シルバーアクセサリーって、黒ずんでしまうことがありますよね。
この黒ずみは多くの場合、重曹を使って簡単に落とすことができます。
ただし、やり方を間違えると失敗することもあります!
きれいにならないとガッカリですよね。
でも、失敗するのには原因もあります。
ということで、この記事では
- シルバーアクセサリーを重曹と熱湯で洗うときに起こりうる失敗
- 失敗してしまった時の対処法
- シルバーアクセサリーの汚れ落としで失敗しないためにはどうしたら良いか
について、解説していきます。
ぜひ読んでくださいね!
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重曹を使ったシルバーアクセサリーの洗浄で失敗する原因は?
シルバーアクセサリーには、サビのように見える黒い汚れが付くことがあります。
これは多くの場合、銀の表面に硫黄分が付いて黒く変色する『硫化』という現象です。
この硫化による汚れは、
アルミホイルを敷いた耐熱容器にアクセサリーと重曹を入れて、熱湯を注ぐ
という方法で落とすことができます。
でも、
- この方法で汚れを落とせない
- 汚れを落とそうとして、逆にアクセサリーを傷めてしまった
という失敗もあり得ます。
その原因は大きく分けて
- やり方を間違えた
- 『硫化』による汚れではなかった
- アクセサリーに重曹のアルカリ性や熱湯で傷む素材が使われていた
ということです。
では、原因別に失敗例と対策を見ていきましょう。
なお、シルバーアクセサリーを重曹できれいにする方法については、こちらの記事を読んでくださいね。
関連記事:シルバーアクセサリーの手入れ磨き!重曹や酢で黒ずみを落とす!
洗浄のやり方を間違えたことによる失敗
まず、やり方を間違えたことによる失敗の例を挙げましょう。
- アルミホイルを敷き忘れた
- 耐熱容器に金属を使ったら、容器が黒くなってしまった
という失敗です。
アルミホイルを敷き忘れた
『耐熱容器にアルミホイルを敷き、アクセサリーと重曹を入れて熱湯を注ぐ』という方法で汚れを落とす場合、
アルミホイルを敷き忘れると、汚れを落とせません。
なぜかというと、この洗浄方法は、
『銀に付いている硫黄に、銀よりくっつきやすい物質を与えることで銀から離れさせる』
という『硫化銀の還元反応』を利用した方法だからです。
つまりアルミホイルを敷き忘れると硫黄の行き先がない状態になってしまうのです。
失敗した時の解決法
アルミホイルを敷き忘れてしまった場合は、アルミホイルを敷いてもう一度やってみてください。
はい、その通りです。
『アルミ』があることが大事なので、アルミホイルを使ってくださいね。
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耐熱容器が黒くなってしまった
『重曹+アルミホイル+熱湯』で、シルバーアクセサリーをきれいにする時に、もう1つありうる失敗が
金属の耐熱容器を使ったら、容器が黒くなってしまった
ということです。
これは『銀に付いた硫黄が、アルミホイルではなく容器に移ってしまった』ということが原因です。
この失敗を防ぐには
耐熱容器は、金属以外の素材(プラスチックなど)でできた物を使いましょう。
熱湯を入れるので、使う容器を選ぶときには、容器の耐熱温度もチェックしてくださいね。
メモ
アルミや銅、真鍮でできた金属容器は、重曹のアルカリ性でも変色や変質を起こしてしまいます。
アルミ製や銅製などの容器は特に、重曹と熱湯での洗浄には使わないようにしましょう。
洗浄方法と汚れの原因が合わなかったことによる失敗
『重曹+アルミホイル+熱湯』の洗浄できれいにならないときは、
- アクセサリーが純銀ではなく銀メッキ製で、汚れに見えたのは銀メッキの剥がれである
- 『硫化』以外の原因による汚れである
という原因が考えられます。
そのアクセサリー、銀メッキかも?
