重曹やクエン酸って、いろいろな場所の掃除に使えて、とても便利ですよね。
キッチンやお風呂だけでなく、窓ガラスの拭き掃除にも使えるんですよ!
はい、効果的に掃除をするには、
- 汚れの状況に合わせて、重曹とクエン酸を使い分ける
- 汚れに適した使い方をする
ということが大事ですよね。
ということで、この記事では
- 窓の拭き掃除には重曹とクエン酸どちらを使うのが良いのか
- 重曹とクエン酸を使った窓掃除の仕方
- 重曹やクエン酸で窓を掃除するときの注意点
についてチェックしていきます。
ぜひ参考にして、窓の掃除に役立ててくださいね!
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窓ガラスの拭き掃除重曹とクエン酸どっちを使うべき?
窓掃除に重曹とクエン酸のどちらを使うのが良いか、結論から言うと、
重曹を使ってからクエン酸を使う、という順番で両方使うのがおすすめです。
もちろん、水拭きで落とせる範囲の汚れなら、どちらも使わなくてもOKです。
でも
- 水拭きでは汚れを落とせない
- しばらく掃除をしていない
というときは、重曹とクエン酸を使うと良いですよ。
では、両方使う理由と、重曹とクエン酸を使う順番について、もう少し見ていきましょう。
なぜ重曹とクエン酸を両方使ったほうが良いのか
重曹とクエン酸を両方使うのは、
酸性の汚れもアルカリ性の汚れも落とせるからです。
ガラス窓には、
内側
⇒室内のホコリや手垢、結露の水分によるカビ汚れ、調理の時に飛び散った汁や油などの汚れ、たばこのヤニ
外側
⇒土や砂などのホコリ、排気ガスの汚れ、花粉、雨の汚れなど
など、いろいろな汚れが付きますよね。
さらに、窓に付く汚れの性質も
手垢や油汚れ、排気ガスの汚れ、たばこのヤニ汚れ、花粉
⇒酸性の汚れで、アルカリ性の重曹が効く
室内のホコリや雨の水垢
⇒アルカリ性の汚れで、酸性のクエン酸が効く
砂埃や黄砂などの砂や土
⇒不溶性の汚れ
という風に、酸性とアルカリ性、不溶性の3種類があります。
しかも、こういった汚れが混ざって窓ガラスに付いているので、『どの部分がどの種類の汚れか』ということははっきり分けられません。
そこで、
アルカリ性の重曹と酸性のクエン酸を順番に使って、酸性の汚れもアルカリ性の汚れも落とそう
という作戦で、両方を使うのです。
メモ
砂や土は不溶性なので、重曹やクエン酸で分解して除去することはできません。
でも重曹水やクエン酸水を含ませて拭き取ることで、取り除くことができます。
重曹とクエン酸を使う順番について
重曹とクエン酸を使って窓ガラス掃除をするときは、
- 重曹
- クエン酸
の順番で使いましょう。
なぜこの順番で使うかというと、
重曹を先に使ってクエン酸をあとから使えば、窓ガラスに残った重曹を中和して取り除くことができるからです。
重曹とクエン酸を混ぜて使うのは、お勧めしません。
混ぜて使うと
重曹のアルカリ性とクエン酸の酸性が互いに中和され、汚れに対する効果が弱くなってしまいます。
手間と時間はかかりますが、せっかくの効果を活かすためにも、重曹とクエン酸は別々に使ったほうが良いです。
関連記事:【掃除】汚れ落としに効果的な重曹とクエン酸を混ぜる割合とは?
