家庭に1つは欠かせない調理器具の1つに『フライパン』がありますが、
フライパンと似たような調理器具に『炒め鍋』もありますよね。
一見、形が違うだけのようにも見えるかもしれませんが、
形が違うということは、やはりそれなりの違いがあるんですよ!
また、メリットやデメリットにも違いがあります。
ということで、この記事では
- 炒め鍋とフライパンの違い
- 炒め鍋とフライパンのメリットやデメリット
について解説します。
ぜひ読んでくださいね!
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炒め鍋とフライパンの違いとは?
向いている用途の違い
炒め鍋とフライパンの一番の違いは、『どんな調理で使うのに向いているか』です。
炒め鍋
⇒炒める(食材を混ぜて動かしながら加熱する)のに向いている
フライパン
⇒焼く(食材をあまり動かさずに、じっくり熱を通す)のに向いている
もちろん、炒め鍋を使って焼いたり、フライパンを使って炒めたりすることもできます。
ただ、厳密には、やはり炒め鍋は炒めるのがメイン、フライパンは焼くのがメインなのです。
ポイント
『炒め鍋』と『フライパン』は、呼び方では厳密に分けられていないこともあります。
たとえば、お店やネットのショッピングサイトなどでは、同じ商品に『炒め鍋』『フライパン』の両方を記載しているケースがあります。
両方書いてある場合は、形を見て判断すると良いですよ。
形の違い
向いている調理方法が違うと、当然形も違っています。
簡単な図で比べてみましょう。
(製品によって、形は多少違います。)
このように、
炒め鍋
⇒底の平らな部分がフライパンに比べて狭く、全体的に丸みを帯びていて、ある程度の深さがある
フライパン
⇒底の平らな部分が炒め鍋より広く、浅い
という作りになっています。
この形の違いによって、
炒め鍋
⇒食材を混ぜたり炒め鍋を振ったりしてもこぼれにくく、食材にまんべんなく熱を通せる(炒め料理がしやすい)
フライパン
⇒底が広いので食材をたっぷり載せられ、裏返すときにも返しやすい(焼き料理がしやすい)
という違いが出てくるのです。
素材は違う?
炒め鍋とフライパンでは、使われている素材に大きな違いはありません。
楽天やAmazon、メーカーサイトなどで調べたところ、どちらにも
- フッ素樹脂・テフロンのコーティング
- 鉄・窒化鉄
- アルミ
- ステンレス
- チタン
- 銅
といった素材の製品がありました。
自分にとって使いやすい素材の製品を選んでくださいね。
炒め鍋とフライパンのメリット・デメリットは?
ここからは、炒め鍋とフライパンのメリットやデメリットについて解説します。
炒め鍋のメリットとデメリット
炒め鍋のメリット
炒め鍋のメリットは
- 鍋を振って調理しても食材がこぼれにくい
- 食材を混ぜながら調理しやすい形になっているので、炒め物をするときに均等に火を通しやすい
- 深さがあるので、揚げ物、茹でもの、煮物もできる
ということです。
先にも書いたように、炒め鍋は『炒める』料理に最適な形をしています。
野菜炒めやレバニラ炒めはもちろん、焼きそばやチャーハンも美味しく作れますよ!
また、炒め鍋は深さがあるので、揚げたり茹でたり煮たり、という調理にも使えます。
『炒め鍋1つでどんな料理もできる』と考える人もいるくらいです。
炒め鍋のデメリット
炒め鍋のデメリットは
- フライパンより大きい収納スペースが必要
- IHコンロで調理するときは、鍋を振らずに調理しなければならない
ということです。
炒め鍋は深さもありますし、フライパンより丸みを帯びた形ですよね。
そのため、保管するときにフライパンよりもスペースを取ってしまいます。
また、IHコンロは、『鍋が接触している部分を磁力を使って熱くする』という仕組みです。
鍋がコンロから離れるとコンロが過熱を止めてしまうので、鍋の底をヒーターから離すことができません。
ですから、ガス火で使うときのように豪快に鍋を振って調理することはできません。
鍋を振って炒めることに慣れている人は、そう感じるかもしれませんね。
でも、鍋をコンロから持ち上げずにしっかり食材を混ぜれば、ちゃんと熱が通りますよ。
フライパンのメリットとデメリット
フライパンのメリット
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フライパンのメリットは
- 底面が広く、食材を並べて焼くのに向いている
- 浅いので食材を裏返しやすい
ということです。
フライパンは、全体的に平らな形をしていますよね。
なので、広さが必要な大きめの肉を焼くこともできますし、違う種類の食材を同時に焼くこともできます。
また、広くて浅いので、肉などをひっくり返す時にも楽に裏返せます。
フライパンのデメリット
フライパンのデメリットは
- 浅く、側面に丸みがないので、振って炒め料理をするには基本的にあまり向かない
- 揚げ物、茹でもの、煮物にはあまり向いていない
ということです。
フライパンでも、振って炒め物をすることは、できなくはありません。
ただ、食材を上手く混ぜられなかったり、こぼしてしまったりすることもあります。
また、揚げ物や煮物、茹で物も、不可能ではありませんが、深さがないので
揚げ物
⇒油が飛び散りやすい
煮物・茹で物
⇒水や煮汁が浅く、食材が十分に浸らないことがある・大きな具材は煮にくい
という弱点があるのです。
ただ、揚げ物、煮物、茹で物については、『深型フライパン』を使えば、問題は解決できます。
注意
テフロンやフッ素樹脂加工の炒め鍋・フライパンには、揚げ物をしてはいけない製品もあります。
揚げ物もする可能性がある場合は、必ず『揚げ物をして良い』と書いてある製品を選んでくださいね。
炒め鍋とフライパンは使い分けたほうが良い?
はい、料理の出来にこだわりたいなら、やはり使い分けたほうが良いです。
やはり、それぞれの調理方法がやりやすい調理器具を使うほうが、楽においしく作れますからね。
でも、必ず両方用意しなければならないわけではありません。
- 調理器具を増やしたくない
- 収納のスペースがあまりない
- 調理器具にかけるコストを少なく済ませたい
など、炒め鍋かフライパンのどちらか1つにしたい場合もあるでしょう。
その場合は
- 『炒め料理と焼き料理のどちらを作ることが多いか』で決める
- 使いやすそうなほうを選ぶ
- 『レミパンプラス』のような、多用途の炒め鍋やフライパンを使う
という方法もあります。
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炒め鍋もフライパンも、かなり幅広く使える調理器具です。
なので、『片方しかなくて困る』ということも、まずないでしょう。
筆者の家には炒め鍋はなく、フライパンを使っていますが、特に不便はありません。
炒め鍋かフライパンの片方を買って、もし不便だったら買い足すと良いですよ。
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まとめ
『炒め鍋』と『フライパン』の違いは
炒め鍋
⇒炒める(=食材を動かしながら火を通す)ために、底があまり広くなく、丸みを帯びた形になっている
フライパン
⇒焼く(=食材をあまり動かさずにじっくり火を通す)ために、底が広く、食材を裏返しやすい形をしている
ということです。
それぞれのメリットとデメリットは
炒め鍋
⇒鍋を振って炒めても食材がこぼれにくいが、深さがあり、収納スペースを取る
フライパン
⇒広くて浅いので、食材を焼いたり裏返したりしやすいが、振って炒め物をすると食材がこぼれやすい
炒め鍋とフライパンは、向いている調理方法が違います。
なので、調理方法に合わせて使い分けるのがベストですが、必ずしも両方そろえなければならないわけではありません。
あなたにとって使いやすそうほうを買うのがおすすめですよ!