家に帰った時やよそのお宅にお邪魔したときなど、靴を脱いだときに足の臭いが気になったことはありませんか?
足は毎日のように長時間靴や靴下の中に入っているので、蒸れやすく、臭いも発生しやすいんですよね。
この気になる足の臭い、
重曹でも対策ができるんです!
重曹は掃除によく使われますが、臭い消しにも使えるんですよ。
実は、重曹が効く場合と効かない場合があるんです。
ということで、この記事では
- 重曹で足の臭いを消す方法
- どんなときに重曹が効かないのか
- 重曹が効かないときにやってみたい臭い対策
について解説していきます。
ぜひ読んでくださいね!
スポンサーリンク
重曹で足の臭いを消す方法
ではさっそく、重曹で足の臭いを消す方法を見ていきましょう。
足の臭いの原因物質は、『イソ吉草酸(いそきっそうさん)』という酸性の物質。
一方、重曹は弱アルカリ性です。
なので、重曹のアルカリ性で酸を中和することで、臭いを消したり弱めたりすることができるのです。
|
臭い対策の基本!足をしっかり洗う
足の臭い対策で一番大切なのは、石けんで足をきちんと洗うことです。
どんな対策をするにしても、足を洗うことをおろそかにしていると、いくら重曹でも効果は弱くなってしまいます。
洗い方のポイントは、
- 石けんをよく泡立てて、スポンジを使わずに手だけで洗う
- 指の間、指と爪の間や境目、土踏まず、かかとなどを丁寧に洗う
- 石けんで洗った後は、石けんをすみずみまで丁寧に洗い流す
ということです。
洗うときに使うのは、ボディーソープよりも石けんのほうがおすすめです。
|
石けんも、殺菌効果のある石鹸だと、臭いもより効果的に防げます。
でも、普通の石けんでも、丁寧に洗えば効果がありますよ。
『重曹足湯』をする
足の臭い対策でおすすめなのが、『重曹足湯』です。
重曹足湯には、臭い対策の他
- 余分な角質が柔らかくなり、取り除きやすくなる
- 足の血の巡りが良くなる
という効果も期待できるんですよ。
重曹足湯のやり方
重曹足湯のやり方は、
- 石けんで足をていねいに洗う
- 洗面器にお湯を入れ、重曹大さじ1~2杯くらいを入れてよくまぜる
- 足を入れて、10~15分ほど足湯をする
- 足を軽く洗う(足の裏や指の間なども洗う)
これだけです。
足湯をした後は、タオルでしっかり水分を拭き取ってくださいね。
重曹足湯をするときの注意点
重曹足湯をする場合は、いくつか注意点があります。
重曹は弱アルカリ性なので、人によっては肌に合わないことがあります。
なので、
- 初めての時は、重曹は小さじ1~2杯くらいの少ない量から始め、少しずつ量を増やす
- アトピーや肌トラブルのある人は、事前に医師に相談する
ということを守ってください。
その上で、
- お湯の温度は40℃以下
- 重曹足湯をするのは、週3回くらいまでにしておく
ということを守って足湯をしてください。
重曹は、あまり高い温度のお湯に入れるとアルカリ性が強くなるため、肌荒れしやすくなります。
また、毎日重曹足湯をすると、これも肌荒れの原因になりかねません。
メモ
重曹を使っての臭い対策で、『足に直接重曹を塗る』という使い方をする人もいます。
でも、直接重曹を塗るのも、肌荒れする可能性があるので、筆者はおすすめしません。
重曹で靴や靴下の臭い対策をする
足の臭いを防ぐには、靴や靴下の臭い対策も大事です。
- 重曹を靴の中に入れる
- 重曹スプレーを使う
- 靴下を重曹水に浸す
といった方法があります。
脱いだら重曹を靴の中に
靴を脱いだら、
- 重曹を、だしパックやお茶パックなどに入れる(要らない布に包んでもOK)
- 両足の靴にそれぞれ入れておく
とすると、脱いだ後の靴の臭い対策ができます。
重曹スプレーを吹き付ける
靴の臭いケアには、
