筆者の家では、プロパンガスを使っています。
正直、ガス代が高いです。
普段から節約も意識しているのですが、効果はイマイチ…
という日々でしたが、
『ガス代を節約するなら、ガス会社を変更するのが最も効果的』
ということを知ったので、『ぜひ試してみたい!』と思い、プロパンガス会社を変えました!
ということで今回は、
『ガス屋の窓口を利用して、プロパンガス会社を変更してみた』
という、筆者のガス料金節約レビューをお届けします!
- ガス代をどのくらい減らせたか
- ガス会社を変えた時の実際の流れ
- ガス会社変更サービスを利用してガス会社を変えた感想
- ガス会社変更について知っておきたいこと
について、詳しくお伝えします!
プロパンガスの節約に興味があるなら、ぜひ読んで参考にしてください!
スポンサーリンク
プロパンガス会社変更でどのくらい節約できた?
気になるのは、
『ガス料金がどのくらい安くなったか』
ですよね。
結論から言うと、
消費税分込みで、年間3万円以上安くなりました!
いくらなんでもそんなに減らせないでしょう。
いやそれが、減っちゃったんです。
では、何がどのくらい安くなったのか、詳しくお伝えしましょう。
なお、最初に利用していたガス会社を『旧ガス会社』、変更後のガス会社を『Aガス』としています。
基本料金と従量料金はどのくらい安くなった?
変更前に利用していた旧ガス会社と、変更後のAガスの料金を比べると、
旧ガス会社 | Aガス | |
基本料金(税抜き) | 1,500円 | 1,500円 |
従量料金(税抜き) | 470円 | 280円 |
従量料金が190円下がりました。
ということは、10立方メートル使ったとすれば、1,900円削減できることになります。
1年間でどのくらい節約できたか
実際どのくらいの節約になったのか、1年間の
- Aガスに変えてからのガス料金
- 旧ガス会社のままだった場合の料金
を比較してみましょう。
従量料金はどのくらいの差?
基本料金は旧ガス会社もAガスも同じ1,500円なので、従量料金だけを比較します。
使用量 | Aガス | 旧ガス会社 | 差額 | |
10月 | 9.1 | 2,548円 | 4,277円 | 1,767円 |
11月 | 13.1 | 36,68円 | 6,157円 | 2,451円 |
12月 | 14.4 | 4,032円 | 6,768円 | 2,774円 |
1月 | 17.2 | 4,816円 | 8,084円 | 3,230円 |
2月 | 20.9 | 5,852円 | 9,823円 | 3,990円 |
3月 | 15.6 | 4,368円 | 7,332円 | 2,907円 |
4月 | 15.4 | 4,312円 | 7,238円 | 2,983円 |
5月 | 12.6 | 3,528円 | 5922円 | 2,356円 |
6月 | 10.7 | 2,996円 | 5,029円 | 2,052円 |
7月 | 8.8 | 2,464円 | 4,136円 | 1,672円 |
8月 | 8.2 | 2,296円 | 3,854円 | 1,577円 |
9月 | 8.8 | 2,464円 | 4,136円 | 1,653円 |
合計 | 154.8 | 43,344円 | 72,756円 | 29,412円 |
(2019年10月~2020年9月の料金)
従量料金だけで、29,412円節約できました!
税込みだとどのくらいの差?
ガス代と一緒に払うのは、基本料金と従量料金だけではありません。
そう、忘れちゃいけないのが、あの『消費税』!
ガス料金が高いと、その分消費税も多くなるんですよね。
では、税込みだと、どのくらいの差になるのか、1年の合計額で比較してみます。
年間比較 | Aガス | 旧ガス会社 | 差額 |
従量料金 | 43,344円 | 72,756円 | 29,412円 |
消費税 | 4,334円 | 7,276円 | 2,942円 |
合計額 | 47,678円 | 80,032円 | 32,354円 |
消費税も、約3,000円減!
『ガス屋の窓口』で相談した時、スタッフさんは『年間25,000円くらい節約できる』と言っていました。
正直なところ、筆者は『そんなに節約できるのかな…』と思ったのですが、
トータルで3万円以上も節約できちゃいました!
