車のヘッドライトの黄ばみ、気になりますよね。
見た目も良くありませんし、黄ばみがひどくてヘッドライトの光の量が減ると、車検を通せなくなってしまいます。
何より、ヘッドライトが明るくないと、危ないですよね。
ヘッドライトの黄ばみは自分でも落とすことができるので、ぜひきれいにしてくださいね。
そうなんです。
手軽に使える家庭用洗剤でちゃちゃっと黄ばみを落とせたら、楽ですよね。
ということで、この記事では
- マジックリンで車のヘッドライトの黄ばみを落とす方法
- マジックリン以外の黄ばみの落とし方
- ヘッドライトの黄ばみの原因と防ぐ方法
について解説します。
ぜひ読んでくださいね!
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マジックリンで車のヘッドライトの黄ばみを落とす方法
マジックリンを黄ばみ落としに使う時の注意
まず、マジックリンをヘッドライトの黄ばみ落としに使う時の注意点をチェックしておきましょう。
- 黄ばみ落としにマジックリンを使う時は、自己責任で使う
- マスクやゴム手袋をする
- ヘッドライトの回りを養生してから黄ばみを落とす
ということです。
マジックリンを使うなら効果とデメリットを考えて自己責任で
まず押さえておきたいのは、
- マジックリンを黄ばみを落としに使うときは、自己責任で使う
- 無難なのはヘッドライト用クリーナーを使うこと
ということです。
マジックリンは、たしかにヘッドライトの黄ばみ落としに効果的です。
価格も安いので、コスパも良いですしね。
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でも、
- ヘッドライトの素材としてよく使われている『ポリカーボネート』は、アルカリ性に弱い
- マジックリンはアルカリ性の洗剤である
ということから、ヘッドライトの表面を傷めてしまう可能性もあります。
厳密には、ヘッドライトの素材とマジックリンの相性次第ということです。
車を扱うプロの人からも、
- マジックリンを使っても良い
- マジックリンは使うべきではない
という、両方の意見が出ています。
なので、ヘッドライトの黄ばみ落としにマジックリンを使う時は、自己責任で判断して使ってくださいね。
マスクやゴム手袋などをする
マジックリンを使う時には、
- メガネ
- マスク
- ゴム手袋
を着用しましょう。
マスクやメガネは、目に飛沫が入ったり、スプレーを吸い込んだりするのを防ぐためです。
また、肌に付くと人によっては肌荒れする可能性があるので、手袋もしてくださいね。
ヘッドライトの回りを養生してから黄ばみを落とす
マジックリンで黄ばみ落としをする時は、ヘッドライトの回りを、
- マスキングテープ
- ビニールシート
などで覆って、マジックリンがボディーに付かないようにして作業をしてください。
マジックリンがボディーに付くと、ワックスが落ちてしまう可能性があるからです。
マジックリンを使ったヘッドライトの黄ばみ落としの方法
マジックリンでヘッドライトの黄ばみを落とす手順は、
- ヘッドライトを水洗いして、落とせるホコリやゴミを落とす
- クロスなどで拭いて、水分や残ったホコリなどを取り除く
- ヘッドライトの回りをマスキングテープやビニールシートで覆い、マジックリンがボディに付かないようにする
- マジックリンをスプレーして拭き取る
- 水洗いする
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マジックリンを拭き取った後は、よく水洗いしましょう。
マジックリンが付きっぱなしになっていると、ヘッドライトの表面を傷めてしまう可能性があります。
マジックリンで落としきれないときは
黄ばみの度合いによっては、マジックリンでは落としきれないこともあります。
その場合は、
- ヘッドライト用クリーナー
- コンパウンド
などを使って落としてください。
ヘッドライト用クリーナーやコンパウンドについては、このあと解説します。
マジックリン以外の効果的な黄ばみ落としの方法
マジックリン以外の黄ばみ落としの方法も、簡単に紹介しましょう。
おすすめはヘッドライト向けのアイテムを使うこと
効果的に黄ばみを落とし、ヘッドライトにも影響がない方法を選ぶなら、やはりヘッドライト用の