靴を脱いだら重曹スプレーを吹きかけておく
という方法もあります。
スプレーの作り方は、
- スプレーの容器に、水と重曹を入れる
- よく振って混ぜる
これだけでできます。
重曹の量は、『水200mlに重曹小さじ1/2くらい』です。
小さなスプレーに入れて持ち歩けば、出先でもシュッと使えますよ。
メモ
臭いの強さによっては、重曹では効かないことがあります。
臭いがとても強いときは、重曹スプレーよりも除菌・防臭効果のある靴用スプレーを使うことをおすすめします。
また、靴の臭い対策としては、
- 毎日同じ靴を履くのではなく2~3足の靴をローテーションで履く
- 防臭・抗菌効果のある中敷きを使う
という方法もおすすめです。
なお、布製のスニーカーなど、重曹を使って洗っても大丈夫な靴なら、重曹で洗うことでも臭いを軽減できます。
関連記事:汚れたスニーカーを重曹を使ってピカピカにする洗い方を解説【靴】
重曹を使った靴下の臭いケア
靴下の臭いが気になるときは、
- 靴下を重曹水に1~2時間ほど浸ける
- 洗濯をする前によくすすぐ
- 洗濯機で洗う
という方法で臭い対策ができます。
臭いが強いときは、1晩くらい浸けておいてもOKです。
重曹で靴下を浸けおきしたあとは、洗濯機で洗う前に必ずすすいでください。
すすがないままで洗濯機で洗うと、繰り返すうちに重曹が少しずつ洗濯機に溜まってしまう可能性があるからです。
重曹が効かない場合の足の臭い対策は?
重曹と言えど、どんな足の臭いでも消せるというわけではありません。
ここからは、
- 足の臭いの原因
- 重曹が効かない場合、どんなことが原因になるのか
- 重曹以外の臭い対策の方法
についてチェックしていきましょう。
そもそも足はなぜ臭う?
足の臭いの原因は
- 足は、皮膚にいる常在菌にとって住みやすい環境である
- 足の皮膚に住んでいる常在菌が臭いの元となる物質を作り出す
ということです。
足は、
- 他の場所に比べて、汗を出す『汗腺』が多く、汗の出る量も多い(1日にコップ1杯くらいの汗をかく)
- 靴下や靴で覆われているために、汗が蒸発しにくく、こまめに拭き取ったり洗ったりするのも難しいので、湿気が多い
- 足の指の間や爪の付け根、かかとの角質などには、菌のエサとなる皮脂や垢が溜まりやすい
- 体温で温かい
という、菌にとってはとても快適で繁殖しやすい、まさにパラダイスな環境です。
足の皮膚の常在菌はそんな『超快適な環境』で、せっせと足の汗や皮脂、角質(垢)などを分解し、臭いの原因物質『イソ吉草酸』を発生させます。
メモ
イソ吉草酸は、植物やエッセンシャルオイルにも含まれている成分です。
でもとても不快なにおいで、悪臭防止法でも『特定悪臭物質』として規制されているくらいなんですよ。
また、足にできた水虫も、臭いの原因になることがあります。
水虫で肌が荒れた所に雑菌が入り込み、臭いが発生しやすくなってしまうからです。
臭いが発生しやすい環境は、水虫の原因となる白癬菌が繁殖しやすい条件とも重なります。
なので、足の臭いが気になったら水虫にも注意した方が良いですよ。
重曹で消せない臭いもある
重曹は、状況によっては足の臭いを消せないことがあります。
どんな状況かというと、
足を洗わずに重曹だけで対策しようとしている
⇒重曹には殺菌作用まではないので、菌が多いと臭いが消えない
体質的に汗をかきやすい
⇒汗の量が多いために、重曹では対応しきれない
ストレスや疲労などによってアンモニアを含む汗が出ている
⇒アンモニアはアルカリ性なので、重曹では臭いを消せない
といったことが考えられます。
足の臭いの原因は『菌』なので、最初に書いたように、足を洗うことが臭い対策の基本です。
『重曹で足の臭いが消えない』というときは、まず、
- 足を石けんで洗っているかどうか