メモ
ガス会社を変えることでどのくらい節約できるかは、ケースバイケースです。
筆者の場合は、
- 元々の料金が高かった
- 安いガス会社が近くにあった
- ガス設備の貸与契約をしていなかった
といった好条件が重なっての、この結果です。
なので、契約の内容など によっては、思ったほど安くならない可能性もあります。
ガス屋の窓口ガス会社変更の流れ
ここからは、
『筆者がどんな流れでガス会社を変更したのか』
を詳しく解説していきます。
契約の確認
ガス会社を変えるとなったら、まず『利用しているガス会社との、契約内容の確認』です。
そこで、契約書を探したのですが…見つかりませんでした。
となれば、問い合わせることになりますが、
『解約を考えてることがバレたら引き止められるかも?』
と思い、先にガス会社変更サービスに問い合わせることにしました。
ガス会社変更サービスに問い合わせる
今回は、
- エネピ
- ガス屋の窓口
の2つにコンタクトを取りました。
この2つを選んだのは、
- 料金保証がしっかりしている
- サービスも評判も良い
ということからです。
エネピからの返事
まず、エネピにガス料金の見積もりの依頼をしました。
どんな見積もりが来るのか、ワクワクしながら待つこと数日。
というお返事が来ました。
ああ、ガス業界の【顧客を取り合わないルール】ってこういうことか…。
と、実感しました。
残念でしたが、エネピの担当さん、ありがとうございました。
ガス屋の窓口からの返事
次に、『ガス屋の窓口』にも問い合わせてみました。
なんと30分もせずに電話が来て(早っ!)、紹介されたのが『Aガス』!
そう。
1つのガス会社変更サービスで紹介できるガス会社がなくても、他で紹介してもらえることもあるんです!
そして、Aガスの料金や営業所の場所など、いろいろと説明してもらいました。
『家族と相談して、正式に紹介してもらうか検討します』と伝えて、この日は終了。
気になる設備費や清算金のこと
やはり気になるのは、設備費のことです。
もし、設備費が無償貸与になっていれば、ガス会社を変えてもその契約は続くので、節約効果は小さくなります。
(この時点でも、契約書は見つかっていませんでした。)
ガス屋の窓口に問い合わせた時に、そのあたりを聞いたら、
でも、契約書がない場合、無償貸与の契約をしていないこともあります。
とのことで、ガス会社を変えることが決まってから、旧ガス会社に問い合わせることになりました。
新しいガス会社さんの訪問
家族との話もまとまって、ガス屋の窓口に正式にAガスを紹介してもらい、数日後、Aガスの担当さんが家に来ました。
その時に、どんなことを説明してくれたかというと、
- Aガスについて
- 料金がいくらか
- どういう時にガスが値上がりするかや、値上げ通知のしかた
- 値上げの時にどのくらいの値上げ幅を目指すかなど、ガス料金や値上げについての、Aガスの考え方や対応の仕方
- もし値上げに納得がいかない場合、どうしたら良いか
- 契約期間の縛りなどがないこと
- ガスボンベとメーターの交換工事について
- ガスの検針に来るスタッフについて
- 旧ガス会社から引き留められた時の対応のしかたや、しつこい場合は連絡してくれればAガスのほうでも対応すること
- Aガスのサービスに納得できない場合は、いつでもガス会社を変えられるし、Aガスから良いガス会社を紹介することもできること
…と、盛りだくさん。
説明の仕方も丁寧で、とても分かりやすく、
『丁寧で詳しい説明』という筆者の予想を超えていました。
中でも、
- 引き止めにも対応してくれる
- サービスに納得いかなかったら、いつでも解約して良いし、なんなら別の良いガス会社を紹介する
とまで言ってくれたのには、びっくり。
対応も話もあまりに良すぎて、『だまされてないよね!?』なんて思ってしまうくらいでした(笑)
メモ
ちなみに、旧ガス会社からの引き止めはどうだったかというと…。
断る気満々でいたのですが、解約の理由すら聞かれず、拍子抜けするくらいでした(笑)
旧ガス会社の担当さんも、良心的な人だったのだと思います。
旧ガス会社さん、お世話になりました。
清算金がどうなったかというと…
Aガスの担当さんが来た時に、『貸与契約の契約書が見つからないこと』についても話しました。
確認したうえで、『清算金が発生する場合には、金額を見て考える』ということになり、
と、Aガスの担当さんが問い合わせてくれました。
その結果、『無償貸与の契約はしていないし、清算金もなし』と判明!
なぜ無償貸与の契約をしていなかったかというと、
家を建てる時に、ガス設備も『購入』という形で費用を全部払ってしまったからです。
(工務店や建設会社によっては、この方法を取ることがあります。)
そのことは、筆者はすっかり忘れていましたが…。
ということで、無事にガス会社変更することになりました。
契約書もしっかり読み、クーリングオフのことも読んで、契約へ。
ガスボンベとメーターの交換工事をする予定を組み、この日は終了です。
ボンベとメーターの交換
いよいよボンベとメーターの交換です。
工事は1時間ほどで終わり、点火確認に立ち会います。
そして、
- ガスを使うときの手引きの資料をもらう
- ガスの使い方、緊急時の連絡などについての説明
- 工事終了のサインをする
- 口座引き落としの書類を書く
といった手続きや説明があって、終了です。
その後、Aガスのガスを使っていますが、前と変わりなく使えています。
当然ですけどね。
検針票が来た!