重曹とクエン酸を使った窓ガラスの掃除の仕方
重曹とクエン酸での窓掃除に必要なものと準備
用意するアイテム
重曹とクエン酸を使って窓掃除をするときには、
- 重曹
- クエン酸
- スプレーボトル(2つ)
- 窓拭き用の布(3枚)
- 新聞紙(必要に応じて)
- 掃除用手袋
を使います。
メモ
窓ふき用の布は、マイクロファイバーの布を使うとより良いです。
マイクロファイバーは普通の布より繊維が残りにくいからです。
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窓掃除の準備
道具がそろったら、準備です。
窓ふき用の布は、
3枚中2枚
⇒水拭きに使うので、水で濡らして絞っておく
残り1枚
⇒乾拭きに使うので、乾いたままにしておく
という風にしておいてください。
次に、重曹水とクエン酸水を作ります。
作り方は
重曹水
⇒スプレーボトルに、ぬるま湯200mlに対して重曹小さじ2杯を入れ、振り混ぜてよく溶かす
クエン酸水
⇒スプレーボトルに、水200mlに対してクエン酸小さじ1杯を入れ、よく振り混ぜて溶かす
ポイントは、重曹をしっかり溶かすことです。
重曹は水だと溶けにくいので、必ずぬるま湯を使ってください。
溶け残りがあると窓に残りやすくなるので、溶け残りがないようにしっかり溶かしておきましょう。
クエン酸は水に溶けやすいので、水でOKです。
そして、掃除をするときには手袋をしてください。
重曹での肌荒れや掃除中のケガを防げますよ。
重曹とクエン酸を使う窓掃除の手順
では、掃除の手順を見ていきましょう。
step
1重曹水で拭く
最初に重曹水を使って
- 重曹水を窓に吹き付ける
- 水で絞った布で水拭きする
という手順で掃除をします。
step
2クエン酸水で拭く
次にクエン酸水を使います。
重曹水と同じように、
- クエン酸水を窓に吹き付ける
- 絞った布で水拭きする
重曹水を使った後もクエン酸水を使った後も、しっかり水拭きしてください。
成分が残るのを防ぐことができます。
step
3乾拭きする
最後にきれいな布で乾拭きし、窓に残った水気をしっかり拭き取ります。
これで窓掃除は完了です!
重曹やクエン酸を窓掃除に使うときの注意点
重曹やクエン酸を使って掃除をするときには、
- サッシがアルカリ性や酸性に弱い素材でできていないかどうか確認する
- サッシがアルカリ性や酸性に弱い素材でできている場合は、重曹水やクエン酸水がなるべくかからないようにして掃除をする
- かかってしまった場合はすぐにしっかり水拭きする
ということに注意してください。
どんな素材が重曹やクエン酸に弱いかというと
重曹に弱い素材
⇒アルミ、銅、無垢の木材、大理石(天然・人工両方)、シルクなどの動物性繊維、い草や麻などの天然繊維
クエン酸に弱い素材
⇒鉄などの錆びやすい金属、大理石(天然・人工両方)、コンクリート
などです。
特に、窓にはアルミサッシが使われていることが多いので注意が必要です。
アルミは重曹のアルカリ性で変色してしまうことがあるからです。
アルミサッシを使っている場合は、
- できるだけサッシに重曹水が付かないようにする
- 重曹水が付いた場合は、できるだけ早く丁寧に水拭きし、クエン酸水で中和して更に水拭きする
というふうにしてくださいね。
パッキンにカビが生えていたら
ガラスの内側のパッキンの部分に、カビが生えてしまうことがありますよね。
カビは重曹やクエン酸で退治することはできないので、他の方法できれいにしましょう。
初期のごく軽いカビなら、
- カビを拭き取る
- カビが生えていた部分をアルコールで拭く
という方法で掃除できます。
しっかり根を張ってしまったカビには、『カビキラー』などのカビ取り用洗剤を使ってください。
重曹やクエン酸には『静菌作用』『抗菌作用』はありますが、『殺菌』『カビ取り』と言えるほどの効果はありません。
カビにはカビ用の洗剤を使うのが近道ですよ。
重曹とクエン酸以外にもこんな窓掃除アイテムがある!
重曹やクエン酸以外にも、窓掃除に役立つアイテムはいろいろあります。
身近なアイテムを3つ、ざっと紹介しましょう。
新聞紙
軽い汚れなら、新聞紙だけで落とすことができます。
使い方は
- 新聞紙をクシャッと丸める
- 丸めた新聞紙をぬるま湯で濡らし、握るようにして絞って余分な水分を切る
- 『窓ガラスの一番上を真横に拭き、少し下に下がってまた真横に拭く』という風にして上から下へ水拭きする
- 乾いた新聞紙で、円を描くようにしてクルクル拭く
私も新聞紙で窓掃除をしたことがありますが、意外ときれいになりますよ!
