賃貸住宅であっても、自分の好きなシャワーを使いたいものですね。
節水効果のあるシャワーヘッドなら節約できますし、お気に入りのシャワーで気持ち良いバスタイムをすごせれば、リラックス効果も高まります。
賃貸住宅ならなおのこと、交換方法やどういうときに交換できないかは、しっかりチェックが必要です。
ということで、この記事では
- 賃貸住宅でシャワーホースやヘッドを交換する方法
- どんなシャワーホースやヘッドだと交換できないか
- シャワーホースやヘッドの選び方
について解説します。
ぜひ読んでくださいね!
スポンサーリンク
賃貸住宅でシャワーホースやヘッドを交換する前に
交換して良いかどうかは要チェック!
賃貸物件でシャワーホースやヘッドを交換したい場合は、
自分の判断で交換して良いか、管理会社や大家さんに相談・確認が必要かをチェックしましょう。
判断の基準を表にまとめました。
下のすべてに該当する場合は、自分の判断で交換して良い | 下のどれかに1つでも該当する場合は、管理会社・大家さんに相談や確認が必要 | |
交換したい理由 | 好みのシャワーヘッドを使いたい | 故障や不具合がある |
交換したい部分 | シャワーヘッドのみ | ホースごと、もしくはホースのみ |
シャワーホースやヘッドのタイプ | ヘッドがホースから外せる | ヘッドとホースが一体になっている |
賃貸契約書の内容 | 『設備を交換してはいけない』と書いていない | 『設備を自分で交換してはいけない』『浴室の設備を変えてはいけない』と書いてある |
それぞれのケースについて、少し詳しく解説しておきましょう。
自分の判断で交換して良い場合
- シャワーヘッドの故障や不具合による交換ではない
- シャワーヘッドだけを交換する
- シャワーヘッドをホースから外すことができる(ヘッドとホースが一体になっていない)
- 契約書に『浴室の設備を自分で替えてはいけない』と書いていない
というときは、自分の判断で交換してOKです。
シャワーヘッドを外せるかどうかを確かめるときは、ヘッドを反時計回りに回してみてください。
簡単に動くようなら、外すことができます。
外れない場合は、シャワーホースと一体になったタイプと考えられます。
本当に自分で替えても大丈夫なのか気がかりなときは、管理会社や大家さんに確認してくださいね。
自分で交換してはいけない場合
- 交換する理由が、シャワーヘッドやホースの破損や不具合である
- 賃貸契約書に『入居者の判断で設備を替えてはいけない』『浴室の設備を変えてはいけない』などと書いてある
という場合は、自分の判断で交換してはいけません。
故障や不具合が起きたために交換したい場合は、必ず管理会社や大家さんに相談してください。
設備に故障や不具合での交換は、管理会社や大家さんの費用負担でしてもらえるからです。
注意
- 大家さんや管理会社に連絡せずに自分で交換して、後から代金を請求した
- シャワーヘッドを壊したなど、入居者の過失や故意による故障
といった場合は、費用は自己負担になる可能性が高いです。
不具合に気が付いたら、必ず大家さんや管理会社に連絡してください。
実際には、『シャワーヘッドすら替えてはいけない』という契約はめったにありません。
でも念のため、契約書を確認してくださいね。
賃貸契約書に『設備を変えないこと』と書いてあるのに替えた場合は、契約違反になりかねません。
どうしても替えたい場合は管理会社や大家さんに問い合わせましょう。
ホースを替えるときは確認を
シャワーホースを替えるときは、
- シャワーヘッドとホースが一体になっていて、ホースごと交換したい
- シャワーヘッドを外すことができ、ヘッドとホース両方を交換したい
- シャワーヘッドは元のままで、ホースだけを交換したい
いずれの場合も、大家さんや管理会社に確認して了承を得てからにしましょう。
シャワーホースを交換するとなると、
- ホースごと交換しなければならないので、取り換える範囲が広くなる
- 水栓とシャワーホースをつなぐ部分をいじる必要がある
ということから、シャワーヘッドだけの交換より大きな『設備の変更』になるからです。
『賃貸で交換できないタイプ』ってある?
