子どもから大人まで、多くの人に好かれているメニューの1つが『カレー』。
筆者も夕飯がカレーだと、ちょっとテンションが上がります。
その一方で、カレーは焦げやすい料理でもあります。
つい煮すぎたりすると、鍋底に焦げがこびりついてしまいますよね。

カレーは、ちょっとしたコツで焦がさずに作れるんですよ!
また、焦がしたときのために、焦げの落とし方も知っておきましょう。
ということでこの記事では
- カレーを焦がさずに作るコツ
- カレーで鍋が焦げてしまった時の掃除の仕方
- カレーを作った後の鍋の効率的な洗い方
について解説していきます。
ぜひ読んでくださいね!
スポンサーリンク
カレーを焦がしたくない!どうしたらいい?
カレーを焦がさずに作るコツ
カレーを焦がさずに作るコツは、
- 火を止めてからルーを入れ、よく溶かす
- ルーを入れた後に煮込むときは、ルーが溶けてから弱火で火にかけ、よく混ぜながら煮込む
ということです。
ルーを入れると、トロっとして粘り気が出ますよね。
この粘り気のせいで、
- 鍋の中での対流が起きにくくなる
- 鍋の底や隅に、ルーがくっつきやすくなる
ということから、焦げやすくなってしまうのです。
なので、ルーを入れたら、良く溶けて全体に行き渡るまでは火を止めておくのが良いですよ。
また、ルーを溶かした後の煮込みでは、
- 底と上、端と真ん中が入れ替わるように、まんべんなく丁寧に混ぜる
- 火を止めるまで混ぜ続ける
ということを忘れないでくださいね。
温め直すときのコツ
カレーを鍋で温め直すときは、
- 弱火で火にかける
- ふつふつし始めたら、よくかき混ぜながら温める
というのが、焦げにくくするコツです。
温め直しでも、ポイントは『弱火で温めること』です。
中火や強火だと、焦げやすくなります。
もちろん、よく混ぜながら温めることも忘れないでくださいね。
メモ
気温や湿度の高い時期にカレーを温め直すときは、食中毒予防のためにも、
『煮なおす』という意識で、じっくりしっかり火を通してください。
なべ底に付いたカレー焦げの落とし方は?

底のほう、焦げてるかも!
ここからは、鍋底に焦げ付いたカレーの落とし方を解説していきます。
なお、焦げを落とす方法は、鍋の素材によって違います。
それぞれの方法について、どの素材に適しているかも書いているので、
鍋の素材を確認し、合った方法で焦げを落としてくださいね。
焦げ落としの前の準備
どの方法で焦げを落とすときにも、焦げ落としにかかる前に
- 新聞紙や広告紙
- キッチンペーパー
- 四角く切った牛乳パック
などで、拭き取れる汚れや焦げを落としておきましょう。
そうすると、焦げ付きも落ちやすくなりますし、洗うときも楽です。
どんな鍋にも使える焦げの落とし方
どんな素材の鍋にも安心して使える方法は、『水かお湯を入れて沸騰させる』ことです。
手順は、まず
- 焦げが浸るくらいまで水かお湯を入れる
- 火にかけてしばらく沸騰させる
- お湯が入ったままで、ゴムベラや木べらなどで少し混ぜ、剥がれる焦げは剥がす
- 少し放置して、お湯が冷めたらお湯を捨て、残った焦げをこすって落とす
- 洗剤を使って洗い、よくすすぐ
水を入れて沸騰させ、かき混ぜるだけでも、ある程度焦げを緩ませることができます。
この方法だと、洗剤や重曹、クエン酸などを使わないので、素材のわからない鍋にも安心してできますよ。
テフロン加工(フッ素樹脂加工)の鍋も、この方法できれいになります。
混ぜる時には、やけどに注意してくださいね。
重曹を使って焦げを落とす方法
次は、焦げ落としアイテムとして有名な『重曹』を使って焦げを落とす方法です。