- クリーナー
- コンパウンド
- スチーマー
などを使うのがおすすめです。
また、『耐水ペーパー』で削る方法も、よく使われています。
ヘッドライト専用のクリーナー
ヘッドライト専用のクリーナーには、
一般用
⇒ちょっとした黄ばみやくすみ、汚れなど向け
業務用
⇒黄ばみが強い場合向けで、本格的な黄ばみ落としができるキットもあるが、上級者向け
研磨剤入り
⇒黄ばみや汚れが落ちにくい場合向け
有機溶剤入り
⇒黄ばみや傷を溶かして取り除くタイプ
コーティング効果のあるクリーナー
⇒きれいな状態を長く保てる
など、いろいろな種類があります。
どれを選んで良いかわからない場合は、お店の人に聞いて一緒に選んでもらってくださいね。
また、黄ばみ落としに慣れていない人には、必要なアイテムがそろったキットがおすすめです。
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コンパウンドで磨く
軽い黄ばみなら、コンパウンドで磨くことできれいにできます。
コンパウンドは、『研磨剤で磨く』という方法で汚れを落とすものです。
コンパウンドは、研磨剤の粒子の粗さにいろいろな種類があり、
汚れや傷の状況によって、どのコンパウンドが適しているかが違うので、選ぶときは注意してくださいね。
これも、お店の人に聞きながら選ぶことをおすすめします。
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また、黄ばみがひどい場合は、コンパウンドだけでは落とせません。
『耐水ペーパー』で磨いて落とす必要があります。
耐水ペーパーで磨く
『耐水ペーパー』というのは、水を付けて使うサンドペーパーのことです。
しつこい黄ばみは、耐水ペーパーで磨いて落とします。
耐水ペーパーを使う時は、
- 最初は800~1,000番くらいの粗い耐水ペーパーで黄ばみを削る
- 黄ばみが取れたら1,500番、2,000番などの細かい耐水ペーパーで磨く
という風に、目の粗いものから細かいものへという順で使います。
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耐水ペーパーで磨いた後は、コンパウンドで磨いてください。
メモ
耐水ペーパーやコンパウンドで磨いた後は、ウレタンクリアスプレーで塗装するのがおすすめです。
ウレタンクリアスプレーで塗装すると、表面に塗膜ができて傷が付きにくくなります。
ヘッドライト用スチーマーを使う
『ヘッドライトスチーマー』というのは、耐水ペーパーで磨いた後に使う道具で、
溶液の蒸気を当てて曇りを取り除き、塗装をする器械です。
コンパウンドで磨いたりウレタンクリアスプレーで塗装したりする工程を、機械で簡単に済ませられるのが大きなメリットです。
一方で
- 溶剤に毒性のある成分が含まれていて、蒸気を吸い込んだりすると害がある
- 必ず保護メガネ、マスク、手袋を着けて使う必要がある
- 他の洗剤などと混ぜると有害なガスが出る可能性がある
- ボディーに付着すると塗装が変色することがある
といったことから、取り扱いには十分な注意が必要です。
買う時は、使い方や注意事項などもよくチェックしてくださいね。
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車用以外で黄ばみ落としに使えるアイテム
車用のアイテム以外でヘッドライトの黄ばみ落としに使えるものは、他にもあります。
いくつか紹介しましょう。
なお、マジックリン同様、使うときは自己責任で使ってください。
無水エタノール
『無水エタノール』を黄ばみ落としに使う人もいます。
使い方は、
柔らかい布に無水エタノールを付けて、ヘッドライトをこするだけ。
ただし、この方法では、傷やコーティング剤のはがれを消すことはできません。
傷で曇っている時は、必要に応じて耐水ペーパーで磨くなどの作業が必要です。
また、
『エタノール』と『アルコール』はまったく別物なので、間違わないように気をつけてください。
アルコールだと、ヘッドライトの素材との相性や劣化具合によっては、表面が溶けすぎてしまうことがあります。
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漂白剤
『漂白剤で黄ばみ落としをする』という人もいます。