普通のシャワーホースやヘッドなら、『交換できないタイプ』はまずありません。
『交換ができないタイプ』があるとすれば、下の写真のように壁に固定されているタイプくらいでしょう。
でも、普通の賃貸住宅でこのタイプを使っていることは、まずありません。
ただし、普通のシャワーホースやヘッドであっても、交換するときは
浴室の水栓やホース、新しく買う製品をよく確認して、確実に合うホースやヘッドを選びましょう。
合わない製品を無理に取り付けると、設備を壊してしまう可能性があるからです。
シャワーヘッドやホースの選び方はのちほど詳しくお伝えするので、よく読んでくださいね。
シャワーヘッドやホースを交換する方法
シャワーヘッド交換の手順
シャワーヘッドの交換の仕方は、
- アダプターを使わない場合
- アダプターが必要な場合
で少し違います。
それぞれの手順を見ていきましょう。
アダプターなしでシャワーヘッドをそのまま付けられる場合
アダプターなしでシャワーヘッドを交換するときの手順は、
- シャワーヘッドを反時計回りに回して外す
- 新しいシャワーヘッドを、取り付け口の金具に時計回りに回してはめ込む
- しっかり取り付けたら水を出してみて、水漏れがないか確認する
これだけです。
とても簡単ですよ!
アダプターが必要な場合
アダプターが必要な場合は、
- シャワーヘッドを反時計回りに回して外す
- ホース側の取付け口の金具にアダプターを取り付ける
- 新しいシャワーヘッドをアダプターに取り付ける
- しっかり取り付けたら水を出してみて、水漏れがないか確認する
という手順で交換します。
シャワーヘッドと取り付け口の間にアダプターを挟んで取り付けるだけなので、これも難しくありません。
シャワーヘッドが固くて外れない場合は?
シャワーヘッドが固くて外せない場合は、ゴム手袋をしてしっかりつかんで回してみてください。
がんばっても回らない場合は、諦めましょう。
持ち家のシャワーヘッドなら
- プライヤーなどで回す
- 取り付け部分を叩いたりして振動を与える
といった方法もできますが、
傷が付いたり壊れたりするリスクもあるので、賃貸住宅の場合はやめておいたほうが無難です。
また、シャワーヘッドが回らない場合は、ホースと一体型のシャワーヘッドである可能性もあります。
少し力を入れて回しても外れない場合は、無理に外そうとしないでください。
シャワーホースの交換方法
シャワーホースを取り換える場合は、ヘッドだけの交換より少し手間がかかります。
シャワーホースの付け替え方
シャワーホースを付け替えるときは
- シャワーホースの根元のナットを、ウォーターポンププライヤーなどで回して外す
- アダプターが必要な場合は、アダプターを取り付ける
- 新しいシャワーホースを取り付ける
- しっかり取り付けたら水を出してみて、水漏れなどがないか確認する
シャワーホースの交換も、基本的にはあまり難しい作業ではありません。
でも水栓の構造や状況によっては
- 混合栓ごと取り外す必要がある
- シャワーホースの根元がカバーなどで覆われている
- ホースを取り付けてあるナットが固くて回らない
といったケースもあります。
大掛かりな作業になりそうな場合や自分ではできない場合は、無理せず業者に頼むのが安全です。
業者に頼むときにも、事前に管理会社や大家さんに相談して了承を得てくださいね。
元々ついていたヘッドやホースは必ず保存を!
賃貸でシャワーヘッドやホースを交換する場合には、
- 元々付いていたシャワーヘッドやホースを、現状のまま保存しておく
- 退居するときには、必ず元のシャワーヘッドとホースに戻す
ということを守ってください。
なぜこれが重要かというと、
賃貸住宅では、『退居するときには借りたときの状態に戻す(原状回復)』ことが大原則だからです。
シャワー1つとはいえ、きちんと元に戻さなければなりません。
元々付いていたシャワーヘッドやホースを壊したりなくしたりしてしまうと、
- 実費を請求される
- 退居するときに、保証金や敷金などからシャワーヘッド代やホース代を引かれる
といった可能性があります。
外したシャワーヘッドやホースの保存方法
元々付いていたシャワーヘッドとホースは、きれいに他しておく必要があります。
カビや傷、サビなどが付かないように保管ためには、
- きれいに洗う
- 水気を拭き取り、内部までよく乾かす
- シャワーヘッドやホースをラップでくるんで、ビニール袋の中に入れる
という方法で保管するのがおすすめです。
そして引っ越しのときまで
『シャワーヘッド、ホースを交換した』ということや保管場所を忘れないようにしてくださいね!
