりますよ。

排気の熱でも水を温めるエコジョーズがガスを減らす仕組み

排気熱で水を予熱してからお湯にする仕組み

エコジョーズは、従来型で捨てていた排気の熱を利用して、燃焼で加熱する前の水を温めます。同じ量のお湯を沸かすのに、必要なガスが少なくなる仕組みなんです。

給湯熱効率の代表例は、従来型の約80%から約95%へ。ただし機種によって違うので、候補の型番ごとの仕様で比べてください。

排気が冷えてできる水が「ドレン水」です。この酸性の水を中和して流す部品が「中和器」で、外へ排水する配管も必要になります。

本体を取り付ければ終わり、というわけにはいかないんですね。排水工事の分まで見積もりに入っているかが、差額を決める大事なところ。

請求総額を単価にしない検針票で従量単価と給湯の使用量を調べる

従量単価は「1m³いくら」の欄を読む

検針票や料金表の「従量単価」「1m³あたり」の欄を見ます。書いていなければ、ガス会社に契約の料金表を確認してください。

請求総額を使用量で割ると、基本料金まで含んだ金額になってしまいます。給湯器を替えても、同じ契約の基本料金は減らないんです!

回収計算に使う単価へ、基本料金を混ぜないでください。設備料金などが別にある場合も、請求総額から単価を逆算するときには区別が必要です。

税込かどうかは、手元の検針票の従量欄に合わせて読み取ります。計算では、従量単価と見積差額をともに税込、またはともに税抜にそろえましょう。片方だけ税抜だと、回収年数までずれてしまいますね。

年間の総使用量と、給湯に使った量を分ける

過去12か月の検針票を足すと、年間のガス使用量が分かります。ただ、その合計にはコンロやガス暖房などの使用分も入っているでしょう。

LPガスを給湯器だけに使っていると確認できる家庭なら、年間の総量を給湯分として扱えます。ほかのガス機器も使っているなら、検針票の総量だけでは、給湯分が分からない状態です。

使用量の記録がある場合も、単位を見てください。お湯の「L」とガスの「m³」は別物。湯量の数字を、この式のガス使用量へそのまま入れることはできません。

冬の1か月を12倍するのも避けたいところです。給水温度やお湯の使い方が季節で変わるため、その月が一年中続くという計算になってしまいます。

給湯分が不明なら、推定した方法を業者に聞く

給湯だけの記録がなければ、ガス会社や交換業者へ、検針票と使っているガス機器を伝えて相談します。給湯分を把握できる記録があるか、推定するなら何を根拠にするかを聞いてください。

「総使用量の何割が給湯です」とだけ言われても、その割合が自宅に合うかは分かりませんよね。料理・暖房分をどう分けたのか、推定値にどのくらいの幅があるのかまで確認したいところ。

家庭全体のエネルギー消費に占める給湯の割合も、ガスの検針票のm³割合には転用できません。電気なども含むエネルギーの話と、ガスメーターで測った体積の話は違うんです。

給湯分を確かめられない場合は、回収年数も未確定のままです。推定幅が出せるなら、少ない給湯量で計算した長めの年数と、多い給湯量で計算した短めの年数を比べます。

すべて仮定の計算例300m³・600円なら、何年で差額を回収する?

電卓で追えるように、条件をそろえて計算してみます。次の数字は標準家庭の実測値や料金相場ではありません。

仮定の前提。給湯量・使い方は交換前後で同じ、単価は一定
項目計算に使う仮定
交換前の年間給湯ガス300m³。料理・暖房分は除外済み
従量単価600円/m³。税込、基本料金は含まない
従来型の給湯効率80%
エコジョーズの給湯効率95%
見積差額税込5万円または10万円。同等機能で、本体・工事・ドレン排水工事込み

削減率は「95−80」では求めない

効率が80%から95%になると、差は15ポイントです。ガスが何%減るかを求めるには、同じお湯を作るのに必要なガス量の比を使うんですね。

ガスの削減率 = 1 − 0.80 ÷ 0.95 ≒ 15.8%

減るガス量は、300 ×(1 − 0.80 ÷ 0.95)で約47m³。ここへ600円/m³を掛けると、年間の削減額が出ます。

300 × 600 ×(1 − 0.80 ÷ 0.95)≒ 28,421円/年

年額や年数は、途中で丸める前の数字から計算しています。「約47m³」は表示を短くした数字なので、47 × 600を正確な年額とはしないでください。

同じ節約額でも、差額が倍なら回収年数も倍

上の仮定での単純回収。電気代の差・追加維持費・料金変動は含まない
工事込みの見積差額計算回収年数の概算
5万円(税込・仮定)50,000 ÷ 28,421.05…約1.8年
10万円(税込・仮定)100,000 ÷ 28,421.05…約3.5年