銀メッキのアクセサリーでは、
メッキが剥がれた部分が黒い汚れのように見える
ということがあります。
このメッキ剥がれは当然、重曹では直すことができません。
『重曹+アルミホイル+熱湯』の洗浄で汚れが落ちないときは、アクセサリーが純銀かどうかを確かめてみてください。
純銀のアクセサリーであれば、どこかに
- SILVER
- Silver925
- SV925
- 925
といった刻印がしてあるはずです。
銀メッキの剥がれを直す方法
もし黒い汚れに見えたのが銀メッキの剥がれなら、
- ジュエリーショップでメッキを直してもらえるか相談する
- 自分で『めっき工房』などのメッキ加工キットを買って修理する
という対処法があります。
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ただ、メッキ加工キットを買うのもそれなりにコストがかかります。
それに自分でやる場合、きれいにメッキできるかどうかの保証もありません。
なので、ショップに相談したほうが良いですよ。
硫化以外の汚れが付いている可能性も
シルバーアクセサリーは、硫化以外にも
- 皮脂汚れなどで曇る
- 塩素系漂白剤などの塩素と触れて『塩化』して黒い汚れが付く
ということがあります。
皮脂などの一般的な汚れはシルバー用のクリーナーでも落とせますが、
塩化してしまった場合は、重曹は効きませんし、特殊な方法でしか落とせません。
純銀のアクセサリーの黒い汚れが落とせないときは、ジュエリーショップで相談してくださいね。
洗浄の方法がアクセサリーに合わなかったことによる失敗
アクセサリーに施してある加工や使っているパーツの素材によっては、重曹と熱湯で洗うことで傷んでしまうこともあります。
- いぶし加工が落ちてしまった
- パーツを傷めてしまった
という失敗について見ていきましょう。
いぶし加工が落ちてしまった
いぶし銀加工のアクセサリーの汚れを『重曹+アルミホイル+熱湯』で落とすと、いぶし加工が落ちてしまいます。
その理由は
- 『いぶし加工』は、銀の硫化を利用して独特の風合いを出す技術である
- 重曹とアルミホイルと熱湯での洗浄は、銀の硫化を取り除く作用がある
ということです。
なので、硫化銀の還元反応を利用して洗ったら、いぶし加工が落ちるのは当然のことなのです。
付いていた宝石などが傷んでしまった
『銀以外のパーツや宝石が付いているアクセサリーを重曹と熱湯で洗ったら、変色してしまった・傷んでしまった』
という失敗もあります。
原因は、パーツや宝石がアルカリ性や熱、水分に弱い素材だったことが考えられます。
具体的にどんな素材や宝石がアルカリ性や熱などに弱いかというと、
アルカリ性に弱い金属や鉱物
⇒アルミ、銅、真鍮、大理石、御影石など
アルカリ性に弱い宝石
⇒真珠、象牙、琥珀、べっ甲、サンゴなどの有機質の宝石など
熱に弱い宝石
⇒真珠、象牙、琥珀、べっ甲、サンゴなどの有機質の宝石など
⇒エメラルド、ターコイズ(トルコ石)、メノウ、ルビー、サファイア、オパールなど
水分に弱い宝石
⇒ターコイズなど
と、かなりいろいろな宝石や素材があります。
宝石の種類や性質が正確にわからないときは、自己判断しないほうが良いです。
『銀以外のパーツが使われている場合は、重曹や熱湯は使わない』と覚えておいてくださいね。
加工が落ちた・パーツを傷めた場合の対処法
重曹と熱湯での洗浄で
- いぶし加工が落ちてしまった
- 銀以外の素材でできたパーツや宝石が傷んでしまった
というときは、ジュエリーショップで修理してもらえるかどうか、相談してください。
いぶし加工に関しては、
『シルバー用のいぶし加工液を使って自分で直す』
という方法もあります。
ただし、自分で直す場合はきれいにできる保証はありません。
大切なアクセサリーや高価なアクセサリーは、プロに頼んだほうが良いですよ。
また、銀以外の素材でできたパーツや宝石を傷めた場合は、自分で復活させることはまずできません。
ジュエリーショップに相談しましょう。
シルバーアクセサリーの汚れ落としで失敗しないために
シルバーアクセサリーの黒ずみ汚れを落とすときには、
- 純銀かどうか
- いぶし加工がしてある箇所がないかどうか
- 銀以外の金属でできたパーツや宝石などが使われていないかどうか
を、必ず確認してください。
そして、
- 純銀であると確認できない(銀メッキ製である可能性がある)
- いぶし加工された箇所がある
- 銀以外の金属でできたパーツや宝石が使われている
というときは、『重曹+アルミホイル+熱湯』の方法で汚れを落とすのはやめておきましょう。
『銀以外のパーツがあるときは、そこに重曹や熱湯が触れないようにすればよい』と判断する人もいますが、筆者としてはおすすめしません。
手が滑って重曹が入った熱湯の中に落としてしまう可能性もありますからね。
『重曹+アルミホイル+熱湯』の方法で洗えないときは、
- 銀の部分をシルバークリーナーで磨く
- シルバー用の磨き布で磨く
といった方法できれいにすると良いですよ。
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まとめ
シルバーアクセサリーの黒ずみを重曹とアルミホイル、熱湯を使って落とそうとして失敗することもあります。
きれいにならないときは、
- アルミホイルを敷き忘れていないか
- 汚れではなく銀メッキの剥がれによる黒ずみではないか
- 『塩化』による汚れではないか
ということを考えてみてください。
また、アクセサリーによっては
いぶし加工がしてある
⇒いぶし加工が取れてしまう
銀以外の金属パーツや宝石が使われている
⇒パーツや宝石が変色したり傷んだりする
ということもあります。
アクセサリーを傷めてしまった時は、ショップに相談してくださいね。
そして、シルバーアクセサリーをクリーニングをするときには
- 純銀かどうか
- いぶし加工がしていないかどうか
- 銀以外の素材のパーツが付いていないかどうか
といったことをきちんと確認してから作業をしましょう。
もちろん、クリーニングの仕方や使う道具もよくチェックしてくださいね!