テフロン加工のフライパンは食材がくっつきにくいし、洗えば簡単に汚れが落ちるので、とても使いやすいです。
でも、
『ふと気がついたら、フライパンのコーティングが剥がれてた!』
なんてこともありますよね。
そういう時に気になるのが、
『コーティングを食べてしまったんじゃないか』
『もし食べてしまっていた場合、体に害はないのだろうか?』
ということ。
とくに子どもがいる人なら、なおさら気がかりですよね。
そこで今回は
- テフロンのコーティングを食べてしまっても大丈夫なのか
- テフロンのコーティングが剥がれたフライパンで料理しても良いのかどうか
についてチェックしていきます。
ぜひ読んでくださいね!
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テフロンのフライパン コーティングが剥がれてた!料理を食べても大丈夫!?
剥がれたコーティングは食べると有害?
結論から言うと、
剥がれたテフロンコーティングを料理と一緒に食べてしまっても、問題ありません。
テフロン(フッ素樹脂)加工に使う成分は、安定性が高く化学変化を起こしにくいので、そのまま体から排出されます。
子どもが食べた場合でも、大丈夫ですよ!
テフロンのコーティングは、剥がれてしまうこともあります。
もし料理に混ざったのを食べたくらいで体に害が出るようなものなら、危なくて調理器具としては販売できませんよね。
テフロン加工のフライパンは、安全性に配慮して作られています。
安心して使ってください。
『PFOA』や『PFOS』について
『PFOA』や『PFOS』のことですね。
この2つの物質は、現在テフロン加工(フッ素樹脂加工)には使われていません。
PFOAは、2019年5月の国連の会議で、製造と使用の禁止が決定されました。
また、国内のフッ素樹脂業界では、2019年5月の時点で使われていないとのことです。
そしてPFOSは、PFOAより早く、2009年に製造・使用が禁止されています。
なので、安心してフライパンを買ってくださいね。
もし心配なら、メーカーに『PFOA』『PFOS』が使われていないか、問い合わせると良いですよ。
ちなみに、テフロン加工には『PTFE』という物質が使われることもありますが、
PTFEは体に取り込まれることがないので、安全と考えられています。
コーティングの剥がれよりも『空焚き』に要注意!
『体への害』という点では、
テフロンコーティングの剥がれよりも、むしろ『空焚き』によって出るガスの方が有害です。
テフロン加工の調理器具は、高温になりすぎると有毒なガスが発生してしまいます。
なので、空焚きをしないように、十分注意してください。
空焚きは、調理器具が非常に高温になりやすいからです。
製品によっては、2~3分の空だきでもガスが発生してしまうことがあります。
大丈夫です。
- 中火以下での、通常の料理
- 『揚げ物OK』と書いてある調理器具での、使用可能温度を超えない範囲での揚げ物
なら問題ありません。
取扱説明書を確認して使い方を守って調理をすれば安全なので、安心して使ってくださいね。
メモ
揚げ物に関しては、『揚げ物NG』の製品もあります。
使う前に、取扱説明書を確認してくださいね。
また、揚げ物OKの製品でも、揚げ物をするときには温度を管理し、高温になり過ぎないように気をつけてください。
テフロンのコーティングが剥がれたフライパンで調理はできる?
コーティングが剥がれたフライパンで調理してOK?
テフロン加工のフライパンは、基本的には『コーティングが剥がれたら寿命』です。
でも、コーティングが剥がれたフライパンで調理しても、体への害はありません。
コーティングが剥がれてしまっていても、調理して大丈夫です。
ただし、『テフロン加工によって得られるメリット』はなくなるので、
- 食材がフライパンにくっつきやすい
- 焦げ付きやすい
- 食材のくっつきや焦げ付きを防ぐために、油をしっかり引く必要がある(引く油の量を減らせない)
- 汚れが落ちにくい
といったデメリットは、当然出てきます。
『テフロンのフライパンの使いやすさ』を重視するなら、買い替えるかテフロン加工を復活させるかしたほうが良いですよ。
テフロンのコーティングを復活させる方法
復活させる方法もあります!
それは
- フッ素コーティングスプレーを買ってきて、自分でコーティングする
- 業者に頼んで再加工してもらう
という方法です。
これなら、気に入ったフライパンを長く使えますね。
テフロンのコーティングが剝がれにくい使い方はある?
テフロンのコーティングは、けっこう剝がれやすいのですが、使い方に気をつければ寿命を延ばせます。
コーティングを守るポイントは
- 調理のときや洗うとき、保管するときに傷を付けないようにする
- フライパンが高温になりすぎないようにして使う
- 急激な温度変化を避ける
- 油や調味料、水分に触れている時間はなるべく短く
ということです。
傷を付けないように扱うことが大事!
テフロンのコーティングは、わりと傷が付きやすいです。
傷が付けば、当然剥がれやすくなってしまいますよね。
なので、
- ヘラやお玉などの器具は、シリコンや木製のものを使う
- 洗うときは、柔らかいスポンジを使う
- 洗う時にクレンザーやメラミンスポンジなど、研磨剤が入ったものを使わない
- 保管するときは、コーティングの面に食器や他の調理器具を重ねない
ということに注意してください。
『他の食器や調理器具を重ねないとスペースが足りない』というときは、コーティング面に柔らかい布やキッチンペーパーなどを敷いてから重ねると良いですよ。
『高温』と『急激な温度の変化』を避ける
テフロンのコーティングは、『高温』と『急な温度変化』にも弱いです。
なので、
- 火加減は『中火~弱火』で使う
- 空焚きは絶対にしない
- 調理が終わったら、手で触っても大丈夫なくらいまで冷めてから洗う
ということに気をつけてください。
一番注意が必要なのは、『空焚きをしない』ということです。
先にも書いたように、空焚きすると2~3分でかなりの高温になり、有毒なガスが出てしまいます。
また、アツアツのままのフライパンにいきなり水をかけるのも、やめましょう。
早めに洗って乾燥させる
テフロンのコーティングを長持ちさせるためには、
- 調理が終わったら、なるべく早く料理をお皿や容器に移す
- 調理し終わったフライパンは放置せず、冷めたら早めに洗う
- 洗い終わったら水分を拭き取り、乾いた状態で保管する
ということにも注意してください。
コーティングの表面には、とても小さな穴が開いています。
料理の油や調味料、洗った後の水分などが付いたままにしたりておくと、この穴に調味料や水分などが入り込み、コーティングが剥がれやすくなってしまうのです。
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まとめ
フライパンのテフロン(フッ素樹脂)のコーティング加工は、剥がれてしまうことがあります。
でも、
剥がれたコーティングが料理に混ざって口に入っても、自然に排出されるので、害はありません。
コーティングが剥がれてしまったフライパンで調理をするのも、まったく問題なしです。
なので、健康面については心配しないでくださいね。
ただし、コーティングが剥がれると
- 食材がくっついたり焦げ付いたりしやすくなる
- 汚れが落ちにくくなる
などのデメリットはあります。
気になる場合は、コーティングを復活させると良いですよ。
そして、テフロンのコーティングは、
- 固いものに接触する・固いものでこする
- 料理を入れっぱなしにする
- 熱いうちに水をかけるなどの急激な温度変化
などで剥がれやすくなります。
傷を付けないように大切に使って、長持ちさせてくださいね。