この方法が使える鍋の素材
重曹を使っての焦げ落としは
- ステンレス
- ホーロー
- 鉄鍋
- 土鍋
に使える方法です。
アルミや銅の鍋は、重曹で変質したり変色したりする可能性があるので、重曹を使ってはいけません。
テフロン加工の鍋も、コーティングを傷めてしまう可能性があるので、避けましょう。
手順は
- 焦げた部分が浸るくらいまでぬるま湯を入れる
- 重曹を入れて良く混ぜ、溶かす
- 火にかけ、沸騰させる
- 沸騰させたら弱火にして10分ほど沸騰させる
- 火を止め、冷めるまでしばらく放置する
- お湯が冷めたら焦げをこすって落とす
- 中性洗剤で洗い、よくすすぐ
となります。
重曹の割合と沸騰させる時間の長さは、
重曹の量
⇒水1Lに対して大さじ3杯~で加減をする
沸騰させる時間
⇒焦げが軽いなら短くて良いし、かなり焦げている場合は少し長めにする
ということを目安に、調整してくださいね。
注意点は、
重曹は火にかける前に入れる
ということです。
重曹は、熱湯に入れると、突然吹きこぼれることがあるからです。
|
お酢を使って焦げを落とす方法

お酢でも焦げを落とせる
『お酢』も、焦げ落としに有効なアイテムです。
この方法が使える鍋の素材
この方法は、
- アルミ
- ホーロー
の鍋に向いています。
鉄の鍋に酢を使うと錆びやすくなるので、鉄鍋には避けてください。
お酢で焦げを落とす方法は、重曹とほとんど同じです。
焦げや汚れを新聞紙などで取り除いたら、
- 焦げが浸るくらいまでお湯を入れる
- お酢(大さじ2杯が目安)を入れて良く混ぜ、溶かす
- 火にかけ、弱火で10分ほど沸騰させる
- 火を止め、お湯を捨てる
- 焦げをスポンジでこすり落とす
- 焦げや汚れをよく洗い流す
お酢と台所用中性洗剤を同じ割合で入れて沸騰させても良いですよ。
鉄鍋なら『金属たわし』と『焼き切り』も効果的!
鉄なべに焦げが付いてしまった場合は、
- 金属たわしなどで焦げをこすり落とす
- 『焼き切り』をする
という2つの方法で落とすことができます。
この方法が使える鍋の素材
この方法を使って良いのは、鉄鍋だけです。
他の素材の鍋は、ひどく傷が付いたりするので、金属たわしでこすったり焼き切りをしたりしないでください。
また、テフロン加工の鍋は、絶対に空焼きをしないでください。
有害なガスが出る可能性があります。
鉄鍋は、金属たわしや金属製のヘラなどでガシガシこすっても大丈夫です。
遠慮なくこすって、焦げを落としましょう。
|
金属たわしでこすっても落ちないほどの焦げには、『焼き切り』が効果的です。
『焼き切り』とは、焦げを完全に炭化させてこすり落とすことです。
焼き切りの仕方は、
- 鉄鍋を強火にかけ、焦げから煙が出て収まるまで火であぶる
- 鍋が冷めるまでそのまま置いておく
- 鍋が冷めたら、金属たわしやヘラなどで焦げをこすり落とす(銀やグレーの地が見えるまでこする)
- 焦げや鉄くずなどを、水でよく洗い流す
- 水分を布で拭き取って火にかけ、さらに水分を飛ばす
- 空焼きをする
- 油ならしをする
という手順です。
手間も時間も掛かりますが、焦げ焦げになった鍋もこれで復活させられますよ!
空焼きや油ならしのやり方については、こちらの記事に詳しく書いてあります。
関連記事:鉄製フライパンを買って最初にやること!空焼きと油ならしを解説!
また、焦げ焦げになったフライパンなどの再生方法についての記事もあるので、併せて読んでくださいね。
関連記事:焦げたりサビた鉄製フライパンを再生させる!正しい手入れを解説!
