キッチンのシンクは毎日使う場所。
使っているうちにどうしても汚れますし、傷も増えていきますよね。
使い始めた頃の輝きを取り戻したい!
と思う人も多いはず。
シンクの傷を消してピカピカにする方法は、あります。
しかも、ドラッグストアやホームセンターで手に入る洗剤などを使って、普通の人でも出来る方法があるんですよ!
『プロ並み』とまでは行きませんが、上手にやればけっこうきれいにできます。
ということで今回は
- シンクの傷を自分で消してきれいにする方法
- シンクに傷が付く原因や傷の防ぎ方
について解説します。
ぜひ読んでくださいね!
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ステンレスシンクの傷を自分できれいにする方法
ではさっそく、シンクの傷をきれいにする方法を見ていきましょう。
なお、この記事で取り上げるのは、ステンレスシンクの場合です。
ホーローや大理石、人工大理石など、ステンレス以外のシンクの場合は、取扱説明書を確認するか、メーカーに問い合わせてくださいね。
クレンザーを使って磨く
一番やりやすくて効果が見込めるのが、
『クレンザーを使って磨く』という方法です。
用意するもの
クレンザーを使って磨く時に必要なものは
- クレンザー
- 柔らかいスポンジ
- ラップ
- ゴム手袋
- 要らない布
- ステンレス用の撥水スプレー(撥水効果を持たせたい場合)
です。
クレンザーは、クリームタイプで、研磨率が20%くらいの製品を選んでください。
研磨率が高い製品を使うと、逆に傷が増えてしまう可能性があるからです。
それから、スポンジは必ず柔らかいものを使いましょう。
柔らかいスポンジがない場合は、布を丸めたものでもOKです。
クレンザーを使ってシンクを磨く手順
クレンザーでシンクを磨く手順は
- スポンジにラップを巻き、クレンザーをつける、もしくはシンクにクレンザーを撒く
- 傷が目立たなくなるまで、シンクをやさしく、まんべんなく磨く
- 傷が目立たなくなったらぬるま湯でクレンザーをよく流す
- シンクをよく拭き、水分を取り除く
- シンクに撥水効果を持たせたい場合は、撥水スプレーをシンクにムラなくかける
この時のコツは
- シンクを磨く時には、力を入れずに円を描きながらなでるようにして、まんべんなく磨く(シンクにかすかな線が入っている場合は、線に沿って磨く)
- 傷が目立つ場所ばかり磨かずに、ムラなく全体を磨く
- 磨いている途中で時々クレンザーを拭き取り、傷の消え具合を確認しながら磨く
- 磨き終わったら、クレンザーをしっかり洗い流す
ということです。
ちなみに、どのくらいまで磨けば良いかというと、
磨いた部分が、すぐに泡をはじくようになったら、磨き終わりの目安です。
クレンザーで磨いていると、泡が黒くなることがあります。
でもこれは、研磨されたステンレスで黒くなっているので、気にしなくてOKです。
『泡が白くなるまで磨こう』と思うと磨きすぎになってしまうので、
磨き具合の判断は泡の色ではなく、クレンザーを少し拭き取って傷の具合を確認して判断してください。
メモ
最後に研磨剤を洗い流すときは、キッチンペーパーなどで研磨剤を軽く拭き取ってから水で流すと、排水口に汚れが付くのを減らせます。
重曹で磨く
『うっすら傷が付いてしまった』というくらいなら、重曹で磨いて傷を目立たなくすることもできます。
用意するもの
重曹でシンクを磨く時に用意するものは、
- 重曹
- ラップ
- ゴム手袋
- 要らない布
クレンザーで磨く時とほとんど同じですね。
なお、重曹は『合成洗剤より安全』と言われることも多いですが、人によっては肌荒れを起こすこともあります。
ですから、ゴム手袋をして作業をすることをおすすめします。
重曹を使ってシンクを磨く手順
重曹を使ってシンクを磨く手順は
- シンク全体にむらなく重曹の粉を振りかける
- ラップを巻いたスポンジに少し水を付け、円を描くように磨く
- 傷が目立たなくなったらぬるま湯で重曹をよく流す
- シンクをよく拭き、水分を取り除く
です。
その他のシンク磨きに使えるアイテム
シンクを磨くのに
- 研磨剤入りのスポンジ
- ステンレス用研磨剤
などを使う人もいます。
研磨剤入りのスポンジも研磨剤も、
粒子の粗いもので磨いてから、粒子の細かいものを使う
という使い方が基本です。
