『体に優しい暖かさがとても快適』
と人気の暖房器具『床暖房』。
実際に使っている人からも
「この快適さは、もう手放せない!」
という感想がたくさん出ています。
なんだか、憧れちゃいますよね。
でも、床暖房を入れるって、ちょっと勇気も要ります。
なにしろ、初期費用もかかるし、工事も必要。
他の暖房器具のように、『試しに買ってみる』なんてわけにもいきません。
そんな時に知りたいのが
メリットとデメリット
ですよね。
そこで今回は、ガス床暖房のメリットとデメリット、そして上手な使い方について、お話しします。
「できたら床暖房入れたいな…」
と考えているあなた、ぜひ読んでくださいね!
スポンサーリンク
ガス床暖房のメリット・デメリット
ではまず、ガス温水式床暖房のメリットとデメリットについて見ていきましょう。
ガス温水式床暖房のデメリット
まずはデメリットです。
デメリットには
- 設置費用が高い
- 設置するには工事が必要
- メンテナンスや点検が必要
- 万が一壊れると、修理が大変
- フローリングやカーペットなどの選択肢が限られる
- 断熱性が低いと暖かさを感じにくい
といったことがあります。
デメリット1 設置費用が高い
床暖房で一番気になるのが、『設置費用』でしょう。
設置にかかる費用は、
- 設置する広さ
- 工法(床を張り替えるか、今ある床の上に設置するか)
- 追加工事の有無
などによって変わりますが、
だいたい80~130万円くらい
かかります。
他の暖房器具と比べて、ずっと高いですよね。
温水式床暖房の配管は、30年以上使えます。
その点では
『高いけど、他の暖房器具より長く使える』
というメリットはあります。
ただし、給湯器などの熱源機は、一般のガス器具と同じくらいの耐用年数で、
10~15年ほどで交換が必要になります。
デメリット2 設置には工事が必要
床暖房は、床の下に設置するわけですから、
設置工事が必要になります。
工事にかかる日数は、だいたい
床をはがして床暖房を設置する場合…3~4日
床の上に床暖房を設置する場合…1~2日
ファンヒーターなら、買ってきて、置いて、コンセントやガス管をつなぐだけです。
エアコンでも、だいたい2~3時間くらいで設置できます。
それに比べると、工事の手間も時間もかかりますね。
そのため、新築やリフォームのタイミングで設置する人も多いです。
デメリット3 メンテナンスや点検が必要
ガス床暖房は、
定期的な点検が必要で、その点検にも費用がかかります。
定期的な点検の他に、寒冷地で使う場合は、不凍液の補充や交換などのメンテナンスも必要です。
また、
床暖房に必要な給湯器は、だいたい10年から15年ほどで寿命になります。
寿命が来たら、交換しなければなりませんね。
このように、メンテナンスも必要なので、
ガス床暖房には維持費がかかることも考えて、導入を検討する必要があります。
デメリット4 万が一壊れると、修理が大変
床暖房の難点は、
万が一壊れると、修理が大変!