同じ給湯量なら、交換時の差額が小さいほど早く回収できます。「省エネだから」という説明だけでは、5万円高い見積もりと10万円高い見積もりの違いは分かりませんよね。

リンナイの「約13%カット」は特定機種の比較で、ここで仮定した80%・95%の比とは条件が違います。メーカーの年間節約例も、機種・湯量・単価などが決まった試算。自宅の年間節約額としては使えません。

本体価格だけで比べない見積もりはドレン工事まで含めて比べる

従量単価、給湯の量、工事込みの差額、回収年数の順

エコジョーズが安く見えても、従来型の見積もりと機能や工事の範囲が違えば、差額の意味が変わります。省エネ分の差額を知るには、同じ条件で2通り出してもらうのがよいですね。

  • お湯を出せる能力:その区分である号数を同じにする
  • お風呂の機能:自動湯はり・追いだきなどをそろえる
  • 本体以外の品代:リモコンや必要な部材を含める
  • 交換工事:取り付け、古い機器の撤去・処分、追加工事の範囲をそろえる
  • ドレン排水:排水先と工法を確認し、必要な費用を入れる

集合住宅では、ドレン水を流すためのレールなど、専用部材が必要になる場合もあります。自治体ごとのドレン排水の取扱いもあるため、施工業者に建物と地域の条件を確認してもらってください。

ドレン工事が別途なら、見積差額はまだ確定していません。「工事一式」の四文字で全部入っていると思いたいですが、内訳は聞きましょう。私なら、電卓を押す前にそこを聞きます。

見積先の評判も調べるなら、給湯器交換業者の口コミを読むときの注意点もどうぞ。回収計算では、口コミの星の数に加えて、機能と工事範囲をそろえた支払総額を比べてください。

従量単価が400円なら、回収には1.5倍かかる

同じ年間300m³・同じ効率・同じ見積差額でも、仮定の単価を600円から400円/m³にすると、年間削減額は3分の2になります。回収年数はその逆で、約1.5倍です。

単価が高いほど、同じガス量の削減でも減る料金は大きくなります。だからといって、高い単価のまま使う方が家計に得、という話ではありませんよ。

回収のために、シャワーを長く浴びる必要もありません! 給湯量を増やせばガス代も増えます。普段使う量で比べるんです。

使用量で単価が変わる契約は、月ごとに料金差を出す

月の使用量に応じて単価が変わる料金表なら、一つの単価を掛けた概算では正確な差額を出せません。検針票の使用量と、契約の料金表を使います。

各月の総使用量から、その月の給湯で減るガス量だけを引きます。料理・暖房分は残したうえで、交換前後の使用量をそれぞれ同じ料金表に当てはめるんですね。

その月ごとの料金差を一年分足すと、年間削減額が出ます。単価が分からないときや段階をまたぐときは、ガス会社に両方の使用量で試算を頼んでください。

将来の単価が変われば回収年数も変動するので、現在の料金を固定した計算は、あくまで概算です。

追加費用と使う期間も見る賃貸・中和器・早めの買い替えに注意

中和器の交換費を忘れない

中和器は消耗品で、使用状況に応じて交換が必要になります。中和器の寿命に伴う交換も、使い続ける費用の一つです。

見積差額に将来の中和器交換費が入っていなければ、その追加支出で回収は遅くなります。機種ごとの交換費・出張費・保証の扱いを、購入前に聞いてください。

電気代の差や、ほかに必要な保守費も確認したいですね。約1.8年・約3.5年はガスの従量料金だけで計算した年数で、維持費まで精算した結果ではありません。

公称効率は、年間の削減を保証する値ではない

80%・95%は機種の公称効率を使った仮定で、ガスが必ず15.8%減る保証ではありません。湯はり、追いだき、給水温度などで実際の削減は変わります。

とくに、給湯と追いだきでは効率や使用条件が異なります。追いだき分まで、給湯の80%・95%で一律に計算するとずれる可能性があるんです。

家族の人数や入浴の回数が変われば、今の年間使用量もそのまま続くとは限りませんよね。交換前後を比べるときは、機器と使い方の変化を分けて考えます。

賃貸は、交換の承諾と費用負担を先に確認

賃貸で省エネ目的の交換を考えるなら、大家さん・管理会社に承諾と費用負担を確認してください。入居者の判断だけで工事を発注する話ではありません。

誰が本体代・工事代を払い、誰のガス代が減るのでしょう? 大家さんが工事費を負担し、入居者がガス料金を払う場合は、その負担を分けて検討する必要があります。

自分で差額を負担するなら、退去の予定も回収期間と比べます。その家で使う期間が短ければ、ガス代の節約で差額を取り戻す前に引っ越すこともあるんですね。

まだ動く給湯器を早く替えるなら、比較する支出が違う

従来型とエコジョーズの新品の差額で比べる計算は、どちらにしても交換する場面のものです。今の給湯器を使い続ける選択肢があるなら、その比較には従来型の新品代が発生しません。

