圧力鍋は、
『時短調理ができて、料理が美味しく仕上がる』
という、願ってもないアイテムです。
時短料理ができると、ガスの節約にもなります。
でも
『圧力鍋で調理してたら、焦がしてしまった!』
なんてこともありますよね。
そう、圧力鍋も焦げるときには焦げるんです!
はい、焦げ掃除の仕方は、案外簡単ですよ!
焦げの落とし方と一緒に、焦げる原因や防ぎ方も知っておきたいですよね。
ということで今回は
- 圧力鍋に付いた焦げの落とし方
- 焦げ付きの原因と対処法
について解説します。
ぜひ読んでくださいね!
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焦げの掃除をするときの基本的な注意
圧力鍋の焦げを掃除するときは
- 鍋の素材を確認し、素材に合った方法で焦げを落とす
- 傷が付くようなものでこすらない
ということに注意してください。
まず鍋の素材を確認!
鍋の焦げを掃除する前に、
鍋の素材が何でできているか、必ず確認しましょう。
なぜかというと、
鍋の素材によって焦げの落とし方が違うからです。
間違った方法で掃除すると、変色・変質したり、鍋を傷めてしまったりすることがあります。
この記事では、ステンレス製とアルミ製の圧力鍋の焦げの落とし方を解説します。
鍋の素材がステンレスとアルミ以外の場合は、
- 取扱説明書で掃除の仕方を確認する
- 使う洗剤などが鍋の材質と反応して鍋を傷めたりしないか、よく調べる
- どうやって焦げを落としたらよいかわからないときは、メーカーに相談する
といったことをして、鍋を傷めない方法で焦げ落としをしてください。
焦げをこするときは柔らかいもので!
焦げをこすり落とすときは、スポンジなどの柔らかいものでこすりましょう。
- スチールなどの金属たわし
- 金属製のヘラ
など、固い物でこすると、傷が付いてしまいます。
傷が付くと、傷に汚れが入り込みやすくなるので、傷を付けないように掃除してくださいね。
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ステンレス製圧力鍋の焦げの落とし方
まず、ステンレス製圧力鍋のこげ落としの方法を見ていきましょう。
重曹を使う方法
『重曹』は焦げ落としにとてもよく使われるアイテムです。
重曹を使った焦げ落としの手順は
- 圧力鍋に、焦げの部分が十分浸るくらいの水を入れ、重曹を入れる
- 蓋をせずに火にかけ、沸騰したら火を止める
- お湯が冷めるまで、しばらく置く
- お湯が冷めたらお湯を捨て、スポンジで焦げをこすり落とす
- 水でよく洗い流す
- 布巾で水分を拭き取り、乾かす
メモ
重曹の量は鍋の大きさにもよりますが、
水1Lに対して大さじ2~3杯くらい
が目安です。
ポイントは、
- 重曹を水から入れて沸騰させる
- 蓋をせずに加熱する
ということです。
重曹は沸騰すると、ブクブク泡が出ます。
吹きこぼれを防ぐためにも、蓋をしないで加熱しましょう。
また、蓋をしていない場合も、水や重曹の量によっては吹きこぼれやすくなるので、注意してください。
焦げがガンコで1回では取れないときは、この方法を何度か繰り返してくださいね。
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塩素系漂白剤を使う方法
『塩素系漂白剤』も、焦げ落としには効果的です。
手順は、
- 塩素系漂白剤を、焦げが浸かるくらい入れる
- しばらく(1時間以内)そのまま置く
- 水でよくすすぐ
- すすいだだけで取れない場合は、スポンジでこすり落とし、ていねいに洗い流す
注意
塩素系漂白剤を使う場合は、
- 酢など、酸性のものと混ざらないようにする
- しっかり換気をする
- 必ず、手袋とマスクを着用する
- 1時間を超えてつけ置きはしない
ということを厳守してください。
製品に書いてある使い方や注意事項もよく読んで、守ってくださいね。
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アルミ製圧力鍋の焦げの落とし方
次は、アルミ製圧力鍋の焦げの落とし方です。
『焦げ落としには重曹が効く』とよく言われますが、
アルミ製の調理器具に重曹を使ってはいけません!
変色や変質の原因になるからです。
ここでは、アルミ製の鍋に使える方法を解説していきます。
水と中性洗剤で焦げを落とす方法
ある程度の焦げなら、水を沸騰させ、中性洗剤で洗うだけでも落とせます。
やり方は
- 焦げたアルミ製圧力鍋に、焦げの部分が十分浸るくらいの水を入れ、火にかける
- 沸騰する直前に火を止める
- そのまましばらく置いて、焦げ付きをふやかす
- 焦げ付きがふやけたら、お湯を捨てる
- スポンジに中性洗剤を含ませ、焦げをこすり落とす
- 水でよく洗い流す
特別な洗剤などが要らないので、やりやすい方法ですよ。
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お酢(クエン酸)+中性洗剤を使う方法
お酢やクエン酸を使って焦げ落としをする方法もあります。
- 鍋に焦げが十分浸るくらいの水を入れる
- お酢(クエン酸でもOK)と台所用の洗剤を入れる
- 火にかけ、沸騰する直前で火を止める
- お湯を捨て、スポンジで残った焦げをこすり落とす
- 汚れをよく洗い流す
という方法です。
なお、お酢やクエン酸の代わりに
- レモン
- リンゴの皮や芯
を使う人もいます。
リンゴを食べたついでに焦げ落としをするのも良いかもしれませんね。
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ステンレス・アルミ両方でできる焦げ落としの方法
ステンレス製、アルミ製どちらの鍋にも使えるのが、『クレンザー』です。
使い方は
- 焦げた部分に付けてこする
- 焦げが落ちたら、水でよく洗い流す
これだけなので、簡単ですよ!
