検針票の使用量を確かめようと外のメーターを見たら、ずらっと長い数字。「え、今月こんなに使った?」と驚きますよね。
- 小数点の右まで数字が並んでいるけれど、どこまで読めばいい?
- メーターの数字から、検針票の使用量を自分で計算したい。
- 赤ランプが点滅している。ガスが止まったら、復帰ボタンを押していい?
メーターの指針は積み上がった使用量。今月分は「今回の指針-前回の指針」で計算します。表示の数字をそのまま今月の使用量にするわけではありません。
私は小さな数字を外で読んで、その場で暗算まで頑張るより、写真と電卓です。買い物の合計も怪しい日に、小数の引き算まで背負えません。
ただし、ガス臭がするときは計算も撮影も後回し。復帰操作をせず、ガスの使用をやめて契約先の緊急連絡先へ連絡してください。
今月分は引き算プロパンガスメーターの数字はどこを読む?

読むのは「m³」の単位が付いた使用量の数字です。指針とも呼ばれます。小さな液晶に出る「ガス止」やA・B・Cなどの文字は、異常や作動状態を知らせる表示なので、使用量とは分けて見てください。
小数点の左が整数、右が小数
数字が回転するタイプなら、まず小数点の位置を確認します。電子式のメーターでは、使用量を示す画面と単位を見ます。数字の色や並び方だけで、読む桁を決めないこと。
読み方の例として、指針が「01247.832m³」と表示されている場合を考えます。先頭の0を除けば、1247.832m³。小数点の左の1247は整数部分、右の832は0.832m³の部分です。
小数点を抜かして1247832と電卓に入れると、きちんと間違った答えが出ます。数字を書き写すときは、小数点もセットで!
ここで、メーターに表示される細かい数字と、請求のために読み取る桁は同じとは限りません。例えば、0.1m³まで読み取り、それ未満を切り捨てる検針なら、この表示の指針は1247.8m³です。この検針方式では、小数第2位以下を切り捨ててから差を計算します。
ただし、読み取る桁や端数処理は契約先の扱いを確認してください。検針票が小数第1位までなら、その桁に合わせて前回・今回の指針を比較するのが基本です。
前回1234.5、今回1247.8なら使用量は13.3m³
メーターは毎月0に戻る仕組みではありません。前回の検針からどれだけ増えたかが、その期間に使った量なんです。自宅の量が多いかを比べるときは、日数をそろえて使い過ぎを調べるを使い、元の指針そのものと比べないようにします。
以下は同じメーターを使い、検針期間中に交換がなく、前回・今回とも小数第1位まで読み取る仮定の例。数値は実際の家庭の記録ではありません。
| 項目 | 仮定の数値 |
|---|---|
| 前回の指針 | 1234.5m³ |
| 今回の指針 | 1247.8m³ |
| この期間の使用量 | 1247.8-1234.5=13.3m³ |
検針票の「前回指針」「今回指針」を引き算し、「使用量」が13.3m³になっているかを確かめます。「今回指針」と「今月の使用量」は別の数字ですよね。
自分で日々の使用量を記録するなら、昨日と今日の同じ時刻の指針を比較してください。1週間分なら、前週と今週の同じ曜日・時刻の差。検針票と照合するときは、販売店の検針日を基準にします。
検針の翌日に見るメーターには、その後に使ったガスの量も含まれているんです。日付を合わせても指針が合わない場合は、検針票の指針が合わないときの確認方法で、確認する項目を説明しています。
使用量に単価を掛ける13.3m³使ったら、ガス代はいくら?
使用量が分かったら、検針票や契約の料金表を見ます。メーターには、基本料金や従量単価までは表示されません。
従量料金は使った量に応じた料金、基本料金は毎月の固定分です。一定の従量単価で計算する契約なら、次の式で目安を出せます。
ガス代の目安=基本料金+(使用量×従量単価)
税込600円/m³、基本料金2,000円と仮定した例
以下は計算の練習用です。使用量13.3m³、従量単価は全量一律で税込600円/m³、基本料金は税込2,000円、設備料金・調整額・割引・その他の加算はすべて0円と仮定します。相場や特定のガス会社の料金を示す数字ではありません。
| 内訳 | 計算 | 税込金額 |
|---|---|---|
| 従量料金 | 13.3m³×600円/m³ | 7,980円 |
| 基本料金 | 毎月の固定分 | 2,000円 |
| 合計の目安 | 7,980円+2,000円 | 9,980円 |
この例はすでに税込なので、合計にもう一度消費税を足す必要はありません。自分で請求額を上乗せするほど、気前よくしなくていいです!
