冬って、どうしても足元が冷えますよね。
足が冷えて、つい暖房の温度を上げてしまう!
という人も多いことでしょう。
そんな時は
断熱材として、床に『断熱マット』や『床用の断熱シート』を敷くのがおすすめです!
はい、あります。
でも、どのくらいの効果があるのか気になりますよね。
そこで、この記事では
- 断熱マットや床用断熱シートにはどんな効果があるのか
- 敷きっぱなしで使った場合の効果やデメリット
- おすすめの断熱マットや床用断熱シート
について解説します。
ぜひ読んで、活用してくださいね!
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断熱マットや床用断熱シートの効果とは?
断熱マット・床用断熱シートにはどんな効果がある?
断熱マットや床用断熱シートには
- 部屋の空気が床で冷えるのを防ぐ
- 床からの冷たさが足に触れるのを防ぐ
- 部屋の空気が床で冷えにくくなるので、暖房効率が上がる
- ホットカーペットやこたつの下に断熱マットなどを敷くと保温性が高くなる
という効果があります。
断熱マットやシートの一番の効果は『冷たい床の冷気が部屋の空気に触れるのを防ぐ』ことです。
床付近の空気が床で冷やされにくくなれば、部屋の気温が下がりにくくなります。
だから暖房効率が良くなるのです。
また、足が床に触れている場合、
床だけ(断熱マットなどがない)
⇒床の冷たさが直接足に伝わってきて、冷たさや寒さを感じる
断熱マットなどが敷いてある
⇒足が床の冷たさに触れなくて済み、なおかつ床付近の空気が床で冷やされないため、冷たさや寒さを感じにくい
というふうに、体感温度が上がるのです。
暖房の効率も体感温度も上がれば、暖房費も節約できますね!
メモ
クッション性のある断熱マットには、
防音・吸音効果があり、足音などを軽減する効果もあります。
どのくらい効果があるの?
断熱マットや床用断熱シートで、具体的にどのくらい効果があるのかもチェックしていきましょう。
- 厚さ7㎜のアルミ断熱マット
- 薄手のアルミ断熱マット
- 100均の断熱シート
- プチプチシート
- 段ボール
の5種類の断熱材について、
- 床に断熱材を敷く
- 断熱材の上にラグを敷く
- ラグの上に、底を抜いた段ボールを置き、その中に熱湯300mlを入れたカップを置く
- 5分経ったら、熱湯を入れたカップの半径約5㎝の場所の温度を10か所測り、一番高い温度を記録値とする
という方法で、どの断熱材にどのくらいの保温効果があるか測定しました。
その結果は、保温力の高い順に以下の順になりました。
- 厚さ7㎜のアルミ断熱マット(測定前+19.4℃)
- 薄手のアルミ断熱マット(測定前+15.3℃)
- 100均の断熱シート・段ボール(測定前+13.7℃)
- プチプチシート(測定前+13.0℃)
引用 ハウジーマガジン『床用断熱シート比較!底冷えする床に1番効果的な保温シートは?』
この結果から
- 厚みがあるほうが断熱力が高い
- アルミを使った断熱材がより効果的
- 100均の断熱シートも効果はあるが、断熱マットや床用断熱シートほどではない
- 段ボールやプチプチシートでも、いくらか効果はある
ということがわかりますね。
なお、実際の断熱効果については、建物の断熱性能など状況によって変わります。
敷きっぱなしにすると夏の冷房にも効果がある?
冷房にも効果的かどうかに関しては、不明です。
- 断熱効果があるから、冷房の冷気も保温しやすくなる
- 人の足の体温を反射させてしまうので、若干温度が高く感じる可能性がある
- 断熱マットやシートが敷いてあるからといって、体感としては特に温度を高く感じたり低く感じたりはしない
という3つの説があり、どの可能性が一番高いかは、効果を検証したデータもないのでわかりません。
ただ、家で一年中断熱シートを敷いている私の主観的な感想としては
『夏に、断熱シートがあるために足元が暑い・涼しいといったことはなく、良くも悪くもない』
というところです。
また、夏の暑さは床より窓から入ってくるので、暑さ対策は窓にしたほうが効果的です。
なので、私としては
- 夏は断熱マットを敷きっぱなしでも外しても良い
- 暑さ対策をするなら、窓に窓用断熱シートや断熱レースカーテンなどを使ったほうが良い
と考えています。
関連記事:窓に貼る断熱シートの夏と冬の効果をチェック!結露も防止できる?
敷きっぱなしにするデメリットはある?
敷きっぱなしにしても冷暖房には問題ありませんが、
- 滑り止めのあるシートでないと滑ることがある
- シートと床の間にカビが生えることがある
という点には注意が必要です。
特に気づきにくいのが、シートの下のカビです。
断熱シートの下は
- 冷たい床とシートの上の温度差が大きく、結露が発生して湿気が溜まる
- 床と断熱マットの間は空気の動きが少ないので、溜まった湿気が外に出にくい
- 断熱マットの下にホコリが入り込んでカビの栄養になってしまう
ということからカビが生えてしまうことがあります。
断熱シートを敷いたら、数か月に一度はシートも外して掃除をし、カビが生えていないかチェックしてくださいね。
おすすめの断熱マットや断熱シートは?
