ガスコンロをきれいにしておくと、ガスを効率良く使えて節約につながります。
何より、気持ちよく料理できますよね。
とはいえ、
五徳にこびりついた汚れや焦げ付きの掃除
って、面倒なものです。
面倒だからと思って放っておくと、余計に汚れが落ちにくくなるのが、また厄介なんですよね。
でも、
五徳の汚れは、落とし方さえわかってしまえば、簡単に掃除できます。
ガンコな汚れも、重曹を使ったつけおきや煮沸で落とすことができるんですよ!
ということで、この記事では
- 五徳にこびりついた汚れや焦げ付きの落とし方
- 汚れを付きにくくする方法
について解説します。
ぜひ読んでくださいね!
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掃除の前に五徳の素材を確認!
五徳の掃除を始める前に、
必ず、五徳の素材を確認しましょう。
なぜかというと、
素材によって汚れの落とし方が違うからです。
五徳の材質は、大きく分けて
- ホーロー製
- ステンレス製
があります。
一般的には
黒や濃いグレー
⇒ホーロー製
シルバー
⇒ステンレス製
使っている五徳がどちらの素材かは、ガスコンロの取扱説明書で確かめるのが確実です。
ホーロー製五徳の焦げ付き汚れの落とし方
では、汚れの落とし方を見ていきましょう!
まず、ホーロー製五徳の掃除の仕方からです。
ステンレス製の五徳については、ホーロー製の五徳の洗い方の後で解説します。
ホーロー製の五徳なら『重曹』を活用しよう!
ホーロー製の五徳を洗うときには、『重曹』を使うのがおすすめです。
それは、五徳に付く汚れは、主に油分を含んだ汚れだからです。
油汚れは酸性なので、アルカリ性の重曹を使うことで、酸が中和されます。
また、泡が出るため、五徳の表面から汚れがはがれやすくなるのです。
軽い汚れなら『重曹スプレー』で
軽い汚れの場合は、『重曹スプレー』を使うのがおすすめです。
重曹スプレー液の作り方
スプレーに使う重曹液は
水、または42℃くらいのお湯100mlに対して、重曹小さじ1杯を入れればOKです。
スプレーボトルに水かお湯を入れてから重曹を入れてふたを閉め、バシャバシャ振り混ぜると簡単に作れますよ。
重曹スプレーでの汚れの落とし方
重曹スプレーでの掃除の仕方は
- 汚れたところにスプレーをかけて、5~10分放置する
- スポンジでこする
- 水でよく洗い流す
- よく乾かす
と、これだけです。
なお、こするときは、柔らかいスポンジなどをつかって優しくこすりましょう。
あまり強くこすったり、ステンレスタワシなど固いものを使ったりすると、塗装がはげてしまうことがあります。
お酢や飲み残しのビールを使う方法
ちょっとした汚れは、お酢やビールで落とすこともできます。
お酢を使う場合は
- お酢1に対して水2の割合で混ぜ、スプレーボトルに入れてスプレーする
- 5~10分置いてスポンジでこする
- 水でよく洗い流して、乾かす
ビールを使うときは、
- ビールをキッチンペーパーなどに染み込ませ、汚れた部分にパックする
- 数分置いた後、拭き取る
- 水でよく洗って乾かす
残ってしまったお酢やビールも、掃除に使えばムダにならないですね!
