『暖房にかかるガス代を節約するためには、窓の防寒対策が大切』と、よく言われますよね。
一方で、意外と見落としなのが『玄関の防寒対策』です。
玄関も、室内の空気が冷えてしまう場所なんですよ。
そう思うかもしれませんが、
リフォームレベルの対策以外にも、ちゃんと打つ手はあるんです!
それは
玄関に断熱カーテンを設置する
という方法です。
ということで、この記事では
- 玄関やドアに断熱カーテンを設置するとどのくらい効果があるのか
- 玄関に設置する断熱カーテンの選び方
について解説します。
ぜひ読んで、寒い冬を少しでも快適におトクに乗り切ってくださいね!
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玄関ドアに断熱カーテンを設置するのは効果あるの?
玄関に断熱カーテン設置をおすすめするわけ
なぜ保温対策として玄関に断熱カーテンを設置するのが良いかというと、
- 玄関のドアから冷気が室内に伝わってくる
- 玄関のドアと壁などの隙間から冷気が入り込んでくる
ということから、室内の空気が冷えてしまうからです。
玄関のドアが金属でできている場合は、特に冷気が伝わりやすいです。
金属は、熱伝導率が高いからです。
玄関のところで室内の空気が冷えるのを防ぐためには、断熱カーテンを掛けて
- 外から冷気が入るのを防ぐ
- 室内の暖気が玄関で冷やされてしまうのを防ぐ
ということが効果的なのです。
玄関と廊下の間に断熱カーテンを設置すると、廊下の冷えも改善できますよ。
メモ
今回は『寒さ対策』を中心に記事を書いていますが、
玄関で断熱ができるということは、夏には外からの熱気も防げます。
冷房にかかる電気代も節約できますよ!
玄関ドアに断熱カーテン 実際にどのくらいの効果がある?
玄関に断熱カーテンを設置すると、どのくらいの効果があるのでしょうか?
- 実際に設置した人の感想
- メーカーの保温性試験の結果
を見てみましょう。
玄関に断熱カーテンを設置した人の感想
玄関部分に『間仕切り断熱ECOスクリーン』というカーテンを実際に設置した人のレポートによると、
- 冷気の流れ(コールドドラフト)をほとんど感じなくなった
- 付近の温度計が、例年より2度ほど高くなった
とのこと。
冬場の2℃は、けっこう大きいですよね。
それに、玄関からスーッと流れてくる冷気がなくなれば、体感的にも寒さがぐっと和らぎそうです。
メーカーの保温性試験の結果
断熱カーテンにどのくらいの保温効果があるかは、
- 設置の状況
- 製品の素材
- カーテンの作り
などにもよるので、一概には言えません。
そこで、ここでは例として、『断熱保温UVカットレースカーテン ロフティーズ 4084ロフティ』の保温性試験の結果を見てみましょう。
保温性試験は、
- 試験装置の中をガラス板で区切る
- 片方を部屋に見立てた試験室、もう片方を冷却室とする
- ガラス板の部分に何も掛けない状態と、断熱カーテン生地を掛けた状態で冷却室を60分間冷却し、温度の下がり具合を比べる
という方法で行われました。
試験開始から60分後の試験室の気温は
ということで、3.7℃の保温効果がありました。
もちろん、実際はこの実験結果と同じになるとは限りません。
でも、冷えやすい玄関や玄関につながる廊下が少しでも暖かくなると、だいぶ違いますね。
玄関に効果的に断熱カーテンを設置するには
せっかく断熱カーテンを設置するなら、効果的に使いたいですよね。
そのためには、
- 壁や天井、床との間にできるだけ隙間ができないサイズを選ぶ
- 特に床近くは冷えやすいので、床に裾が付く長さにする
- 玄関に小窓がある場合は、小窓にも断熱カーテンをかける
という設置の仕方がおすすめです。
ただ、実際には
- 天井にカーテンレールを付けられないため、天井との間に隙間ができる
- 床に裾が触れるのは、汚れなどが気になる
ということもあるでしょう。
隙間ができるのは、ある程度は仕方ありません。
賃貸だと、天井にカーテンレールを付けたりするのも難しいですからね。
そういう場合は、できる範囲で隙間ができないように設置しましょう。
また、床に裾が付くのが気になる場合は、床にギリギリ付かないくらいの長さにしても大丈夫です。
カーテンが床に付いたほうが保温効果はありますが、床に付かなくても、カーテンがあるだけで違いますよ。
断熱カーテン以外の断熱対策もしよう!
玄関の状況によっては、断熱カーテン以外の断熱対策もしたほうが良いです。
たとえば、
ドアとドア枠の間に隙間があって、隙間風が入って来る
ドアに付いているポストから隙間風が入る
⇒ポストをアルミシートで覆うなどして、隙間風が入らないようにする
玄関のドアが金属製で、冬はドアがキンキンに冷えてしまう
⇒玄関のドアにアルミの保温シートを貼り付ける
といった方法があります。
なお、ドアとポストをアルミシートで覆うと、ギンギラギンの玄関になってしまいます(笑)
見栄えが気になるなら、リメイクシートなどを貼るのも良いですよ。
実際にやってみた人もいるので、玄関ドアやポストの対策例として、見てみてくださいね。
参考 賃貸アパートの玄関が冷気で寒い!ドアの断熱DIYで防寒対策!