ということ。
他の暖房器具のように、
「ちょっと外して修理しよう。」
「壊れたから、買い替えよう。」
というわけには行かないのが、床暖房です。
床暖房というだけで、修理も大掛かりになってしまうものですが、
温水式は、電気ヒーター式よりもさらに大掛かりになってしまいます。
また、状況によっては、
『故障の原因を特定するのが難しくて、床暖房を入れ替えなければならない』
なんてことも…。
さらに、
床暖房の給湯システムが故障した場合、お風呂やキッチンの給湯にも影響が出てしまうこともあります。
こんなことを書くと、
「やっぱり床暖房やめようかな…」
と思う人もいるかもしれませんね。
でも、
きちんとメンテナンスをしていれば、基本的には、故障の心配はあまりありません。
また、
メンテナンスや点検も、日常的に手間がかかるというものでもありません。
ただし、年数がたつと、
- メンテナンスの契約そのものが終了してしまう
- 終了後、メンテナンス契約を延長できない
というケースもあります。
床暖房を導入する時には、メンテナンスの契約期間や、期間終了後についても確認しておくことをおすすめします。
デメリット5 フローリングやカーペットなどの選択肢が限られる
床暖房にする時には、
床材やカーペットは、床暖房対応のものを使う必要があります。
なぜかというと、床暖房に対応していないものだと
- 床板が熱で反り返ったり、ひび割れたりしてしまう
- 床暖房に対応していないカーペットを敷くと、熱がこもって溶けたり、床を傷めたりする
- カーペットが熱を遮ってしまい、暖房の効率が悪くなる
ということがあるからです。
そのため、選べる床材やカーペットも限られてしまいます。
でも今は、木のフローリングだけでなく
- 畳
- カーペット
- コルク
- タイル
など、いろいろな床材を床暖房で使えるようになってきています。
木のフローリングも、竹や無垢材など、選択肢が増えているので、あなた好みの床材がきっと見つかると思いますよ。
デメリット6 家の断熱性が低いと暖かさを感じにくい
床暖房がどれだけ効率よく使えるかは、住宅の気密性や断熱性にもよります。
気密性、断熱性の高い家であれば、床暖房の熱を十分に生かせます。
でも、木造の古い家など、気密性がいまひとつ、という環境だと、せっかく床暖房を入れてもその熱が逃げてしまい、
「床暖房を入れたのに、いまいち暖かくない…」
なんてことになってしまう場合も。
せっかく費用をかけて設置したのに、そんなことになったら残念ですよね。
時には、
「床暖房を入れなくても、家の気密性を高める工事をするだけで、けっこう暖かくなった」
というケースもあります。
なので、床暖房を検討する時には、家の状況も含めて、専門家に相談しながら考えてください。
『床暖房を入れる』
ということを目的にするのではなく、
『どうしたら冬を暖かく快適に過ごせる家にするか』
という視点で考え、
床暖房は『そのための方法の1つ』
として考えると良いでしょう。
ガス温水式床暖房のメリット
では次に、ガス温水式床暖房のメリットを見てみましょう。
ガス床暖房には
- 足元から暖める
- 部屋の空気が乾燥しにくい
- ホコリが立ちにくく、空気が汚れにくい
- 部屋全体が暖まる
- シーズンの変わり目で暖房器具を出し入れしなくて良い
- 安全性も高く、安心して使える
- 動きやすい
- 家族が集まってくる
- ガス暖房向けのおトクな料金プランを利用出来る
といったメリットがあります。
メリット1 足元から暖める
床暖房は、一番低い場所から温めていく暖房器具。
足元から暖かくなり、足元の冷えが解消されやすいです。
それだけでなく、暖かい床にじかに足が触れることで、体にも暖かさが直に伝わってきます。
そのため、暖かさを感じやすく、体感温度も他の暖房器具より高めになりやすいです。
エアコンやファンヒーターなど、多くの暖房器具では、どうしても暖かい空気が上に行ってしまい、足元が冷えがちですよね。
また、床が冷えていれば、床の近くの空気も冷えてしまいます。
そうなると、どうしても足元が冷えがちです。
でも、床暖房なら、そんな悩みも要りません。
冷え性の人にも嬉しい暖房器具ですよ。
メリット2 部屋の空気が乾燥しにくい
床暖房は室内で火を使わず、温風も使わないので、部屋の空気が乾燥しにくいです。