けっこう汚れているなら『つけおき洗い』をしよう
『けっこう汚れが付いてしまった』というときには、重曹で『つけおき洗い』をしてみましょう。
つけおき洗い用の重曹液の作り方
つけおき洗いの重曹液を作るときは、
45℃くらいのお湯1Lに対して、重曹大さじ4杯くらいの割合
で混ぜます。
よく混ぜて重曹を溶かしてくださいね。
重曹でつけおき洗いをする方法
汚れの落とし方は、
- 重曹液に五徳を入れ、30分~1時間くらいつけおきする
- 汚れが取れやすくなったら、五徳にキズをつけないように注意しながら汚れをこする
- 細かい場所は、使用済みの歯ブラシなどでこする
- 汚れと重曹を水でよく洗い流して乾かす
つけおき洗いをするときのコツは、
汚れの付いた部分が重曹液にしっかり浸かるように入れることです。
重曹でつけおき洗いをする時の注意点
重曹液につけおきする時間は、長くても1時間くらいにとどめておきましょう。
長時間浸しっぱなしにすると、五徳の塗装がはげてしまうことがあるからです。
ガンコな汚れは『重曹水で煮沸』
ガッチリこびりついてしまった汚れは、重曹水を使って煮沸してみましょう。
煮沸用の重曹液の作り方
煮沸の時の重曹液は
水200mlに対して重曹を大さじ山盛り1杯の割合
で作ります。
なお、煮沸で使うときは、重曹は水の段階で入れてください。
沸騰してから重曹を入れると、発泡して吹きこぼれたりする可能性があるからです。
煮沸で使う鍋について
重曹で煮沸するときは、アルミ以外の素材の鍋(ホーローなど)を使いましょう。
アルミ製の鍋を使うと、重曹の成分と反応して変色してしまう可能性があります。
重曹で煮沸する方法
重曹液で煮沸して汚れを落とす手順は
- 重曹湯を強火で沸騰させ、五徳を入れて5分くらい煮る
- 2~3時間くらいそのまま放置して、冷ます
- こすって汚れを落とす
- 水でよく洗ってよく乾かす
もし、煮沸しても汚れが十分浮かずに残っている場合は、
- 汚れに粉の重曹をそのままふりかけ、使用済み歯ブラシなどでこする
- もしくは、五徳を煮た重曹水をスポンジに付けて、残った汚れをこする
- その後、重曹を水でよく洗い流し、乾燥させる
という方法で洗ってください。
重曹液で煮沸するときの注意点
五徳を重曹液で煮沸する場合は、
沸騰してから5分くらいで火を止めてください。
煮沸する時間が長すぎると、五徳の塗装がはがれてしまう可能性があります。
一部分の汚れを落とすなら『重曹パック』
部分的な汚れだけなら、重曹ペーストを使ってパックするだけでも、効果があります。
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重曹ペーストの作り方
重曹ペーストは、
重曹100gに対してぬるま湯50mlが基本です。
ぬるま湯を多めにして、使いやすい固さにしても大丈夫です。
ただし、パックして放置している間に流れ落ちてしまわない程度の固さで使ってくださいね。
また、重曹ペーストにアルカリ性の洗剤を混ぜても良いですよ。
重曹ペーストでの汚れの落とし方
重曹ペーストを使って汚れを落とす手順は
- 汚れたところを覆うように、重曹ペーストを塗る
- 五徳全体をラップで覆い、重曹が乾燥しないようにする
- 1時間くらい放置する
- 重曹ペーストに汚れが染み出たら、ラップで五徳をこする
- 重曹ペーストを水でよく洗い流し、乾かす
五徳をこするときは、ラップを使うと傷もつきにくいですし、ラップを有効活用できます。
もちろん、柔らかいスポンジを使っても大丈夫です。
汚れが落ちにくい場合は、古い歯ブラシなどを使うと良いですよ。
ステンレス製五徳の掃除の仕方
ステンレス製なら『専用クリーナー』を使うのが基本
ステンレス製の五徳の場合は、
基本的には、専用クリーナーを使って汚れを落としましょう。
ステンレス製の五徳は、油汚れだけでなく、焼け色がついてしまいます。
焼け色は重曹では落とせないので、クリーナーを使う必要があるのです。
掃除の仕方は
- 丸めたラップや柔らかいスポンジにクリーナーを付ける
- 力を入れすぎないようにしてこする
- 汚れが落ちたら水で洗い流し、乾かす
という手順です。
重曹を使ったステンレス製五徳の洗い方
ステンレス製の五徳でも、重曹液につけおきをして洗うこともできます。
ステンレス製五徳をつけおきするときの重曹水の作り方
ステンレス製五徳をつけおき洗いをするときの重曹水は、
40℃くらいのぬるま湯1Lに対して、重曹大さじ1
の割合で作ります。
ステンレス製五徳のつけおき洗いの仕方
ステンレス製五徳のつけおき洗いの仕方は、ホーロー製の五徳と同じで、
- 重曹水に30分~1時間くらいつける
- 汚れが浮いたら、五徳にキズをつけないように注意しながら柔らかいスポンジなどで汚れをこすり落とす
- 水でよく洗い流して乾かす
という手順です。
ステンレス製五徳は重曹煮沸してもいいの?