使い続ける場合の修理費や交換時期と、今買い替える場合の総費用を比べてください。「新しい従来型との差額が小さいから」という理由だけで、早期交換まで得とは判断できませんよ。

同じ機能で2通りの見積もり工事込みの差額と、自宅の給湯量を確認する

業者へ聞くときは、年間の検針記録と、今使っている給湯器の型番を用意します。質問はこんな言い方で伝えれば通じます。

「LPガス用で、同じ号数・同じお風呂の機能の従来型とエコジョーズを、それぞれ工事込みで見積もってください。エコジョーズにはドレン排水工事も含めて、追加費用と中和器の交換費も教えてください」

  1. 従量単価を確認する。税の表示を読み、使用量ごとに単価が変わる契約かも調べる。
  2. 年間の給湯ガス量を確かめる。総量しかなければ、料理・暖房分を除く方法を相談する。推定なら根拠と幅も聞く。
  3. 見積差額を出す。同等機能の本体・必要な工事・排水工事を含めた総額同士を引く。
  4. 回収年数と使う予定の期間を比べる。追加の維持費を支払っても、差額を回収できるか検討する。

回収するまで使い続ける予定があるかも、機種選びの条件です。計算が短く出たとしても、給湯器がその年数必ず使えるという保証にはなりません。

給湯量が不明なら、まず工事込みの差額を確定させます。給湯量の推定幅が得られたら回収の幅も計算し、数字の根拠がない「すぐ元が取れます」で決めないでください。

交換まで使い方で節約するなら、プロパンガス給湯器の節約方法も参考になります。使い方を変えた分の節約は、機器交換だけの効果と分けて比べたいですね。

よくある質問(FAQ)

一人暮らしでもエコジョーズは元が取れますか?

人数だけでは決まりません。年間の給湯ガス量・従量単価・工事込みの差額で変わります。

ほかの条件が同じなら、給湯ガス量が半分になると削減額も半分、回収期間は2倍です。人数別の平均を当てるより、普段使っている量を確かめてください。

ガス代全体も15.8%下がる計算ですか?

いいえ。例の15.8%は、80%・95%の効率を仮定した給湯ガスの削減率です。

基本料金や料理・暖房分まで同じ割合で減る計算にはなりません。請求全体の削減率を知りたいなら、給湯で減る金額を交換前の年間請求額と比べます。

補助金を使えば回収は早くなりますか?

補助を受けられて自己負担の差額が小さくなれば、ほかの条件が同じ場合の回収期間は短くなります。ただし、補助金は年度や機種、住宅などの条件で対象が変わるんです。

使うなら、その年度の公式要項で対象機種と申請条件を確認してください。この計算例の5万円・10万円には、補助金を織り込んでいません。

交換後のガス代が下がったら、元は取れていますか?

一度の請求が下がっただけでは、工事の差額を回収したとは判断できません。減った金額を積み上げ、追加維持費も含めた支出と比べる必要があります。

単価や季節、お湯の使い方も変わるため、交換後は使用量と料金の両方を残しておくとよいですね。請求が安くなった理由を、すべて機器の効率にすることはできません。

まとめ

エコジョーズの元が取れるかは、年間の給湯ガス量・自宅の従量単価・工事込みの見積差額で変わります。交換をする場面では、同じ機能の従来型より増える費用を、給湯で減らせる年間のガス代と比べるんです。

仮定の300m³・600円/m³・効率80%→95%なら年約2.8万円の削減で、差額5万円は約1.8年、10万円は約3.5年という目安。ただし、基本料金は減らず、実使用や追加維持費で回収期間は変わります。

給湯量が多く、工事込みの差額が小さければ、回収は早くなります。給湯量が少ない、または差額が大きければ、必要な年数は長くなる計算です。退去するまでに回収できるかは、その年数と入居を続ける期間で決まります。

差額を回収するまで使う予定があり、追加の維持費にも納得できるなら、エコジョーズを選ぶ理由がありますね。

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