部屋の空気が乾燥しにくいということは、肌や喉も乾燥しにくいということ。
実際、実験モデル住宅で床暖房とエアコン暖房を比較した実験では、
『高齢者、若年者ともに、床暖房のほうが、肌から蒸発する水分が少ない』
という結果が出ています。
ファンヒーターやストーブ、エアコンでの暖房は、どうしても空気が乾燥しがちですよね。
そうなると加湿器の出番ですが、
『加湿器を使うと、結露が気がかり』
という人も多いのではないでしょうか。
でも、床暖房なら加湿器もあまり使わずに済むので、結露や、結露によるカビの心配も、少なくて済みます。
メリット3 ホコリが立ちにくく、空気が汚れにくい
床暖房は、エアコンのように温風を出しません。
また、気流による風も起きにくいので、ホコリやペットの毛などを舞い上げにくいです。
ぜんそくやハウスダストアレルギーのある人、ホコリの気になる人にも優しいです。
小さい子どもがいる家庭でも、安心して使えます。
もちろん、室内で火を燃やすこともないので、
燃焼で空気が汚れたり、石油の臭いがしたりということもありません。
メリット4 部屋全体が暖まる
床暖房は、輻射熱と熱伝導によって、部屋全体を暖めることができます。
そのため、
- 電気カーペットのように、足元しか暖かくない
- エアコンのように、足元が温まらず、冷えてしまう
ということもありません。
エアコンなどの暖房では、暖かい空気が上に行ってしまい、
「足元は冷えてるのに、頭のところは暖かくて、なんだかぼーっとしてしまう」
ということも、あったりしますよね。
でも、
床暖房なら、床からの高さによって温度差が出る事も少なく、快適に過ごせます。
メリット5 シーズンの変わり目で暖房器具を出し入れしなくて良い
床暖房は、
『出したり片付けたりしなくていい』
というメリットもあります。
暖房器具で面倒なのは、
- 寒くなってきたら、出さなければならない
- シーズンが終わったら手入れをして片付けなければならない
というところではないでしょうか。
でも、床暖房ならそんな手間も一切必要ありません。
なにしろ、『床』が暖房器具なのですから。
普段の手入れも、普通の床を掃除するように掃除すればOKです。
シーズンオフになっても、スイッチを切っておけばよいだけ。
これはとても楽ですね。
メリット6 安全性も高く、安心して使える
床暖房は、安全性が高く、高齢者や子どものいる家庭でも安心して使える暖房器具でもあります。
ストーブやファンヒーターなどだと、火事や火傷の心配があるので
- 燃えるものを近くに置かないようにする
- 子どもやペットが近づき過ぎないようにする
- 電源コードにひっかからないように注意する
- 消し忘れないように気を付ける
といった注意が必要です。
でも、
床暖房なら、このような注意をしなくても、火事や火傷、ケガなどにつながる心配がありません。
特に、
温水式の床暖房なら、低温やけどの心配も少ないです。
人もペットも、安心して思う存分、床でごろごろできますね。
メリット7 動きやすい
床暖房を使うと、部屋全体が暖まります。
「こたつに入ったら、なかなか出られない」
「ヒーターの前やホットカーペットの上から動けない」
というようなこともないので、活動量が減りにくく、部屋の中で動きやすい暖房です。
タイマーなどで、起きる頃に部屋が暖まるようにしておけば、朝の支度もスムーズにできますね。
また、
床暖房は、室内にはコンセントも器具も要りません。
なので、動線を邪魔することもなく、部屋の中を歩いたり掃除したりする時にも楽です。
このように、
- 部屋中が暖かいので、活動しやすい
- 部屋の中に暖房器具を置かなくて済むので邪魔にならず、動きやすい
という、2つの『動きやすさ』も、床暖房ならではのメリットです。
メリット8 家族が集まってくる
床暖房の暖かさは、体に優しくて心地よいです。
リビングやダイニングなど、家族みんなで使うスペースに設置すれば、自然と家族が集まってくることでしょう。
家族で過ごす時間も、自然に増えそうですね。
メリット9 ガス暖房向けのおトクな料金プランを利用出来る
ガス会社では、ガス床暖房向けの料金プランを用意していることが多いです。
これは冬の、
床暖房を使う時期に料金が安くなるプラン。
ガス床暖房を使うなら、やはりこのようなプランを利用するのがおすすめです。