断熱カーテンの設置が難しいケースもある
玄関に断熱カーテンを設置するのは、暖房に良い効果がありますが、
玄関の状況によっては、設置が難しいこともあります。
たとえばこの画像のような、横幅があるドアの場合です。
これだけ横幅があると、
- 突っ張りポールで設置するカーテンの場合、ポールの設置が困難
- カーテンの幅が広くなるので、ポールが設置できたとしても、カーテンの重みでポールがゆがんだり落ちたりする可能性がある
- カーテンレールを設置するとしても、長いレールが必要になる
- カーテンレールでも重みで歪むことはありうるので、注意が必要
といった問題が出てくるのです。
また、幅が広くなくても、玄関の構造や壁の状況から玄関ドアのところにポールを設置できないこともありますよね。
玄関ドアのところに設置するのが難しい場合は、
廊下の、玄関から部屋までの間にカーテンを設置することでも、部屋への冷気の侵入は防げます。
廊下に設置すると、訪問者から室内の様子が見えにくくなるメリットもありますよ。
勝手口にも断熱カーテンがおすすめ!
キッチンに勝手口が付いている場合は、
勝手口にも断熱カーテンを付けると、室内の冷暖房効果をより高めることができます。
勝手口も玄関同様、室内の空気が冷えやすい・温められやすいポイントだからです。
キッチンって、冬は寒いし夏は暑い場所ですよね。
少しでも過ごしやすくするためにも、断熱カーテンの設置はおすすめですよ。
玄関の断熱カーテンの選び方は?
ここからは、玄関の断熱カーテンの選び方などについて解説します。
カーテンを選ぶ前に考えておきたいこと
断熱カーテンを玄関に設置するときには、まずはじめに
- 玄関のどこが冷えるポイントなのか
- どの場所にどう設置するか
- どういうカーテンだと出入りしやすいか
ということを考えましょう。
玄関の冷えポイントを確認!
断熱カーテンを設置するときには、
- ドア全体が冷えやすいのか
- 隙間風が入るポイントがあるのかどうか
など、『玄関のどこが冷えポイントになっているか』をチェックしておきましょう。
カーテンは、冷えるポイントをカバーするように設置する必要があるからです。
隙間風が入る場所を覆えなければ、十分な効果が得られなくなってしまいます。
隙間風が入る場所を探すときは、
線香に火をつけてドアとドア枠の境目に近づけたりすると、煙の動きでどこから隙間風が入って来るか
がわかりやすいですよ。
(火の取り扱いには気を付けてくださいね。)
どの場所にどう設置するか
どこが冷えポイントなのかがわかったら、
どの場所にどういう方法でカーテンを設置するかを、具体的に検討しましょう。
たとえば、
- 玄関ドアのすぐ内側に設置するか、三和土を上がって廊下に入ったあたりに設置するか
- 突っ張りポールで設置するのか、天井にカーテンレールを付けて設置するのか、マジックテープで貼るタイプの間仕切りカーテンを使うのか
といったことです。
設置場所と設置方法が決まったら、幅や天井までの高さを測り、それを基に
- 必要なカーテンの幅や長さ
- 取り付け場所に必要なポールやカーテンレールの長さ
をチェックしましょう。
出入りしやすいカーテンのタイプは?
玄関にカーテンを設置するときには、『出入りのしやすさ』も大切な要素です。
- アコーディオンカーテンのように、一方方向に開け閉めして出入りする
- のれんのように、真ん中を割って出入りする
このどちらが自分にとって使いやすいか考えて、カーテンを選びましょう。
一方方向に開け閉めするなら、普通の断熱カーテンでも大丈夫です。
ただ、真ん中を切ってのれんのようにして使う場合は、自分でカットできるタイプの製品がおすすめです。
カットできる製品なら、切ったところがほつれにくいからです。
カーテンを選ぶときの注意点
玄関用の断熱カーテンを選ぶときには、なるべく軽い製品を選びましょう。
先にも書いたように、重いカーテンだと突っ張りポールがゆがんだり落ちたりしてしまう可能性があるからです。
たしかに、厚いカーテンのほうが断熱効果は高いです。
でも、間仕切り用のカーテンやレースカーテンにも、断熱性能のある製品が出ています。
間仕切り用のカーテンや断熱レースカーテンなら、比較的軽く、安全に使えます。
それに、空間を仕切るだけでも、けっこう断熱効果があるんですよ。
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まとめ
玄関のドアも、温かい部屋の空気を冷やしてしまうポイントの1つです。
玄関からの冷気を防ぐには、
玄関に断熱カーテンを設置することがおすすめです。
突っ張りポールなどで、カーテンを設置するだけで、部屋の暖かさがだいぶ違いますよ。
玄関にカーテンを設置するときは、
床に裾が付くくらいの長さのカーテンがおすすめです。
また、カーテンだけでなく、
- 玄関の小窓にもカーテンなどで防寒対策をする
- 玄関ドアの郵便受けや、玄関ドアと枠の間から入る隙間風を防ぐ
- 玄関ドアが金属製の場合には、玄関ドアをアルミの保温シートで覆う
- 勝手口にも断熱カーテンを掛ける
といった対策をすると、より部屋の温度を逃がしにくくなり、省エネにつながります。
玄関の防寒対策は、ちょっと大変そうだと感じるかもしれませんね。
でも、玄関にカーテンを使うと、室内の雰囲気も変わります。
『インテリアを楽しみながら冷暖房費を減らして、快適に過ごせる』
となれば、一石三鳥ですよ!