いいえ、ステンレス製五徳は、重曹液での煮沸はしないでください。
ステンレス製の場合は、重曹で煮沸すると
- コーティングのはがれ
- 変色
- サビ
の原因になる可能性があります。
なお、重曹スプレーや重曹パックに関しては、『ステンレス製の五徳にやっても大丈夫かダメか』について、はっきりした情報はありません。
なので、ステンレス製ならつけおきにとどめておくのが無難です。
重曹スプレーやパックをする場合は、自己責任でやってくださいね。
五徳掃除のコツと注意点
五徳掃除のカギは『温度』と『時間』
五徳を掃除するときに大切なのは、
- できるだけ『お湯』を使う
- つけおきやパックなどでは、必要な時間をきちんとかける
ということです。
五徳の汚れは、焦げ付きや油汚れが多いです。
油は、温度が高いほうが落ちやすいですよね。
だから、重曹液のつけおきや重曹パックをする場合には、水よりもお湯を使ったほうが良いのです。
また、『時間をかけて汚れを浮かせる』ということも、五徳掃除のカギです。
油汚れは酸性なので、アルカリ性の重曹で中和することで、落ちやすくなります。
でも、瞬間的に汚れが浮くわけではありません。
汚れを浮かせるには、やはりそれなりに時間がかかります。
こまめに手入れをすると掃除もカンタン!
五徳の掃除の手間を省くには、
- 料理が終わったら、五徳が温かいうちに五徳の汚れを拭いておく
- 掃除をしたら、五徳にサラダオイルを薄く塗っておく
といった手入れをこまめにすると良いですよ。
こまめな掃除で汚れを溜めない
汚れを落としやすくするには、汚れを溜めないことが大切です。
そのためには、
- コンロを使う都度、汚れを拭き取る
- 五徳が温かいうちにさっと汚れを拭いておく
といったことを心がけるのがおすすめです。
汚れは、放置すると落ちにくくなります。
そのうえ、汚れた後にコンロを使うことで、熱を受けてさらにガッチリこびりついてしまうのです。
こびりつく前に、使う都度こまめに汚れを取り除いておけば、掃除も楽にできます。
筆者もものぐさなので、その気持ちはよくわかります。
掃除をする時間や余裕がないことも、ありますものね。
でも、できる範囲で良いので
- 余裕がある時は、料理の後や食器洗いのついでに簡単に掃除をする
- 週に1回くらい掃除をする
ということをおすすめします。
メモ
掃除は五徳が温かいうちにするのが効果的ですが、
触って大丈夫な温度になってから掃除をしましょう。
やけどをしないように、十分気を付けてくださいね。
サラダオイルを塗っておくのもおすすめ
五徳の掃除が終わったら、
キッチンペーパーにサラダオイルを染み込ませ、五徳全体に薄く塗っておくと良いです。
サラダオイルを塗っておくと、
- 汚れがついても落としやすくなる
- サビや焦げもある程度予防できる
という効果があります。
ただし、油は燃えやすいので、
- 薄く塗る程度にしておき、余分な油は拭き取る
- 油がしっかり乾いてからコンロを使う
ということに気をつけてください。
五徳を掃除するときの注意点
最後に、五徳を掃除するときの注意点をまとめておきます。
ホーロー製、ステンレス製共通の注意事項としては、
- 汚れをこすり落とすときに、金属たわしなど固いものを使ったり力を入れすぎたりしない
- 汚れを落としたら、よく洗って乾かす
ということがあります。
ホーロー製の五徳に重曹を使う場合は
- つけおき洗いをする場合は、つけおきの時間は1時間くらいまでにする
- 重曹液での煮沸は、沸騰してから5分くらいで火を止める
ということを守ってください。
そして、ステンレス製五徳の場合は、
- ステンレス製の五徳は、基本的には専用クリーナーで掃除をする
- ステンレス製五徳に重曹液を使う場合は、つけおき洗いにとどめ、重曹で液の煮沸はしない
ということに気をつけましょう。
こびりついた汚れを落とそうと思うと、つい力いっぱいこすったり、タワシでこすったりしたくなりますよね。
でも、力の入れすぎや固いものでこすることは、塗装がはがれたりする原因になります。
塗装がはがれれば、サビも出やすくなってしまいかねません。
ですから、
『やわらかいもので優しく根気良くこする』ということを忘れないでくださいね。
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まとめ
五徳にこびりついた汚れや焦げ付きを落とすには、
ホーロー製の五徳
⇒重曹を使って、スプレーやつけおき、煮沸などをする
ステンレス製の五徳
⇒専用クリーナーを使う
という方法があります。
重曹を使う場合は
- スプレーして、しばらく置き、こすって汚れを落とす
- ぬるま湯で重曹液を作り、つけおきした後こする
- 重曹湯を沸騰させて五徳を煮沸する
- 部分的な汚れだけなら、重曹ペーストでパックをする
といった方法を、汚れの程度に応じて使い分けましょう。
そして、五徳掃除を最も簡単にするのは、汚れを溜めないことです。
そのためにも、できる範囲で良いので、
- コンロを使った後に、早めに汚れを取り除く
- できれば週1回くらい、五徳を掃除する
ということを心がけてくださいね。