というより、普通のプランだと、どうしてもガス代が高くなってしまいます。
少しでも安くおトクにガス床暖房を使うなら、床暖房向けプランは『必須』と言えるでしょう。
床暖房を検討する時に、ぜひガス会社に相談してみてくださいね。
『今利用しているガス会社に床暖房向けのプランがない』
という場合は、床暖房向けのプランがあるガス会社に乗り換えるのも良いでしょう。
そんな時は、『ガス会社乗り換えサービス』で、床暖房のことも含めて相談してみてください。
きっとあなたに合うガス会社やプランを提案してくれることでしょう。
ちなみに
『温水式床暖房ってことは、水道代もかかるの?』
と思う人もいるかもしれませんが、こちらはあまり心配ありません。
温水式床暖房は、お湯を配管の中で循環させているので、水道代はほとんど変わらないのです。
関連記事:【2021最新】ガス料金を節約するプロパンガス会社変更サービス比較
いろいろな種類の床暖房のメリット・デメリット比較
ここまで、『ガス温水式床暖房』のデメリットとメリットを比較してきました。
ところで、『床暖房』には
- 電気ヒーター式
- ガス温水式
- 電気温水式
- 灯油温水式
- ハイブリッド式
と、いろいろな種類があります。
ここで、それぞれの特徴やコスト、メリットやデメリットを簡単に比べてみましょう。
なお、電気ヒーター式床暖房にも、
- 電熱線式
- PTC発熱ヒーター
- 蓄電タイプ
と種類がありますが、ここでは『電気ヒーター式』としてまとめてあります。
また、設置費用はあくまで目安で、部屋の広さや業者によって違います。
ランニングコストも、契約している料金プランや使用頻度などによるので、あくまでも大まかな目安として見ておいてください。
電気 ヒーター式 | 温水式 | ハイブリッド | |||
ガス温水式 | 電気温水式 | 灯油温水式 | |||
発熱方法 | 熱戦に電気を通して発熱させ、床を温める。 | ガス給湯器でお湯を沸かし、床を温める。 | 電気温水器で沸かしたお湯で床を温める。 | 灯油ボイラーで沸かしたお湯を利用して、床を温める。 | 空気中の熱を利用する「ヒートポンプ」と、排熱を利用する「エコジョーズ」を組み合わせたもの。 |
設置費用 | 12畳で 約57万円 | 12畳で 約77万円 | エコキュート床暖房12畳で 約131万5千円 | 10畳で約80万円 | 12畳で約115万円 |
ランニングコスト (安い順) | 5位 | 4位 | 2位 | 3位 | 1位 |
メリット | 給湯器が必要ない。 施工が簡単で、初期費用も安い。 火を使わないので、安全。 | パワフルで立ち上がりが早い。 温水の最高温度が高く、部屋全体が輻射熱で暖まる。 | 夜間電力で電気代が安い時にお湯を沸かしておくことができる。 | ランニングコストが安く、面積が広い場所にも対応できる。 | 省エネになり、ランニングコストも抑えられる |
スイッチを切った後も、しばらくは暖かさが残るので、早めにスイッチを切っても大丈夫。 | |||||
デメリット | 温度ムラができることがある。 製品にもよるが、低周波の電場、磁場が発生する可能性もある。 長時間使ったり、広い範囲で使ったりすると、ランニングコストが高くなる。 | ガス代がかかるため、ガス代を抑える工夫が必要。特にプロパンガスだと、高くなってしまう。 | お湯の量に限度があるので、使用面積などに制限が出て来る。 | 灯油タンクへの補給作業が必要になる。 | ハイブリッド給湯暖房機が必要で、設置費用が高くなる。 |
熱源機(給湯器など)の設置が必要。 熱源機、配管など、設備が多いので、メンテナンスや点検の手間もかかる。 |
床暖房には、このように様々な種類があり、特徴も、メリットデメリットもそれぞれです。
どの種類にするか検討する時には
- 使う部屋の広さ
- どのくらいの時間の長さで使うか
- どのくらいの頻度で使うか
なども考えて、業者とよく相談しながら検討してくださいね。
ガス床暖房の上手な使い方と注意点
メリットの多いガス床暖房ですが、せっかく使うなら、うまく使いたいものですよね。
ここからは、
- ガス床暖房の上手な使い方
- ガス床暖房を使うにあたって気を付けること
について、お話しします。
ガス床暖房の上手な使い方