使用量が同じでも、単価や基本料金が違えば請求額は変わります。「使いすぎたのかな?」と思ったときは、量と料金を分けて確かめてください。
実際の請求額は、料金表の条件で変わる
使った量の区分ごとに単価が変わる契約では、全量に同じ単価を掛ける計算は使えません。設備料金や調整額がある場合、請求額にはその分も反映されます。
単価・基本料金が税込か税抜か、金額の端数をどう処理するかも契約先の料金表で確認する項目です。税抜の数字で計算する場合は、その会社の計算方法に沿って消費税を加えます。
単価が検針票に載っていない場合は、請求額からプロパンガスの従量単価を確認する方法を参考にしてください。メーターの指針を読み直しても、単価は分からないんです。
点滅だけで判断しない赤ランプと「ガス止」、A・B・Cの表示の意味
赤ランプを見つけると、ついボタンに手が伸びそうになります。でも、赤ランプの点滅だけで、原因や復帰してよい状態は決まりません。「ガス止」の有無、液晶の文字、ガス臭や警報の有無を一緒に確かめてください。
下の表はLPガス用マイコンメーターSの代表的な表示例です。A・B・Cの間に丸印が入る機種もあります。機種や警報器との接続で表示・機能が異なるため、自宅の型式と手引きを照らし合わせてください。
| 表示の例 | 主な意味 | 対応 |
|---|---|---|
| AC+「ガス止」 | 長時間使用・消し忘れなどによる遮断 | すべての器具を止め、原因と安全を確認。復帰は機種の手引きに従う |
| BC+「ガス止」 | 地震・強い衝撃、連動する警報器の作動などによる遮断 | 揺れや警報、設備の状態を確認。原因不明・警報作動なら販売店へ連絡 |
| C+「ガス止」 | ゴム管外れなど、極めて多くのガスが流れたことによる遮断 | 器具を止めて販売店へ連絡。自己判断で復帰しない |
| B、またはBとR(「ガス止」なし) | 微少なガス漏れの疑いを知らせる警告 | ガスが使えても放置せず、販売店に点検を依頼 |
| Aの電池電圧低下表示 | メーター内蔵電池の電圧低下 | 販売店へ連絡。ガスが止まっている場合もボタンで解決しようとしない |
圧力低下など、表にない異常もあります。表示が分からない場合は、文字と「ガス止」の有無をそのまま販売店に伝えてください。アルファベットの組み合わせだけで、自分で修理する箇所を決めるのは危険です。
特にB・BRなどの警告は、ガスが止まらずに出る場合があります。「コンロが使えるから異常なし」とは判断できません。
また、マイコンメーターはすべての消し忘れを防ぐ装置ではありません。極端に小さいとろ火では、長時間使用による遮断が働かない場合もあるので、調理が終わったら火が消えたかを確認します。
臭いがしたら復帰しないボタンを押す前に、ガス臭・警報・設備の傷を確認

ガス臭がする、ガス漏れの疑いがある、警報器が鳴っているときは、復帰操作をせず緊急連絡先へ連絡してください。赤ランプが点滅していなくても、臭いや警報があれば対応が必要です。
ガス臭がするときは、火を使わず、換気扇や照明などの電気スイッチに触れないでください。スイッチは切るときにも火花が出るため、電源を切る操作も避けます。
安全にできる範囲で器具栓・ガスの元栓・容器バルブを閉め、戸や窓を大きく開けて換気します。臭いのする場所から離れて、販売店の緊急連絡先へ電話してください。安全が確認されるまでガスは使えません。
臭いがなくても、配管の破損、外れたゴム管、倒れた容器などが見つかった場合は、ガスを使わず販売店の点検を受けます。地震のあとも、揺れが収まっただけで使用を再開せず、器具や設備に異常がないか確認が必要です。
自宅の手引きで操作するガスが止まったときの連絡と復帰方法
「夕飯を作りたいのに、お湯も出ない!」というときでも、復帰できるかは原因次第です。ガス臭・警報・設備の異常がなく、遮断の原因が分かり、その機種の手引きで自分で復帰できる場合に限って操作します。
原因が分からないときは、ボタンを押す前に連絡
圧力低下・大量のガス流出・電池電圧低下などの表示、原因不明の遮断は、販売店へ連絡してください。地震や使用時間超過の表示でも、警報器が鳴ったり設備に傷があったりする場合は点検が先です。