シャワーヘッドやホースの選び方
賃貸でシャワーヘッドやホースを替えるときには、無理なく交換できる製品を選ぶ事が大切です。
先にも書いたように、合わないホースやヘッドを無理に取り付けると
- 水漏れ
- 破損
などが起きる可能性があるからです。
借主が交換をして設備に不具合が出た場合は、修理費用は借主負担になる可能性が高いので、注意が必要です。
では、どんなことをチェックしてシャワーヘッドやホースを選べばよいか、見ていきましょう。
ヘッドやホースを買いに行く前のチェック
シャワーヘッドのチェックポイント
シャワーヘッドを替える場合は、今使っている
- 水栓のメーカー名
- シャワーホースのメーカー名
を確認してメモしておきましょう。
メーカー名は、
- シャワーヘッドとホースのつなぎ目のあたり
- 水栓のどこか
- 水栓のそばに貼ってある使い方の注意書きなど
に書いてあります。
シャワーホースのチェックポイント
ホースを取り換える場合は、
- 水栓のメーカー名と型番
- 水栓の種類
- 今使っているシャワーホースのメーカー名
- 今使っているホースの長さ
- ホースを取り付ける部分の、混合栓側ナットのねじ山のサイズ
を確認してください。
水栓の種類は、
- シングルシャワー混合栓
- ツーバルブシャワー混合栓
- サーモシャワー混合栓
があります。
水栓の種類やナットのねじ山のサイズがわからないときは、
- 水栓や混合栓側のナットの写真を撮る
- ホースを外してお店に持っていく
という風にして、お店の人に写真や現物を見せて聞くと良いですよ。
新しく買うシャワーヘッドとホースの確認ポイント
新しいシャワーヘッドやホースを選ぶときは、
- 取り付け可能メーカー
- どういう場合にアダプターが必要か
- どういう場合に取り付けられないか
といったことを、商品説明でよく確認してください。
シャワーヘッドの対応メーカー記載例
たとえば、楽天で売っているシャワーヘッド『SANEI(サンエイ)PS3230MW2』のページでは、このように書いてあります。
引用 https://item.rakuten.co.jp/coconial/ps3230mw2/
この画像の赤と青で囲ってある部分のように、シャワーヘッドの商品説明には必ず
- 取り付け可能メーカー
- アダプターを使えば取り付け可能なメーカー
- 取り付け不可能な場合や、通常と違う注意が必要な場合
について書いてあります。
こういった内容を、よく確認してください。
メモ
この説明の中に『一部の特殊な商品を除く』と書いてあるように、取り付け可能メーカーのシャワーホースであっても、取り付けられないことがあります。
シャワーヘッドの規格やサイズのチェック方法は、こちらの記事でも書いています。
併せて読んでくださいね。
関連記事:シャワーヘッドの規格やサイズを調査!ダイソー100均アダプターに交換はあり?
シャワーホースの記載例
シャワーホースの商品説明にも、
- 対応可能メーカー
- アダプターを使って対応が可能なメーカー
- 取り付けられないメーカーや型番
が書いてあります。
たとえば、TOTOの『シャワーホース(ホワイト・樹脂ホース) THY478ELLR #NW1』では、このように書かれています。
シャワーホースの中には、『ほとんどのメーカーの水栓に取り付けられる』と書いている製品もあります。
でも、そういった製品でも水栓取り付けねじなどのサイズは、よく確認してください。
また、
- 賃貸住宅でホースを替える
- 通販で買いたいが、返品の手間をかけたくない・店が返品を受け付けていない
という場合は、購入する前に『家の水栓で使えるかどうか』を、メーカーに問い合わせてくださいね。
スポンサーリンク
まとめ
賃貸住宅でのシャワーヘッドやシャワーホースを交換して良いかどうかの判断は、
故障や不具合のための交換(ヘッド、ホース共通)
⇒必ず事前に大家さんや管理会社に相談
シャワーヘッド
⇒交換しても問題ないことがほとんど
シャワーホース
⇒大家さんや管理会社に確認したほうが良い
と考えてください。
シャワーヘッドもホースも、
- 水栓のメーカーと種類、型番取り付け可能メーカーやアダプタの要・不要
- 今使っているシャワーホース
- のメーカーと長さ
- ホースを取り付ける部分のねじ山のサイズ
といったことをよく確認してから買いましょう。
交換の方法は、
シャワーヘッド
⇒シャワーヘッドを回して外し、新しいヘッドを取り付ける
シャワーホース
⇒ホース根元のナットをプライヤーなどで回して外し、新しいシャワーホースを取り付ける
と、難しくはありません。
元々ついていたヘッドやホースは、きれいにして必ず保管しておき、引っ越すときには忘れずに元に戻しましょう。