テフロンやフッ素樹脂加工のフライパンって、とても使いやすいです。
でも、
使っているうちに、テフロンやフッ素樹脂加工が落ちてしまうこともあります。
『最近食材が焦げ付きやすくなった』なんてこと、ありませんか?
テフロンやフッ素樹脂加工のフライパンは、『コーティングが剥がれたら寿命』と言われますよね。
はい、復活させる方法はあります!
ということで、この記事では
- テフロンやフッ素樹脂のコーティングを復活させる方法
- テフロンやフッ素樹脂のコーティングを長持ちさせる方法
についてチェックしていきます。
ぜひ読んでくださいね!
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フライパンのテフロン・フッ素樹脂加工を復活させるには?
フライパンのテフロン加工・フッ素樹脂加工のコーティングを復活させるにいは
コーティングに傷や剥がれがない場合
⇒フライパンでお湯を沸騰させて煮洗いする
コーティングが剝がれている場合
⇒自分でフッ素樹脂加工をするか、業者に依頼して再加工してもらう
という方法があります。
では、詳しく見ていきましょう。
メモ
なお、厳密には
テフロン加工
⇒アメリカのデュポン社が開発した『ポリテトラフルオロエチレン』によるコーティング加工
フッ素樹脂加工
⇒テフロン加工以外のフッ素樹脂加工
という違いがあります。
ただ、一般的にはどちらも同じ意味で使われていることが多いです。
この記事では、これ以降は2つをまとめて『フッ素樹脂加工』と書いてあります。
コーティングに剥がれがない場合
もし、『フッ素樹脂コーティングの表面に傷や剥がれがないのに、食材がくっついたり焦げたりする』ということなら、
『油などの汚れがこびりついている』という可能性もあります。
その場合は、フライパンを煮洗いしてみましょう。
手順は
- フライパンに5~7分目くらいまで水を入れる
- 中火で沸騰させる
- 沸騰したら、そのまま1分ほど煮る
- お湯を捨て、中性洗剤と柔らかいスポンジで洗う
- 洗剤をよく洗い流し、水分を拭き取る
これでくっついてた油汚れが取れれば、フッ素樹脂加工の効果が復活する可能性があります。
メモ
フライパンを煮る場合は、水を入れて沸騰させてください。
コーティングは急な温度変化に弱いので、
『常温のフライパンに熱湯を入れる』というのは、おすすめしません。
スプレーを使って自分でフッ素樹脂加工をする方法
コーティングが剥がれている場合は、
『フッ素樹脂のスプレーを買ってきて、自分で再加工する』という方法もあります。
スプレーでフッ素樹脂加工する手順
一例として、『フッ素革命11』という製品の使い方を紹介しましょう。
- フライパンの汚れをよく洗い流し、よく乾かす
- フッ素革命を吹き付け、スポンジで全体によく伸ばす
- クロスで拭き取る
- 弱火で5~20秒くらい加熱する
これだけです。
メモ
フッ素樹脂を厚くしたい場合は、2~4の工程を3回から5回くらい返すと、フッ素樹脂の皮膜を厚くできます。
ただし、業者による加工ほどの厚みは出ません。
なお、これは『フッ素革命11』の使い方です。
他のフッ素樹脂スプレーなどを使うときは、
- フライパンに使えるかどうか確認する
- 使い方の説明をよく読んで守る
ということに気をつけてくださいね。
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自分でフッ素樹脂加工するメリット・デメリット
自分でフッ素樹脂加工をするメリットは、
- 手軽に加工できる
- すぐに加工できて、加工が仕上がればすぐに使える
- 残ったスプレーを、換気扇やコンロなどの汚れ防止にも使える
ということがあります。
一方、デメリットは
- 素人が作業をする場合、ムラができたりする可能性がある
- スプレーでのフッ素樹脂加工は、重ね塗りしたとしても薄くて剥がれやすく、効果も耐久性も低い
- 耐久性が低いために頻繁に加工しなおすとすれば、手間がかかる
フッ素樹脂加工業者に頼む
フッ素樹脂加工業者には、個人からの依頼を受け付けている業者もあります。
そういった業者に頼んで再加工してもらうと、効果も耐久性も確実です。
業者に頼むメリット・デメリット
業者に頼むメリットは、
- フッ素樹脂加工の効果が確実
- 厚みも耐久性もある、しっかりしたフッ素樹脂加工をしてもらえる
など、確実な品質の加工をしてもらえることです。
一方、デメリットは
- 加工に出してから戻ってくるまで日数がかかる
- 加工そのものの費用のほかに、往復の送料や取っ手の付け外しの費用がかかる可能性がある
- 取っ手が外せないフライパンだと、再加工できない場合もある
- フライパンの価格によっては買い替えたほうが安い
ということです。
自分で加工するのと業者に頼むの、どちらが良い?