メモ
IHコンロでは、『焼き切り』や『空焼き』ができません。
自宅のコンロがIHの場合は、カセットコンロやカセットガスで使えるバーナーなどを使ってくださいね。
玉ねぎの皮を使う方法
玉ねぎの皮を使って焦げを落とす方法もあります。
やり方は
- 焦げが浸るくらいまで水を入れる
- 玉ねぎの皮(茶色の部分)を入れ、火にかけて沸騰させる
- 沸騰したら火を止め、冷めるまで待つ
- お湯が冷めたら捨て、中性洗剤で洗う
玉ねぎの皮は弱酸性なので、焦げ取りに効果があるんですよ。
カレーを作るときに出た玉ねぎの皮を使えば、ムダもないですね。
カレーを作った鍋の掃除の仕方

カレーの鍋をきれいにするコツとは?
カレー鍋の効率的な洗い方
カレーを作った後の鍋をそのまま洗剤で洗うと、汚れ落ちが悪かったり、スポンジがカレーまみれになってしまったりしますよね。
でも、
- 洗う前に、なるべく汚れを落としておく
- お湯と洗剤を入れて混ぜ、少し浸けおきをする
という方法で、楽にきれいに、そしてスポンジもあまり汚さずに洗うことができます!
カレーの鍋を洗う前に
カレーを作った鍋は、焦げていないときでも
- 新聞紙や広告紙
- キッチンペーパー
- 牛乳パックを正方形に切っておいたもの
などで汚れをこすり落としてから洗うと、汚れを落とすのが楽になります。
水道代も節約できますよ。
ポイントは、
お皿によそったらなるべく早く、鍋が温かいうちに汚れを取り除くことです。
冷えると落としにくくなってしまうからです。
つけ置きをしておく
新聞紙などで汚れを落としたら、
- カレーが付いた部分が浸るくらいまでお湯を入れる
- 食器用洗剤を入れる
- 軽くかき混ぜる
- 洗うまでそのまま浸けおきしておく(5分くらいでもOK)
という風にしておくと良いですよ。
浸けおきをしておくと、カレーのルーが剥がれ落ちます。
その後は水を捨てて、中性洗剤で洗えばきれいになるので、洗いやすくなります。
スポンジも汚れにくいので、おすすめです。
鍋にくっついたカレーを活用しよう!
『鍋を洗う前に、鍋に付いているカレーを他の料理に使う』
という方法もあります。
たとえば、
- カレーの鍋に水を入れて、カレーを落としながら火にかけ、具材を入れてスープにする
- 茹でたジャガイモをカレーの鍋に入れてつぶし、コロッケのタネにする
- めんつゆをカレー鍋に入れてカレーとなじませ、カレーうどんにする
- カレーの鍋にご飯を入れてからませ、油と具材を入れて混ぜて炒め、炒飯にする
- カレーの鍋でたこ焼きの生地を作って、カレー風味のタコ焼きにする
など。
アイディア次第で、いろいろなカレー風味の料理が楽しめます。
また、そのまま洗えば水道に流れるだけだったはずのカレーも活用できて、無駄もなくなりますよ!
スポンサーリンク
まとめ
カレーを焦がさずに作るには、
- ルーは火を止めてから入れ、よく溶かす
- ルーを入れた後の煮込みは、よく混ぜながら弱火で煮込む
ということがポイントです。
温め直すときも、弱火で混ぜながら温めてくださいね。
カレーが焦げて鍋に焦げが付いてしまった時は、
- お湯を入れて沸騰させる
- ぬるま湯に重曹を入れて沸騰させる
- ぬるま湯にお酢を入れて沸騰させる
- 金属たわしでこする、『焼き切り』をする
といった方法があります。
鍋の素材によって使える方法が違うので、素材に合う方法を選んでくださいね。
そして、カレーを作った鍋を洗うときには
- 新聞紙や牛乳パックなどで、落とせる汚れを落としておく
- お湯と食器用洗剤を入れ、軽くかき混ぜて少し浸け置きをしておく
という風にすると、簡単に汚れを落とせますし、スポンジも汚れにくいです。
ちょっとしたことで、カレーを作った鍋は簡単にきれいにできます。
ぜひやってみてくださいね!