ガスを切り替えてから約3週間後。
最初の検針票が来ました!
ガスの使用量は、8.1立方メートル。
これで旧ガス会社の料金と比べてみると、
Aガス(新しいガス会社) | 旧ガス会社 | |
基本料金(税込み) | 1,620円 | 1,620円 |
従量単価(税込み) | 302円 | 507.6円 |
21日間分の基本料金 | 1,134円 | 1,620円 |
従量料金(8.1立方メートル使用) | 2,446円 | 4,111円 |
ガス料金合計 | 3580円 | 5,731円 |
(※旧ガス会社の料金は、基本料金、従量単価から算出)
基本料金が日割りになった分も含めて、
3週間分で2,000円ちょっと節約できちゃいました!
これだけ節約できたのは、
- 元々のガス代がそれなりに高かったのが、Aガスにして従量単価が安くなった
- Aガスでは、ガスの使い始めや解約の時は、基本料金も日割りにしてくれる
ということの効果です。
メモ
旧ガス会社は、月途中での解約でも、基本料金が日割りになりませんでした。
このように、
基本料金を日割りにするガス会社と、日割りにしないガス会社があるのです。
Aガスの検針表には保安点検の結果も書いてあり、安心感が持てました。
ガス屋の窓口でガス会社を変えた感想
ガス会社変更は本当に簡単だった!
ガス会社を変えての一番の感想は
『あっけないほど、簡単だった』
ということです。
先ほど紹介した流れを読むと、手間がかかりそうに見えるかもしれませんね。
筆者も、『簡単って言っても、もう少し手間がかかるだろう』と思っていました。
でもやってみたら、
ガス屋の窓口やAガス会社との電話でのやり取り
⇒3回(プラス、エネピとの連絡1回)
訪問への対応
⇒契約と点火確認の時の2回
と、良い意味で予想外の簡単さでした。
(もちろん、連絡の回数は状況によります。)
『ガス屋の窓口』の対応はどうだったか
ガス屋の窓口で対応してくれたスタッフさんは、とても丁寧に対応してくれました。
説明もわかりやすかったですし、質問もしやすい雰囲気でした。
そして本当に、ガス会社のことに詳しい!
(筆者が『詳しい』と評するのもおこがましいのですが…。)
前に利用していたガス会社の
- 値上げのしかた
- 値上げ幅
- ガス会社の状況
などについても、しっかり把握していました。
『窓口の担当さん、どんな勉強をしたらこうなるんだろう?』
と思うほど、何をきいてもわかりやすく応えてくれました。
紹介してもらったガス会社はどうだったか
紹介してもらったAガスについても、感想をお話ししましょう。
今度のAガスには、
とても良い印象を持ちました。
- 説明が丁寧で詳しく、わかりやすい
- 料金について、きちんと書面で書いて伝えてくれる
- 質問しやすいし、率直に答えてくれる
- ガスそのもののことだけでなく、しつこい引き留めにも対応してくれる
- 値上げのことも正直に話してくれる
といったことからです。
話は本当にわかりやすかったです。
担当さんも気さくで親しみやすく、問い合わせなどもしやすそうです。
ガス会社変更で一番大変だったこと
余談めいた話ですが、ガス会社変更では、ちょっと大変だったこともありました。
何かと言うと、
『家族に納得してもらうこと』です(笑)
家族はインターネットを使いません。
なので、
家族
ネットの情報で見つけたガス屋の窓口って信頼できるの?
怪しいんじゃないの?
から始まって、
- ガス屋の窓口で紹介する会社は本当に大丈夫なの?
- どこのどんなガス会社?規模はどのくらい?
- うちの近くにも、そこを利用してる人がいるの?