それぞれの製品の説明をよく読んで、使い方や注意事項を守って使ってくださいね。
シンクをピカピカにするコツ
シンクの傷をきれいにするコツは
- 基本的には、円を描くようにして磨く
- 『ヘアライン』があるシンクは、ヘアラインの目に沿って一方向に磨く
- シンク全体をまんべんなく磨く
ということです。
シンクは円を描くように磨く
シンクを磨く時は、基本的には
クルクルと円を描くようにして、まんべんなく磨くのがおすすめです。
そのほうが、磨きムラや磨き残しが出にくいからです。
『ヘアライン』がある場合はヘアラインに沿って磨く
シンクは円を描くように磨くのが基本ですが、
『ヘアライン』が入っているシンクは、必ずヘアラインに沿って一方向に磨いてください。
ヘアラインの入ったシンクを丸く磨くと、ヘアラインが崩れてしまい、見栄えが悪くなってしまうからです。
メモ
『ヘアライン』というのは、シンクの表面に付いている細い溝のことで、表面加工の一種です。
ヘアラインがあるかどうかは、指の腹でシンクを触ってみるとわかります。
指にかすかな溝が触れたら、ヘアライン入りのシンクです。
シンクを磨く前には、『ヘアラインが入っているかどうか』も確認してから作業に取りかかってくださいね。
シンク全体をまんべんなく磨く
シンクを磨く時は、傷が目立つところだけではなく、全体を磨きましょう。
傷が目立つ部分だけ磨くと、仕上がったときに、磨いたところと磨いていないところの見た目に差が出てしまう可能性があるからです。
せっかくきれいにするのですから、全体がきれいになるように意識して磨いてくださいね。
プロに頼むべきなのはどんな時?
ここまで、傷のあるシンクの磨き方について解説してきましたが、
プロに頼むべき場合もあります。
それは、
- シンクに大きな傷や深い傷が付いてしまった
- シンクが変色してしまい、磨いても落ちない
- シンクに凹みが付いてしまったのをなんとかしたい
- 自分でやってみたけど、傷が目立つままになっている・汚れや錆が落ちない
- 確実に美しく仕上げたい
- エンボス加工や鏡面加工にしたいなど、仕上がりを選びたい
といった場合です。
市販のシンク磨きのアイテムもいろいろありますが、やはりプロにはかないません。
プロは、道具や知識も、そして技術もありますからね。
また、素人仕事だと磨き傷まで完璧に消すのは、なかなか難しいものです。
ですから、『自分の手に負えない』『絶対に満足のいく仕上がりにしたい』というときは、プロに頼むことがおすすめです。
業者に頼む場合の費用は、だいたい1~3万円くらいです。
(シンクのサイズや状態にもよります。)
まずは業者に相談して、見積をしてもらってくださいね。
シンクを磨くときに注意すること
シンクの傷を磨いて、きれいにするときに気をつけるべきことを見ていきましょう。
柔らかいスポンジや布などを使って優しく磨く
ステンレスのシンクは、傷が付きやすいです。
なので、磨く時は
- スポンジや丸めた布など、柔らかいもので磨く
- 力を入れすぎずに、やさしく軽く磨く
ということに気をつけてください。
- 金属たわし
- ステンレスブラシ
など、硬いものは使ってはいけません。
また、メラミンスポンジを使う人もいますが、
メラミンスポンジにも研磨剤が含まれているので、筆者としてはおすすめしません。
【要注意!】賃貸住宅のシンクの場合
いえいえ、故意に傷付けたのでなければ、弁済や修繕の費用を求められることはまずありません。
シンクは、『減価償却するもの』と考えられることが多いからです。
メモ
『減価償却』と言うのは、使っているうちに傷が付いたりして価値が減っていくことです。
ただし、
傷を消そうとして逆に傷を増やしたり深くしたりしてしまうと、『故意に傷を付けた』ということになってしまい、修繕費用を求められることもあります。
ですから、賃貸住宅のシンクに関しては、
- 手入れは『掃除』の範囲にとどめておき、無理に傷を消そうとしない
- シンクに大きな傷を付けてしまった場合は、自分でどうにかしようとするのではなく、管理会社に連絡して事情を説明する
というふうにしてくださいね。
シンクに傷が付く原因と防ぐ方法
最後に、シンクに傷が付く原因や、傷を防ぐ方法について見ておきましょう。
せっかくきれいにしたシンクには、なるべく傷を付けたくないですものね。
シンクに傷が付く原因は?
