『メラミンスポンジ』は、汚れ落ちもコスパも抜群で使いやすい!という最強のお掃除アイテム。
ただ水で濡らしてこするだけで、ぐんぐん汚れが落ちるのは、爽快ですよね。
でも実はこのメラミンスポンジ、どこにでも使えるわけではありません。
傷が付いてしまうこともあるからです。
プラスチックも、実は要注意なんですよ!
ということで、この記事では
- メラミンスポンジをプラスチック製品に使っても良いのかどうか
- メラミンスポンジを使ってはいけない場所
について解説していきます。
ぜひ読んでくださいね!
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メラミンスポンジはプラスチックにも使える?
プラスチックにメラミンスポンジを使うと傷が付く
結論から言うと、
プラスチックには、メラミンスポンジを使ってはいけません。
『使わないほうが良いかどうか』どころの話ではなく、プラスチックは『メラミンスポンジを使ってはいけない素材』の代表ともいえるほどです。
なぜ使ってはいけないかというと、
プラスチックはメラミンスポンジより柔らかいので、傷が付いてしまうからです。
メラミンスポンジで付く傷は、とても細かいです。
細かい傷ができると、汚れが傷に入り込んで落としにくくなってしまいます。
特に食品に使う容器の場合、傷に入り込んだ汚れが落とせないと不衛生ですよね。
また、絵や文字がプリントしてあるプラスチックは、メラミンスポンジでこするとデザインが剥がれてしまうことがあります。
なので、プラスチック製品にはメラミンスポンジを使わないでください。
メモ
『硬くて透明』など、プラスチックかどうか判断しにくい場合は、軽く叩いてみてください。
鈍い音がする場合は、プラスチックである可能性が高いです。
メラミンスポンジは意外と硬い
メラミンスポンジを触った感触だと、そう思いますよね。
でも実は、メラミンスポンジは、けっこう硬いんです。
メラミンスポンジは、『メラミン樹脂』を発泡させてとても細かい網目のようにしたスポンジです。
引用 激落ちくん公式サイト『メラミンスポンジとは?使用方法や注意点などをご紹介!』
この網目で汚れを削って落とすのですが、
網目の部分が硬いので、プラスチックのような柔らかい素材に使うと傷が付いてしまうのです。
スポンジを触った感触は柔らかいですが、その柔らかさの中に硬さが秘められているんですよ。
メラミンスポンジで傷が付いたプラスチックは修復できる?
プラスチック製の物であれば、メラミンスポンジで付いた傷をコンパウンドで修復できる可能性はあります。
- 細目のコンパウンドで磨いてから極細のコンパウンドで磨く
- 細目で傷が消えない場合は、少し粗いコンパウンドで磨いてから細目で磨き、極細で磨く
- つやのある製品なら、コンパウンドで磨いた後につや出し剤を塗る
という方法です。
ただし、
- 元々がざらっとした手触りのプラスチックだった
- 表面がデコボコの加工だった
といった場合は、元通りに修復するのは難しいです。
なお、コンパウンドにもプラスチックには向かない製品があります。
コンパウンドを選ぶときに、『プラスチックに使って大丈夫かどうか』を確認してくださいね。
メラミンスポンジを使ってはいけない物は他にもある
メラミンスポンジを使ってはいけないモノとは?
プラスチック以外にも、メラミンスポンジを使ってはいけない素材や物があります。
ざっと紹介しましょう。
絶対にメラミンスポンジを使ってはいけない物
メラミンスポンジを絶対に使ってはいけない物は、人や動物の体です。
メラミンスポンジでは
- 肌の汚れをこすり落とす
- ペットの毛や肌に付いた汚れを落とす
- 人やペットの歯の汚れを落とす
といったことは、絶対にしないでください。
肌に使う
⇒肌を傷めてしまう
ペットの毛や肌に使う
⇒肌を傷めてしまうのに加え、メラミンスポンジを使うと細かいカスが出るので、カスが体に付いたのをペットが舐めてしまう可能性が高い
歯に使う
⇒歯を守る『エナメル質』を削ってしまうので、歯がダメージを受けやすくなってしまう
⇒メラミンスポンジのカスが口に入ってしまう
というリスクがあります。
メラミンスポンジは、素手で使うくらいなら何の害もありません。
でも、口に入れる物ではありません。
人間を含め、生き物の体には使わないでください。
メモ
観葉植物などの葉に付いた汚れを落とすのも、やめておいたほうが良いです。
植物に使うことに関しては情報がありませんでしたが、メラミン樹脂が硬いことを考えると、葉を傷めると考えられます。
その他のメラミンスポンジNGの物
生き物の体以外にも、メラミンスポンジを使ってはいけない物や場所があります。
ざっくり言うと
- 傷が付きやすい素材でできた物
- コーティングや塗装がしてある場所
です。
具体的には、
つやのあるステンレス
⇒メラミンスポンジを使うと、傷が付いて曇ってしまう
コーティング加工がしてあるフライパンや鍋などの調理器具
⇒コーティングが剥がれてしまい、焦げ付きやすくなる
コーティング加工された窓や鏡、ガラス
⇒曇り止めや汚れ防止などのコーティングが、メラミンスポンジを使うことで剝がれてしまう
フローリング
⇒ワックスが削られてしまう(それが原因で白く見えてしまうこともある)
塩ビの床
⇒塩ビが削られてしまう
表面にデコボコがある物
⇒スポンジがデコボコでこすれることで細かくちぎれ、デコボコの中に入り込んでしまうので取り除くのが大変
車のボディー
⇒コーティング塗装が剥がれてしまう
トイレの便器
⇒汚れ防止のコーティングが剥がれ、汚れやすくなる
浴槽
⇒樹脂や防汚コーティングが削られて、汚れが付きやすくなる
アクリル板
⇒アクリルもプラスチックの一種なので、メラミンで傷が付いてしまう
漆器
⇒漆が剝がれてしまう
天然大理石
⇒傷が付いてしまう(人工大理石はメラミンスポンジを使ってもOK)
そして、陶器も注意が必要です。
陶器はメラミンスポンジを使ってもOKと言われていますが、
繰り返し使うとだんだん表面が削られ、光沢がなくなったり汚れが付きやすくなったりします。
なので、メラミンスポンジを使うのはやむを得ない場合だけにしておきましょう。
そうですね。
でも、先にも書いたように、
『傷が付きやすい素材』と『コーティング加工や塗装がされた物』を避ければ、だいたいは大丈夫です。
また、傷が付きやすいかどうか、コーティングがしてあるかどうかわからないときは
目立たない場所で使ってみて、傷やコーティングの剥がれがないかどうか確かめてみる
という方法で判断してくださいね。
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まとめ
メラミンスポンジは、プラスチックには使ってはいけません。
プラスチックはメラミンフォームよりも柔らかいので、傷が付いてしまうからです。
また、お弁当箱のプリントなどのデザインが削られて、薄くなったり消えたりしてしまうこともあります。
プラスチックの他にも、
- 傷が付きやすい素材でできている
- コーティングや塗装がしてある
という物には、メラミンスポンジはNGです。
メラミンスポンジは、とても便利なお掃除アイテムです。
でも、掃除をしてかえって傷が付いたり汚れやすくなったりしたのでは、残念ですよね。
使っても大丈夫な素材や場所かどうかを確認しながら、適材適所で使ってくださいね。