などなど、質問のオンパレード。
ガス会社のサイトを見せたり、どうして安くなるのか時間をかけて説明したりして、やっとOKが出ました。
でも、こういった疑問を持つことはとても大切です。
生活に欠かせないガスのことですし、家計にも関わります。
慎重になって、ちょうど良いくらいなんですよ。
ガス会社変更サービスを利用してガス会社の変更について知っておきたいこと
ここからは、『ガス会社変更サービスを利用して、ガス会社を変えるにあたって知っておきたいこと』についてお話しします。
思ったほど安くならないことも
まず押さえておきたいのが、
『ガス料金をどれくらい下げられるかは、状況によりけり』
ということです。
特に、
- ガス設備の貸与契約をしていて、契約期間が終わっていない
- 山間部や豪雪地帯、過疎地など、ガス料金が下がりにくい地域である
- そもそも、元々のガス代がそんなに高くない
といった場合は、大幅な値下げは難しいこともよくあります。
ガス会社を変更できないケースもある
ガス会社は、本来消費者が自由に選べるはずです。
でも、ガス会社を変更したくてもできないこともあります。
それは
- 保安距離内にあるガス会社が他にない
- 保安距離内にある他のガス会社が、今利用しているガス会社より料金が高い
- これまで利用していたガス会社と選ぼうとしたガス会社が、取引関係にあったりする
といった場合です。
ガスの供給には、
緊急時に30分以内に行ける範囲内(保安距離内)にしか、ガスを供給してはいけない
というルールがあります。
保安距離内に他のガス会社がない場合は、変えられないのです。
また、プロパンガス業界では、『顧客を取り合わない』という慣習が、長く続いてきました。
もし取引先のガス会社の顧客が、自分のガス会社に変更するとなったら、
『取引先から、顧客を引っこ抜いてしまう』
ということになってしまいますよね。
そんなわけで、今まで利用していたガス会社と関係のあるガス会社への変更は難しいのです。
でも、もしガス会社同士のつながりが原因で変えられない時は、
他のガス会社変更サービスに問い合わせてみると良いですよ!
『他で紹介してもらえる』可能性もあります。
ガスの切り替えのタイミングにも注意
ガスの切り替えが決まったら、これまでのガス会社の
- 検針日
- 基本料金を日割りにしてもらえるかどうか
を確認してみましょう。
そして、もし基本料金を日割りできない場合は、検針日前での切り替え工事をおすすめします。
たとえば、毎月25日が検針日だとしましょう。
30日にガスの切り替え工事をしてしまうと、たった5日の使用のために、基本料金を一ヵ月分払わなければなりません。
逆に23日など、検針日の手前で切り替えると、基本料金での損を少なくできます。
新築するならガスの設備を『購入』するのがおすすめ
家を建てるなら、ガスの配管やガス機器などを、無償貸与ではなく『購入』したほうが良いです。
なぜかというと、
- ガス代に設備費が上乗せされないので、料金を抑えられる
- ガス会社を変える時に、無償貸与の残債金などが発生しない
- 無償貸与にすると、ガス会社を変えてもその分の設備費が上乗せされてしまう
- 無償貸与の場合、ガス代に上乗せされた設備費分を払い終わった後も、料金が安くなることはほとんどない
という理由からです。
プロパンガスの設備費は、『無償』としてガス会社が負担してくれることがよくありますが、
実際は、言葉通りの『無償』ではなく、ガスの料金に上乗せされて、回収されます。
となれば、その分、ガス代が高くなりますよね。
また、無償貸与の契約期間中にガス会社を変更すると、
『新しいガス会社が、貸与契約を引き継ぐ』という形になります。
結局ガス代に加えて回収されるので、料金が安くなる幅も小さくなります。
そして、『設備費分を払い終わっても、その分のガス代は安くならないことが多い』のもデメリットです。
それなら、『最初に費用は掛かっても、長い目で見ると購入したほうがおトク』ですよね。
もちろん、どちらが良いかは、家を建てる時の状況などにもよります。
でも、『最初に設備費を払う』という選択肢があることも、覚えておいてください。
スポンサーリンク
まとめ
『ガス会社変更サービスを利用してガス会社を変えれば、ガス料金が安くできる』ということを聞いてはいましたが、
実際にやってみたら、予想以上に簡単で、予想以上に安くなりました。
紹介してもらったガス会社は、親切丁寧な対応をしてくれています。
ガス会社変更サービスを利用すると
- ガス料金が安くなる
- 煩わしい手続きや勧誘なし
- 良心的なガス会社を教えてもらえる
ということを、身をもって実感できます。
ガス屋の窓口では、料金保証などのアフターフォローもしてくれます。
もっとも、我が家では、幸いなことにアフターフォローをしてもらう機会はまったくありませんが。
そんなわけで、今のところ我が家のガス料金節約は、大成功です。
もちろん、どれほど安くなるかは状況次第です。
でも『ガス料金が安くなったらいいな…』と思っているなら、ガス会社変更サービスに問い合わせてみる価値はありますよ!