- 丁寧に洗えているかどうか
をチェックしてみましょう。
殺菌作用のある石鹸を使うのもおすすめですよ。
ただ、足を洗っていても、体質的に汗をかきやすいと重曹だけでは臭いを消せないことがあります。
この場合は、汗や菌に対する対策が必要です。
メモ
非常に多く汗をかく『多汗症』という病気もあります。
極端に汗が多いと感じる時は、皮膚家で相談してみてくださいね。
そして、ストレスや疲労などによる汗には、アンモニアが含まれています。
アンモニアはアルカリ性なので、重曹では臭いを消すことができません。
(アンモニアを含んだ汗による臭いを、『疲労臭』と言うこともあります。)
これが、重曹では臭いを消すことができない原因として主に考えられることです。
重曹以外の臭いケアの方法
重曹では効かない臭いにも、対策の方法がいくつかあります。
- ミョウバンスプレーを使う
- お酢やクエン酸で足湯をする
- ウールの靴下や五本指の靴下を履く
- という方法です。
ミョウバンスプレーを使う
|
『重曹で消えた匂いが、すぐ復活してしまう』場合は、
- 汗をかきやすい
- 汗の量が多い
といった原因が考えられます。
そんなときは、『ミョウバンスプレー』を使ってみてください。
ミョウバンスプレーには雑菌の繁殖や汗を抑える作用があることから、臭いがすぐ復活するのを抑えられる可能性があります。
自分で作る場合の作り方は、
- 500mlのぬるま湯に対してミョウバン30gを入れ、溶かしてミョウバン水を作る
- それをさらに10倍に薄め、スプレーボトルに入れる
|
これを足の裏や靴に吹きかけて使います。
注意
ミョウバンは食品にも使える素材ですが、人によっては肌に合わないことがあります。
- 必ずパッチテストをしてから使う
- ミョウバン水は必ず10倍に薄めて使う
ということを守ってください。
お酢やクエン酸で足湯をする
ストレスや疲労が溜まっている場合は、重曹が効かない性質の汗が出ていることもあります。
そんなときは
- お酢
- クエン酸
で足湯をしてみましょう。
|
やり方は
- 足を石けんでよく洗う
- 重曹足湯の重曹の代わりに、お酢やクエン酸を入れて足湯をする
- 足湯が終わったら足を洗う
お酢には独特のにおいがありますよね。
しばらくすれば酢の匂いは消えますが、気になるときや出かける前なら、クエン酸を使うのがおすすめです。
ウールの靴下や五本指の靴下を履く
- ウールの靴下
- 五本指の靴下
も、臭い対策に一役買ってくれます。
|
そういうイメージもあるかもしれませんね。
でも、ウールは吸湿性が高く、足が蒸れにくいのです。
五本指の靴下も、1本1本の指がそれぞれに包まれるので、汗が吸収されやすいです。
足が蒸れにくくなれば、臭いを抑えやすくなりますよ。
スポンサーリンク
まとめ
重曹を使って、足の臭いを消す方法には、
- 重曹で足湯をする
- 靴に重曹を入れたりスプレーを吹きかけたりして、靴の臭い対策をする
- 靴下を重曹水に浸して洗う
という方法があります。
でも、重曹では足の臭いが消えないこともあります。
そんなときは、
汗をかきやすい
⇒ミョウバンスプレーで足の菌の繁殖や汗を抑える
|
ストレスや疲労が溜まっている
⇒お酢やクエン酸で足湯をしてみる
|
足が蒸れやすい
⇒ウールや五本指の靴下を履く
といった対策方法があります。
いろいろな方法を試して、合う対策を見つけてくださいね。
そして、どの対策をするとしても基本になるのは
石けんを使って、足のすみずみまでよく洗う
ということです。
足の臭いの原因は、足の皮膚に住んでいる菌が汗や垢などを分解して出す『イソ吉草酸』です。
なので、臭い対策には足を清潔にして菌を抑えることがとても大事なのです。
足をよく洗って臭い対策をし、快適に過ごしてくださいね。