クレンザーを使うときには、
- 力を入れずに、なでるようにこする
- くるくる円を描くようにこする
というのがポイントです。
ただし、クレンザーは『研磨剤で削って焦げを落とす』という落とし方です。
『削る』ということは、細かい傷が付くことでもあるので、クレンザーは
- 他の方法で落とせないときに使う
- なるべく研磨率の低い製品を使う
ということをおすすめします。
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圧力鍋が焦げる原因と対処法
圧力鍋が焦げる原因には
- 火を強くし過ぎる
- 鍋の中の水分が少ない
- 煮込む時間が長すぎた
- 圧力鍋で食材を炒め、そのまま煮込んだ
- 調味料が底に溜まっていた
といったことがあります。
火力や水分不足、長く煮込みすぎたなどは、普通の鍋でも焦げの原因になる要素です。
ただ、圧力鍋は
- 普通の鍋より熱くなるのが早い
- 普通の鍋より温度が高くなる
という特徴があることから、より焦げやすいのです。
では、それぞれの原因と対処法について、詳しく見ていきましょう。
火が強すぎる
どんな鍋を使っても、火を強くし過ぎると焦げやすくなります。
ただ、圧力鍋の場合は、他の鍋よりも焦げやすいです。
先にも書いたように、圧力がかかることで、普通の鍋よりも内部の温度が高くなるからです。
さらに、鍋がアルミ製だと
熱伝導率が高いので、食材に効率良く早く熱が伝わることでも、焦げやすくなります。
なので、
- 火の強さの加減
- 火を止めるタイミング
などに気を付けてくださいね。
水分が少なくなってしまう
鍋の中の水分が減ってしまうことも、焦げ付きの原因の1つです。
圧力鍋は、普通の鍋よりも沸騰するのが早いですから、
鍋に入れる水分が足りないと、食材の中に含まれていた水分が減りすぎて、焦げてしまいます。
圧力鍋で調理するときは
圧力鍋向けのレシピで作る
⇒レシピ通りに水分を入れる
普通の鍋向けのレシピで作る
⇒水分を多めに入れる
ということに注意しましょう。
煮込みすぎた
圧力鍋は普通の鍋に比べて
- 中の温度が高くなる
- 水分が減るのが早い
ということから、煮込みすぎて焦げるのも、普通の鍋より早いです。
煮込みすぎには十分注意してください。
特に、カレーやシチューなど、とろみのある料理は焦げやすいです。
- レシピに書いてある加熱時間や火を止めるタイミングを守る
- さらに煮込みたいときは、火を止めて余熱で調理する
という風にすると良いですよ。
メモ
シチューやカレーなど、
とろみのある料理を圧力鍋で作るときは、圧力鍋の使い方を守らないと、爆発などの事故につながる可能性もあります。
使い方を確認して、正しい使い方をしてくださいね。
圧力鍋で炒めてから煮込んだ
カレーなど、『具材を炒めてから煮込む料理』もありますよね。
でも、
圧力鍋で具材を炒め、そのまま同じ鍋で煮込むと、焦げ付きやすくなります。
なので、炒めてから煮込む場合は
- 別のフライパンやなべで炒める
- 圧力鍋に移してから煮込む
という段取りで調理してください。
調味料が底に溜まっていた
煮物を作る時には、
- 砂糖
- 醤油
- みりん
をよく使いますよね。
こういった調味料は、溶けないまま底に溜まってしまうと、焦げ付きやすくなります。
なので、
- よく溶かしてから鍋に入れる
- 醤油など液体の調味料は、鍋に入れてから混ぜ、均等に行き渡るようにする
ということに注意してください。
圧力鍋を焦がさずに使うには
圧力鍋が焦げ付くのを防ぐには、ここまで見てきたように、
- 火加減が強くなりすぎないように注意する
- 必要なだけの水分を入れる
- 長時間煮込むときは、火を止めて余熱で煮込む
- 炒めてから煮込むときは、別の鍋で炒めてから圧力鍋に移す
- 調味料は溶かしたりよく混ぜたりして均等に行き渡らせ、底に溜まらないようにする
ということが大切です。
さらに、
油を引いてから使うと、焦げ付きにくくなります。
レシピに『油を引く』と書いていないときも、薄く油を引いてから使うと良いですよ。
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まとめ
圧力鍋に焦げが付いたときの落とし方は、
ステンレス製の圧力鍋
⇒重曹を入れて煮る
⇒塩素系漂白剤でつけ置き洗いをする
アルミ製圧力鍋
⇒水を沸騰させ、中性洗剤で洗う
⇒水にお酢と中性洗剤を入れて火にかける
ステンレス製とアルミ製両方OK
⇒クレンザーを付けてこする
という方法があります。
どの方法も難しくないので、試してみてくださいね。
圧力鍋は、普通の鍋に比べて
- 温度が上がるのが早い
- 温度が高くなる
という特徴があります。
この特徴によって美味しい料理が作れるのですが、焦げやすくなる原因でもあります。
でも、
- 火加減をきちんと調整する
- 十分な水分を入れる
- じっくり煮込むときは、火を止め、余熱で煮込む
- 炒めてから煮るときは、別の鍋で炒める
- 調味料を入れたら、よく混ぜて溶かす
- 油を引いてから使う
といったことで、圧力鍋が焦げるのを防ぐことができます。
圧力鍋を上手に使って、美味しい料理を作ってくださいね!