定番の床用断熱マット・シートを紹介
今回は、手ごろな値段で買える定番の断熱マットと床用断熱シートを、1つずつ紹介しましょう。
薄手の床用断熱シート
薄手の床用断熱シートでよく売れている製品は、
ワイズの『アルミホットンシート』です。
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公的機関の試験結果によると、
アルミホットンシートがある場合とない場合では、約6℃の温度差があるとのこと。
(使用場所の状況などによって、実際の効果は違います。)
また、裏面はズレにくい素材を使っているとのことなので、安心して使えそうです。
アルミホットンシートには、
2畳用と3畳用があり、さらに防ダニ加工をした製品もあります。
厚手のジョイントタイプの断熱マット
厚手のジョイントタイプの断熱マットでおすすめなのは
ワイズ『防ダニ加工 つなげるアルミホットンマット』です。
1枚当たりの大きさは、45cm×45cm×厚み0.7cm
もちろん、サイズが大きすぎる時は、カッターなどで切って調整できます。
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断熱マット・シートの選び方
断熱マットを選ぶときは、
私としては、滑り止め効果のある製品を選ぶことを強くおすすめします。
子どもがいる家庭なら、走り回ったりすることもあるでしょうし、大人でも何かの拍子にマットが滑って転んだら大変ですものね。
その他には、
- 断熱効果
- コスト
- 使いやすさ
- 防ダニ加工ありのほうが良いかどうか
などを考えて、使いやすい製品を選んでくださいね。
では、断熱マット・シートのタイプ別に、どんな場合にどれがおすすめかを紹介します。
断熱効果最優先なら厚みのある製品がおすすめ
『とにかく断熱効果が高いほうが良い』というなら、
10~20mmくらいのかなり厚い製品もあるので、そういった厚みのある製品を選ぶと良いです。
厚みがあるほうが、マットやシートの空気層も厚くなり、断熱効果が高いからです。
厚みのある断熱マットは
- 足音を軽減したい
- クッション性のあるマットを使いたい
という人にもおすすめです。
ただし、あまりに厚いと、足の弱い人や高齢者にとっては足元が不安定になる可能性もあります。
安全性を優先して、ほどほどの厚みの製品を使ったほうが良いですよ。
簡単に敷いてコンパクトに収納したい場合
『組み合わせ式は面倒』『簡単に敷いたり片付けたりしたい』
ということなら、
シートタイプの製品がおすすめです。
床にパッと広げて敷き、その上にカーペットなどを敷けばよいので、作業がシンプルです。
また、使わないときは畳んでしまっておきやすいですよね。
シートタイプは、2mmの薄手のものから7mmくらいの厚手のものまであります。
厚さを選びやすいのも、シートタイプのメリットです。
好きな形に敷きたいならジョイント式がおすすめ
断熱マットには、ジョイントタイプの製品もあります。
好きなように繋げていけるので、
- 敷く場所の形に合わせて敷ける
- 後からでも敷く面積を広げやすい
- 汚れたり穴が開いたりしても、一部分だけ外して洗ったり取り換えたりできる
というメリットがあります。
コスト最優先なら100均の断熱シート
できるだけコストを抑えたいなら、やはり100均の断熱シートがおすすめです。
安いので、
- 広い範囲に敷く
- あちこちの部屋に敷く
ということもしやすいですね。
ただし、100均の断熱シートは、滑り止めがついていない可能性があります。
商品をよく確認して、滑り止めがない場合は
- 1つ試しに使ってみて、危なくないかどうか確かめる
- 床と断熱シートの間に滑り止めシートを挟むなど、滑らないように対策をする
など、安全に使えるように工夫しましょう。
ダニが気になる場合は防ダニ加工のマットを
断熱マットや床用断熱シートは長い間カーペットの下に敷きっぱなしにしますよね。
衛生面が気になるなら、防ダニ加工がしてある製品もおすすめです。
なお、防ダニ加工については
- 『ダニが寄り付きにくくなる』『繁殖するのを抑える』という範囲の効果である
- ダニを退治したり100%ダニを防いだりすることはできない
- 効果のある期間はだいたいの目安として『使用開始から3年くらい』である
ということを知っておいてください。
防ダニ加工の製品を使う場合も、時々シートやマットを外して掃除してくださいね。
プチプチシートや段ボールを使うのはあり?
たしかに、プチプチシートや段ボールにも、ある程度断熱効果はあります。
でも、私としてはおすすめしません。
なぜかというと、
段ボールとプチプチシート両方
⇒上に敷くカーペットやラグの素材によっては、滑って危ない
段ボール
⇒歩いたり、重いものを置いたりすると、へこんで元に戻らなくなる
⇒水濡れに弱く、飲み物などをこぼすとカビの原因になりかねない
プチプチシート
⇒歩くとプチプチが潰れたり、ガサガサ音がしたりする
⇒プチプチがたくさん潰れると、中の空気が出て断熱効果が弱まる可能性がある
といったデメリットがあるからです。
どうしても段ボールやプチプチシートを使いたい場合は、デメリットをわかったうえで、
- 滑らないように安全性を確保する
- 段ボールは水物をこぼさないように注意し、濡れたら交換する
ということに気をつけて使ってくださいね。
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まとめ
床用の断熱マットや断熱シートは、アルミ蒸着シートと発泡ポリエチレンシートを組み合わせた断熱材です。
断熱マットやシートを床に敷いておくと、
床からの冷たさを遮断し、部屋の空気が床で冷えるのを防ぐことができます。
暖房の効率も上がるので、暖房費の節約にもつながりますよ。
- 使いやすさ
- コスト
- 安全性
- 足の弱い家族がいるかどうかなど、家族の状況
などを考えて、あなたの家庭にとって安全で使いやすい製品を選んでくださいね。
断熱シーツやマットは敷きっぱなしで使っても大丈夫ですが、
- 滑り止め加工がしてある製品を選ぶ
- 時々外して掃除をし、カビが生えていないかもチェックする
ということが大事です。
私の家でも断熱シートを敷いていますが、冬は足元が温かく快適ですよ。
ぜひ使ってみてくださいね!