筆者としては、
『再加工してまで使いたいフライパンなら、基本的には業者に頼んだほうが良い』
と考えています。
自分でフッ素樹脂加工してもダメではありませんが、やはり耐久性と効果の低さが気になるからです。
でも、どちらが良いか考える材料として、『自分でコーティング加工する』と『業者に頼む』の2つの方法について、
- コストの比較
- どんな場合にどちらが良いか
を見てみましょう。
なお、今回は『フッ素革命11』を使った場合で比べています。
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コストが安いのはどちら?
コストを比べると、
『フッ素革命』でコーティングする
⇒楽天最安値・Amazonともに2,619円(『フッ素革命11 Light』30mlセットの場合)
業者に頼む
⇒コーティング加工費1,600円~ +送料など(24cmのフライパンの場合)
※2021年6月27日現在の価格です。
ただし先にも書いたように、『フッ素革命』でのコーティング加工は、耐久性が低いです。
コーティングし直しながら何年も使うとすれば、長期的には業者に頼んだほうがコストが安くなる可能性が高いですよ。
大切に使いたいフライパンなら業者がおすすめ
もし、
- フッ素樹脂加工の確実な効果と耐久性を求めている
- フライパンが気に入っている、愛着があるなどで、長く大切に使い続けたい
- 高価なフライパンである
といったことなら、業者に頼んでフッ素樹脂加工してもらうことをおすすめします。
やはり、業者の方が加工の質も耐久性も確実に高いですから。
『自分で加工』が向いているのは
- 買い替えるまでの間など、しばらくしのげれば良い
- お金をかけて業者に頼むほどではないが、もうしばらく使いたい
- フッ素樹脂加工の作業そのものが好き
といった場合くらいでしょう。
もちろん『買い替える』のもあり!
フライパンのコーティングがだめになったら、
『買い替える』という選択も、もちろんありです。
フッ素樹脂加工のフライパンは、2,000~3,000円くらいでけっこう品質の良い製品が買えます。
『この機会に、新しいフライパンに出会ってみる』というのも楽しいかもしれませんよ。
また、
- フライパンが変形してしている
- 本体にひびが入っている
- コーティングが剥がれているだけでなく、深い傷や削れている部分がある
- 取っ手がグラグラして、直すこともできない
など、フライパンそのものが損傷している場合は、当然買い替えたほうが良いです。
本体が壊れていたら、いずれにせよ近いうちに使えなくなってしまいます。
であれば、早めに買い替えたほうが良いですよ。
関連記事:フライパンのおすすめ!ガス火専用で性能とコスパ最高の一品!
フライパンのテフロン・フッ素樹脂加工 コーティングを長持ちさせるには?
ここからは、フッ素樹脂のコーティングを長持ちさせる方法をチェックしていきましょう。
フッ素樹脂のコーティングを長持ちさせるには、
- コーティングを傷付けない
- コーティングが傷むような使い方・保管の仕方をしない
ということが大切です。
どんなことがコーティングを傷める原因になるかというと、
- 固いものとの摩擦
- 温度が上がり過ぎる
- 調味料や水分が長時間付いたままになっている
- 急な温度変化
といったことです。
では、具体的にどう気をつければよいのか、見ていきましょう。
調理をするときに注意すること
調理するときは、
- 火加減は中火か弱火
- 揚げものをする場合は、使うフライパンが揚げ物OKかどうか、取扱説明書で確認する
- 金属のヘラやお玉などを使わない
- 調理が終わったら、すぐに料理をフライパンから出す
ということに気をつけましょう。
火加減は『中火以下』で!
フッ素樹脂加工のフライパンは、中火または弱火で使いましょう。
コーティングは高熱に弱いので、強火で使うと傷む可能性があるからです。
大丈夫です。
フッ素樹脂加工のフライパンは熱の伝導性が高いので、強火でなくても、食材にきちんと火が通りますよ。
揚げ物についての注意点
フッ素樹脂加工のフライパンやなべには
- 揚げ物をしてはいけない製品
- 揚げ物をしても良い製品
の両方があります。
揚げ物をする可能性があるなら、揚げ物OKのフライパンを選んでくださいね。
そして、
- 『揚げ物をしてはいけない』と書かれている製品での揚げ物はしない
- 揚げ物をして良いフライパンでも、何℃までOKか確認し、温度管理をしながら揚げ物をする
ということに気をつけてください。
なぜ揚げものをしてはいけない製品があるかというと、
油は高温になりやすいため、温度が上がり過ぎるとコーティングを傷めることがあるからです。
揚げ物OKの製品であっても、高温になりすぎると良くありません。
温度管理に気を付けてくださいね。
調理で使うヘラやお玉などの素材について
食材を混ぜたりひっくり返したりするのに、お玉やヘラなどの器具を使いますよね。
金属製の器具だとコーティングを傷めてしまうので、
- シリコン製
- 木製
など、コーティングを傷付けにくい素材の器具を使いましょう。
ちなみに、シリコンや木などの器具だと、シンクに置いた時にも傷付けにくいですよ!