ただし、漂白剤に入っている成分によっては、ヘッドライトにクラック(細かいひび)が入ることがあります。
なので、あまりおすすめはできません。
特に、『カビキラー』などの家庭向け塩素系漂白剤は、アルカリ性を強くしていることがあります。
このアルカリで、ヘッドライトに使われているポリカーボネートがやられてしまうのです。
その他
他にも、ヘッドライトの黄ばみ落としに使えるものとして
- 『ルックお風呂の洗剤』
- 虫よけスプレー
を挙げる人もいます。
ルックお風呂の洗剤はマジックリンと同じアルカリ性なので、効果があると考えられます。
また、『虫よけスプレーで効果がある』というのは、エタノールが入っていることから、効果があるのでしょう。
ただ、あくまでも代用品として、やむをえない時に使うだけにしておいたほうが良いですよ。
プロに頼むのもおすすめ
自分で愛車の手入れをするのは楽しいことですが、
- 作業に慣れていなくて自信がない
- 失敗したくない
- かなり黄ばみがひどくて、自分ではうまく落とせなかった
- 質の高いクリーニングをしたい
- きれいなヘッドライトを長期間キープしたい
というときは、プロに頼むのがおすすめです。
費用は、おおまかな目安として、
約1年耐久
⇒3,000円台~1万円弱
約2~5年耐久
⇒10,000円台~数万円
自分でやるより費用はかかりますが、
確かな技術で質の高い仕上がりになるのが、何よりのメリットです。
また、ヘッドライトの中側まで黄ばみや汚れが付いてしまっている場合は、
- ヘッドライトを外してのクリーニング
- ヘッドライトの交換
が必要になるので、業者に頼んでくださいね。
ヘッドライトはなぜ黄ばむ?原因と対策
ヘッドライトが黄ばむ原因とは
ヘッドライトの黄ばみの一番の原因は
日光に含まれている紫外線で、ヘッドライトの表面が劣化してしまう
ということです。
日光はどうしても避けにくいですから、黄ばんでしまうのはある程度仕方ないですね。
また、他にも
- ヘッドライトの表面に付いた傷
- ライトの熱の影響
- 洗車のときにゴシゴシこすりすぎて、細かい傷が付いてしまった
- 洗車のときに残してしまったワックスやボディーのコーティング剤によって、ライトのコーティングが傷んだ
といったことで黄ばみが出てしまいます。
メモ
内側の黄ばみや曇りは、ヘッドライトと車体の間に隙間ができ、ホコリや水などが入り込んで付着したことが原因になりやすいです。
ヘッドライトの黄ばみを防ぐには
ヘッドライトの黄ばみは、
- なるべく日光に当てないようにする
- 傷を付けないようにする
ということで、ある程度防ぐことができます。
具体的には、
- 定期的にクリーニングしておく
- 車を止める時には、なるべく日陰に停めたり、カバーをかけたりする
- ヘッドライト用のUVカットフィルムを貼る
- 洗車するときは、ヘッドライトの部分は力を入れずに優しくこすって洗うようにする
といった方法です。
最近の車のヘッドライトは、技術が進歩して、以前に比べて黄ばみにくくなってきています。
でも、なるべく黄ばまないように、できる範囲で対処してくださいね。
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まとめ
マジックリンを使うと、車のヘッドライトの黄ばみを落とすことができます。
使い方も、
スプレーして拭き取り、洗い流す
と、簡単です。
ただし、マジックリンを使うときには
- ヘッドライトの表面を傷める可能性も考えて、自己責任で使う
- ヘッドライトの回りをしっかり覆って、マジックリンがボディーに付かないようにする
- 拭き取った後、しっかり洗い流す
といったことに気をつけてください。
マジックリンよりもおすすめなのは、やはり
- ヘッドライト用のクリーナーやコンパウンドを使う
- 耐水ペーパーで磨いて、コンパウンドやウレタンクリアスプレーを使う
といった、ヘッドライト向けのアイテムを使うことです。
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また、汚れや黄ばみを自分で落とすことができなそうだったり、中まで黄ばんでしまっているときは、業者に頼んでくださいね。
夜の運転をより安全なものにするためにも、ヘッドライトはきれいにしておきましょう!