コンロだけ使えず給湯器は使える、といった場合には、器具側の不具合も考えられます。メーターの「ガス止」表示がなければ、器具の取扱説明書を確認するか、販売店に状況を伝えます。寒くなる前には、給湯器の凍結予防も気になりますね。
マイコンメーターSの復帰例と、LPガス用の動画
全国LPガス協会が案内する、LPガスメーターの復帰方法の動画です。
操作する前に、自宅のメーターの型式と、本体のステッカー・取扱説明書の手順を確認してください。動画や下の例と機種が違う場合は、自宅の手引きに従います。
以下は、左側に復帰ボタンがあり、安全確認の待ち時間が1分と指定されたマイコンメーターSの例です。ガス漏れなどの異常がなく、復帰できる原因だと確認できた場合に使います。
- すべてのガス器具を止める。器具栓を閉め、使っていないガス栓も閉まっているか確かめます。給湯器や暖房器具の運転も止めてください。
- 手引きで指定された復帰ボタンを押す。この例で押すのは左側のボタンです。押したあと「ガス止」の文字が消えます。
- ガスを使わず、指定された時間待つ。この例では、液晶の文字とランプが点滅する間、ガスを使わず1分待ってください。復帰が完了するまで、コンロや給湯器は使えません。
- 手引きに示された復帰完了の表示を確かめる。この例では文字とランプが消えます。完了してからガス器具を使います。
復帰ボタンの位置・押し方・待ち時間・完了表示は、自宅の機種の案内が優先です。LPガスでも待ち時間を約1~2分と案内する販売店があり、すべてのメーターが1分で完了するわけではありません。
本体の説明が読めない場合は、販売店に型式を伝えて手順を確認してください。日本ガスメーター工業会のLPガス用復帰手順にも、代表的なメーターの案内があります。
復帰できないときは、繰り返し操作しない
再び「ガス止」が出る、復帰が完了しない場合は、ボタンを繰り返し押さず販売店の点検を受けてください。メーターは、連打すると早く終わるタイプの操作ではありません。
電話では、契約者名・住所のほか、「ガス臭や警報はあるか」「液晶に出ている文字」「すべての器具が使えないか」「復帰操作をしたか」を伝えます。ガス臭や警報がある場合は、表示を撮りに近づくより、安全な場所からの連絡を優先してください。
よくある質問
赤い数字は、全部無視していいですか?
色だけで無視する桁を決めないでください。使用量の数字に含まれる小数部分と、異常を知らせる赤ランプは別です。例えば0.1m³単位で検針するなら、小数第1位までが対象。読み取る桁は自宅の契約先の扱いに合わせます。
メーターの数字から、ボンベの残量は分かりますか?
使用量の指針だけでは分かりません。メーターが示すのは通過したガスの積算量で、ボンベの残量表示ではないんです。供給が止まったときは、残量を数字から推測せず販売店に確認してください。
メーターを交換したら、前回より数字が小さくなりました。
交換前と交換後は別のメーターなので、そのまま引き算すると使用量がマイナスになることがあります。交換した月は、古いメーターで交換までに使った分と、新しいメーターで使った分を合わせて計算します。検針票の交換量や、交換時の指針を販売店に確認してください。
ガスを使っていないのに数字が進んでいたら?
給湯器・暖房器具なども含め、本当にガスが使われていないか確認します。すべての器具を止めても指針が進む場合は、ガス漏れなどの点検が必要なので、販売店に連絡してください。ガス臭がするときは火や電気スイッチを使わず、緊急連絡先へ連絡します。
まとめ
プロパンガスメーターで読むのは、m³で表示された指針です。前回1234.5m³、今回1247.8m³なら、差の13.3m³がその期間の使用量。請求額の確認には、さらに基本料金・従量単価・設備料金などの条件が必要なんです。
警告表示は使用量とは別で、ガスが止まらずに出るものもあります。ガス臭・警報・設備の異常がある場合は復帰せず連絡し、操作できる場合も自宅の機種の手引きに従います。数字の差は使用量、ランプと液晶の文字は安全の確認に使う表示です。