関連記事:傷だらけのシンクを主婦がピカピカにする方法をわかりやすく解説
料理はでき上がったらすぐお皿や容器へ!
料理ができ上がったら、フライパンに入れっぱなしにせず、すぐお皿や容器に移しましょう。
コーティングには、表面に『ピンホール』という、とても小さな穴が開いています。
料理を入れっぱなしにしておくと、この穴に調味料や油、水分などが入り込み、コーティングがはがれやすくなってしまうのです。
しばらく後で温め直す場合も、なるべく一旦お皿や容器などに移してくださいね。
洗う時の注意点
フッ素樹脂加工のフライパンを洗う時には
- 使い終わったらなるべく早めに洗う
- 触って熱くないくらいまで温度が下がってから洗う
- 洗うときは、柔らかいスポンジを使う
- 洗い終わったら、水分をきちんと拭き取る
ということに気を付けてください。
調理が終わり、フライパンの温度が下がったら早めに洗う
先ほど、『料理を入れっぱなしにすると、コーティングに良くない』と書きましたが、
調理が終わった後、汚れたまま長時間放置することでも、調味料などがピンホールに入ってしまいます。
なので、調理が終わってフライパンの温度が下がったら、なるべく早めに洗いましょう。
なぜ『温度が下がったら』なのかというと、コーティングは急な温度変化に弱いからです。
熱いままのフライパンにいきなり水をかけると、急に温度が下がってしまい、コーティングを傷める原因になりかねません。
フッ素樹脂のコーティングには、『汚れが落ちやすい』という効果もあります。
なので、冷めてから洗っても大丈夫ですよ。
洗うときは、柔らかいスポンジで!
フッ素樹脂加工のフライパンを洗うときは、必ず柔らかいスポンジを使いましょう。
- 金属製のタワシや亀の子タワシ
- 固いスポンジ
- メラミンスポンジ
- クレンザー
などを使って洗うと、コーティングを傷めてしまいます。
洗い終わったら水分を拭き取って乾かす
フライパンを洗い終わったら、水分をよく拭き取って乾かしましょう。
先ほど、『ピンホール』に水分が入るとコーティングが傷むと書きましたが、洗った後でもそれは同じです。
塗れたままにすると、水道水のカルキなどでコーティングを傷めてしまうことがあります。
保管するときに気をつけること
フッ素樹脂加工のフライパンを保管するときは
- コーティング面に他の食器や鍋などを重ねない
- 重ねる場合は、布やキッチンペーパーを挟む
ということに注意して保管してください。
フッ素樹脂加工のフライパンは、他の調理器具や食器をコーティング面に重ねずに保管するのがベストです。
重ねると、摩擦などでコーティングに傷が付きやすいからです。
でも、重ねずに置けるスペースがないこともありますよね。
もし他の調理器具や食器を重ねるのであれば、
- 布
- キッチンペーパー
など、柔らかいものをコーティング面に敷いて重ねるようにしてください。
そうすれば、傷が付きにくくなります。
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まとめ
テフロン加工やフッ素樹脂加工のフライパンのコーティングが剥がれた時は、
- フッ素コーティングのスプレーを使う
- 業者に依頼して、コーティングの再加工をしてもらう
という方法で、復活させることができます。
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『コーティングが剥がれていないのに、食材がくっついてしまう』という場合は、油汚れが付いているだけ、という可能性もあります。
その場合は、
フライパンに水を入れ、沸騰してから1分ほどそのまま煮た後、洗う
という方法を試してみてくださいね。
フッ素樹脂のコーティングを長持ちさせるには、
- 金属や食器など、固いものとの摩擦や接触を避ける
- 食材や水分はなるべく早く取り除く
- 洗う時は柔らかいスポンジを使い、洗った後は水気を拭き取って保管する
- 過熱での高温や『熱いフライパンに水をかける』などの急な温度変化を避ける
ということが大切です。
せっかく買ったコーティング加工のフライパンですから、大切になるべく長く使ってくださいね。