ガス床暖房を効率よくおトクに使うなら、このようなことを心がけると良いです。
- 効率よく、ムダなく暖房できるように、床暖房を配置する
- スイッチのオン・オフは1日に2回まで
- タイマーをうまく使う
- 30分くらい早めにスイッチを切る
- エアコンなどと組み合わせて使う
- カーペットはできるだけ敷かない
効率よく、ムダなく暖房できるように、床暖房を配置する
床暖房を上手に使う第一歩は、設置の時から始まります。
床暖房を設置する時には
- 部屋をどう使うか
- どこに大きな家具を置くか
- 歩いたり座ったりする時に人の足が床に触れるのは、部屋のどこか
ということを考え、ムダなく配置すると良いです。
床暖房は、部屋の全面に設置しなくても、
部屋の面積の、約5割から7割の面積に設置すれば、部屋が十分暖かくなります。
なるべく設置面積を少なく、かつ十分部屋が暖まるように配置
すれば、設置コストもランニングコストも、両方押さえられますよね。
スイッチのオン・オフは1日に2回まで
床暖房を使う時には、
スイッチのオン・オフは1日2回までにしましょう。
ガス床暖房で一番多くガスを使うのは
スイッチを入れてから、配管の中の水がお湯になるまでです。
スイッチを入れてからの1時間は、運転が安定してからの1時間の、約4倍強のガス代がかかります。
ということは、
『スイッチを入れる回数が多いほど、ガス代が多くなるタイミングも増える』
ということになります。
「節約したいから、1時間ごとにスイッチを切って、寒くなったらまたつける」
なんてやっていると、
1日中つけっぱなしにするより、ガス代が高くなってしまいます。
でも、長時間付けているのも、ガス代が気になりますよね。
つけっぱなしにした時よりガス代が安くなるようにするためには、
スイッチのオン・オフは1日2回まで
というのが、目安です。
たとえば、寝ている間や長時間外出する時には、スイッチを切っておくと良いでしょう。
タイマーをうまく使う
「長時間つけっぱなしにするのはガス代が気になるけど、起きた時や帰ってから部屋が暖かいとうれしいな」
と思う人も多いことでしょう。
そんな時は、タイマー機能が役に立ってくれます。
起きる時間や家に帰る時間の30分~1時間前くらいにオンにするように設定しておきましょう。
そうすれば、朝も楽に動けますし、帰って来た時に部屋の中は暖まっています。
とはいえ、帰る時間が読めないことも、よくあるもの。
今はスマホで外出先から操作できる家電も増えています。
今後、床暖房にもそういった機能がつくといいですね。
30分くらい早めにスイッチを切る
ちょっとした節約のコツの1つに
『スイッチは、30分くらい早めに切る』
という方法があります。
床下の配管の中のお湯は、スイッチを切ったからといっても、すぐ冷えるわけではありません。
30分くらいは暖かさが残ります。
なので、出かける時間や寝る時間の30分前にスイッチを切っても、大丈夫なのです。
1回1回は小さな節約でしょうが、重なるとそれなりの節約効果になりますよ。
エアコンなどと組み合わせて使う
床暖房は、部屋が暖まるまでに、どうしても時間がかかってしまいます。
その暖まるまでの間、エアコンなど他の暖房器具と併せて使うのも、手です。
エアコンやファンヒーターは暖まりが早いので、寒いのを我慢して待つ必要もなくなります。
もちろん、
他の暖房器具を使う分の光熱費はかかってしまいます。
なので、ある程度温まったら、エアコンやファンヒーターのスイッチを切って、床暖房にバトンタッチすると良いでしょう。
カーペットはできるだけ敷かない
床暖房では、
- 床暖房対応のカーペット
- 床暖房の床材としてカーペットを選ぶ
という場合でない限り、カーペットは使わない方が良いです。
なぜかというと、床暖房に対応していないカーペットを使うと、床からの熱がさえぎられて、暖房の効率を悪くしてしまうからです。
それだけでなく、カーペットを敷いた部分に熱がこもってしまうので
- カーペットが溶けたりして傷む
- 熱や溶けたカーペットで、床が傷んだり汚れたりする
という可能性もあります。
なので、
- カーペットを使うなら、床暖房対応のものにする
- 床に座るのが気になるなら、座る時だけクッションや座布団を使う
というふうにしてくださいね。
関連記事:ガス床暖房のガス代をコスパよく節約しながら使う方法を紹介!