無糖の炭酸水
炭酸水も窓掃除に使えます。
炭酸水の発泡で汚れを浮かして落としやすくする効果が期待できるからです。
使い方も簡単で、
- 炭酸水をスプレーボトルに入れ、ガラスに吹き付ける
- 乾いた布で拭く
これだけです。
炭酸水は乾きやすいですし、拭き跡も残りにくいのがメリットです。
飲み残して余ってしまった炭酸水も活用できますよ。
ただし、糖分の入ったの付いた炭酸水は使えません。
糖分で窓にカビが付きやすくなったりする可能性があるからです。
必ず『無糖で炭酸が抜けていない炭酸水』を使ってください。
簡単に作れるミカン洗剤
ミカンをたくさん食べる季節なら、ミカンの皮で洗剤を作って掃除に使っちゃいましょう!
作り方は
- ミカンの皮を細かくちぎる
- 鍋に水(ミカン1個分の皮に対して水100ml)とミカンの皮を入れ、15分くらい煮る
- ザルとボウルで煮出し汁を濾す
- 煮出し汁が冷めたら、スプレー容器に入れる
このミカン洗剤を
- 窓の汚れた部分にミカン洗剤を吹き付ける
- 乾いた布で拭き取る
という方法で窓の掃除に使います。
ガンコな汚れは窓用洗剤で
重曹やクエン酸はとても役に立つお掃除アイテムですが、どんなガンコな汚れでも落とせるわけではありません。
- 重曹とクエン酸では汚れが落とせなかった
- 何年も窓掃除をしていない
- 汚れがかなり溜まっている
- 何度も水拭きを繰り返すのが面倒・時間がない
といった場合は、窓ガラス用の洗剤を使うほうが良いです。
効率良く汚れを落とせるので、掃除も手早く済ませられますよ。
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もちろん、最初から窓用洗剤を使うのもありです。
洗剤を使うときは、製品に書いてある使い方の説明や使用上の注意をよく読んで守ってくださいね。
窓掃除のコツ
窓をきれいに掃除するコツは
曇りの日に掃除する
⇒空気に湿り気があるので汚れが柔らかくなっていて落ちやすいし、窓ガラスに付いた汚れを見つけやすい
外側を掃除してから内側を掃除する
⇒内側から掃除したときに、内側の汚れ残りを見つけやすくなる
すりガラスの場合は、最初に凹凸がある面を乾いたまま歯ブラシなどでこする
⇒凹凸に入り込んだ汚れもきれいに落とせる
そうなんです。
逆に言うと、空気に湿度があれば『曇りの日』にこだわらなくてもOKです。
湿気といえば、年末の大掃除で窓掃除をする人は多いですが、冬は乾燥する地域もありますよね。
そういう地域では、空気が乾燥する季節が来る前に窓掃除を済ませてしまうのも良い方法です。
大掃除で掃除する場所を1つ減らせるので、秋の窓掃除もおすすめですよ!
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まとめ
重曹とクエン酸を使って窓掃除をするときは
- 重曹水を窓に吹き付ける
- 水で絞った布で水拭きする
- クエン酸水を窓に吹き付ける
- 重曹水を拭いたのとは別の布で水拭きする
- 最後に乾拭きする
という手順で掃除をします。
この方法で掃除をするときは、
『先に重曹水を使い、次にクエン酸水を使う』
という順番を間違えないようにしてください。
この順番だと、窓に付いた重曹が白く残るのを防ぐこともできます。
また、重曹やクエン酸を使うときは
- サッシの素材がアルカリ性や酸性に弱くないか確認する
- サッシがアルカリ性や酸性に弱い素材でできている場合は、重曹水やクエン酸水がかからないようにする
- かかってしまった場合はていねいに水拭きする
ということにも注意してください。
また、カビやガンコな汚れが付いているときは
カビ
⇒カビ取り用の洗剤
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窓ガラス
⇒窓用の洗剤
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を使うのが、おすすめです。
洗剤を上手に使い分けて、窓をピカピカにしてくださいね!