シンクに傷が付く原因は、
- 食器や鍋などをシンクに置くときの接触や摩擦
- 野菜についている泥や土でシンクがこすれる
- 食器や調理器具などをシンクに落とした
- シンクに食器を落として割ってしまった
- 熱湯を流す、熱いままの鍋やフライパンをシンクに直置きするなどでコーティングがはがれた
といったことです。
そうですね。
食器や鍋を洗うときにはシンクに置くこともありますし、気をつけていても落としてしまうことだってあります。
つまり、
シンクを使う以上、傷は避けられないものなのです。
シンクの傷を防ぎ、長持ちさせるには
『シンクに傷が付くのは避けられない』とはいえ、ある程度防ぐことはできます。
- 熱湯をシンクに流すときは、水を流しながら少しずつ熱湯を流す
- 鍋やフライパンは、少し熱が冷めてからシンクに置く
- 普段のシンク掃除のときも、傷を付けないように柔らかいスポンジで優しくこする
ということに気をつけてください。
さらに、シンクを長持ちさせるためには、
- 普段からこまめに掃除をし、汚れを早めに取り除く
- シンクを掃除するときは基本的に中性洗剤を使い、汚れが落ちないときにアルカリ性や酸性の洗剤を使う
- アルカリ性や中性の洗剤を使ったときは、よく洗い流す
- スープやお味噌汁など、調味料(特に油や塩分)が入ったものをシンクに流したら、必ず中性洗剤で洗い流しておく
- シンクの掃除をしたら水気を拭き取り、水垢やカビを防ぐ
ということを心がけると良いですよ。
汚れが溜まると落ちにくくなるだけでなく、カビや錆の原因にもなります。
ですから、汚れが付いたら早めに取り除いておきましょう。
また、一見汚れが付いていないように見えても、油や塩分を流した時は、簡単でよいので掃除をおすすめします。
油や塩分は、錆びの原因になりやすいからです。
ガンコな汚れや錆が付くと、つい力を入れてこすってしまいますよね。
それによって傷が付いてしまう可能性もあるので、
汚れをこまめに取り除くことが大切ですよ!
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まとめ
シンクの傷をきれいにするには、
- クレンザー
- 重曹
- 研磨剤入りのスポンジ
- ステンレス用研磨剤
などで磨く方法があります。
磨く時に大切なのは、
- 柔らかいスポンジや布を使い、力を入れずに優しく磨く
- 『ヘアライン』のあるシンクならヘアラインに沿って一方向に、ヘアラインのないシンクなら円を描くように磨く
- 磨きあがったら、クレンザーや重曹などをていねいに洗い流す
ということです。
シンクの傷は、ある程度までなら自分で磨いて綺麗にできます。
しかし、
- 傷が深い・大きい
- 変色や汚れ、錆が落ちない
などの場合は、業者に依頼したほうが良いです。
そして、シンクに傷を付けないために、
- シンクに物を落としたり熱いままの鍋などを置いたりしないように注意する
- 熱湯を流すときは、蛇口から水を出しながら流す
- 汚れが付いたら早めに取り除く
- シンク掃除をする時は傷を付けないように、柔らかいスポンジなどを使う
といったことにも気をつけてくださいね。