ガス床暖房を使う時に気を付けること
ガス床暖房は、使いやすくて便利な暖房器具です。
でも、やはりいくつか、注意することはあります。
ここでは、どんなことに気を付ければ良いのかについて、お話ししましょう。
メンテナンスや点検はきちんとする
ガス床暖房を長持ちさせるには、やはりメンテナンスや点検が大切です。
熱源機(給湯器)は年に一度くらい、点検が必要です。
また、寒冷地で不凍液をて使う場合は、不凍液の定期的な交換が必要になります。
こうした点検やメンテナンスは、故障を防ぐために大切なことです。
故障すると修理も大掛かりになってしまうので、きちんと点検やメンテナンスを受けてくださいね。
その他には、日常的に特別なメンテナンスが必要なわけではありません。
普段は、床の上をいつも通り掃除することくらいです。
なので、メンテナンスと言っても、難しく考えなくて大丈夫ですよ。
大きな家具を置く時には注意を
床暖房を設置した上に大きな家具や重い家具を置く時は、業者に
- 置いても大丈夫かどうか
- 置くとしたら、どのように置くのが良いか
を確認したほうが良いです。
なぜかというと、脚のない家具を床暖房の上に直に置くと、その部分に熱がこもってしまい、家具や床を傷める原因になりかねないからです。
また、精密な家具や調度品なども、熱で変形したりしないよう、直置きは避けましょう。
脚が付いていて、ある程度床から高さのある家具であれば、床材が
- フローリング
- コルクタイル
- タイル
などの場合は、だいたいにおいて、床暖房の上に置いても問題はありません。
ただし、
床材がカーペットの場合は、一点に重さがかかりすぎると、配管が圧迫されてしまう場合もあります。
足の所に受け台などを敷いて、重さを分散させることが必要です。
また、ピアノなどの重いものを置く場合も、受け板やパッドなどの緩衝材を敷くと良いです。
このように、床暖房の上に重い家具を置く方法はあります。
でも自分で判断せず業者に確認するのが、家具のためにも床のためにも、一番安全です。
水漏れに注意
きちんと基準を守って製造され、設置工事がされた床暖房なら、温水の配管を傷つけたりしない限り、水漏れの心配はまず要りません。
でも、
- 床に鋲や釘などを打ってパイプが傷付いた
- 床材がカーペットの床暖房の上に重いものを置いて、配管が圧迫され続けた
などという時には、
水漏れが発生してしまう可能性はあります。
水漏れしたら、修理が大変。
床にくぎを打ったりしないように、注意してくださいね。
水をこぼしてしまったら
床に水をこぼしたら、すぐに拭き取りましょう。
床に水分が浸み込んでしまうと、フローリングなどのひび割れや反り返りの原因になってしまうことがあります。
といってもこれは、床暖房の床だけでなく、普通のフローリングでも同じことです。
こぼした時にすぐふき取っておけば、こぼれた水で足を滑らせるようなこともないので、安心ですよ。
スポンサーリンク
まとめ
床暖房にももちろん、メリットとデメリットがあります。
デメリットは主に、設備費やメンテナンス、修理などの面でのデメリットでした。
一方でメリットは、
- 足元から暖かい
- ホコリが立つことも少なく、空気が汚れにくい
- シーズンの変わり目で暖房器具を出し入れしなくて良い
- 安全性も高く、安心して使える
など、床暖房の機能の面が多いです。
ということは、
『上手に設置して上手に使えば、ある程度デメリットを軽減して、床暖房のメリットを満喫できる』
とも言えますね。
『上手に使う』というのは、節約や使い方もそうですし、もちろん
『メンテナンスや点検をきちんとする』
ということも、含まれています。
とはいえ、メンテナンスや点検も、普段から手のかかるようなものでもありません。
その点でも、床暖房はとても使いやすい暖房器具と言えるでしょう。
あなたのライフスタイルに合うかどうかやコスト、それにメリットとデメリットをよく考えて、設置を検討してくださいね。